第一部最終話です。
一度書き終えてから納得が行かず書き直して遅れてしまいました。申し訳御座いません。
「「「…………………」」」
ユウキちゃんと徹隆さんの戦い方を見て、郡ちゃん、高嶋ちゃん、しずくちゃんが思考停止してます。まあ、あんな超人戦闘シーンを見せられたら誰だってこうなりますよねぇ。
「あ、千景ちゃんたちも前に出て行きましたねぇ。私たちも行きましょうか」
「…………焔…千景」
「……ぐんちゃん」
私の言葉に郡ちゃんが千景ちゃんのことをジッと見ていて、高嶋ちゃんはそんな郡ちゃんを心配そうに見ています。ありゃ、これは。まあ、仕方ないのかも知れませんねぇ。自分の顔と同じ人が目の前現れたら普通はこうなりますよ。
「………蓼原さん…でしたよね?」
そう考えていると、郡ちゃんから声をかけられました。
「はい、そうですよ。で、何ですか?」
「…………………」
ありゃりゃ、黙りですねぇ。んー、どうしましょうか?そんなことを思いながら辺りを見渡して見ると私たちと遠距離戦闘を主流とする人以外がバーテックスとの戦闘を始めていました。完全に出遅れましたねぇ。ただ、どうやらこの世界で合流した勇者の皆さんは郡ちゃんのことを心配している雰囲気ですので、寧ろこの問題を解決してから参戦してほしそうですねぇ。
「………焔、凄い」
しずくちゃんが呟きます。視線をたどって見ると千景ちゃんがまるで踊っているようにバーテックスと戦っています。相変わらず美しく戦いますねぇ、千景ちゃんは。流石は『
「…………」
郡ちゃんも見入っています。ただ、見とれてるというわけではないようで。困惑?いや、アレは嫉妬でしょうか?憧れのようにも取れますねぇ。………ふむ、これは
「ねぇ、郡ちゃん?郡ちゃんは千景ちゃんのことどの位知ってます?」
「………どの位も何も今日始めてあったのよ?知ってるわけないわ」
「同じ『千景』なのに?」
「……だから何?顔と名前が偶然同じだっただけよ!」
「じゃあ、何でその
「!?……何ですって?」
おや、ちょっと怒ってます?千景ちゃんに比べてかなり煽り耐性低いですねぇ。
「いや、いつまで『焔千景』と言う
「…てめえ、少し黙れ」
「しずくちゃん?」
郡ちゃんではなくしずくちゃんが言ってきました。と言うか、しずくちゃん、雰囲気変わってませんかねぇ?
「俺は
ふむ、シズクちゃんですか。つまり識ちゃん・式ちゃんと同じ多重人格者だと。
「黙れとは、何故ですか?」
「郡のことを何も知らねぇてめえが好き勝手なこと言うんじゃねぇって言ってんだよ!」
「シズクちゃん落ち着いて!!」
今にも飛び掛かって来そうなシズクちゃんを高嶋ちゃんが抑えます。
「
「「「!?」」」
私は少し怒気を放ちます。私の怒気に当てられて郡ちゃんだけでなく、シズクちゃんと高嶋ちゃんも動きを止めました。
「何も知らない貴女が私の友達にそんな
「!…………」
「するならするでもっと
「「「…………え?」」」
酷い嫉妬の仕方です!1年前に私が千景ちゃんや友奈ちゃんにしたような、それはもう醜い嫉妬の仕方です!!
「………おい蓼原、お前、郡が焔に嫉妬してたから怒ってたんじゃ?」
「はい?いいえ、私は嫉妬してたこと自体に、ではなくその仕方に怒っていたんですよ?と言うより、嫉妬をしてること自体に、私はとやかく言う資格も否定することも出来ませんよ。私自身かなり嫉妬深いですからねぇ」
そう!勇者装備のモチーフの花言葉になるくらい!意異名に使われているくらい!
