黒翼の赤龍帝   作:挫梛道

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海編パート2
 


敗けられない女の子達の戦いです!

◆◆◆

白音です!

南の島のバカンスに来た私達。

今から お昼ご飯の前に、夜の…イッセーお兄様と同室の権利を賭けて、女の子達による、ビーチバレー対決です!

 

「白音、絶対に勝つにゃ!」

「勿論ですとも!」

パートナーの黒歌姉様も、気合い十分。

そして私達の初戦の相手は、

「さあ、行きますよ、アーシアちゃん!」

「はい!」

朱乃さんとアーシアさんのコンビです。

 

≫≫≫

「にゃーっ!!」

 

バシィッ!

 

「きゃんっ?!」

結果から言えば、アーシアさんの う〇ち 運動神経の低さを突き、7-1で完勝(ゲームは7点先取制です)。

続く、ジャンヌさんバイサーさんvs蘭ちゃんアテナ様のゲームは、身長差を活かし、7-3でジャンヌさん達の勝利。

ミッちゃんレイナーレさんvsロスヴァイセさんヘルさんは、最後はチームプレイの勝利…とでも言いますか?

7-6でミッちゃん達が勝ちました。

3ゲームの得失点差により、私達は先に決勝進出の権利を得て、今からミッちゃんチームとジャンヌさんチームで準決勝戦です。

 

 

≫≫≫

◆◆◆

我、オーフィス。

今夜、赤龍帝と子作りする権利を賭けた、びーちばれー対決は、

「にゃーっ!!」

 

バスッ!

 

「「っ!?」」

猫姉の あたっくが、堕天使娘のコートに刺さって決着。

 

「ナイスです、黒歌姉様!」

「だにゃ!」

「「ぐぬぬぬ…!」」

猫姉妹が抱き合って喜び、堕天使は思いきり悔しがっている。

 

シャリ…

 

…そんな事より、スイカ、おいしい。

それから、お昼ご飯、まだ?

 

「あぁ、どうやら赤龍帝君争奪戦(笑)は、終わったみたいだね。

ちょうど良かったよ。

お昼、バーベキューの用意が出来t…って、オーフィス君、早っ?!」

爐女神が呼びに来たので、ばーべきゅーとやらを食する事にする。

…"ばーべきゅー"って、何?

 

◆◆◆

アーシアです。

ぅぅ…ビーチバレー、敗けてしまいました…。

だって、黒歌さんも白音ちゃんも、私を集中的に狙ってきたんですよ?

これってズルくないですか?

 

「何を言っているのですか。

"穴"を狙うのは、勝負の定石ですよ?」

う…蘭ちゃんも酷いです!

と、兎に角、イッセーさんが寝る部屋は4人部屋。

既に、黒歌さん白音ちゃんの2人が決まっていますから、この部屋で夜を過ごせるのは残り1人…。

お昼から、この残る1枠を賭けて、またゲームをするそうですが、どんな競技なのでしょうか?

 

≫≫≫

 

ジュゥ~…

 

「はい、神様。お肉、焼けましたよ。」

「ありがとう、ベル君。」

ドラム缶を縦に割り、それ等を石ブロックで固定。

内側で炭火を起こし、其々に網や鉄板を乗せ、お肉や お魚に野菜、

「へぃ!焼そば、お待ち!」

そして焼そば等を、イッセーさんとベルさんが焼いています。

今回は男の人は、完全に"エンノシタ"って云うヤツでしょうか。

 

「ふふ…偶には こんなのも良いわね。

あの人、此方の甲斐性は有りませんから。」

「…じゃな。」

朱璃さんと八坂さんも、今日は完全に食べるだけの人になっています。

 

「美味しい…おかわり。」

「おいしぃ~!」

「イッセー、そのサザエ、もう食べれるかの?」

「はいよ~!♪」

オーフィスちゃんやレオナルド君、九重ちゃんも、美味しそうに色々と食べています。

 

「…ふぅ。」

そして、串焼きを片手にジュースを飲んでいるのは、バイサーさん。

珍しいですね?

普段から、教会での お仕事が終わった後は、何時も お酒、飲んでいるのに。

ビールとかじゃ、ないのですか?

 

「主と夜を共にする、最後の1枠を決める勝負、まだルールが決まってないからな。

もしも遠泳等での勝負になった時を考えると、今は まだ、アルコールは避けた方が良い…そう思っただけだ。

大丈夫。酒は夜になっても飲める。」

いえ、其処は飲むべきですよ!

私へのハンデ的な意味で!

 

それから…

「ん…美味。此方のホタテも、美味…。」

「「「「「「「………。」」」」」」」

以前、蘭ちゃんから聞いては いたのですが、アテナ様が凄く食べられています。

もう、あの小さな体よりも大きな容量の、お肉や お魚を食べているんじゃないでしょうか?

 

「アテナちゃん…もう牛、1頭分位 食べてるわね…」

「噂以上だにゃ~…」

その、大食いタレントさんみたいな食べっ振りに、私だけでなく初めて見る人は皆、驚いています。

 

「はむはむ…

せきゅるーてー、我も肉、おきゃわりゅ。」

「はいは~い。」

「「「「「………。」」」」」

そして それに対抗してか、オーフィスちゃんも普段以上に、イッセーさんに お肉を要求。

…って、オーフィスちゃん、普段は そんなに食べたりしませんよね?

お腹、大丈夫ですか?

そしてイッセーさん、それに対して普通に接して、お好み焼き焼いてるんですけど?!

