書いている途中でデータがまるっと消えて焦りました。バックアップはこまめに取るべきですね。
もっとギャグよりにするつもりが何故かこのように
何故だ?
本編終了後の後書きでのオマケは見たい人だけ用です。本当は本編に入れる筈だったのですが、書き終えて読み返してみると蛇足感が半端なかったのでオマケとしました。読んでも読まなくても本編にはそこまで差し支えませんので、お好きにどうぞ
私とユウちゃんが前世の記憶を取り戻したのは今から6年前、小学1年生のころだ。日曜日にユウちゃんが私の家に遊びに来て、2階の自宅に上がる途中で私が足を滑らせ階段から落ちそうになったところをユウちゃんが引っ張り上げてくれて、だけど勢い余って私はユウちゃんを押し倒してしまって、そこで私たちはキスをしてしまったのよ。ええ、口と口、マウストゥマウスよ。それで私たちは前世の記憶を思い出したの。
え?普通は頭を打ったりしたショックで記憶が戻るんじゃないかって?多分それは一つの例に過ぎないわ。そもそも前世の記憶が戻る時点で普通ではないと思うし。まあ何が言いたいかと言うと、ユウちゃんの唇の感触は今でも鮮明に覚えているということよ!
―6年前
私の唇に甘くて柔らかい感触が伝わる。
(あれ?私、如何したんだっけ?………………そうだ。階段から落ちそうになってユウちゃんが私の手を引っ張ってくれたんだ。)
引っ張られた勢いを殺しきれず私たちは倒れてしまい、来るだろう衝撃に備え目を閉じていたんだ。私は閉じていた目を開く。すると私の目と鼻の先0距離には………………天使がいた。
そう、あろうことか私は天使とキ、キスをしてしまったのだ。しかも私が押し倒してしまったような状態で。
「ごめんなさい!
私は直ぐさま飛び起きて天使であるユウちゃんに謝った。ん?あれ?今、私ユウちゃんのことなんて呼んだ?私は自分の口から出た言葉に疑問を抱く。それと同時に私の頭の中に私ではない人の記憶が流れてくる。
「この記憶って…………」
「
「え?」
戸惑っている私にユウちゃんが声をかけてきた。ただ、彼女は『グンちゃん』と呼んだ。ユウちゃんは私のことをいつも『チカちゃん』と呼ぶ。
『グンちゃん』それは今し方流れてきた記憶の持ち主である『郡千景』の呼び名だ。そして、その呼び方をするのは彼女の記憶の中に1人しかいない。
「ユウちゃん、もしかしてユウちゃんにも記憶が………」
「………め…なさい」
「ユウちゃん?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
震える自分自身の体を抱きながらユウちゃんは謝りだす。
「ユウちゃん!?しっかりして、ユウちゃん!!」
突然だけど私、月城友奈は前世の記憶が蘇った。前世の私の名前は『高嶋友奈』。高嶋友奈だった時の私は、人類を滅ぼそうと考えていた天の神が送り出した尖兵『バーテックス』と戦う為、人類を護ろうとした土地神の集合体『神樹』から特別な力を授かった勇者と言う存在になっていた。勇者は私を含めて5人いて、それから『神樹』の声を聞くことが出来る巫女の少女1人の計6人で四国の皆を護るためにエイエイオーって頑張っていた。
最初の方は連携とか上手に取れなくて、戦闘には勝てたけど皆よくケガをしたりして、でも後の方からは連携が上手に取れるようになって、グンちゃんが人一倍頑張ってくれて、若葉ちゃんの鼓舞で士気が上がって、アンちゃんが的確に指示を出してくれて、タマちゃんが雰囲気を明るくしてくれて、巫女であるヒナちゃんが皆を影ながら支えてくれた。この6人なら絶対に大丈夫。バーテックスなんかに負けたりしないって、そう思ってた。
………………………………でも、私は死んだ。最初に死んでしまった。超巨大なバーテックスの出した元気っぽい炎の玉をアンちゃんとタマちゃんが止めてくれて、私とグンちゃんと若葉ちゃんでそいつを攻撃して、勝つことは出来なかったけど四国に被害を出さず追い返すことが出来た。……………私はそこで気を抜いてしまった。精霊とのシンクロを解除し、疲れから周囲への注意が欠けていた。地面が揺れて、私の真下から魚のようなバーテックスが飛び出してきて、そのまま空中に放り出される。バーテックスの体当たりによるダメージで勇者システムは強制的に解除され生身となった私は地面に叩き付けられた。薄れゆく意識の中で最後に見たのは、私を飛ばしたバーテックスが刀と旋刃盤で切り刻まれている光景を背に泣きながら駆け寄ってくるグンちゃんの姿だった。