「私が郡ちゃんに怒っているのは
「……醜い嫉妬…」
「ねぇ郡ちゃん。………貴女の隣にいてくれる高嶋ちゃんは、貴女の友達でしょう?貴女を守る為に私に食って掛かってきたしずくちゃんとシズクちゃんは、貴女の友達でしょう?バーテックスと戦いながらも貴女のことを心配してくれている勇者の皆さんは、貴女の友達でしょう?そういったものを全て無視して、自分が何も持っていないように思い込んで、飢えたような醜い嫉妬をしないで下さい。そんな嫉妬は貴女にも嫉妬する相手にも貴女のことを思ってくれる友達にも失礼です」
1年前の私は博斗のことをしっかり見ることをせず、ただただ、千景ちゃんと友奈ちゃんを嫉妬していました。この嫉妬は周りが見えなくなります。自分の大切なものが解らなくなり、そして、
「『嫉妬をするな』なんてことは言いません。聖人君子じゃないんですから、一つ二つ、多ければ二桁くらい当たり前に他人に憧れ嫉妬します。でも、嫉妬する時は必ず今、自分が持っているものをしっかり確認して下さい。そして、自分に無いものを持っている人に憧れて努力して、格好いい嫉妬の仕方をして下さい」
「千景さん、迷いが晴れたみたいな清清しい顔してますね」
明希ちゃんたちの方を見ながら杏ちゃんが言ってきた。私たち遠距離組は小高くなっている神樹様の根の上から全体を見て、支援攻撃を行っている。特にさっきまでは迷いで戦闘に参加出来ていなかった明希ちゃんたちの周りにバーテックスが来ないように牽制していた。でも、郡ちゃんが迷いを断って参戦しだしたので、また全体の支援攻撃に戻る。
「まあ、明希ちゃんがあのグループで良かったわよ」
「本当に凄いです!千景さんの悩みをこんな短時間で解決してしまうなんて」
私の言葉に須美ちゃんが明希ちゃんを称える。まあ、私の場合、アレが『
「それにしても、ランさんの妹のユウキさんと焔ちゃんのお兄さんの徹隆さんの強さには驚いたわ」
「アレはもう凄すぎでしょう」
美森ちゃんと雪花ちゃんがユウキと徹君の戦闘の感想を述べていた。
「一応言っておくけど、あの2人私たちの学年の強さランキングで徹君が8位ユウキが10位だからね?」
「「「「え!?」」」」
4人が驚く。……これは上位5人は下位5人が1対5で一斉に飛び掛かっても負ける可能性が高いって言ったらちょっとおもしr…大変なことになりそうだから止めましょうか。
「あの人たちより強い人が7人もいるんですか……」
「世界は広いですね……」
須美ちゃんと杏ちゃんがやや放心状態で呟く。
「世界って言っても異世界だけどねー。西暦2020年から来たって言ってたし。………ところでランさん。さっき明希さんの声がちょっと聞こえたんだけど、『格好いい嫉妬』ってなんだか知ってます?」
雪花ちゃんが質問してきた。格好いい嫉妬かー。
「強いて言うなら、それは明希ちゃんの持論みたいなものかな?」
「持論、ですか?」
「そうそう、持論。簡単に言うと『自分の持っているものに誇りを持って、自分の持っていないものを持っている人に憧れ努力する』ってところかな?何で嫉妬なんて言葉を使っているかは、ああ見えて明希ちゃんってかなり嫉妬深いからかな」
見た目が生徒会長みたいな感じで纏ってる空気がポヤポヤしてるからそう見えないけど自他共に認めるくらいかなり嫉妬深い。まあ、意異名が『正嫉姫』の時点でお察しよねー。
「そんなに嫉妬深いの?」
「うん。私とユウキも小学生の時に対象にされたし」
無自覚な恋心と言う乙女チックなもので嫉妬の対象にされたのよ。
「ランさんとユウキさんに嫉妬ですか?当時から強かったからですか?」
須美ちゃんが何で私たちに嫉妬したのか疑問に感じる。
「違うわ。……でも、この理由を聞いたら貴女たちにも協力して貰うことになるわよ?」
「協力って何に?」
杏ちゃんが聞いてきた。
「強いて言うなら恋のキューピット的な?」
「「詳しく」」
杏ちゃんと雪花ちゃんが食いついた。
「美森ちゃんと須美ちゃんは?」
「恋の仲介人って具体的に何をするんですか?」
美森ちゃんが聞いてきた。何故キューピットを和訳したの?
