♪あいあんまーん りぃゔぁずぁげぇ~ん!♪
「【
弩っ豪轟々々々々々々々々々々々々々々ん!!!!
◆◆◆
イッセーだ!
蘭ちゃんの超絶爆烈呪文が炸裂した。
朱乃ちゃんの雷光の壁で逃げ場を奪われたテロリスト達に、大爆発と どす黒い焔が襲い掛かる!
その大音量の爆音で、自称・曹操の子孫や眼鏡、その他大勢の悲鳴は聞こえない。
ズヮッゴォォォオゥ…
そして黒焔は、雷光障壁も破壊。
本来の呪文効果領域最大の、巨大な漆黒の火柱が現れて、それは この造られた異空間の上空をも突き破り、燃やし尽くす勢いだ。
≫≫≫
「「「「ぅうっ…わゎぁ~…」」」」
やがて、その焔も鎮まり、空を見上げると、本当に あの黒い炎は異空間の
そして
「これは もう、"禁呪"の領域ですね…」
「凄まじい破壊力だな…」
シェムハザ様は兎も角、呂布さんですら、軽く顔を退く攣かせている その光景。
あの魔法には予め、魔術障壁の
クレーターの深い底は、正しく底無し。
空と同様に空間を破壊されてて、様々な色が渦を巻き混ざり合う、あの"次元の狭間"と直結していた。
これ、落ちたら助からないだろうな…。
ん。天照様が何故、
「「もう余り、おちょくらない様にしよう…」」
そして そのクレーターを見て、顔に青い縦筋を何本も浮かべながら 何やらボヤいているのは、ウチのアザゼル総督とコカビー師匠だ。
それは賢明な判断。
あんまし蘭ちゃん弄ってると、終いには本当に2人纏めて
≫≫≫
「「「「む!」」」」
「「あ、あれは?!」」
クレーターの底を見て、俺を含めて かなり(種族的に)視力の良い、何人かが叫んだ。
混沌の空間の中、あの曹操と眼鏡が、空間に身を呑み込まれる事無く、球形の
「「……………!!」」
しかし当然ながら、魔法のダメージが全く無い訳では無く。
着ていた衣服はズタズタとなり、全身血塗れとなっている。
寧ろ
そして向こうも俺達の視線に気付いたのか、此方を睨みながら転移。
その場から姿を消した。
此の場での戦闘は一応、終了した形だ。
「今回の襲撃、アマテラスが幻影鬼師団の存在を大っ拡げにしてなかったのが、幸いしたな。
噂先行で、存在すら眉唾な集団…
仮に実在を想定していたとしても、あれ程迄の実力派集団てのは、奴等も想定外だったのだろう。」
「えぇ。情報は大切ですよ。」
「逆に何の公表もしてないこそ、舐めて掛かってきた…な、考え方も有るには在るがな。」
≫≫≫
「…で、蘭ちゃんは、一体、何をしているのかな?」
「見て分かりませんか?
うつ伏せで倒れているのですが?」
ん。それは、分かる。
だから何故、そうなってるのを聞いているんだけど。
…そうなのだ。
実は あの強烈な魔法をぶっ放した蘭ちゃんは、その直後から地に伏せて倒れていたのだ。
「ふっ…私が操る爆烈系呪文は手加減不可の強烈無比!
しかーし! 手加減不可故に、使用時は その時点での全ての魔力と同時に、体力も殆ど消費してしまう訳でして…」
それ、何てマ○゙ンテですか?
まぁ何となく、そんなオチな気は してましたけど!?
どっちにしても、そんな状態で得意気に言われても、説得力無いよ?
「そんな訳で赤龍帝さん、おんぶして下さい。」
「はい?」
「はい?…じゃないですよ。
何時迄 美少女に、こんな姿を晒させる心算なのですか?
私は今、動けないのだから、男子として女の子に対して、それ位のフォローは言われる前にして下さいよ?
今ならドサマギで、お尻触る位なら文句は言いませんから!」
ふぁっつ?!
「あらあらあらあら?」
「にゃ~♪」
「ほほぅ…」
「ふむ!」
「ぷぷぷっ…!」
「なぁああっ?!!」
「ふっ…」
「「ぎゃーっはっはっはっはっはーぃ!!」」
この蘭ちゃんの台詞に、此の場の皆さんが、様々な反応を。
「せっせっせ…赤龍帝ぇーーーーーいぃっ!!」
「ぬゎっ!?」
「わ、若ぁっ?!」
女の子達が興味深い眼差しを向けたり、オッサン2人が此方を指差して大泣き笑いしてる中、まるで
それを慌てて引き離したのは弁慶さん。
そう。実は この源義経君と武蔵坊弁慶さんも、八坂さんの護衛として高天原に同行し、さっきも一緒に
何故、今の今迄 彼について触れなかったかと云うと…
だって この人、京都に着いた後、そして その後の移動中も ず~っと、此方を敵みたいに睨んでいて恐かったから…
「わ…分かった解った!
蘭ちゃんは義経君に任せるから!」
兎に角、
…が、
「い、嫌です!
な、何だか この
例えば爆烈魔法を放って身体を動かせない私に無理矢理、薄い本みたいな事をするとか薄い本みたいな事をするとか!…そんな気がします!!
チェンジです、チェンジ!
やっぱり赤龍帝さんを指名します!!」
「なぁああっ?!」
蘭ちゃんが それを、断固として拒否。
ん~、やっぱり本能的に、判るのかなぁ?
白音ちゃんも何だか、怖がっていた感じだったし。
いやいや、如何に □リコン 義経君でも、其処迄クズだったりゲスだったりな事は無いでしょ?
寧ろ何となく、最後の最後には、ヘタレる感じがするし。
「何をしてるのですか?
