あの御方のターン!
「【
ズグワァアアアアァッ…ドゴォオッ!!
◆◆◆
はい、皆様お久し振りです!
覚えておられますか?
私、グリゴリはアイザック隊所属、はぐれ悪魔祓いの茂部園市です。
アイザック隊長の奥様の1人、蘭さんが唱えたのは、炎とか光とかの属性を持たない、純粋な迄の超絶破壊魔法!
あの重々しい鋼鉄の扉を、いとも簡単に破壊して、
「「「「ぐぇぇぉわぁっ??!」」」」
序でに扉の裏側、開いた瞬間に攻撃を仕掛けようと待ち構えていた妖怪達…その魔法攻撃の直線軌道上に居た者全てを葬った模様。
「な…?!」
「あの大扉を、破壊した、だと!?」
これには、妖怪達も驚いていますが、
「ひ、怯むな!殺っちまうぞ!!」
「「「「「「「「「おおおぉ~っ!!!」」」」」」」」」
しかし、その内の1匹の声で立て直し、我々に襲い掛かってきました!
「ふっ…先鋒としての役目は、務めました…ね…」
…ガクッ
「ら…蘭ちゃん~?!」
そんな中、全ての魔力、そして体力を使い切ったのでしょう、その場に倒れ込もうとする蘭さんを、傍らに居た
「花山さん…頼みます。」
…コクン
白スーツの ヤ〇ザ屋さん 大きな人に、彼女の身を渡すと この白スーツさん、ひょいと背中に背負い、
「ひょっひょぉ~っ!」
「ふん…!」
バキィッ!
襲ってきた鼬っぽい妖怪を、即座に拳を振って迎撃。
目玉や脳漿をぶちまける、スプラッターです。
≫≫≫
「うぉぅらっっ!」
「にょーっ!」
「どっせい!!」
「シッ!!」
「でいぃ~っや!」
斬!バキッ!ドガッ!ゴンッ!ズガン!
蘭さんの破壊魔法が引き金となり、扉の裏側…広く空いた洞穴内の戦闘は、早くも混戦の様相を見せています。
「わん!わんわぉーん!」
「うっきー!」
「ケーン!」
「でぇいゃっ!」
桃太郎さんと その お供の犬さん猿さん雉さんが、
「ククク…ぶっ潰してやるよォ…!
逝くぜ! オメェー等!!」
「「「「うぉぉお~っ!!」」」」
揃いの
「ひゃっはろ~い!」
「ヌルフ!」
フリード君にコロセルさんが、迫る敵を蹴散らし、
「「「「「「ぬぉ~っ!!」」」」」」
そして、高天原の
【鬼ヶ島】のアジト、正面入口での戦闘は、我々の完勝に終わりました。
え? 私…ですか?
し、失礼な!?
私も きちんと戦っていましたよ!
▼▼▼
「お前と…お前と お前!
お前達の部隊は、此の場はで待機!
この扉…跡、外から後続が やってきた時に、そいつ等を片付けてくれ。
それと、お前と…お前のチーム!
お前等は さっきの山に登って、砦の外、茂みの中にでも隠れて待機だ。
心配は不要。
地上部に登れば、直ぐに内側から入口を作ってやる。
残りは俺と、上を目指すぞ!」
「「「はっ!」」」
「「「「承知!!」」」」
金髪に黒い仮面、陣羽織を羽織った"神"
「ち…待機かよ…!」
「まぁまぁ、きっと見せ場は有るから…」
「ふん…っ!」
スサノオに山頂待機を命じられ、少し不満そうな顔をするヴァンヴマルをイッセーが宥めながら、其々が動き出す。
「…大丈夫かい?蘭ちゃん?」
「ふっ…大丈夫です、イッセーさん!…と、言いたい処ですが、私の魔法は、その全てが強大無比!
絶大なる破壊力と引き換えに、全ての魔力を消費してしまうので、完全回復には もう少し、時間が掛かりそうです。
あ、カオルさん、とりあえず おんぶ、イッセーさんと代わって貰いますので、一度 降ろして下さい。」
「…いや、移動中に敵に遭った場合、この赤龍帝は お前を背負った儘、戦えないだろう?」
「ん。蘭ちゃん、花山さんには申し訳無いけど、もう少し この儘で…」
「ちぃいっ! これが強大な
◆◆◆
「ミルたん・ハウリング!
にょっにょにょーーーーーっ!!」
「「「ぐっふぉあらっ?!!」」」
イッセーだぜ!
最初の広い空間の奥に有った階段を登り、岩をくり貫いた様な洞窟を、幻影鬼師団の玄州さん…修治爺さんとミルたんを先頭に暫く進んでいると、またも開けた空間に辿り着いた。
しかし、其処には新手の
いや…彼?彼女?には もう、「それ、只の
バキッバキッバキィッ…!!
「おっぉ~♪」
「…………………。」
その直後、花山さんは蘭ちゃんを背負った儘、敵陣に突入、その巨体、そして約3#㌔(規制されました)の重りを担いでいるとは思えない素早い動きで、自分と同等か、それ以上の巨体の人型妖怪数体の頭部に連続で拳を放ち、またも断末魔の前に、スプラッター再び!
