黒翼の赤龍帝   作:挫梛道

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カラワーナやジャンヌ&呂布、黒歌&白音の戦闘内容等は、一応『勝利』という結果を踏まえ、想像に お任せします
 


赤龍帝の逆鱗!!

◆◆◆

『どゎあーーーーーーーーーーーーーっはっはっはっはぁーーーーーーーーっい!!!!』

「おいドライグ?

お前、何時迄笑ってんだよ?

少し笑い過ぎじゃないか?」

『いや、すまぬ相棒。

しかし、こんなに笑ったのも、先の大戦以来な気がするな。』

「…その大笑いの理由も、"この剣(これ)"なんだろ?」

『うむ。まさか、リアルに【閃光と暗黒の(ブレイザーー・シャイニング・)龍絶剣(オア・ダークネス・ブレード)】をこの目で拝む日が来るとはな!

ぐふふふ…ぐわっはっはっふぁ?…ゲホンゲホン!!』

「…………………………………………。」

…どうも、イッセーです。

天使やエクソシスト等の天界勢も、漸く大人しくさせる事が出来ました。

しかも その少し後、天界本陣に攻め入っていた、オリンポス、アースガルズ、須弥山の連合が天界を制圧したという報告が入り、今回の戦闘…いや、永きに渡って続いていた、"聖書3竦み"の『戦争』は、外からの協力を得たながらも俺達堕天使が、完全に勝利を納めた結果となった!

…で、現在 俺は

「悪い天使長は居ねがぁー?」

「悪い天使長は居ねーがーっ!♪」

「…………………………………。」

フリード、そしてタバネルさんと一緒に、この学園敷地内の何処かに隠れているであろう、天使長ミカエルを探している。

 

「ほら、イッセーきゅんも一緒に!

(ぅわっる)い天使長は、居ねがぁあ?」

「そーだよ いっくん、ノリが悪いよ?

せぇの♪ 悪い天使長は居ねいがーっ!♪」

ん。ごめん、無理。

尚、このミカエル捜索は俺達だけでなく、グリゴリの関係者3~4人編成の数チームが、学園中に散らばっている。

現在は改めて、グリゴリ特製の『弱体化の術式結界』を張っているから、学園の外に転移なんかで逃げるのは、不可能。

一体 何処に、身を潜めているんだ?

 

▼▼▼

「クソッ…! 連中、派手に ぶっ壊しやがって!」

「ほら、無駄口叩かない!」

「いや…てゆーか…」

「(弱体化の)結界の お陰で、上手く魔力が使えないのですが…」

「いや、すまないな。特定の人物だけ弱体化の免除可能みたいな、御都合機能は附けてないんだ。」

「「「「「「「……………………。」」」」」」

 

…その頃、ソーナ・シトリー達生徒会メンバーを中心に、学園内に居た悪魔の一部は、破壊された校舎や体育館等の、修復作業に勤しんでおり、

「悪いが お前等、とりあえずはミカエルが見つかるまで、そうやっていて貰う。」

「「「「「「「「「……………………。」」」」」」」」」

天使を基とする、生き残った天界関係者は、堕天使印の拘束具により、纏めて縛られていた。

 

◆◆◆

「うぅぅ…」

「いや、泣いても駄目なのは駄目っスよ。」

「何か言い訳が有るなら、聴くわよ?」

「聞くだけだがな。」

ど…どうも、アーシア・アルジェントですぅ。

現在、正座している朱乃さんに対して、レイナーレさん、ミッテルトちゃん、バイサーさんによる、OHANASHIが執り行われています。

聞けば、レオナルド君が中に居ると思っていて、レイナーレさん達が必死で死守していた旧校舎は、実は藻抜けの殻。

朱乃さんやレオナルド君は、その時は既に、別の安全な場所に避難していたとか。

 

「作戦自体は、悪くないと思うが…」

「一言ウチ達には、知らせておいても良かったんじゃないっスかぁ~?」

「いゃ…知らないで(しりゃにゃひで)必死に なって貰ったた方が(ひゅっひぬらってみょなっらほうは)リアリティーが有るかな~って(りはりゅていがひゃひゅはら~って)…」

ミッテルトちゃんの両頬を左右に びろーんと引っ張り上下に むにむにしながらの問い詰めに、朱乃さんは涙目で弁解。

 

≫≫≫

「し、仕方無いじゃないの!

これは最終的には、皆の為でも有るんだから!

