〜〜〜三人称side〜〜〜
天使、堕天使、悪魔は、三つ巴の戦争中に乱入してきた二天龍に対処するために、一時休戦し攻撃を加えていた。勿論、喧嘩の邪魔をしてきた三勢力に対して二天龍はブチ切れた。
「「神如きが、魔王如きが、俺たちの楽しみの邪魔をしてくれるなよ!」」
そして、二天龍は喧嘩を一旦辞め、邪魔者を排除しようと動き出した。
赤い竜と称されたドライグは、能力である『倍加』『譲渡』『透過』、そして全てを焼き尽くす炎を用いて暴れ。
白い竜と称されたアルビオンも、能力の『半減』『吸収』『反射』『減少』、そして神すら恐れる毒を扱い暴れ回った。
そんな二天龍によって、戦争で消耗していた三勢力は更にダメージを受けてしまった。最早打つ手なしと諦めかけていた時、その声が聞こえた。
「俺も混ぜろやァァアァァアアァァア!」
それは小さな流星のごとく、二天龍の前に落ちてきた。ソレが落ちた所には大きなクレーターができ、その衝撃と想定外の出来事に、二天龍と三勢力は静止画のように止まってしまった。
そして、
「……よし、登場シーンはバッチリだな!」
そんな、空気を読まないようなセリフを発したそれは、人型の生物らしかった。
その声がきっかけとなり、二天龍が真っ先に再起動した。
「貴様ッ、何者だ!」
二天龍のうち、ドライグが怒りを込めてそう言い放った。そして、降ってきたそれは、
「フッフッフ、よく聞いてくれた!俺の名はミカミ!お前ら竜の戦いを見て、我慢できなくなって降りてきた!だから俺も混ぜてくれ!」
そう、ミカミは言った。
その時になって初めて見えたミカミの顔は、それこそ女神のような美しさであった。その場にいた聖書の神すら、そう思った。
その美しさと登場の衝撃で三勢力が呆然としている間も、ミカミは話を続けていた。
「さっき言ってた言葉めっちゃカッコよかったから余計に混ざりたくまったんだよね!喧嘩の邪魔をした奴らの排除の邪魔をしたのは悪いと思ってるけど、我慢できなかったんだよ!」
その言葉を聞いていたドライグとアルビオンは、
「なるほどな。俺達の戦いで熱くなったという事か。」
「そのようだな、ドライグ。古来より我ら竜は誇り高き種族だ。こ奴のように我らと戦いたいというものを、邪険にするものでは無いだろう。」
その会話を聞いてミカミは、
「マジで!?やったぁ!」
と、とても喜んでいた。
その時になってやっと再起動してきた三勢力は、ミカミがどんな目的であれ、動きが止まっている二天龍に対して、攻撃をする方針に決まっていた。今までの攻撃では、かすり傷程度にしかなっていなかったため、悟られないように準備をしながら二天龍とミカミの話を聞いていた。
そんな中、ドライグとアルビオンは、
「しかし、それは力があればの話だ。力無き者はあらゆる権利を持たない。そうだな、ドライグ?」
「アルビオンの言う通りだ。故に、我らと戦いたければお前の力を証明しろ。」
それに対してミカミは、
「じゃあ後ろの奴ら倒したら証明になるかな?アイツらそんな強くないと思うけど……」
その言葉にアルビオンは疑問に思った。
「ミカミよ。何故奴らが強くないと思ったのだ?確かにヤツらは我らに及ばぬ弱者だが、群れば厄介だぞ?」
「だってアイツら戦争し続けて滅びそうだし?何年戦争続けてんだよって感じだったよ。」
そこまで聞いて、三勢力は驚愕した。見られていたことに気付かなかったのだ。それも何年も前から。
「き、君はいつから我々の戦争を見ていたんだ?」
思わず聞いてしまった赤髪の悪魔に対して、ミカミは呆れたように振り返って、
「殆ど最初からだよ、間抜け?」
と嘲笑った。