m(_ _)m
今回も、やや短め。
「はろはろ~♪
ブルームちゃん観てる~?
お姉ちゃん、テレビ出てるよ~♪」
「御っ主人様~♪愛してるにゃ~♪」
「ヌルフフフ…テレビ、テレビ♪」
「お前達は何をやっているのだ?!」
「姉様…恥いです。」
「あ…あの…」
首都リリスの貴族院中央裁判所前で、その様子をリポートしていた悪魔取材班の仕事の邪魔をしているのは、タバネル、黒歌、コロセル。
そして突っ込みながらもカメラ目線で画面に入っている、バイサーと白音である。
≫≫≫
「「「「「「「……………。」」」」」」」
外で そんな お馬鹿な遣り取りが為されていた中、法廷内は静寂な空気に包まれていた。
アザゼルを筆頭に、各勢力の代表が被告人席側に集う魔王や悪魔貴族を無言で睨む中、裁判官席に黒いローブを着た長い金髪の男が着き、
コーン…
「これより、聖書3大勢力の…」
裁判と云っても、弁護人は不在。
"裁判"と銘打たれるも、実態はグリゴリと その同盟勢力が今回の戦争で敗者となった悪魔と天界に、今迄の罪…主に神話に由来する宝具等の略奪、そして人間や獣魔に限らず、自分達の
早々にだが…実は最初からグリゴリを含む各勢力で
各勢力の代表達が具体的に その被害を供述し、その元凶である
無論、本人の控訴や反論は認められない。
同じ魔王である、サーゼクス・ルシファーが、「悪魔の人口を増やす為に止むを得なかった」と主張するが、
「…じゃ、聞くがサーゼクス?
その
まぁ、そういう事してるのはお前だけじゃないのは分かっているが、それって
「………………!!?」
「そもそも、純血様(笑)曰く、『純血の貴族以外は悪魔に非ず』…だ、そうじゃないか?
ならば ますます、人口云々な言い訳は、
大体その理屈じゃ、【王の駒】なんざ、全くの不要だよな?
素直に戦力増強の為って言えよ?」
「「「「「「………………!!」」」」」」
アザゼルの指摘に、魔王達…そして その悪魔側のトップ・シークレットの1つである筈の、【王の駒】の存在を知っている貴族達は何も言い返せない。
「そもそも出生率が低いっても、老害が無駄に長生きで死なない分、地味に(純血悪魔の)人口は増えてるってのが、
取り敢えず あの大戦から、老衰で死んだ
それでも人口とか出生率がとか謂うなら、テメー等が毎日毎晩 当たる迄、何ラウンドでも頑張って、ヤれば良いじゃn」
コーン!
「アザゼル殿! 法廷内にて、その様な卑猥な発言は、控えて戴きたい!」
「おっと失礼…失言だったか?」
アザゼルの発言は看過出来なかったのか、ギリシアの冥府から派遣された裁判官が木槌を響かせ、それを諫める。
そして糾弾の対象は、魔王達だけで終わらない。
先日のエジプト、ケルト、中国の勢力が侵攻の際に、悪魔側が降伏すると同時に保護した
貴族達が以下に卑劣な手段を用いて自分達を悪魔に転生させたか、或いは転生の際の条件を反故にしたか等を次々と告白。
貴族が「そんなの出鱈目だ」と異を唱えるが、それは"アザゼル印"のベルの形をした【グリゴリ特製嘘発見器】により、その発言は認められる事は無く。
その後も駒による転生の件だけでなく、他の神話に由来する宝具の略奪や、その際の神の眷属を襲撃した件等も問い質され、結果的に多くの貴族が、処刑や悠久の刻の投獄を言い渡される事になった。
≫≫≫
「きりきり歩けぃ!!」
「「「く…!」」」
一通りの沙汰が告げられ、魔王や上級の貴族悪魔が顔を歪めながら、下級の堕天使の兵に その身を縛っているロープを引っ張られながら退廷する。
「う…うわぁあーっ!!」
中には何人かの悪魔が その判決に不服、或いは恐怖したのか、その場から逃げ出そうとするが、
ドスドスドスッ!
「ぅぁっ…」
背後から飛んできた無数の光の槍が、それを許す筈も無く。
結果、その
そして それと入れ替わりに、今度は やはり、体を縛られた状態で、多数の天使達が入廷してくる。
普段ならば豪華な装飾が施されたローブを纏っているのであろう上位の天使陣も、質素な地味無地な衣を着ての、暗い表情での登場だ。
「おらっ! お前も歩くんだよ!!」
ドガッ!
「ぐゎっ?!」
そして天使達が入ってきた反対側の扉からも、鋼蕀で縛られた人物が、黒い仮面を被った男に背中を蹴られながら入ってきた。
「っ…!??」
その姿を見て、長い金髪の天使の女が絶句する。
かなりな虐待を受けたのであろう、全身痣だらけ傷だらけな身に着けているのは、腰部に巻かれた やや厚めな布切れ1枚のみ。
背中に有った筈な6対12枚の純白の翼は影も無く、只1枚のみ、右に黒い片翼が生えているだけ。
その眼は虚で生気は無く、仮に生死を問うならば、生きては おらず、単に死んでいないだけと云う表現が正しかった。
「…r様…」
「何と…」
そして女天使だけでなく、他の天使達も、嘗て自分達のトップの位置に立っていた
それは罪人として今この場にいる、天使達に絶望を与え、心を折るには十分だった。
コーン…
「…聞けば、『
それを踏まえて、今度は天界…天使達の裁きに移らせて戴きます。」
≫≫≫
判決は粛々と行われる。
悪魔同様に、人間を無理矢理に拉致から洗脳等の手段で天使に転生させた罪や、やはり他神話勢力の宝具を…例えばケルトからエクスカリバーを盗み出した罪等を問われ、その関係者に次々と裁きが言い渡された。
「…それでは、本日は これで閉廷と、しm」
ドッゴォォォォンッ!!!!
「「「「「「「!!?」」」」」」」
そして全ての罪人に判決が下され、裁判官が閉廷を宣言しようとした その時、法廷正面扉が爆破され、
ドドドドドドドドド…!!
多数の武装した集団が、その場に雪崩れ込んできた。
①タバネルちゃまの妹の名前はBroomさん。
尚、姉妹仲は普通です。
②実は小説本編の陰で地味に大活躍していた、 パーフェクター
③【王の駒】による不正云々については、それは悪魔側の内事情なので、今回の裁判では触れられていません。
皇帝さん、どんまい!
次回:『法廷内の激闘!』(仮)
感想、評価よろしくです。