ピュートーンさん!?d×d 作:塩で美味しくいただかれそうなサンマ
シャドウバース、ピュートーン進化後のフレーバーテキストより
ピュートーンがおもむいた戦場はまさに悲惨というべき事態であった。
真夜中の真っ暗な戦場は赤く塗りつぶされていた。
下級天使と下級悪魔、そして堕天使の連合軍が数を武器に二天龍へと立ち向かい、そして薙ぎ払われ、惨殺されている様であった。
堕天使の上位者たちが必死に軍をまとめて抵抗している。
それは命がけの時間稼ぎ。
上位者達が神託を得るまでの時間稼ぎであった。
尊い死だろうか、俺にはただただ可哀想に見えてならない。
俺や、上位者達が戻ってきたことにより戦っていた者達の目に希望が宿る。
無駄ではなかったと。
これで勝てるのだと。
俺は、ここにいる者達全ての運命に敬意を評してこの神託を送ろう。
「悪魔、堕天使、天使、この場にいる連合軍に《神託》を授ける。そなたらの勝利は確定した。存分に戦い、抗い、生き残るといい。」
俺のその《神託》を皮切りに連合軍は勢いづき、二天龍へと向かって行く。
そして戦は、深みへと向かう。
「ピュートーン!大昔に死んだ蛇が!なぜ俺らの邪魔をする!」
赤龍帝がこちらに怒鳴ってきた。
それもそうだろう。
彼らからすると好敵手と戦っているだけなのに邪魔されているのだから。
まぁ、こう答えるしかあるまい。
「それもまた運命だよ、赤龍帝よ。」
「運命だと?ふざけるんじゃない!」
次は白龍皇がそう言ってくる。
そうだな、仕方のないことだ。
この感覚は、俺以外には理解しようもない。
しかし…そうか、やはり俺が死んだことで世界は幾分マシになったと見える。
運命に「くそくらえ」と真っ向から言えるこの時代は、とてもいいものだ。
少し感動しつつ言葉を返す。
まぁ、もう彼らの敗北はすでに確定しているがな。
俺が神託をもたらした時点で。
「そうだろうな。ならば抗え。二天龍よ。その精神性はとても良いものだ。だから抗え。まぁ、それすらも運命だと知り無駄だと悟り絶望することは、無いようにな。」
「ふ、ふざけるナァァ!」
赤龍帝がこちらに怒りを露わにして火球を放つ。
彼の倍化の能力が乗ったとても強力無比な火球だ。
まぁ、ここは力の差を見せつけてやるとしよう。
それもまた一興。
身体に力を溜める。
ピュートーンの体の至る所が青白く煌々と輝き、背中の装飾が轟々と唸りを上げる。
そして…
「キュオオオオオ!」
天蛇が鳴き声を一つあげた。
その鳴き声は戦場中に響き、そして…
火球をいともたやすく搔き消した。
二天龍を含めその場のものは唖然とし、そして理解する。
あれこそが《ピュートーン》なのだと。
「さぁ、戦は終わってないぞ?諸君よ。君たちの命運は、君たちの手にあるのだから。その結末を、見せてくれたまえ。」
そして戦は終結へと向かう。
戦は終結した。
魔王四人と、聖書の神の犠牲をもって…な。
勝どきが上がる戦場で一人つぶやく。
「そうか、その運命を…選んだのだな。ならばそれも良いだろう。」
運命の中には、彼らが生き残るものもあった。
例えば俺に泣きついてくるとか。
例えば奇跡が起きて二天龍が弱体化するとか。
色々あった。
だが、彼らは結局、《彼ら自身》でこの問題を解決した。
そこに彼らの上位者たるプライドを感じずにはいられなかった。
と、そうこうしているとサーゼクスが飛んできた。
なにやら浮かない顔である。
「どうした?ルシファーよ。」
「…俺はルシファーでは無い。悪魔の代表として礼を言いにきた。今回の協力、感謝する。」
「協力?俺は協力などしておらんよ。俺が神託なぞ与えなくても、この結果になっていただろうよ。」
「…そうか。」
「焦るなよ。若僧。おまえの前には無数の運命が広がっている。悲惨なものから、幸福なものまで。おまえはそれを自由に選んで生きて行きゃいい。こうやって、魔王に生かされたのだからな。」
「…言われなくても分かっている。」
気まぐれでお節介をする。
が、あまり意味のないことだったろうか。
彼には壮絶な運命が待ち受けているだろう。
どのような運命を選択するのか、今から少し楽しみである。
…次は堕天使か。
その後は天使だな。
まぁ、どうしてこう俺に礼をしにくるのか。
三大勢力と仲良くなることは悪いことではないから…良いか。
戦場に雲間から光が差す。
夜が明けたのだろう。
歓喜と、悲哀の声が聞こえてくる。
勝利の熱と、死の哀しみは未だ戦士たちの心を揺さぶっているらしい。
そんな中一人呟く。
「エアル…待っているぞ。この、《運命》に縛られぬ世界で」
薄い光が天蛇を優しく包み込んでいた。
はい、なんか駄文申し訳ないです。
ピュートーンさんは何もかもハイスペックです…
フレーバーテキストを参照にするとそうせざるを得ないんですが…
これからもよろしくお願いします。