母様のMuscle技を回避するなら、手段は選ばないわよ~!!」

「「「うぅっ!?」」」

その後、ミッテルトちゃんの責めから解放された朱乃さんが、両頬を赤くヒリヒリ、瞳をうるうるさせながら、逆ギレ気味に更なる弁解。

聞けば不意に、()()()()()()()()()()()() ()()()()()()()()()()()()()()()()()での朱璃さんの左のニードロップが、バラキエル様の首筋に喰い込んでいる映像(ビジョン)を幻視してしまい、思わず件の行動に及んでしまったとか。

 

「「う…」

「何っつー、エグい技っスか? それ…」

「「「「Muscle技恐いMuscle技恐いMuscle技恐いMuscle技恐い…」」」」

朱乃さんの その説明に、当人であるミッテルトちゃん達だけでなく、ジャンヌさん黒歌さん白音ちゃん そして私も、何とも 悦に浸った様な顔をした女王様コスチュームの朱璃さんと幸せそうな顔をしたバラキエル様を 凄惨な情景をイメージして、思わず戦慄。

 

「うむ…こ、今回は まぁ、無罪にしておいてやろう。」

「…っスね…。」

 

◆◆◆

「残るは…此処か…?」

「でさねー。」

ひゃぁっはるぉ~ぃ! 俺ちんフリード!

俺ちんとイッセーきゅん、そしてタバネルちゃまは今、糞天使長探して今回の会談、一番最初にスタンバっていた、旧校舎前に来ております!

 

「朱乃姐さんのバリヤーが、未だ張られてるんですけど?」

「それだけ朱乃ちゃんも、味方込みで本気で騙す心算だったんだよ。」

その旧校舎、ネタばらしから言えば"引っ掛け"だった訳ですが、敵さんの注目を集める為に張った"雷光の障壁"が、まだ消える事無く、建物を被ってんの。

 

「…ってーと、イッセーきゅんは、糞ミカエルはこのバリヤーを素通りした、と?」

「腐っても熾天使(セラフ)だからね~?

中級堕天使の朱乃ちゃん程度の張った結界なんて、簡単に通り抜けるよ♪」

…そう言っているタバネルちゃまは、下級堕天使で御座んす。

 

『あっあー、ミカエル~、聞っこえてる~?

もう逃げられないから、大人しく外に出てきたら~?』

拡声器を使って、建物内に潜んでいる?糞天使に出頭する様に呼び掛けるタバネルちゃま。

 

しーん…

 

「「「………………………。」」」

しかし、反応は無く。

 

「はっほ~ん…、このタバネルさんの呼び掛けを無視するなんて、良い度胸しってるよね~?♪

てやっ!☆」

これに居留守確定と決め込んだタバネルちゃま、左腕に嵌めていた紅銀の腕輪に魔力を通す様なアクションを取ると、

 

カシャーン!!

 

その腕輪が"質量保存の法則"を冒涜するかの様に無数のパーツに分かれて巨大化&変形。

彼女がエプロンドレスから換装した白の スク水 レオタードの上、機械(メカ)的デザインな手甲やら具足やら肩当てやらが、身体を被っていく!

それはタバネルちゃまが組織の予算を横領して造り上げた(大ボス黙認:笑)機動装甲、"Invincible Striver"。通称『あい・えす』。

 

「全弾~♪」

そして巨大な太刀を両手持ち、正眼の構えに取り、

…ててて、ちょ、ちょい待ち!

 

「発っ射あ~っ!!♪」

 

どっどどどどど…

カァアッ…

ひゅ~~~~~~~~ん…

 

腕から脚から(せなか)から、そして太刀の切っ先…装甲(ボディ)全体から無数の実弾やらレーザーやらミサイルを、校舎目掛けて ぶっ放したあぁ!

 

どっかぁぁぁ~~~~~ん!!

 

「はぁ~♪すっきり(はぁと)」

「「…ぢゃ、ねーよ!」」

建物全壊してるじゃんかよ!

今アッチで糞悪魔君達が、壊れた校舎とか体育館とか一生懸命直してるのに、これ以上仕事増やしてやるなよ!

いくら糞悪魔だからって、流石にコレは、ちょっとだけ可哀想っすよ?!

 

▼▼▼

 

カァアッ…!

 

「「「!!?」」」

バインドの装甲からの全弾発射の数秒後、全壊の旧校舎瓦礫の中から、空に向けて巨大な光の柱が登り立った。

 

ガラ…

 

「き…貴様等…よくも、よくも…!」

そして その中から、瓦礫を吹き飛ばす様にして現れたのは、天使長ミカエル。

赤を基調としていた豪華絢爛だったローブもボロボロとなり、顔は勿論、衣が破れ、剥き出しとなった手足も、煤だらけで真っ黒に。

落ち着き、物静かだった優男の顔も、今は憤怒と狂気に満ちて歪んでいる。

 

「ぎゃはははははははははははは!」

「全く…このタバネルさんの呼び掛けに、居ない振りしてないで、素直に出てこないから~www♪」

「………………………………………………。」

それを見て、指差し、涙を流しながら大笑いする者。

どや顔したり顔で、注意を口にする者。

そして、

「ミィカァエエルゥウーーーーーーーッ!!!」

『Boost!』

 

ダッ…

 

龍を象った赤の兜の裏側、この熾天使(セラフ)以上に憎悪に顔を歪め、手にしていた漆黒の刃で斬り殺さんと、目の前の敵に突進する者。

 

「…!? だ、駄目よ いっくん!

まだ殺しちゃ駄目!」

「…!!」

それを見て、タバネルは慌てて止めの一言。

そして その一声で、若干冷静さを取り戻したイッセーは、握っていた大剣を手放し、

 

バゴォッ!!