「まあそうね、背中を後押ししたり、相手側に気付いて貰うようにするくらいかな?」
「まあ、そのくらいなら」
「と言うか、ここまで聞いたら相手が誰なのか消去法でだいたいの予想が出来ると思うし、手伝って貰うの確定だから」
「「えー!?」」
「ん?」
今、悲鳴のような声が聞こえたような?
「どうかしたか?月城」
若葉ちゃんが聞いてきた。
「え?あ、ううん。気のせいだったみたい」
「そうか。それにしても、明希さんは凄いな。あの千景の迷いをこんな短時間で解決してしまうとは」
バーテックスを斬り伏せながら若葉ちゃんが感心していた。
「そりゃあそうだよ!なんてったって私たちの将来のお義姉ちゃんだもん!」
「お義姉ちゃん?」
「
「ねえ、月城ちゃん、さっきから使っているそれって何語?多分、英語じゃないよね?」
結城ちゃんが私のフランス語が気になって聞いてきた。
「フランス語だよ。私、中学生になる前の4年間、向こうで暮らしてたから」
バーテックスを数体連続で蹴り飛ばしながら答える。んー、バーテックスってこんなに弱かったっけ?それとも造反神が造ったニセモノだからかな?
「フランス語を喋れて、それでいてあんなに強くて可愛いとか何?チートなの?」
私を見ながら雀ちゃんが何かを呟く。なんて言ったんだろう?声が小さくて聞き取れなかったなー。
「月城先輩と焔先輩の戦い方ってなんか踊っているみないで素敵です~」
園子ちゃんが褒めてくれた。
「
「「「「意異名?」」」」
「あ、そっか。普通は知らないんだよね。意異名って言うのは私たちの学校特有の通り名みたいなものでね、良くも悪くも有名になった生徒がつけられるんだよ」
私が意異名について説明する。
「ほう、なら月城と焔はどんな意異名なんだ?」
「私のが『
「何でその意異名になったの?」
「1年の時の文化祭で急遽神楽を舞うことになって、そしたらその神楽が好評でね。明けと夜は私たちの髪色にちなんで付けられたんだ」
「「「「へー」」」」
あの時は大変だったな~。急なことだったから私もチカちゃんも神楽なんて踊れなくて、お兄ちゃんと真悟さんたちが私たちが踊りやすいような神楽を探して、色んな所に神楽の変更を頼んだりして。
「ねえねえ、月城さん。他の人にも意異名ってあるの?」
当時のことを思い出していると雀ちゃんから声をかけられた。
「お兄ちゃんが『常識を悉く壊す者』って意味で『常壊者』、ユウキちゃんが『絶対無敵の剣士』で『絶剣』、明希ちゃんが『正しく嫉むお姫様』で『正嫉姫』」
と、話ていると私の後ろから
「月城!?危ない!!」
若葉ちゃんたちが焦りながら私の私の元にかけてくる
「大丈夫だよ。だって」
何処からか微かな風切り音と時々金属がぶつかり合う音が聞こえる。
「ランちゃんの意異名は『絶対必中の投擲手』で『
私の言葉と同時に形の異なる
「さて、星屑とか言う白玉擬きと中型種はほぼ全滅成功っと」
「ごめん。あんたが言ってたこと、ちょっと疑ってたわ。まさかここまで強いとは」
「ん?ああ、気にしなくて良いよ。どうも俺の感性は一般的な人よりズレてるらしくて、よく間違われるから」
「兄さん」
私は話ている兄さん、風さんと合流する。
「おお、お疲れ千景」
「兄さんもお疲れさま。……さて、後はあのデカイのだけね」
私は奥で鎮座している巨大バーテックスを見つめる。私の記憶の中で1番巨大なバーテックスより大きいのではないだろうか?
