この息が止まるその日まで   作:りんごあめ

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なかなか上手く書けず悩みながらやっているためどうしても1話書くだけでもかなり時間がかかってしまいます(T^T)

たくさん書いて慣れていくしかないかなとか思いながら頑張ってます^^;
第二話よろしくお願いします。


第二話 「みまわり」

誰もいない静かな廊下を光はスタスタと歩いていく。綺麗だった校舎は既にボロボロになり血まみれになっていたり窓も割れてしまっている。

 

 

時刻は既に8時半。本来なら既にたくさんの生徒が登校していて騒がしくなっているような時間である。しかしそんな校舎内を歩いているのは光だけ。こんな状況ではさすがにうるさかった頃の学校を思い出して少しばかり寂しくなってしまう。

 

そんなことを頭の中で巡らせながら歩いていると机を高く積み上げている場所へとたどり着く。かれらの侵攻を防ぐために5人で力を合わせ作り上げたバリケードである。バリケードに軽く触れて脆くなっていないかなどを確認していく。

 

「今日も問題なし…と。」

 

バリケードに異常がないことを確認して見回りを終了しようとする。しかしバリケードの向こう側、安全ではないところから気配を感じすぐに物陰に身を隠す。そしてそっと覗いてみる。

 

 

そこにいたのはゆらゆらと力無く歩くモノだった。

 

今日も大丈夫だった、と見回りが完了して少しだけ緩んでいた気を今一度引き締め直す。敵は1体、しかもバリケードとは真逆の方を向いている。これならやれる。そう思った光は制服のポケットからピンポン玉を取り出してやつが向いている方へ力強く投げる。

 

 

甲高い音を立てて転がっていくピンポン玉に気づき一直線に向かっていくため後ろから忍びよっている者にやつはまるで気づきかない。持っていたゴルフクラブを強く握りしめやつの頭を狙い振り下ろす。鈍い音がした。

 

ゴルフクラブが直撃しそのまま前へ倒れこむ。もうほとんど動いておらず数分後には動かなくなるであろう状態だったが確実に仕留めるために光はもう一度頭へクラブを叩き込む。

 

さきほどと同じ鈍い音がなり今度は完全に動かなくなった。死んだことを確認し光はゴルフクラブを見つめる。クラブには赤い血がべっとりとついていた。

 

「このまま帰る訳にはいかないな…」

血に濡れたゴルフクラブを持って彼女達の元へ帰る訳にもいかないと思い光は屋上へ向かう。ゴルフクラブついた血を洗い落とすためだ。

 

 

屋上へたどり着きゴルフクラブを洗いながら何気なく校庭を見下ろしてみる。

 

 

校庭には高校の制服やジャージを着たかれらがふらふらと歩いている。平日の学校だというのに人の声など聞こえない。

かれらになってしまった人達を救う方法などありはしない。自分ができることはかれらの活動を止めて眠らせてやることだけ。命を奪うことしかできないと考えてしまうと自分の無力さに嫌気がさす。

 

ゴルフクラブを洗い終えウジウジと考えていても仕方ない、と自分の頬を軽く叩く。そろそろ戻らないとさすがに心配されてしまうだろうと考え屋上を後にしようとする。

 

思い出したように後ろを振り向き畑に建ててある十字架に歩み寄り静かに語りかける。

 

「今日も頑張るよ。みんなはいつも通り元気にやってるから心配しないで。」

 

「じゃあまたね、…めぐねえ。」

 

そうして屋上を後にし教室へ戻ってくる。

 

学園生活部。

 

彼に生きる意味を再び与えてくれた大切な場所。

 

この場所を守るために生き、かれらと戦う。

 

これが彼が生きる意味としていることでそのためなら自分の命でさえ惜しまない。

 

 

教室に入って彼女たちと話していれば自然と笑顔をになるがどうしても最初だけは作り笑顔を準備しなければぎこちない顔になってしまう。彼女たちを心配させないために必要なことだ。

 

深呼吸をして笑顔を作る。

そうして扉を開け何事もなかったかのように声をかける。

 

 

「ただいま〜見回り無事完了しましたぁ〜。」

 

これが壊れた世界で手にいれた彼の新たな日常だ。




なんとなく会話がないと堅苦しい文になってるなぁって思いました。
心情とかも書こうと思うとすごく堅苦しい表現になってしまう(T^T)

3話ではちゃんと会話させる気でいるのでもう少し柔らかい文になるかなって思います。というかそうなるように頑張ります(^_^;

次回もよろしくお願いします〜
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