「ちょ…イッセーさん!?
レディを"重り"扱いするのは、失礼ですよ!」
ご…ごめんなさい…
≫≫≫
「吼えろ!
エボニー&アイボリー!!」
Bang Bang!
「ぐきゃっ?!」
「ふむ…やはり、悪魔や吸血鬼、人獣以外には聖銀の弾丸も、普通の鉛弾と大して変わりませんか?
まぁ、それでも十分に、殺れますが。」
そして場は、またしても混戦状態に。
茂っさんが愛用の二丁拳銃で、敵を撃ち抜き、
「でぇぇいっや!!」
斬!!
そしてディハウザー氏が、魔力の剣を生成、禍々しい紫の炎の様な刃を自らの手に纏わり憑かせ、人面の巨大百足を斬り裂いた。
「ふはははははは!!」
別の場所では修治爺さんが、右手で大きく"円"を描く様な構えを見せ、
ボンッ!
その軌跡上、丁度 時計の文字盤の位置に、12の黒い
シュゥゥゥ…
そして その氣は人型…約20㌢程の、全身が黒、背中に生えた翼だけが赤い、頭に2本の角を生やした12の小人?に変化して
「十二王方牌大車併~っ!!」
きゅいぃーーーーーーーん!!
「「「ぬゎ~~~~~っ!??」」」
修治さんの右掌打を打つ構えと同時、敵に向かって飛び出して、複数の敵を体当たりやら、徒手での攻撃やらで蹂躙していく!
「す、素晴らしい!
変わらずな技のキレ!
流石は【
嘗て『世界最強の武闘家』と謂われただけの事は有ります!」
…えぇっ??!
茂っさん、修治さん知ってるの?
な、何なの? その最強みたいな二つ名?!
…って、世界最強?
あの人、もしかして有名人だったの?
今の魔法みたいな技も、世間一般には
…って、ゆーか、武闘家って?!
絶対に、俺が頭にイメージしている武闘家と違うよね??!
≫≫≫
「せぇい!」
斬!
「むげ!?」
…そして俺も、実況解説ばかり、してる訳じゃない!
素早い動きで撹乱してきた忍者っぽい妖怪を、光の龍爪で斬り捨てる!
「ちぃ! 一旦退け!上の奴等と合流だ!」
「「「「うおおぉ!!」」」」
次第に此方が優勢になり、このフロアのボスらしい妖怪が、退却を指示。
「ひぃい!」
「死にたくないよ!」
「クソ!覚えてやがれ!!」
色々と言いながら、上階に続く出入口に走る妖怪達だが、この行動…結果論だが、直線上に集中して纏まったのは、はっきり言ってアウトだった。
「
そう、
「覇ぁあっ!!」
ぼぅっ!
帯の様な光の
そして、修治さん自身は その儘、うつ伏せの姿勢で顔を前方に向け、地面から約160㌢位の高さの位置で空中静止!
「撃てぇい、ミルたん~っ!!」
「にょおぉ~~~~~~おっ!!!!」
どんんっ!!
そしてミルたんに「撃つ」様に指示を出すと、そのミルたんは雄叫びと共に、修治さんの足の裏辺りに、強烈な一撃を!
ずどぉぉおおおおん!
「ふははははははははは!」
その衝撃を発破に、修治さんは弾丸かミサイルの如く突撃し、
ズバババァッ!
「「「「「ぅぎゃあぁっ!?」」」」」
瞬く間に逃げる敵に追い付き、身に纏った回転する氣で、次々と妖怪を背後から大型車で轢くが如く、跳ね飛ばして行く!
その後は、えぇ…もう、説明不用でしょう?
「流石は修治さん!
武闘家の一撃は、一味違います!!」
「ふむ、まぁ こんな物か。」
蘭ちゃんが眼を輝かせて称賛し、修治さん自身も その成果に満足な表情を見せていますが…
はい、死屍累々ですよ!!
…って、これ、絶っっ対に武闘家の技なんかじゃなあぁいいぃ!
≫≫≫
「赦せ…後で必ず、迎えに行く。」
このフロアの敵は、何とか一掃。
しかし、此方も無傷で済んだ訳じゃ無く、多少なりの死傷者が出てしまった。
命を落とした神兵達の亡骸を、フロアの角、1ヶ所に集めると、スサノオ様自らが、外部からは手出し不可の防護結界を張り、一言二言、死んだ勇士達に跪いて語りかけている。
スク…
「よし…行くぞ…!」
そして再び立ち上がった、スサノオ様の表情…仮面に隠されていても、それでも見えている眼光の鋭さや口元から、それは より険しくなっているのが分かる。
「「「「「「「はっ!」」」」」」」
「「「「「はい!」」」」」
「うむ!」
「にょ!」
「「「「承知!」」」」「「「「「「「応!」」」」」」」
俺達は そんな彼の号令に応えると、上階を目指し、足を進めるのだった。
次回:『桃太郎のターン!』(仮)
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