こうして私は死んだ。もしかしたら私が最初で最後の犠牲だったかもしれない。最初に死んでしまったからどうなのか解らないけどそうだったら少し嬉しいな。
ごめんね、若葉ちゃん。また皆で一緒に遊ぼうって約束したのに。
ごめんね、ヒナちゃん。今度ヒナちゃんのコレクション見せて貰う約束だったのに。
ごめんね、タマちゃん。全部終わったら皆で北海道に行く予定立ててたのに。
ごめんね、アンちゃん。週末一緒に本屋に行こうって言ったのに。
ごめんね、グンちゃん。守るって約束したのに、一緒にいるって言ったのに、楽しい思い出いっぱい作ろうって言ったのに悲しい思いさせちゃって、泣かせちゃって本当にごめんね。
…………ごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい皆が私の為に泣いてくれたら嬉しいなって思ってごめんなさい私が死んだことで皆が怒ってくれたら良いな何て思ってごめんなさいずっと私のこと忘れないでなんて図々しいこと考えてごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい泣かせてしまって悲しませてしまって嬉しいなんて思ってしまってごめんなさい。
目を覚ますと知らない天井だった。
「………………ここは?」
「目が覚めた、友奈?」
「…………お母さん」
ベットの隣に座っていたお母さんに経緯を聞いた。どうやらあの後私は気を失い、チカちゃんの声を聞いて駆けつけてくれたチカちゃんの家族が救急車を喚び、そのまま病院に搬送されたらしい。
「お医者様が言うには軽い脳振盪だろうって。意識が戻ったから今日一日だけ入院して明日の午前中には退院出来るだろうって」
代わりにお医者様の話を聞いてくれたお母さんが戻って来て私にそう告げる。
「まったくもう、焔さんから友奈が倒れたって聞いた時はすっごく心配したんだからね」
「心配かけてごめんなさい、お母さん」
「本当によ。それで、何があったの?」
私は前世の記憶が戻ったこと以外のことを簡単に説明した。
「………………それでか。千景ちゃん、私のせいだってすごく落ち込んでたのよ。明日には会えると思うから元気な姿見せてあげなさい」
「………………………うん」
あの時、チカちゃんは私のことを無意識に『高嶋さん』って呼んでいた。つまりは、私と同じなんだと思う。私は、
前世の記憶が戻ってから一ヶ月。私はまともにチカちゃんと話していない。私が退院した日に2人で謝りあったのだけれども、お互いに前世の記憶については触れてはおらず、何だか変な雰囲気になってしまい、そのままずるずると時間だけが過ぎてしまっていた。
そんな訳でチカちゃんと遊ぶ以外の時間の使い方を知らない私は日曜日が暇になり自室でだらだらと過ごしているとチカちゃんのお兄さんが訪ねて来た。
「友奈、入って良いか?」
「お兄ちゃん?」
私はチカちゃんのお兄さんである徹隆さんを昔から『お兄ちゃん』と呼んでいて、本人も妹が増えたと喜んでいたりする。
「どうしたの、お兄ちゃん?」
「ん~、まどろっこしいのが苦手だから単刀直入に聞くけど、千景と何があった?」
「………………………」
私はお兄ちゃんの質問に答えられずにいた。お兄ちゃんの用件はだいたい予想が付いていたけど、前世だなんてそう簡単に信じてくれるものじゃない。
「………………はぁ~」
黙っている私にお兄ちゃんは溜息を一つ吐いて近づく。
「友奈」
「え?」
私の両肩を両腕でしっかり抑えていつになく真剣な眼差しで見つめてくる。そしてお兄ちゃんは、徐々に顔を近づけてくる。え、ちょ、ちょっと待って!!近い近い!顔が近い!!て言うか、え!?何!?待って!!まさか、そんな、え、私お兄ちゃんをそんな目で見たこと無いし!!それに私にはチカちゃんがいるし!!って待っ…………
ゴッ!!
