アレから何人もの宿主たちを見てきた。
決闘で負けて死ぬ者だったり、相打ちであったり、幻想種に返り討ちにされたり、それこそ神器に覚醒することも無く死んだり殺されたり。
そのおかげと言っていいのかわからんが、基本的な能力は再確認出来たし、死体を喰って【吸喰能力】の力で、赤龍帝からは【倍加】【譲渡】、あと使ってなかったのに【透過】と【
同じように白龍皇からは【半減】【吸収】、そしてこっちも使ってなかった【反射】と【減少】、そして【毒龍皇】を獲得した。コレで獲得できるアビリティは宿主が進化しないと増えないと思う。
……どうしようかな。目的の対策立てはほぼ出来たも同然。今したいと思うことも無い。新しく獲得した能力の検証も済んでるからしないといけないことも無い。マジですることないなぁ。
また寝ようかな?って考えてたら、デカい気配がこっちに向かってきてるのを感知した。今いる現世じゃなくて前に行った次元の狭間から向かってきるっぽい。
さて、どんな奴がこっちに来てるのかな?
果たして、空間を割ってく出てきたのは結構ダンディな爺さんだった。イメージとしてはリゼロのヴィルヘルムを細くした感じ?分かるか分からんけどそんな感じだと思ってくれればいい。
こいつが何をしに来たかで対応が変わるんだが、どんな目的なんだ?
「……お前、何?」
「え!?それ初対面で聞くか?普通。」
「……?普通って何?」
「えぇ、説明めんどい。てかお前こそ誰だよ。」
「……我、オーフィス。『
「え、イメージとちがう。」
情報収集してオーフィスのことは知ってたけど、こんなイケ爺だと思ってなかった。喋り方は情報通りだけど。
そういえば言ってなかった情報収集の方法はアビリティの中の一つに【自己分体生成】ってアビリティで分体作りまくってランダムで転移させたんだよね。で、分体とは繋がりがあるから情報は何時でも入ってくるようになってるんだよね。かしこくね?
話(思考)がそれた。そうそう自己紹介だな。
「俺はミカミ。異名は〜、そうだな『
「……そう、じゃあミカミ。」
「なんだ?そういやお前何の目的で俺に会いに来たんだよ。」
「グレートレッドを倒す事に協力して欲しい。」
「やだ。」
そんな事する訳ないだろ。なんで面倒なことを自分からしなきゃいけないんだ。
「アレを倒してら世界が滅びるから嫌だ。」
正確には、現世と幽世が完全に混ざって、更には近い異世界も混ざって"今の"世界が滅びるから嫌だ。
まあ俺なら?グレートレッドの代わりに世界間の維持も出来ますけど?……動けねぇんだよそうなると。
「だからやだ。」
「そんなの知らない。我は我の静寂の為にグレートレッド倒したい。」
「……とりあえず、今は協力しない。本当に、本当ぉに手段が無くなかったら協力はする。」
「……それでいい。目的は達成した。帰る。」
「なあオーフィス。」
「……何。」
「友達になろうぜ?」
「……友達って何?」
「……あ〜、なんてゆうか、一緒に遊んだり馬鹿やったり喧嘩したりする関係?かな?」
「……なんで我と友達になる?」
「いやぁ、俺って殆ど人と会わないから友達になれそうなのお前が初めてなんだよ。だからさ。」
超恥ずいなこれ。アレだな、自分がぼっちなんで友達になってくださいって頼んでるんだねわかる。……はっずいわぁぁぁあぁああ!!めっちゃ地面に転がってバシバシしたい。
……これ断られたら精神的に死にそう。
「………………」
……沈黙ナガスギィ。耐えろ、耐えろ俺。あれ俺ってなに考えてたんだっけオモイダセナイ。
「……いい。」
「え?」
「友達、なってもいい。」
「…………ヤッフーイ!!!初めての友達ゲットだぜ!」
「……じゃあ帰る。」
「おうよ!いつでも遊びに来いよ!」
いやー、今日はいい日だ。友達できたしもうコレは幸せの気分に1週間は浸っていよう。
この時、明日またオーフィスが来るとは考えてもいなかった俺氏であった。
いつからオーフィスがロリだと錯覚していた?
六巻でアザゼルが老人の姿だと言及していたのでイケ爺にしておきました。
あと、やっぱり減少入れておきます。