「犬吠埼、アレはどうやって倒すんだ?弱点やコアを叩くのか?」
「基本は
「うへ~、物理で殴るオンリーかよ。爆裂魔法とか誰か使えね~の?」
「いや、魔法なんて使えないわよ。あんたらみたいな人外、ウチにはいないんだから」
「おいおい、俺らだってマジカルなんて使えないっての。せいぜい出来てマジカルっぽいフィジカルだけだよ」
「ユウキさんでもアレを一刀両断は無理そうね」
「流石にそれをやったらタマげるどころか引くぞ?」
私がバーテックスを見ながら考えていると球子ちゃんが声をかけてきた。
「「………………えー、引いちゃう?」」
「……そうやって同じ台詞と動作をしてると兄妹だって解るわね。てか、その言い方だとまさか出来るの?」
「いや、
「でも、出来そうな人に心当たりがあるのよ、3人くらい」
「「いるの!?しかも3人!?」」
出来ると思うわよ。ディムさんと木更さんと識ちゃん辺りなら。
「ま、とりあえず、あの大型に最大火力ぶつけていきますか」
「そうね。東郷!」
「了解!!目標、巨大バーテックス!」
風さんの声に東郷さん、須美ちゃん、杏ちゃんがバーテックスに照準を合わせる。
「撃て!!」
「南無八幡大菩薩!!」
「ワザリングハイツ!!」
雨のような銃弾と矢が次々バーテックスに着弾していく。
「ユウキ!明希!あのデカ物にぶち込む!手伝ってくれ!!」
「OK!」
「解りました!」
兄さんの声に了承の意を唱えたと同時にユウキさんが猛ダッシュで突っ込んでいき、跳躍しバーテックスの正面に躍り出る。
「とっておき行くよ!」
ユウキさんが台詞と同時に十字を画くように10連続の突きを放ち、
「マザーズ・ロザリオ!!」
最後に一際強烈な11連擊目を十字の中央に穿つ。
ユウキさんのマザーズ・ロザリオを喰らったバーテックスの巨体がぐらつく。
「今度は私ですねぇ!」
ユウキさんが攻撃している間にバーテックスの下に入り込んでいた明希さんがバーテックスを掴む。
「
下から掬い上げるように持ち上げ、バーテックスを仰向けに倒す。
「結城ちゃん!高嶋ちゃん!一緒に行こう!」
「うん!」
「勿論!」
倒れたバーテックスにユウちゃん、結城ちゃん、高嶋ちゃんの3人が飛び掛かる。
「「「トリプル勇者パーンチ!!」」」
トリプル友奈の勇者パンチが炸裂する。がバーテックスはまだ消滅せず、起き上がろうとする。さらに複数の火の玉を生成し飛ばしてきた。
「う、うわー!き、来たー!?」
「タマに任せタマえ!!」
「そらそら行きまっせ!!」
「はっ!!」
放たれた火の玉を雀ちゃんと球子ちゃんが防ぎ、生成途中の火の玉を雪花ちゃんとランさんが撃ち落としていく。
「えーい!!」
「大人しくしろー!!」
起き上がろうとしていたバーテックスは樹ちゃんに止められ、風さんに叩かれ、また倒れる。
「ちょろい!!」
「はあっ!!」
「勇者は根性!!」
「「ずがーんと行っちゃうよ~!!」」
「おら!喰らえー!!」
「功績を挙げるチャンスですわ!!」
「花により散れ!!」
倒れたバーテックスに夏凜ちゃん、芽吹ちゃん、銀ちゃん、乃木ちゃん、園子ちゃん、シズクちゃん、弥勒さん、棗さんが攻撃を畳み掛ける。
「行くぞ、歌野!」
「OK、若葉!」
「一閃!