お兄ちゃんから頭突きを貰いました。
「いっッッッッッッッッたぁァァァァァァァァ!!!!」
痛い!ものすっごく痛い!!だってゴッだよ!ゴチンとかゴツンとかじゃなくてゴッだよ!!あぁぁぁぁ頭が割れる~!
「…………………………」
痛みでのたうち回っている私をお兄ちゃんは黙って見下ろしている。
「…………千景もお前もいつまで『郡千景』とか『高嶋友奈』とか言う他人の人間関係で悩んでんだ、バカ」
「!?……え、なんでお兄ちゃんがその名前…」
「千景からだいたいのことは聞き出した。その上でお前も千景と似たような状況である可能性もな」
「……………お兄ちゃんはその話信じるの?その、前世とか」
「嘘ならもっとましな嘘つくだろ。それに、妹の目見て嘘か本当か解らなかったら兄貴失格だ」
「…………そっか」
「前世だの何だのは経験したこともねーからよく解んねーけど二つ。お前は
「え?」
「お前は『月城友奈』であいつは『焔千景』だろ。それに俺の妹たちは互いを許せないほど器は小さくねぇ」
「!!」
そうだ。私は『月城友奈』だ。そしてチカちゃんは『焔千景』だ。グンちゃんじゃ『郡千景』じゃない。何で私はこんなにも当たり前で簡単でそれでいて大切なことを忘れていたんだろう。
「大丈夫そうだな」
お兄ちゃんが私の目を真っ直ぐ見つめてくる。
「うん!」
「よし!なら千景には二発ぶち込んだから平等にお前には気合を入れる為にもう一発ぶち込んどこう」
「へ?」
そしてお兄ちゃんは頭突きをもう一発私にぶち込んだ後、肩に担いで拉致、そのままチカちゃんの部屋に放り込んだ。
「いっッッたいな~もう、頭割れそう。と言うより女の子に対する扱い方じゃないよ~………てチカちゃん!大丈夫!?」
部屋を見渡すとそこにはうつ伏せに倒れたチカちゃんがいて、私は心配して直ぐに駆け寄った。
「……………あの兄、いつか必ず殺す」
無事みたいって、あっ、そういえばチカちゃんにもぶち込んだってお兄ちゃん言ってたっけ。
「う~ん、殺すのは難しいんじゃない?」
「私とユウちゃん2人でなら何とかなるんじゃないかしら?」
「どうだろう?私たちの攻撃全部、あの変態さんバーテックスより軽やかに避けそう」
「……………………」
「どうしたの、チカちゃん?」
「あの格好した兄さんを思い浮かべたわ」
「……………………」
私たちは2人して、網タイツとハイヒールそしてドロワのような球状のスカートを履いて上半身だけいつも通りで真顔なお兄ちゃんを想像した。
「「ふっ、ふふふふっ、あはははははははははは」」
ヤ、ヤバい。お、思いっきりツボに入った!これは流石に、ほ、本物の変態さんだよ!あはははははは!
「「は~、笑った~」」
私たちは2人して笑い疲れた。
「……………ごめんね、チカちゃん。何だか避けちゃってて」
「私の方こそ、話し掛ければよかったのにごめんね」
「ううん。…………私ね、チカちゃんのことをグンちゃんと重ねてた。退院する前の日、私無意識の内にチカちゃんじゃなくてグンちゃんにどう謝ろうか考えてたんだ。お兄ちゃんにも言われちゃった、お前の親友は『郡千景』じゃなくて『焔千景』だろ?って」
「………それを言うなら私だって、1番最初にユウちゃんのこと高嶋さんって呼んじゃってたわ。ごめんなさい」
「…………………ねーチカちゃん」
「うん?」
「これは私の…………ううん、高嶋友奈の自己満足になるけど聞いてくれる?」
「…………うん」
「………………グンちゃん、約束守れず、先に死んじゃって、悲しい思いさせちゃって、ごめんなさい」
「……………え?」
「……………え?」
あ、あれ?私なんか変な事言ったかな?
