⦅エルキア城⦆
「ロイヤルストレートフラッシュ。」
「っ……………………もう一回っ…」
いま、
「なぁ、空。お前容赦ないなぁ…」
「こんだけイカサマしても何にも言わないで再戦挑んでくれる禍音ってやっさし♪最高じゃねぇか」
空はそう言いつつ禍音にカードを渡すと禍音はハイスピードでシャッフルを始めた。しかし暫くシャッフルするとカードが突然禍音の手からこぼれ落ちた。
「ん?禍音大丈夫か?」
「だっ…大丈夫…」
しかし禍音は手が痙攣し、カードがうまく撮れない。空はそれを見るとさっさとカードを拾い上げてやり、耳元で呟く。
「今日はもう休んどけ、疲れてるのかもしれない。」
「っ…大丈夫っ…」
「大丈夫…じゃない…よ…ね…?」
「まだ私は…………っ!」
禍音は急いで立ち上がるが右手を見れば細かく痙攣している。それを見た空は禍音のそばに寄って右手をを撫でてやる。
「別に急いで俺らについてこなくてもいい。今は痙攣した右手を治すことに専念しな。」
「っ…」
「そうだぜ?あまり急ぐと自分の首を締めることになるかんな。」
禍音はそれを聞いて俯きながら自室に戻った。それを見つつ
「すぅっ…………ふぅ…」
禍音は1階の自室で煙管に入った何かを吸いながら窓の外を見ていた。右手の痙攣は病気の影響で、速い作業をすると右手がどうしても痙攣してしまうために煙管型の吸引機を使用して薬を吸っていた。
「…………空…私はね…?
そう言って窓から飛び出てとある所へ向かった。
《謎の大図書館》
「…………」
大図書館に着いた禍音は扉にかけられている看板らしきものを見た。
|“This is my library. no Trespassing”《ここは私の所有している図書館です。立ち入り禁止です。》
「…………ごめんね…所有者さん…貴方に用事があるから入るね…」
そう呟き、禍音は図書館の扉を開く。そしてそっと閉めれば足音を立てずに図書館を歩いた。
暫く歩いていれば中央の円卓にティーカップを用意している天使がいた。
「…………綺麗…」
本棚の陰からその天使を覗き込んでいれば一つの本棚の陰にその天使が隠れたと思えば後ろからぽん、と優しく肩を叩かれた。
「っ…………!?」
「初めまして、私は天翼種のジブリールと言います。貴女のお名前は…まぁいいです。どうせ人類種でしょうし。」
「ジブリール。私とゲームをしてくれない?」
ジブリールは少し目を見開けば真面目な表情を浮かべる。
「…………何をかけるのですか…?」
「異世界の知識と私の命。異世界の知識は机に置いておく。もし貴女が勝ったら私を自由な殺し方で殺していいよ。」
「…異世界の知識だけいただきます。人類種の命は安すぎて受け取れません。私は何をかければ良いのですか?」
「…………私が勝ったら負けるまで同じ条件でゲームして。私はそれで自分の弱点を見つけたい。」