「ん…よく寝たな…」
間抜けた声を出すのは
「ほら、若いの起きろ〜朝だぞ〜異世界だぞ〜」
「いてて…呑気だなあんた………」
「うぅ…変な夢…見た…」
「だがしかしそれは夢ではないのだ。」
華麗に夢オチフラグをへし折った魎魏は周りを見渡して一つの街を見つけた。それを青年に伝えると
「お前よく見えたな⁉︎」
と驚かれた事に不機嫌そうにしながらも自己紹介もせずにその街へ歩く事にした。暫く歩くと街道の道のようなものが現れたのでそこに沿って歩いて行くと第一難関の山賊に出会う。
「いい人生だったよ…」
「へへへっ…ここを通りたきゃ俺らとゲームしな!」
「………ポリ公仕事しろよ…なんでこんな山賊が残ってんだよ残飯でも食ってろ盗賊ども…手前らとゲームする義理なんざねぇよお前らなんて所詮大した事ないだろ。」
「んだとぅ⁉︎」
そうして青年たちを待機させて数時間魎魏の罵倒大会が続いた。
《エルキア王国》
「にぃ…ここ…賑やか…」
「何かあるんだろうか?」
「国王選定戦らしいぞ?あっちのめっちゃ強いのがクラミー・ツェル、あっちのポーカーフェイスを知らんのがステファニー・ドーラだそうだ。」
そんな感じで話していると魎魏は重大な事実に気がついた。
「あ………」
「どうした?」
「俺お前らの名前しらねぇや。」
「………俺は空、こっちが白。二人で一人のゲーマー……」
「…
あっさりと二人の台詞を取ると白が魎魏の裾を引っ張る。
「よろしく…ね?………
白に正体を暴露された魎魏は楽しそうに目を細め、一人の女性に話しかける。
「なぁ、お姉さん。あんたは戦わないの?」
「私はこれさえあれば十分よ。」
女性は不敵な笑みを浮かべつつ現金の入った袋を軽く叩く。その袋を見据えて矢継ぎ早に魎魏は言葉を紡ぐ。確実にゲームに持ち込める方向に。
「まぁそうだよな?腰抜けは蓄えがないと怖いらしいしなぁ?」
「………あんた…喧嘩売ってんの?」
「ええ、そりゃ勿論☆」
そうしてブチ切れた女性は魎魏にゲームを挑みイカサマ返しで撃破。その直後に勝負を仕掛けた男性もあっさりと撃破された。魎魏が仕入れた金で空が交渉、見事に四泊五日を手に入れた。
「にぃ…あの人…
「あの人って誰だよ…」
「あそこの…虚ろな目…の白髪の女性。」
水を飲みに行った魎魏を待つ
「貴方…私と勝負しない?」
「おう!いいぜ!何にする?」
「ポーカー。ちなみに私はこれを賭けるわ。」
懐から取り出したのは一枚の貨幣。しかしその一枚の貨幣を取り出した瞬間彼女の表情が曇った。
「にぃ…あの人…あれが最後…」
「あぁ、多分あれしか持ってなかったんだろう。可哀想に。」
「ただいま〜ってどうしたどうした?」
「任せとけ。」
「
そこには不敵に歪んだ魎魏のゲーマーの笑みが浮かんでいたという。
次回魎魏大活躍!
お楽しみに!