 

「ぎゃんっ?!」

代わりに籠手に覆われた左の拳を、ミカエルの顔面 鼻の正面目掛け、めり込まさん そして貫かんとばかり、力の限り撃ち放つ。

 

「ひ…ひぃい~っ!?」

弱体化の結界の中 避ける事も叶わず、その一撃をまともに受けたミカエル。

恐らくは生まれて初めて受けた肉弾戦…拳打による大ダメージに、先程迄の怒りの表情は崩れ、今度は やはり生まれて初めてであろう、多量の鼻血を流しながら、苦痛と恐怖に歪ませて地面をのたうち回る。

 

「立て! まだ終わってないぞ!!」

「ぅゎ…く、来るなぁ!」

 

ボゥヮッ!

 

そう言いながら歩を進めるイッセーに対し、ミカエルは尻餅を撞いた儘 後退りしながら、それでも右掌を前に向けて眼前の追撃者に光の魔弾を放つ。

 

パス…

「今、何か…したのか?」

「ひっ?!」

しかし、弱体化の結界内での その攻撃は、龍の鎧には蚊程のダメージを与える事すら出来ず、

「う…わぁあ~っ!?」

 

バッサァ…

 

イッセーの身から迸る、強烈凶悪な殺気と怒気を敏感に感じ取ったミカエルは、持てる力を振り絞り、6対12枚の翼を広げて、この場から空への脱出を図る。

 

「見逃しは しない!」

「ひぃぇっ?」

しかしイッセーも それを黙って見ている筈も無く、神器のオプションである2対4枚の龍翼と、3対6枚の漆黒の堕天使の翼、合計10枚の翼を広げ、ミカエルを追随。

より速く より高く…瞬く間にミカエルに追い付き、その背後を取ったイッセーは、

「おらぁっ!墜ちろ!!」

 

バリィッ!!

 

「う…ぅぎゃあああぁぁぁぁあ~~っ??!」

12枚の翼の内、右側の上2枚を掴むと、その儘力任せに、根元から引き千切った。

 

グシャァッ!!

 

これにより、身体のバランスを崩したミカエルは、その痛みから体勢を整える事も出来ず、頭から地面に垂直に落下。

 

「フリィ~ッドォッ! ()()()を、出せぇ!!」

『Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost BoooooooooSTぉ!!』

「い、いぇっさ?」

そして其処に、神器を発動させ、イッセーはフリードに指示を飛ばしながらの急降下。

()()()…それは会談決裂時、そして今も効果を及ぼしている、駒王学園敷地内にて、グリゴリ関係者以外の肉体的魔法的、全ての能力を大幅に弱体化させる結界を作る術式が仕込まれていた箱。

これも一種の人工神器(セイクリッド・ギア)であり、今回は一応、フリード所有となっていた。

 

「今だ、押っせ~っ!」

「ら…らじゃ!

Switch on Switch on~♪…ぽちっとな♪」

赤龍帝からの贈り物(ブーステッド・ギア・ギフト)!」

『Transfer!!』

 

ぽち…ヴォォォォン!!

 

フリードが術式起動のスイッチを押すと同時に、イッセーも神器の能力を解放。

 

「うがぁああっ?」

それは普通ならば、所謂"2度押し"は効果を成さないのだが、赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の能力の1つ、"力の譲渡"の作用により、結界の及ぼす基本的効果を強化したからか、更なる上書きが可能となり、地に墜ちたミカエルは、まるで重力の塊に押し潰されたかの如く、地面に張り付けとなる。

 

ダダッ…!!

 

「心配するな! 殺したりは…しない!!」

「うわぁ、く…来るなぁ!!?」

其処にイッセーが先程手放した漆黒の大剣…"閃光と暗黒の(ブレイザーー・シャイニング・)龍絶剣(オア・ダークネス・ブレード)"を再び手に持ち、頭から大量の血を流して既に戦意喪失、更には強化された結界の中、完全に身動きが取れないミカエルに猛追。

 

グィ…

 

「ひっ?」

「受け取れミカエル!

これが、赤き龍帝を怒らせた報い…

この…この赤龍帝(オレ)の怒りだぁっ!!」

「ひ…助けt」

 

ドガドガドガドガドガドガドガ…斬!!!!

 

「ぎ・やぁぁあーーーーーーーーーっ???!」

地に伏せているミカエルの髪を引っ張り上げて無理矢理に立たせると、身体全身に拳の連打。

そして最後、背面に回り込んでからの振り降ろされた怒りの刃は、右の一番下の翼1枚だけを残し、後の残り全てを斬り棄てるのだった。

 




 
①ドライグさんにも大ウケ、【閃光と暗黒の(ブレイザーー・シャイニング・)龍絶剣(オア・ダークネス・ブレード)
 
②朱乃ちゃんの頬っぺたびろーんは、作者的には結構レアな画だと思う(笑)。
 
③タバネルちゃまの"Invincible Striver"(通称あいえす)の外観は、【紅椿】のイメージで。
 
次回:『勝者と敗者』(仮)
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