 

「まあオーフィスは、普通に食べなくても、大丈夫じゃからな。

逆に食べ過ぎても、大丈夫なのじゃろう。」

「無限だけに、胃袋も無限…ですか?」

…朱璃さん、上手くないです。

 

▼▼▼

 

ざっぱぁーっん…!!

 

「「「「「「「???!」」」」」」」

 

…事件は、いきなり訪れた。

アテナとオーフィスが、漸く昼食に満足し、女性陣は食後の小休憩、イッセーとベルが、その後片付けをしていた時、突然 海の中から数体の巨大な怪物が姿を見せ、ゆっくりと海岸向けて、迫ってきたのだ。

 

「きゃぁああっ?!」

「な、何なのじゃ?あれは!?」

「まさか…あれは?!」

「う、嘘だろ?」

「あれは…珍しいですね。」

「アテナ!ヘスティア!蘭!

()()を知ってるんスか?」

「はい!」

アーシアや九重が驚く中、アテナ、ヘスティア蘭の3人は、その怪物の登場に、別の意味で驚いていた。

 

「私も、実際に見るのは初めてですが、アレは多分、ギリシャ起源の海の怪物、"スキュラ"…ですね?」

「うん!」

「うむ。しかし群れてるのは、私も初めて見ました。」

蘭の言葉に、オリュンポスの女神2柱は、首を縦に振って応える。

 

「えーと…スキュラって、確か…」

此処でイッセーも、会話に参加。

 

▽▽▽

スキュラ…

元々は1人の美しい海精(ニンフ)だったが、その美しさに嫉妬した魔女が、彼女が沐浴している時に その泉に毒薬を流し入れ、上半身は美しい姿その儘に、下半身を様々な動物が入り雑じった(或は無数の犬の集合体)、合成魔獣(キメラ)へと変えられる。

そして知性、理性を失った その後は、海を航る船を襲う様になったと云われている。(異説有リ)

▽▽▽

 

「…て、聞いてたけど、アレ、美女以前に女性の要素が、何処にも無いじゃないですか?!

詐欺じゃないですか?

大体スキュラって、云い伝えからして、オンリー1の"固有種"じゃないんですか?

何で あんなに、数が居るんですか?!」

「赤龍帝君、伝承とリアルは、違うモノだよ?」

イッセーが ややベクトル違いの怒りをぶちまけるが、その姿は確かに、ギリシャ神話等で一般に伝わる伝承とは、かけ離れていた。

下半身は、蛸か烏賊を思わせる、無数の触手(あし)で構成され、上半身は確かに()()()をしているが、その肌は毒々しい海星(ヒトデ)の それを思わせる。

右腕は巨大な甲殻類の鋏、左腕は海蛇で、その儘 牙を向けていた。

そして長い首から生えた頭は、イソギンチャクの如し。

そして、推定7㍍の巨体。

 

「寧ろアレ、"クラーケン"て言われた方が、まだ納得出来るんですけど!?」

…兎に角、イッセーは納得行かない様だった。

 

「しかしアレ、何だか此方に来てるし?」

「もしかして、私達を"餌"だと、認定でもしたのでしょうか?」

「…不愉快。」

「……!!

あの、提案ですけど…」

「あら、多分 私も、同じ事を考えているわ。」

「ふっ…奇遇だな。」

浜辺に向かってくる怪物(スキュラ)達。

どう考えても交戦やむ無しな雰囲気、その場の"戦える者達"が、戦闘の構えを取る中、ロスヴァイセが、そしてジャンヌとバイサーが、口を開いた。

 

◆◆◆

イッセーだ!

突如、海の中から姿を見せた怪物達。

それ等が此方に向かってくるので、俺は赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を、ベル君も黒と赤、2本の短剣を構え、迎撃の構えだ。

 

ザザッ…

 

「「!!?」」

しかし そんな中、朱乃ちゃん達が俺達の前に出て、戦闘の姿勢を見せた。

 

「皆さん、危ないから退がって下さい!」

ベル君が女の子を呼び止めようとするが、

「イッセーもヘスティアの嫁も、この場は貴方達が退がって。」

「イッセーさん達は今日は ずっと、働いてばかりでしたから。

少し、休んでいて下さい!」

「…そういう事だ!」

「さあ、行きますわ!」

「「「「応っ!!」」」」

アテナ様が、ロセが、そしてヘル様に朱乃ちゃん…皆が、あの海の化け物に向かって行く!

 

「ふん…皆 だぁりんに、良い所を見せたいのだろう。」

「ゎふっ?!」

そして いきなり、背後から抱き付いてきたのは、八坂さん。

後ろを見れば、他に残っているのは朱璃さん、レオナルド、九重、オーフィス。

 

「うぅ…私は戦闘力が無いですから…

皆さん、ズルいですぅ。」

それと、何だか涙目になってるアーシア。

 

「ふふん♪私達は、厳正な審査の為に、残っているにゃ!」

「はひ?」

「イッセーお兄様にも、解る様に説明すると…」

そして、黒歌と白音ちゃん。

 

「……と、云う訳です。」

「………………………………。」

…つまり、あの女の子達は今夜、俺と一緒の部屋になる権利を、あのスキュラ相手に一番活躍した者で決めると…既に相部屋が決まっている黒歌&白音ちゃんは、その審判役だと。

そして そのルールにより、非戦闘要員なアーシアは、早々と脱落した訳だ。

…そして、

「ふっ…! 私は一発放てば それで お仕舞いですから、無闇に飛び出さず、此処で最高なタイミングを狙っているのです!」

眼帯を嵌め、"殺る気"modeとなった蘭ちゃんが、精神を集中させ、魔力を昂らせていた…!

 




 
次回、海編締めます?
 
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