黒翼の赤龍帝   作:挫梛道

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原作キャラ、2名登場。
但し、チョイ役。
 



レオナルド育成計画

◆◆◆

やぁ。イッセーだぜ。

さて、無事に魔獸創造(アナイアレイション・メーカー)の持ち主、レオナルド(8)を保護した俺。

報告の為に この子を連れ、冥界のグリゴリ本部に転移してみたが、アザゼル総督は不在。

秘書堕天使さん(巨乳の美人さんです)曰わく、私設の研究所に行っているとか。

ならば…と、副総督のシェムハザ様を訪ね、詳細を報告。

 

「了解です。御苦労様でしたね、イッセー君。」

グリゴリ随一の常識人なシェムハザ様。

丁寧な労いの言葉を掛けてくださった。

あ~、これが総督や師匠だったら、「お~ぅ、ごくろー。」とかの、ぶっきらぼうな一言で終わらせるんだろうなー。 

 

「あ…ちょっと待って下さい。」

そして報告を終えて部屋を出ようとした所、シェムハザ様は俺達を呼び止め、

 

ガサゴソ…

 

机の引き出し奥から、何か製本された資料の様な物を取り出すと それを全てコピー、

「レオナルド君の その神器は、遣い手の想像力(イメージ)で、無限の可能性を引き出せます。

これは きっと、役に立つでしょう。」

そう言って渡されたレポートの表紙には【ぼくのかんがえた、ぐれーと・みらくる・はいぱぁ★せいくりっど・ぎあ / byあざぜる】…の文字が。

……………………………………………。

若干引きながら、ページを巡っていくと、恐らくは総督が(人間基準で)14歳の頃に考えたと思われる、オリジナルの神器の設定の数々が、イラスト付きで事細かく記載されていた。

そして その中には、あ・の・【閃光と暗黒の(ブレイザーー・シャイニング・)龍絶剣(オア・ダークネス・ブレード)】も書かれていた!!

 

「…どうですか?」

瞳を輝かせてページを巡り、熱読するレオナルドに、凄く()い、満面な笑みで聞いてくるシェムハザ様。

…って、何で そんな物、隠し持ってるんですか?

いや、確かに これは、レオナルドの想像力アップには役に立ちそうですけど、リアルに これを参考にした魔獸を創った日にはアザゼル総督、泣きながらキレますよ!?

下手したら、ショックで研究所に引き籠もりますよ?

 

「大丈夫ですよ。

その時は研究所の前で、綺麗処な堕天使が裸踊りする宴会を開きます。

そしたら、直ぐに出てきますから。」

何処の天岩戸ですか?!

…って、前にも同じ事が有った様な言い方ですね?

でも、綺麗処な堕天使さんの裸踊りは、大歓迎です!!

しっかぁーっし!朱乃ちゃんレイナちゃんミッテちゃんは、出しませんよ!

あの3人の裸は、俺だけの物です!!

 

≫≫≫

「あら、イッセー君、いらっしゃい。」

「どうも、朱璃さん。」

次に向かったのは、朱乃ちゃんの実家。

これは、レオナルドの今後をどうするか考えてみた結果だ。

地上のグリゴリの施設に預けて、寮生活の中で、一般教養と神器の制御を学ばせても良いけど、レオナルドは まだまだ子供。

特に今迄の家庭環境が悲惨の一言に尽きるので、少しでも家族の暖かさを知って欲しいと思い、生活費はグリゴリで負担するからって、事前に朱璃さんに電話でレオナルドの面倒を お願いしてみたら二つ返事でO.K.してくれた。

尚、バラキエル様には、これを断る権限は無いそうです…

 

「主人は多忙で、なかなか帰ってこないし、朱乃は もう、誰かさんの家に住み着いちゃってるし、この広い家に1人って、凄く寂しいのよね~?