「パイナポーボム!!」
若葉ちゃんと歌野ちゃんが重い一撃を放つ。それによりバーテックスの動きが一瞬、完全に止まった。
「喰らっとけ」
その一瞬で兄さんがバーテックスに触れる。
「
攻撃を喰らったバーテックスの全身が鐘を打ったような音と共に揺れる。兄さんのこの技は、タメが長くて、一瞬でもしっかり相手に触れないといけない為、普通実戦では使えない。ただ、この攻撃は内部に衝撃を蓄積させ、
「郡さん、一緒に行きましょう」
「!……ええ!」
私と郡さんは鎌を構える。
「「鏖殺してあげる!!」」
上野ひなた
「お帰りなさい皆さん。それで新しい勇者の方々…は……友奈さんに、今度は千景さんに、だ、男性!?」
乃木若葉
「ああ、ひなた。紹介するぞ。此方……」
上野ひなた
「離れて下さい!若葉ちゃん!男性だなんて!何かされませんでしたか!?」
乃木若葉
「お、おい、ひなた!」
上野ひなた
「若葉ちゃん!若葉ちゃんは美人なんですから!そんな無防備に男の人に近づいちゃいけません!!」
焔千景
「確かに若葉ちゃん美人よね」
月城友奈
「お兄ちゃんが変な気を起こさないか心配になるのも解るよね」
紺野木綿季
「ひなたちゃんだっけ?大丈夫だよ!」
紺野藍子
「そうね、徹君にそんな甲斐性無いから」
蓼原明希
「そこは由良さんと違って信頼出来ますよねぇ」
焔徹隆
「明希、信頼って言葉使えば大丈夫みたいな顔しているけど由良と比較してる時点で、それはもうディスってる部類に入ってるからな?」
焔千景
「流石私の兄さん。皆からの信頼が半端無いわね」
月城友奈
「私たちのお兄ちゃんは伊達じゃ無いよね!」
焔徹隆
「お前ら、俺がディスられてるの解ってる?」
焔千景・月城友奈
「「もちろん♪」」
焔徹隆
「うわー、良い笑顔」
蓼原明希
「と言う訳で、徹隆さんの信頼度は私たちお墨付きですので安心して下さいねぇ」
上野ひなた
「え!?あ、は、はい」
国土亜耶
「何だかとっても面白い人たちのようですね?芽吹先輩」
楠芽吹
「面白いと言うか凄く変わった人たちよ。ただ、かなりの実力の持ち主だったわ」
国土亜耶
「そうなのですか!?芽吹先輩がそう言うということはとても凄い人たちなのですね!」
藤森水都
「そ、そんなに凄い人たちなの?うたのん」
白鳥歌野
「ええ、特に徹隆さんとユウキさんは私たちとは強さのステージが違かったわ!」
秋原雪花
「でも、ランさんが言うには、あの人たちが通う学校にはあの2人より強い人が最低でも7人居るって話だよ?」
勇者の皆
「「「「「「「「「「「え!?」」」」」」」」」」
犬吠埼風
「あ、それに近い話、私も聞いたわよ。最後に皆で倒した巨大バーテックスを一刀両断出来る人に心当たりが3人くらい居るって」
三好夏凜
「は、はあ!?ちょっと、風!いくらなんでもそれは冗談でしょ!?」
土居球子
「いや、徹隆と焔のあの口調は冗談じゃなかったぞ」
弥勒夕海子
「いくらなんでもアレを一刀両断は無理ではありませんの?」
国土亜耶
「あの、ご本人に聞いてみては?」
加賀城雀
「イヤだよ、あやや!そんな怖そうな人の話なんて!」
焔徹隆
「なんか、盛り上がってるけど、どったの?」
加賀城雀
「あひゃー!!」
国土亜耶
「初めまして、巫女をやらせて貰っております。国土亜耶と申します」
藤森水都
「お、同じく、巫女をやってます。藤森水都です」
焔徹隆
「あ、これは御丁寧にどうも。今回呼ばれました。焔徹隆です」
国土亜耶
「あの、徹隆さん、早速で恐縮なのですが、大きなバーテックスを一刀両断出来る人が居ると聞いたのですが」
焔徹隆
「ん?ああ、犬吠埼と土居に話したアレか。居るぞ。俺と同じ学年に2人、千景たちの学年に1人」