「…………
「え?う、うん。1番最初に」
「1番最初?伊予島さんと土居さんではなく?」
「え?アンちゃんもタマちゃんも生きてるよね?」
「あの尻尾みたいなモノに針が付いた巨大バーテックスは?」
「あれなら私とグンちゃんと若葉ちゃんで倒したよ?」
「なんか千景から聞いた話とずいぶん違うな」
「兄さん!」
「母さんからケーキとお茶の差し入れ持ってきたんだが
………………………話から聞くに平行世界とかそんなんじゃねぇの?」
「「平行世界?」」
お兄ちゃんが言うにはとある出来事で異なる選択をした可能性の別の未来の世界をそう言うらしい。チカちゃんからの話と合わせるとどうやら『
「それと、アンちゃんとタマちゃんがあのエビみたいなのにやられそうになった時、若葉ちゃんが『
「………もしかして『高嶋友奈』が死んだ理由ってそれじゃね?」
「「え?」」
「その、お前らが戦ってた化け物………え~っと、インデックス?」
「「バーテックス」」
「そうそう、バーテックス。そのバーテックスって知能あったんだろ?だから、巨大バーテックスだけじゃ倒せないと思って超巨大バーテックスを寄越して来て、さらに巨大バーテックスによる不意打ちも作戦に入れてたんじゃねぇの?」
「なるほど~」
「…………………まあ、その時にユウちゃんの方の高嶋さんが死ななくても、その後郡千景が何かしら問題を起こしていたでしょうね。なんてったって『玉藻前』を喚んだんだから。『
「瘴気?」
「?……………ああ、ユウちゃんは瘴気について知らないのね。精霊って大抵が妖怪だから体内に入れると圧倒的な力と共に、呪術的な瘴気とか穢れとか悪い感情を想起させる負のエネルギーも流れ込んでくるのよ」
「え!それってかなり危ないんじゃ……」
「ええ、私の方の郡千景は『七人御先』しか喚んでないけど、それでもその瘴気にあてられて『乃木若葉さえいなくなれば高嶋友奈は郡千景のモノになる』なんて極論に至って乃木さんを襲いだしたわ。しかも戦闘中に………」
「チカちゃん……」
よく見るとチカちゃんは小さく震えていた。
「最終的には乃木さんを殺そうとした時に勇者システムが強制的に解除されて、多分勇者として失格になったんだと思う。そりゃあそうよね、同じ勇者を、仲間を殺そうとしたんだから。でも、乃木さんはそんな私を仲間だから友達だからって言って守ってくれて、そんな彼女の背中に私は憧れたの。友達だからってだけで命を懸けられる彼女の背中に…………なのに!私はまた友達を無くすところだった!!ユウちゃんに高嶋さんの記憶があるかもしれないと思って、私の行動を思い出して軽蔑するんじゃないかって、私のことを嫌いになるんじゃないかって、自分のことだけ考えてユウちゃんのことも高嶋さんのことも信じていなくて、これじゃあ何も変わらないよ。前世の私から何も……何も……」
「チカちゃん!」
私は抱きついた。チカちゃんに力いっぱい抱きついた。そうしなきゃいけないと思ったから。チカちゃんの親友としてそうしてあげなきゃいけないと思ったから。
「ユウちゃん?」
「私ね、死ぬ時に皆が私の為に泣いてくれたら良いなぁって思ってたんだ。酷いよね。皆が悲しんでくれたら嬉しいだなんて」
「そんなこと無い!ユウちゃんは酷くない!それに、それは精霊の瘴気のせいだろうし」
「ありがとう、チカちゃん。でも、
「ユウちゃんの全部を好きに?」
「うん。チカちゃんが私の酷い部分も含めて全部好きになってくれたら、きっと私は私のこの酷い部分を好きになれる。………だって、好きな人が好きになった部分だよ。好きにならない訳ないよ」