大丈夫、イッセー君の言わんとする事は解るから。

レオナルド君は、家から学校に通うと良いわ。」

うぅ…何だか色々な意味で、すいません…

 

「そんな訳で、よろしくね?レオナルド君?」

レオナルドの前に立つと身を低く屈め、同じ目線の高さで にこやかに話し掛ける朱璃さん。

                  

「…はぃ…ょろしく…お願ぃします…お…姉さん…」

すると、照れたのか?…少し顔を赤くしながら、視線を逸らし、応えるレオナルド。

カラワーナさんとの ()()が有り、少し学習したのか、朱璃さんを『お姉さん』と呼びました。

 

「あらあらあらあら?お姉さん?」

ん。朱璃さん、凄く嬉しそう。

顔を赤くして、頬を押さえています。

乙女ですか?

まぁ、確かに朱璃さんは、17歳の娘さんが居るとは思えない位に若く見えるからね。

お姉さんも、普通に通用します。

因みに多分、俺が彼女に お〇゙さんとか言った日には、即座に無慈悲なMuscle技が炸裂する自信が有る。

そう!何時かのバラキエル様の様に!!

 

「ん~、お姉さんでも良いけど、やっぱり"お母さん"…のが良いかな~?」

「え…?」

その言葉に、少し戸惑うレオナルド。

どうしたら良いか…ってゆうか、本当な言っても良い物なのか、フォローを求める様な目で、俺の方に顔を向けます。

 

ぽん…

 

「はは…言ってみろよ?

これから朱璃さんは本当に、お前の お母さんになるんだぜ?」

だから俺は、レオナルドの頭に軽く手を置くと、そう言ってやったんだ。

 

「ん…お母…さん?」

「…!!」

まだ少し抵抗が有るのか、少し照れながら言うレオナルドに、何だか衝撃を受けた顔の朱璃さん。

 

「ね、もう1回言ってみて?」

「…お母さん?」

ん。朱璃さん、本当に凄く、嬉しそう。

 

「もう1回!」

「…お母さん。」

「もう1回!」

「お母さん。」

「もう1回!」

「お母さん!」

「……きゅ~ん…」

 

パタン…

 

「お、お母さんん~~~!?」

「朱璃さん~~~~~~~?!」

わぁーーーー?!!

レオナルドの『お母さん』で、朱璃さんが きゅん死したぁ!??

 

 

≫≫≫

「わぁ…人が、一杯だぁ…」

レオナルドが姫島家に入り、堕天使領の学校に通う事になって、初めての日曜日。

土曜日(きのう)は、朱璃さん朱乃ちゃんとの3人で、堕天使領の観光地を巡ったそうだ。

バラキエル様や朱乃ちゃんも、自分に新たに息子や弟が出来た事は嬉しそうでした。

朱璃さん曰わく、それぞれ『お父さん』と『朱乃お姉ちゃん』で、2人共きゅん死したそうです。

…したんですね…バラキエル様…。

 

そして今日はレオナルド…レオ、そしてレイナちゃんミッテちゃんと、地上…東京は秋葉原に繰り出した。

目的は、レオの神器強化…即ち本人の想像力強化の為、色々なサブカルチャーを見て回る為だ。

因みに朱乃ちゃんは今日は、任務(しごと)に出向いている。

 

≫≫≫

「イッセー、買い過ぎじゃないっスか?」

ドラク・ソボールのコミック全巻(豪華版)とブルー・レイ全巻を買った俺に、ミッテちゃんが少し、呆れ顔で言うけど、良いじゃないか!

家に有ったヤツは全部、天使に燃やされたんだから!

少なくとも、前の家に有った本やゲームは、改めて全部、買い揃えるんだい!

 

「絶対にレオ君より、イッセー君のが楽しんでるよね…」

敢えて否定はしないよ、レイナちゃん!

 

「わあ…」

でもレオも、瞳を輝かせて、怪獣やロボットのフィギュアなんかを見ているんだぜ?

そして、小動物が何やら訴える様な目で、俺達を見ている。

…お前、既に色々と買って、朱璃さんから貰った お小遣い、全部使い果たしてるだろ?

 

「ゴメンね、レオ君?

