今回は、ギャグ抜き?
天使、悪魔、堕天使。
聖書3大勢力の争いは、止む気配は無い。
否、それは 益々、激化の一途を辿っていると言って良かった。
チェスをモチーフにした"駒"による、他種族の転生により、戦力増強を企てる悪魔。
その駒の技術を何処からか盗用して創った、トランプの"カード"による、同様な転生天使による戦力アップを謀る天界。
共に、本人の意志等お構い無し、強引に駒やカードを体内に埋め込んでの転生、或いは身内等、親しい者を人質に取る、または拉致した後の洗脳の上で…な方法で、戦力拡大していた。
そんな中、アザゼル率いる堕天使組織"
尤も それは、純血の悪魔の出生率が著しく低かったり、または基本的に、新たな純血天使は もう生まれる事も無い…と云う種族的事情が堕天使サイドには無い事も、その所謂"暴走"に、着手しない理由の1つでも有ったのだが…。
「いや、一応は俺も、研究だけは しているけどな。
何だったら、将棋の駒や花札なんかで、バッタもん創ってやろうか?
ただ、アレをやると、"奴等"がな…」
▼▼▼
「この村…と聞いたけど…」
「…遅かったかしら?」
グリゴリに身を置いて、約1年。
イッセーは自身の神器を禁手に至らせ、上級堕天使に昇格。
更にはコカビエルの指導により、グリゴリ内でも既に、上から数えるのが早い程の戦闘能力を身に付けていた。
それにより、幹部の下に位置する、部隊長の位に就いていたイッセー。
既に何度か部隊長として場に出向き、悪魔や天使に標的とされた、神器持ちの人間の保護や、小規模戦闘での勝利等の実績を作っていた。
そして この日、部下として同行のカラワーナ、そして数人の はぐれ悪魔祓い達と共に、イタリアに在る とある集落に足を運んでいた。
目的は…この村に、神器持ちの人間が住んでいるとの情報により、その人物の保護に赴いたのだが…
「これは…我々が言うのもアレですが、酷いですね…」
部下の1人、黒基調の神父の服を着た、人間の青年が呟く。
イッセー達が村に到着した時には、既に何者かの襲撃でも受けたのか、村全体が焼き払われており、人間に限らず、生物の気配が皆無だった。
ドォッゴォオオオオオオオォオオオン!!!!
「「「「「「!!!?」」」」」」
そんな中、突如として響いた爆発音。
見れば、村の奥側の森から、黒煙が もくもくと立ち登っていた。
「行くぞ!」
「「「「「はっ!!」」」」」
術式で生来の茶髪を血を連想させる赤に染め、血管をイメージした赤いラインを施した黒い戦闘服。
そして不気味な嗤い顔な造形の、黒い
◆◆◆
初めまして…ですか?
私、教会を除名され、今はグリゴリに籍を置かせて戴いてる
名前を、
はい。名前から察しての通り、日本人ですが、何か?
今日は…普段は冥界のグリゴリ本部在中の部隊長指揮の下、堕天使のカラワーナ様と共に、はぐれエクソシスト…私を含めて5人、合計7名で、イタリアの とある村にやって参りました。
…は良いですが、既に村は壊滅状態。
目的の人物の生存も、正直危ういと感じていた時、突如として起きた爆発音。
そして彼方に立ち込める、黒い煙。
「でやっ!」
斬!
「ぎゃぁっ!?」
部隊長の指示で、その場に向かう途中、その方向から逃げる様に走ってきた、天界所属の神父の一団と遭遇。
恐らくは、この者達が、村を焼き払った犯人でしょう。
敵と出会って、スルーする訳には、往けませんよね?
そんな訳で、現在、大絶賛戦闘中です。
「うぉおっ!」
「ひぃ!? まさか お前は…あ、アイザック?!」
バキィッ!
「うげえっ!?」
部隊長の光の槍による一撃が、部隊長を…正確には、部隊長の仮面を見て、動きが止まった教会の神父を蹴散らしました。
『isaac』…確か、ヘブライ語で"笑う"の意味でしたか?
部隊長は既に、天界や悪魔の間では、本名は知られてませんが(実は私達も知りません)、その黒い笑顔の仮面を装着しての豪勇で、それなりに有名人。
アイザックとは、そんな部隊長の仮面の姿から付けられた異名なのでしょう。
「「「ひ…ひぃぃえぇっ…!!?」」」
ダダダッ…
残った神父達が、アイザック隊長(以後、こう呼ばせて頂きます)を見て逃げ出します。
…が、
「逃がしはしないよ!!」
ヒュン!x多
「「「「うつまぎゃあぁっ!?」」」」
カラワーナ様の放った無数の光の槍が、逃げる神父達に背後から直撃。
全く…"飛び道具"を持つ敵に、背中を向けて逃げるなんて、貴方達はバカですか?
兎も角これにより、神父共は全員死亡、我々の勝利です。
「イッ…あんた、大丈夫かい?」
「大丈夫…もう、大丈夫ですよ、カラワーナさん…」
カラワーナ様が、アイザック隊長を心配そうに労ってますが、隊長って、別に攻撃とか受けてませんでしたよね?
≫≫≫
アイザック隊長を先頭に森の中、先程の神父共が走ってきた先に進むと、
「洞窟…?」
はい、洞窟が地面に ぽっかりと、穴を空けておりました。
「中から魔力を感じるわね…」
「よし…中に入るぞ。
さっきの爆発の原因が在る可能性も有る。
油断は、するなよ。」
「「「「「はっ!!」」」」」
この洞窟は特に別れ道等も無く、多少 曲がり道も有りましたが、今の所、完全に一直線な作り。
「…!!」
小さな光の槍を作り出し、それを松明変わりにして先頭を歩くアイザック隊長の足が止まります。
見れば、先は行き止まり。
そして その奥に、体育座りで しゃがみ込んでいる人影が1つ。
「………………………………………。」
カツカツカツ…
それを見たアイザック隊長、1人で足早に、その人物に近付いて行きます。
「おぃ、君は、もしかして…」
う~む、体のサイズからして、中…いぇ、まだ小学生の子供ですか?
隊長が この子の近くに立ち、話し掛けた時、
「く、来るなぁーーーーーーーっ!」
「…!!?」
俯いていた顔を上げ、我々に向けると この"少年"は立ち上がると同時に、背中から金色の大きな翼を出現させ、更には これは、使い魔召喚ですか?
小型ですが、羽の生えた蠍の様な魔物を無数に呼び寄せると、
「や、やれ!
どいつもこいつも、皆やってしまえ!!」
我々に対して、攻撃を仕向けてきたのでした!
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