これはかなり大変な事だろうと思う。醜い部分を好きになることも、自分の醜い部分を好きな人にさらけ出すことも、でも……………
「うん………うん。なら、ユウちゃんも私の醜い部分を好きになってね?」
「何言ってるの。私はずっと前からチカちゃんのことが大好きなんだよ。今回のことだって新しい一面が知れたって嬉しいんだから」
「………ははは、ユウちゃんには敵わないな~。………解った。私はこれからもユウちゃんを好きになっていく。高嶋友奈の記憶も含めて『月城友奈』を好きになっていく。…………だから…」
「私も、もっともっと好きになる。チカちゃんのことを『焔千景』を好きになる。………だから…」
「「覚悟しててね」」
私たちはそう言って泣きながらもう一度力いっぱい抱きしめあった。
オマケ
―現在
「そういえば、あの時食べてたケーキも林檎のシーブストだったよね。…………ん~。
私は焔家に来て荷物をチカちゃんの部屋に運んでから、おやつとしてケーキを戴いていた。
「まぁ、あん時と違ってこのケーキ作ったの母さんじゃなくて千景だけどな」
お兄ちゃんがケーキを食べながら驚きの真実を語る。
「
「ふふ~ん、今の私ならお母さんのケーキを80%近く再現出来るわ!」
チカちゃんが胸を張りながらドヤ顔で応える。
ヤ、ヤバい、チョ~可愛い~!ドヤ顔チカちゃんすんごく可愛い~!
「…………そういえばユウちゃんは、あれから武術はまだやってるの?」
私がチカちゃんの可愛さに悶えているとチカちゃんから質問がきた。
「え!?……ああ、うん。フランスでサバットも習って少し組み入れたんだ」
『高嶋友奈』の記憶が戻ってから私は無手の武術を幾つか習い始めた。色々組み込みすぎて我流に近くなってしまっているけど基本的には空手が主軸になっている。
「チカちゃんもまだやってるの?」
「ええ、鎌と棒術、それから合気道をね」
「鎌は『郡千景』で解ってたけど棒術と合気道も習ってたんだね。………………ところで急にどうしたの?」
「…………………いえ、あの時のことを考えてたら思い出したのよ。……………兄さんを殺そうとしてたな~って」
チカちゃんの話が終わる前にお兄ちゃんが全速力で家から飛び出していく。
「逃がさない!」
そう言って棍を持ってチカちゃんがお兄ちゃんの前に先廻りする。うわ!速い!何あの足運び!
「く、前より断然速くなってやがる!」
「ふふふ、瞬発力や速度ならもう兄さんにも負けない。さあ、あの時に私とユウちゃんにぶち込んだ頭突きの分を死を持って償いなさい!」
「頭突き四発で殺されてたまるか!てか、今まで忘れてたんだろ?なら、もういいだろ」
「………………ユウちゃんが帰ってくるのを待っていただけよ」
「嘘つけー。目ぇ反らすなぁ」
「………ちっ!ユウちゃんやっておしまい!」
図星を突かれたチカちゃんが2人に追い着いた私に攻撃命令を出す。
「オリャアァァァ!
「危な!?」
「待って、ユウちゃん!今スカートだからそれやったら!」
「え?……ッッッ!?」
私は忙しいで脚を下げて自分のスカートを抑える。
「………………
「…………見てない」
「
「ちょっと待て!ピンクのストライプだろ!?あっ」
ビュンッ!
「うおっ!?」
「ユウちゃんのパンツを…………………兄さん、覚悟は良い?」
「待て待て!見ちまったのは認めるが、ありゃあ不可抗力だ」
「でも、嬉しくはあったでしょ?」
「そりゃあまあ、妹みたいな存在だとしても美少女の下着だし、男としてはねぇ」
ビュンッ!
ゴギャッ!