分かりました、お尻なんて言わず、大サービスで"子作り"迄ならOKにしてあげますから!
さぁ、はりーあっぷ!
今ならリアルに"出血"大サービスですよ!」
「「「「「はいぃ~~~っ!!?」」」」」
この台詞には、俺や義経君だけでなく、その場の殆どの皆さんが大絶叫。
…子作りって それって
それこそ薄い本みたいな?!
「せ…せっせっせっせっせっせ…!!」
「若、落ち着きなされ!」
「「ぶゎぁーっはっはっはっはっはっはっはぁーぃ!!」」
「むぅ…あの小娘も、なかなかに言うのぅ。」
「あ~らあらあらあら? またシフトの、組み直しですわぁ♪」
「むぅ…この異空間では繋がらないか…」
いや、笑ったり感心したり喜んだりしてないで、止めましょうよ!
それと呂布さん!
貴方は一体 何処に、電話しようとしてるんですか?!
…って、"シフト"って何?
「兵藤さん、死後【阿鼻地獄】逝き確定…と。
何より閻魔様の御前ですから、誤魔化しも不可ですね。」
止ーめーてーーーーーーーーーっ!!?
まだ何もしてないから、セーフですよ!
≫≫≫
「~♪」
「……………。」
「凄く御機嫌な顔だにゃ。」
結局、蘭ちゃんは俺が おんぶする事に。
いや、ドサマギで お尻を触ったりなんかは、しないからね!
地獄に堕ちたくないし!
そんな中、俺達は新たな問題と対峙していた。
「ふむ…困った物だな。
この私ですら、思う様に往かぬとは…」
この、俺達が強制的に連れられてきた異空間。
アザゼル総督が言うには、
その仕様なのか、いざ浮遊神殿へ帰ろうとしても、誰も…天照様でさえも、転移魔法が上手く作動しないのだ。
つまり、閉じ込められた形に近い。
「ちぃ…あのクソ眼鏡が!!」
師匠が件の
「ふむ。かくなる上は…」
此処で、天照様が口を開く。
「この、異空間だから上手く往かぬならば、其処の
ま…まじですか?
「いや、待たれぃ! それは危険過ぎるぞ!」
「下手をしたら、次元の狭間を一生、彷徨う事になりかねないぞ!」
「いや、その前に混沌の渦に身体を呑み込まれて、The・EndだZe!」
天照様の発言に、他の神話の代表…ブラフマー様にマドゥルーク様、帝釈天様達が異を唱えるが、
ごごごごごごごごごごごごごごごごごご…
「「「「「「??!」」」」」」」
「な…これは…!?」
「地震だにゃ!」
この時、この空間が大きく揺れ響いた。
そして地面は地割れを…いや、地面だけじゃない!
周りの"空気"や上空も、大きく"罅割れ"を起こしている!
それは、もう直ぐ此の場が、崩れ消え去るのを暗示しているのは確かだった。
「チィ…こうなったらマジに、この大穴に飛び込むしか無いぞ!」
「本気なのですか?」
「この場が消えるなら、同じ事だ!
少しでも、生存率の高い方に賭けるのは当然だ。
おい、アマテラス! 此処に居る全員、護りきれるんだろうな?」
「ふっ、堕天使の総督よ…
お主は誰に、聞いておるのだ?」
「ぉっし! それじゃ お前等、皆飛ぶぜ!」
「やれやれだZe!」
普通に立つのも儘ならない揺れの中、総督の掛け声で総勢約30名が、次々と蘭ちゃんの作ったクレーターにダイブ。
俺も、未だ動けない?蘭ちゃんを背負って飛び込み、一番最初に飛んで混沌の空間の中、避難用の
≫≫≫
「あれは…」
「大きい…!」
次元の狭間の空間を、天照様が操作する球形の巨大バリアーで守られながら、俺達は進んでいる。
これは本当に偶然なのだけど、あの後、転移を使う迄も無く、あっさりと元の世界に繋がる"出口"を見つけてしまったからだ。
そんな出口である、まるで開いた扉の様な光を目指して動いている中、俺達は見た。
混沌の空間を、自分の庭の様に進み往く、巨大な…巨大過ぎる、真紅のドラゴンを。
『あれが この次元の狭間の主、夢幻の龍神…【
「「「「「…………………………。」」」」」
自分達が改めて、己の非力さ、小ささを認識させる巨体、その存在感に戦慄する中、このグレート・レッドは何事も無く、俺達の前を横切り素通りしていった。
「眼中無しかよ…!」
「いえ、本当に
一応、立ってる程度には快復した蘭ちゃんが、俺の腕に組み付いて話す。
そんな様子を朱乃ちゃん達は、微笑ましく見守っている!
いや、修羅場勃発よりかは、遥かにマシですけど…
ついでに言えば、総督や師匠は兎も角、シェムハザ様や呂布さん迄もが、嗤うのを堪えている表情だ…
因みに俺の求め訴える眼差しに対して天照様も、笑顔で応えてくれてます。
「あ、お迎えが来たみたいですよ。」
そう言って蘭ちゃんが指した指先…
バサァ、バサァ…
出口の方向から大きな翼を羽ばたかせて やって来たのは、先程のグレート・レッドと同等な巨躯の、頭部に巨大な鋭い角を生やした、白いドラゴンだった。
【阿鼻地獄】
別名【無間地獄】。
日本地獄に於いて最も最悪・最厳の地獄とされ、殺生、盗み、邪淫、飲酒、妄語、邪見、父母・阿羅漢(賢者・聖者)の殺害、そして犯持戒人(尼僧・"童女"への淫行)をした者が落ちると云われている。
次回:『続・戦後処理』(仮)
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