三好夏凜
「あ、あんたの学校、おかしいわよ」
焔徹隆
「んー、でも俺らの世界だとウチの学校って括りが無かったら数えるのも恩鬱になるくらい居るぞ?ウチの師匠ならアレを瞬きする間に十字に切ることくらいやってのけるだろうし」
犬吠埼風・三好夏凜・加賀城雀
「「「イヤイヤイヤイヤ、おかしいから」」」
古波蔵棗
「ん?と言うことは徹隆は師匠に勝ったことが無いのか?」
焔徹隆
「師匠に勝つ!?イヤイヤ無理だから。俺まだかすり傷すら与えたこと無いんだぞ?」
犬吠埼風
「あんたがかすり傷すら与えられないってどんだけよ!?」
焔徹隆
「ぶっちゃけ、俺の友達の師匠も含めてあの人たちは人どころか超人の枠すら超えた、正に人外だよ」
楠芽吹
「………ねえ、徹隆さん」
焔徹隆
「ん?」
楠芽吹
「あなたはいつもどんなトレーニングしているの?」
焔徹隆
「え?うーん、師匠に教えて貰った基礎鍛練の繰り返しだな」
楠芽吹
「その基礎鍛練、私にも教えて貰えないかしら?」
加賀城雀
「メ、メブ!?」
焔徹隆
「え?まあ、良いけど」
楠芽吹
「ありがとうございます。では、今から」
焔徹隆
「え?今から!?」
楠芽吹
「はい。ダメでしたか?」
焔徹隆
「あ、いや、俺、今から住む場所探そうと思ってたんだが」
焔千景
「住む場所なら大赦が用意してくれた勇者用の寮になったわ」
焔徹隆
「千景」
焔千景
「別の時代から来た人たちは皆そこで生活しているから私たちも使用して良いそうよ。で、何の話をしてたの?」
焔徹隆
「ん?ああ、楠が俺のやってる基礎鍛練をやりたいって」
焔千景
「……………………………………え?ごめんなさい、よく聞こえなかったわ」
焔徹隆
「いや、だから楠が俺のやってる基礎鍛練をやりたいって」
三好夏凜
「ねえ、徹隆?私も参加して良い?」
乃木若葉
「む、鍛練か?なら私も」
焔千景
「え!?芽吹ちゃんだけじゃなく夏凜ちゃんと若葉ちゃんも!?待って!早まらないで!!」
三好夏凜
「どうしたのよ、焔?たかが鍛練じゃない?」
乃木若葉
「うむ。そうだぞ?」
焔千景
「…………………鍛練内容聞いたの?」
楠芽吹
「え?まだだけど?」
焔千景
「兄さん!!」
焔徹隆
「え?あ、あー。ワルい。また自分基準で考えてた」
焔千景
「普通をもっと学んで!また
乃木若葉
「ははは、鍛練で三途の川とは、ずいぶんな冗談だな焔?」
焔千景
「………若葉ちゃん、兄さんのことを超人とか人外だと思った?」
乃木若葉
「え?んー、そうだな少しは思ったな」
焔千景
「じゃあ、聞くけど、
三好夏凜・乃木若葉・楠芽吹
「「「!?」」」
焔千景
「ちなみに、兄さんが兄さんのお師匠様との鍛練で
三好夏凜・乃木若葉・楠芽吹
「「「!?!?!?」」」
焔千景
「それでも、
三好夏凜・乃木若葉・楠芽吹
「「「……………やめておきます」」」
焔千景
「賢明な判断よ」
百花繚乱……すぐれた能力を持っている人物が同じ時期に一斉に現れ、多くの素晴らしい成果を残すこと。または、すぐれた能力を持っている人物や、容姿の美しい人物がたくさん集まっている様子を言い表す言葉。
特別編第一部終了です。この特別編の続編等のプロットは一応ありますが投稿するかは未定です。(もしかしたら息抜きとして書くかも。)
また、もしですが『本編に登場しているこの人とゆゆゆいのこの人のエピソードがみたい』などがありましたら感想に書いて頂ければ書けるだけ書いていこうと思います。(動かすのに無理の無い人数となると9人程度が限界なので、それ以上になると今回の最後のような台詞だけのものになる可能性があります。)
来週日曜日に本編の第7話を投稿予定です。