黒翼の赤龍帝   作:挫梛道

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あの御方のターン!
 


最強の武闘家です?

 

「【(キーパー)(・オブ・ザ)(・セブン)(・キィズ・)10/31(ハロウィーン)】!!!!」

 

ズグワァアアアアァッ…ドゴォオッ!!

 

◆◆◆

はい、皆様お久し振りです!

覚えておられますか?

私、グリゴリはアイザック隊所属、はぐれ悪魔祓いの茂部園市です。

アイザック隊長の奥様の1人、蘭さんが唱えたのは、炎とか光とかの属性を持たない、純粋な迄の超絶破壊魔法!

あの重々しい鋼鉄の扉を、いとも簡単に破壊して、

「「「「ぐぇぇぉわぁっ??!」」」」

序でに扉の裏側、開いた瞬間に攻撃を仕掛けようと待ち構えていた妖怪達…その魔法攻撃の直線軌道上に居た者全てを葬った模様。

 

「な…?!」

「あの大扉を、破壊した、だと!?」

これには、妖怪達も驚いていますが、

「ひ、怯むな!殺っちまうぞ!!」

「「「「「「「「「おおおぉ~っ!!!」」」」」」」」」

しかし、その内の1匹の声で立て直し、我々に襲い掛かってきました!

 

「ふっ…先鋒としての役目は、務めました…ね…」

 

…ガクッ

 

「ら…蘭ちゃん~?!」

そんな中、全ての魔力、そして体力を使い切ったのでしょう、その場に倒れ込もうとする蘭さんを、傍らに居た隊長(だんなさん)が しっかりと支え、

「花山さん…頼みます。」

 

…コクン

 

白スーツの ヤ〇ザ屋さん 大きな人に、彼女の身を渡すと この白スーツさん、ひょいと背中に背負い、

「ひょっひょぉ~っ!」

「ふん…!」

 

バキィッ!

 

襲ってきた鼬っぽい妖怪を、即座に拳を振って迎撃。

目玉や脳漿をぶちまける、スプラッターです。

 

≫≫≫

「うぉぅらっっ!」

「にょーっ!」

「どっせい!!」

「シッ!!」

「でいぃ~っや!」

 

斬!バキッ!ドガッ!ゴンッ!ズガン!

 

蘭さんの破壊魔法が引き金となり、扉の裏側…広く空いた洞穴内の戦闘は、早くも混戦の様相を見せています。

 

「わん!わんわぉーん!」

「うっきー!」

「ケーン!」

「でぇいゃっ!」

桃太郎さんと その お供の犬さん猿さん雉さんが、

「ククク…ぶっ潰してやるよォ…!

逝くぜ! オメェー等!!」

「「「「うぉぉお~っ!!」」」」

揃いの特攻服(マトイ)を羽織った、ヴァンヴマルさん率いる 珍走集団 小隊【魍魎】が、

「ひゃっはろ~い!」

「ヌルフ!」

フリード君にコロセルさんが、迫る敵を蹴散らし、

「「「「「「ぬぉ~っ!!」」」」」」

そして、高天原の神兵(モブ)の皆さん達の奮闘で、第1ラウンド…とでも言いますか?

【鬼ヶ島】のアジト、正面入口での戦闘は、我々の完勝に終わりました。

え? 私…ですか?

し、失礼な!?

私も きちんと戦っていましたよ!

 

▼▼▼

「お前と…お前と お前!

お前達の部隊は、此の場はで待機!

この扉…跡、外から後続が やってきた時に、そいつ等を片付けてくれ。

それと、お前と…お前のチーム!

