SOLTRIGGER新章 ~戦いは再び~ 作:ナガマフティー
ロイナスは重い空気を放ちつつ口を開いた
ロイ「なんもねぇ・・・」
ロ「・・・・・」
絶句だよ全く
ロ「冗談はもういいから・・・・」
ロイ「冗談ではない!!」
ロ「え・・・?」
てっきり俺はさっきから冗談とばかり思っていたが・・・・違うのか?
ロイ「何もねぇんだよ!!俺が見てきた何もかもが!!」
ロ「・・・何?」
ロイ「研究所も、フィールドも、食堂も何もかもだ!!なんで・・・・なんでこうなってしまったんだよ!!」
ロ「おい・・・マジかよそれ?」
ロイ「そうさ・・・・築きあげてきた何もかもがない」
ロ「・・・・くっ」
重苦しい空気が漂う
だが、彼は続けて言った
ロイ「なあ、ローウェル?」
ロ「なんだよ?」
ロイ「俺らは何のためにここまで来たんだろうな」
彼の言葉は震えていた
実際のところ言葉ではなく、ただの音波にしか過ぎないのだが
不協和音のように音が外れていた
ロ「そんなの・・・言うなよ」
ロイ「だが・・・・このままでは・・」
俺は何故か怒ってしまった、気持ちの上ではロイナスと同じ気持ちなのに
ロ「うるせーんだよ!!!」
バキッ
鈍い音とともに、自分の腕が折れたのを感じた
ロイ「おい!?何をしてる!?」
ロ「うるせェ・・・・うるせぇよ・・・・・・・」
思わず泣きそうだった、何が自分をそうさせたのかはわからない
でも、心の底から泣きたかった
ロ「ちくしょおおおおおお!!!」
声が聞こえた
イ「なにやってんのよ、男2人で?」
ロ「イサキ・・・・か、少し放っておいてくれ」
イ「いや・・・・あんた顔ぐしゃぐしゃだよ?ほうっておける訳ないじゃん?」
ロ「そう・・・なのか?すまない、取り乱したようだ」
俺は自分が泣いてるのを知った
ロ「それはそうと、今はどうなってる?他の奴らは?」
イ「いないわ・・・・今は私たち以外誰もいない」
俺は絶望したのかもしれない、弱音を吐いてしまった
ロ「俺は、これからどうすりゃいいんだろうな」
でも、イサキは違う
イ「生きていくしかないでしょう?死者も生者も等しく同等な価値であることの証明のために」
イ「ナンバーズも、ソールトリガーもない平和な世界のために」
俺はコイツの目的を初めて知ったかも知れない
いや、初めてではない・・・
ロ「お前の両親のため・・・・か?」
そう、こいつは俺たちと同じだ
イ「違うわ」
だが、返された答えは俺との答えとはまるで見当違いだった
ロ「じゃあ何のためのに?俺に教えてくれ、俺はいま目的を失ってしまっている」
イサキは言った
イ「私が・・・・私が存在するために
29話、終わり