そりゃあ、私達が買ってあげても良いんだけど…」

「後でウチ等が、『甘やかすな』って、朱璃さんにシバかれるっス…

そ、それだけは、勘弁っス…」

…ん。俺も あれだけは、勘弁っす。

 

≫≫≫

次に俺達が向かったのは、プラモデルコーナー。

ここでも、レオが目を輝かせ、泣きそうな顔で、俺に求め訴えるけど…

ゴメンな…朱璃さん怖いから…。

 

「……………………。」

買えないと分かっていても、プラモの箱を次々と手に取り、自身の想像力の糧にしようとしているのか、パッケージのイラストや、箱側面の完成写真なんかを凝視するレオ。

………………。

 

「なぁレオ?今日は俺が買って、俺が組み立てて、今度、お前にプレゼントするから、それで良いか?」

「………!!!!…ん!ん!!」

この俺の台詞に、最初は驚き、その後に満面な笑みを浮かべ、何度も首を縦に振り、頷くレオ君。

何だかブンブンと振り回ってる、子犬の尻尾が見えるのは、目の錯覚だと思いたい。

まぁ、そこ迄喜ばれると、俺も言った甲斐が有るよ。

 

「…1コだけだぞ?どれにするんだ?」

「…じゃあ、あれ!」

レオが指差したのは、棚の上段に有った、1/125スケール Mobile Force・ガン〇ルの、限定お台場ver.。

 

「はいよっ…と…!?」

「…?!」

その1つだけ残っている箱を取ろうと手を伸ばした時、横から別の手が伸び、俺の手と触れた。

 

「あ…あんた…?」

「………!!」

それは、ストレートロングな金髪の、俺達と同年代…か少し上な、眼鏡を掛けた女の子(美少女!)。

 

「「「…!!」」」「…?」

 

ボワァァッ!!x3

 

しかし、()()()()()()彼女を見て、レイナちゃんミッテちゃんが、そして この眼鏡さんが殺気と魔力を解放、臨戦態勢を取った!

 

「ストップだ、2人共!…あんたもな。」

「い、イッセー?」

「イッセー君?」

「………。」

透かさず俺は そんな3人に割って入り、宥め賺す。

 

「…今日は俺達は、休暇なんだ。

あんたも こんな街に来てるって事は、同じなんだろ?

お互い、こんな場所で派手に戦らかす訳には いかないだろう。

今日の処は、互いに退く事を提案するが?

レイナちゃんミッテちゃんも。」

「…………………。」

「キョ・ウ・ワ・ヤ・メ・ト・ケ…ね?」

「………!?」

「「……………。」」

 

スゥ…

 

俺の他意の無い、スマイル込み(ついでに若干の殺気込み)の言葉に納得してくれたのか、3人共に迸らせていた殺気と魔力を消してくれた。

 

「レディファーストだ。

その〇ンガルお台場ver.は、あんたに譲るよ。…いいよな?レオ。」

「…うん。じゃ…じゃあ、あれ!」

代わりに指差した箱を取り、俺達はレジに向かった。

 

「ちょ…ま、待ちなさいよ!?」

…呼び止めようとする、眼鏡さんの声を無視して。

 

≫≫≫

「痛い痛い!ゴメン!2人共、俺が悪かったから!」

帰り道の話。

流石は秋葉原、コスプレしてる人も沢山。

余程、スケベ面してたのかなぁ?

かなり きわどい格好をした女の子を眺めていて、レイナちゃんミッテちゃんから両耳をつねられてる中、俺達の視界に入ったのは、

「「「「……………。」」」」」

魔法少女の格好をして街を闊歩している、逞しい巨躯の…所謂、"漢の娘"?

遠巻きながら彼女?の発する(オーラ)から感じるのは、体験した事の無い恐怖。

反射的に、思わず硬直してしまう俺とレイナちゃん。

本能的に、関わっては駄目と判断する俺。

しかし、レオは動じる事無く興味深々。

瞳をキラキラと輝かせて見つめていましたが、こら!余り じろじろと見ちゃ駄目です!

ほら、ミッテちゃんも!!

さぁ、帰りますよ!

 




 
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