この息が止まるその日まで   作:りんごあめ

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小説を書くのはもちろん難しいんですけどタイトルとかを付けるのも上手くできなくて大変ですね…
なかなか納得のいくものが思いつかなくて(^_^;

第一話よろしくお願いします。


第1章 高校
第一話 「あさ」


カーテンの隙間から覗く光で目が覚める。

 

彼はダンボールで作った仕切りの向こう側をそっと覗く。仕切りの向こうには布団が3枚。

 

1枚は既にきれいにたたまれていて残りの2枚にはまだすうすう寝息をたてて眠っている人が2人。

 

相変わらず早いなあ、などと思いながらまだ寝ている2人を起こさぬよう静かに手早くたたみ制服へと着替える。そして布団の横に置いていたゴルフクラブを手に取りできるだけ音を出さぬようそっと扉を開ける。

 

 

あくびをしながら廊下を歩き手書きの張り紙が貼ってある教室の前で立ち止まった。

 

ガラガラガラ

 

さきほどよりも音を気にせずに扉を開ける。

 

先に起きていた女子生徒がそれに気づき声をかけてくる。

 

 

「おはようひかるくん。まだ朝ごはんもできないしもう少しゆっくり寝ていてよかったのに。ちゃんと休めているの?」

 

同じ学校の制服を着た女子生徒、若狭悠里が心配そうに問いかける。

 

 

「おはよう。大丈夫、ちゃんと休めてるって。俺も朝飯の用意手伝うよ。今日は何にすんの?」

 

悠里の心配をよそに持っていたゴルフクラブを壁に立て掛けてからそう言って手を洗いはじめる。その姿を見て悠里は答える。

 

「うどんにしようと思っていたの。お湯を沸かして入れるだけだし1人でも大丈夫だったのだけど…」

 

「それでもりーさん1人にいつも任せっきりなのも悪いなって思ってさ、それにお椀出して運んだりとか1人でするより2人でやったほうが早く終わるだろ?」

 

優しく微笑んで手際よく沸騰したお湯にうどんを入れていく。そう言われ悠里も納得しお椀や箸を取り出し並べていく。

 

「確かにそうね、じゃあお願いするわ。いつも気を使ってくれてありがとうね、ひかるくん。」

 

「別に気にしなくていいよ、俺が勝手にやってるだけだからさ。」

 

 

そんなふうに話をしているとまた教室の扉が開く。今度はシャベルを持ったツインテールの女子生徒がまだ眠いのか大きなあくびをしながら入ってくる。

 

「おはよ〜2人とも早いな、もうごはんできたのか?」

 

「いやまだだけどもうすぐできるからちょっと待ってろ〜

あ、そうだくるみ、今日も俺が朝の見回り行くから。」

 

胡桃に背を向けうどんを茹でながら伝える。

 

「え、でもひかる昨日も見回り言ってたろ?今日はあたしが行くよ。」

今日は自分が行こうと思っていたため胡桃は光からの申し出を断わろうとする。

 

「お前最近あんまりよく眠れてないだろ。ちょっとでもゆっくり休んどいてほしくてさ。俺は全然大丈夫だから気にすんなよ。」

 

 

光は最近胡桃がよく夜中に目が覚めて苦しそうに息を切らしているのを知っていた。そのため自分が今日も見回りに行くと言い出したのだ。胡桃もそのことに気づかれているとは思っていなかったようで苦笑いをしてわかった。と光の申し出を聞き入れた。

 

 

うどんもできあがりお椀に移していると廊下からバタバタと走ってくる音が聞こえ勢いよく扉が開かれる。

 

「みんな!おっはよ〜!」

帽子を被った女子生徒が元気よく入ってきた。

 

「おはようゆきちゃん。今日も元気ね。」

 

「ゆき、今日も時間ギリギリだったな。もう少し遅かったら叩き起こしに行くとこだったぞ、シャベルで。」

 

ニヤリと笑いシャベルを構えた胡桃に由紀は慌てて飛びつき答える。

 

「わ〜!やめてよくるみちゃん、けがしちゃうよぉ〜」

 

「あはは冗談だよ、でもまた寝坊しそうだったら本当にそうしようかな〜!」

 

そんな2人のやり取りを見て朝から元気だななどと微笑ましく思いながら光と悠里は声をあげる。

 

「よ〜し、朝飯できたぞ〜。今日はうどんだ。」

 

「2人とも運ぶのを手伝ってね。」

2人の一声で胡桃と由紀は立ち上がりうどんを机へと運んでいく。

 

 

「いただきまーす!」

 

 

みんなで手を合わせうどんをすすっていく。

今日は天気がいいから洗濯物がよく乾きそうなどと今日を何をするか決めていく。そうして話をしているうちに先に食べ終わった光が立ち上がる。

 

「さてと…食べ終わったことだしそろそろ見回り行ってくるよ。」

 

「ええ。無理しちゃダメよ?」

 

「まあ大丈夫だろうけど気いつけてな〜。」

 

ゴルフクラブを手に取り教室を出ようとする光に2人が少し心配そうに告げる。

 

 

「ひかるくん!いってらっしゃーい!」

そう言ってパタパタと手を振りながら元気に光を送り出そうとする由紀の声を聞き光は振り返り

 

「うん!いってきます。」

笑顔で手を振り返し3人に告げて教室から出ていく。

扉を閉めるとふぅ、と軽く息を吐き歩きだす。

 

「…よし、今日も行こう。」

 

 

 

教室で彼女らに向けていた笑顔は既に消え冷めた目でまっすぐに前だけを見ていた。

 




読んでいただきありがとうございました。

個人的には無駄に長くなりすぎたかなと思ってます…
もう少し上手くまとめられるように頑張ります…
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