お前等は さっきの山に登って、砦の外、茂みの中にでも隠れて待機だ。

心配は不要。

地上部に登れば、直ぐに内側から入口を作ってやる。

残りは俺と、上を目指すぞ!」

「「「はっ!」」」

「「「「承知!!」」」」

金髪に黒い仮面、陣羽織を羽織った"神"素戔嗚尊(スサノオ)の指示で、3つの編成に別れる【日本神話】と【聖書】の連合部隊。

 

「ち…待機かよ…!」

「まぁまぁ、きっと見せ場は有るから…」

「ふん…っ!」

スサノオに山頂待機を命じられ、少し不満そうな顔をするヴァンヴマルをイッセーが宥めながら、其々が動き出す。

 

「…大丈夫かい?蘭ちゃん?」

「ふっ…大丈夫です、イッセーさん!…と、言いたい処ですが、私の魔法は、その全てが強大無比!

絶大なる破壊力と引き換えに、全ての魔力を消費してしまうので、完全回復には もう少し、時間が掛かりそうです。

あ、カオルさん、とりあえず おんぶ、イッセーさんと代わって貰いますので、一度 降ろして下さい。」

「…いや、移動中に敵に遭った場合、この赤龍帝は お前を背負った儘、戦えないだろう?」

「ん。蘭ちゃん、花山さんには申し訳無いけど、もう少し この儘で…」

「ちぃいっ! これが強大な魔法(チカラ)を得た代償ってヤツですか…?!」

 

◆◆◆

「ミルたん・ハウリング!

にょっにょにょーーーーーっ!!」

「「「ぐっふぉあらっ?!!」」」

イッセーだぜ!

最初の広い空間の奥に有った階段を登り、岩をくり貫いた様な洞窟を、幻影鬼師団の玄州さん…修治爺さんとミルたんを先頭に暫く進んでいると、またも開けた空間に辿り着いた。

しかし、其処には新手の妖怪(てき)が待ち構えていた…のだけど、それを見たミルたんが、先手必勝とばかりに、超音波魔法で攻撃、一度に3匹の落武者っぽい妖怪を吹き飛ばした!

いや…彼?彼女?には もう、「それ、只の物理(おおごえ)!」…とかの突っ込みは しない事にしてるから…

 

バキッバキッバキィッ…!!

 

「おっぉ~♪」

「…………………。」

その直後、花山さんは蘭ちゃんを背負った儘、敵陣に突入、その巨体、そして約3#㌔(規制されました)の重りを担いでいるとは思えない素早い動きで、自分と同等か、それ以上の巨体の人型妖怪数体の頭部に連続で拳を放ち、またも断末魔の前に、スプラッター再び!

 

「ちょ…イッセーさん!?

レディを"重り"扱いするのは、失礼ですよ!」

ご…ごめんなさい…

 

≫≫≫

「吼えろ!

エボニー&アイボリー!!」

 

Bang Bang!

 

「ぐきゃっ?!」

「ふむ…やはり、悪魔や吸血鬼、人獣以外には聖銀の弾丸も、普通の鉛弾と大して変わりませんか?

まぁ、それでも十分に、殺れますが。」

そして場は、またしても混戦状態に。

茂っさんが愛用の二丁拳銃で、敵を撃ち抜き、

「でぇぇいっや!!」

 

斬!!

 

そしてディハウザー氏が、魔力の剣を生成、禍々しい紫の炎の様な刃を自らの手に纏わり憑かせ、人面の巨大百足を斬り裂いた。

 

「ふはははははは!!」

別の場所では修治爺さんが、右手で大きく"円"を描く様な構えを見せ、

 

ボンッ!

 

その軌跡上、丁度 時計の文字盤の位置に、12の黒い闘氣(オーラ)が燃える様に浮かび上がった。

 

シュゥゥゥ…

 

そして その氣は人型…約20㌢程の、全身が黒、背中に生えた翼だけが赤い、頭に2本の角を生やした12の小人?に変化して

「十二王方牌大車併~っ!!」

 

きゅいぃーーーーーーーん!!

 

「「「ぬゎ~~~~~っ!??」」」

修治さんの右掌打を打つ構えと同時、敵に向かって飛び出して、複数の敵を体当たりやら、徒手での攻撃やらで蹂躙していく!

 

「す、素晴らしい!

変わらずな技のキレ!

流石は【武魂王(キング・オブ・ハート)極東無敗(マスター・アジア)】!!

嘗て『世界最強の武闘家』と謂われただけの事は有ります!」

…えぇっ??!

茂っさん、修治さん知ってるの?

な、何なの? その最強みたいな二つ名?!

…って、世界最強?

あの人、もしかして有名人だったの?

今の魔法みたいな技も、世間一般には()()()()()として認知されてる訳? 

…って、ゆーか、武闘家って?!

絶対に、俺が頭にイメージしている武闘家と違うよね??!

 

≫≫≫

「せぇい!」

 

斬!

 

「むげ!?」

…そして俺も、実況解説ばかり、してる訳じゃない!

素早い動きで撹乱してきた忍者っぽい妖怪を、光の龍爪で斬り捨てる!

 

「ちぃ! 一旦退け!上の奴等と合流だ!」

「「「「うおおぉ!!」」」」

次第に此方が優勢になり、このフロアのボスらしい妖怪が、退却を指示。

 

「ひぃい!」

「死にたくないよ!」

「クソ!覚えてやがれ!!」

色々と言いながら、上階に続く出入口に走る妖怪達だが、この行動…結果論だが、直線上に集中して纏まったのは、はっきり言ってアウトだった。

 

(かぁ~っつ)! 敵に背を見せるとは、何たる愚か!!」

そう、()()()()()()()()()が、此れを見逃す筈も無く、

「覇ぁあっ!!」

 

ぼぅっ!

 

帯の様な光の闘氣(オーラ)を己の身体に螺旋状に巻き付けると、それは修治さんの頭を除く、全身を包む様に高速回転。

そして、修治さん自身は その儘、うつ伏せの姿勢で顔を前方に向け、地面から約160㌢位の高さの位置で空中静止!

 

「撃てぇい、ミルたん~っ!!」

「にょおぉ~~~~~~おっ!!!!」

 

どんんっ!!

 

そしてミルたんに「撃つ」様に指示を出すと、そのミルたんは雄叫びと共に、修治さんの足の裏辺りに、強烈な一撃を!

 

ずどぉぉおおおおん!

 

「ふははははははははは!」

その衝撃を発破に、修治さんは弾丸かミサイルの如く突撃し、

 

ズバババァッ!

 

「「「「「ぅぎゃあぁっ!?」」」」」

瞬く間に逃げる敵に追い付き、身に纏った回転する氣で、次々と妖怪を背後から大型車で轢くが如く、跳ね飛ばして行く!

その後は、えぇ…もう、説明不用でしょう?

 

「流石は修治さん!

武闘家の一撃は、一味違います!!」

「ふむ、まぁ こんな物か。」

蘭ちゃんが眼を輝かせて称賛し、修治さん自身も その成果に満足な表情を見せていますが…

はい、死屍累々ですよ!!

…って、これ、絶っっ対に武闘家の技なんかじゃなあぁいいぃ!

 

≫≫≫

「赦せ…後で必ず、迎えに行く。」

このフロアの敵は、何とか一掃。

しかし、此方も無傷で済んだ訳じゃ無く、多少なりの死傷者が出てしまった。

命を落とした神兵達の亡骸を、フロアの角、1ヶ所に集めると、スサノオ様自らが、外部からは手出し不可の防護結界を張り、一言二言、死んだ勇士達に跪いて語りかけている。

 

スク…

 

「よし…行くぞ…!」

そして再び立ち上がった、スサノオ様の表情…仮面に隠されていても、それでも見えている眼光の鋭さや口元から、それは より険しくなっているのが分かる。

 

「「「「「「「はっ!」」」」」」」

「「「「「はい!」」」」」

「うむ!」

「にょ!」

「「「「承知!」」」」「「「「「「「応!」」」」」」」

俺達は そんな彼の号令に応えると、上階を目指し、足を進めるのだった。

 




 
次回:『桃太郎のターン!』(仮)
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