リリカルなのは-オーズクロニクル   作:スターみかん

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どうも!スターです!

いっつもこの挨拶で、我ながら捻りも何も無いなと思うこの頃ですが気がつくと話数は早20手前。

描いている側からすれば楽しいことも多く、こうあったらいいなぁなどと創意工夫は凝らしていますので、読み手の皆様からのご感想など引き続きお待ちしています!

あと、前書きや後書きでも物語本筋の流れをご説明したことが無かったのでお伝えしますと、何話完結といった感じには話を区切りませんので、「この後どうなるだ!」という風に気にしていただけると幸いです。

それでは前回の続き、どうぞ!


第19話「顔出しNGと欲の決め所ととんだ再会」

カザリが去った後、一同は手頃な高さのビジネスホテルの屋上で結界を解いた。

 

改良したピギカンの機能の一つとして、結界の外に人が居ないことを検知出来るようにしたため、解除先で一般人とかち合いになることは無かった。

 

「エイジ、聞きたいことがある。」

 

「ん?何ですか?」

 

武装を解き私服姿へと戻ったシグナムは、同じく変身を解いたエイジに尋ねた。

 

「あのヤミーの宿主に心当たりがあるのか?」

 

「ああ、あの子とか言ってたな。」

 

ヴィータも頭の後ろで手を組み同調した。

 

「気づいちゃいます?」

 

「お前がヤツの戦い方を見ただけで見当をつけていたからな。見知った相手なのかと思ってな。」

 

まああれだけカザリに詰め寄ってればなと、端から会話を見ていたアンクは内心思った。

 

そして…

 

「アンク~。別に話してもいいよね♪」

 

どうせこうなる流れだと予想していた彼は深くため息をついた。

 

「…好きにしろ。」

 

「あんがと♪」

 

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郊外の廃工場でカザリは仰向けに寝転がって夜空を見上げていた。

 

老朽化が進んで崩落した天井の穴から見える海鳴の空には、幾つもの星々が大小様々な煌めきを放ち存在していた。

 

「あ~あ。もっといい目だったらこれももっと綺麗に見えて、星座っていうのも分かるんだろうな~。」

 

退屈そうに組んだ足をブラブラさせてそうのたまう彼には、頭上で瞬くそれらも自身の足元に転がる砂利と大して変わらなく見えていた。

 

「ねえ?星っていうのはそんなに綺麗なの?」

 

「…さあな。私はそんなものに興味は無いし、あなたとそんな話をする気も無い。」

 

いつからそこにいたのか、ボロボロのコンクリートの壁を背もたれにして一人の人物彼の問いに至極どうでも良さげに答えた。

 

「冷たいなぁ。直接会うのは随分ご無沙汰だったんだから少しは乗ってくれてもいいのに。っていうか何なのその格好?」

 

首だけ起こして声の主を見たカザリは不思議そうに聞いた。

 

全体的に白と青を基調としたスーツやブーツに逆立ち気味の紫がかった青髪の頭の男は、服と同じく白の仮面をつけておりその表情伺いしれなかった。

 

「…一体どういうつもりだ。」

 

カザリの質問を無視して彼は強い語調で問うた。

 

細長くつり目気味の冷たい白い仮面の下で怪しく光る眼差しで部屋の隅に控えるヤミーを一瞥した。

 

右腹部はすれ違い様に掠めたシグナムの炎熱を帯びた斬撃によりメダルがぼろぼろと崩れ、修復しようにも時間がかかるようだ。

 

「魔導士の少女からヤミーを生み出すなど。」

 

「面白いでしょ。この間のお人形から作ったのと言い、魔力を持った相手から作ったヤミーは、その親の特技や性質まで真似る上にメダルの生成効率も良いんだよ。」

 

仮面の上からでも分かるほどの殺気を放つ相手にカザリは悪びれることなく続けた。

 

「それにさ、宿主の欲望にある程度は沿うのは変わらないけどここまで僕に従順で使い勝手も良いと思うんだ。それこそ君たちの駒にも…」

 

彼が言い切るよりも速く一瞬で距離を詰め、仮面の男はその手刀を首へと添わせた。

 

「あれ?気に入らなかった?」

 

「この前の件と言い少々遊びが過ぎる。只でさえマークされつつあるところに、管理局の魔導士に手を出したとなれば本格的な介入も時間の問題だ。」

 

しゃがみ込んで首筋に手刀を構え、語調を変えること無く淡々と語る男の手を軽く退けて立ち上がった。

 

「分かったよ。これが終わったらしばらくは大人しくしとくよ。メダルも中々集まったし、僕も計画が狂うのはやだからね。」

 

実際分離した小型ヤミーのメダルだけでも十二分に集めることが出来たため、当初の目的であった自身の強化は既に終えていた。

 

「分かっているならばいい。何か報告があればこちらからまた言伝に来る。」

 

そう言ってあっという間に虚空へと男は消えた。

 

「フン。相変わらず物騒な子たちだ。」

 

表情こそ無いが、男がいた場所を見る彼の目は酷く冷たいものだった。

 

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明くる日の昼過ぎ。

 

土曜日ということもあり翠屋は盛況であった。

 

「なのはー!このショートケーキ奥のテーブル席のお客さんに頼むよ!」

 

「はーい!」

 

こうして忙しい週末のピーク時間帯に店のお手伝いをしているなのはも元気に店内を駆け回っていた。

 

いつもニコニコと笑い愛嬌のあるなのはは店の看板娘でもあり、常連のお客さんたちからも評判が良かった。

 

「いらっしゃいませ~。あっ!アンクさん!こんにちは!」

 

「よう。結構混んでるな。」

 

「はい~。やっぱりお休みの日となると。お店としては嬉しいんですけどね。」

 

初めて来店して以来、この店の味が気に入ったらしいアンクは手の空いた時は専らここに来ていた。

 

なのはの身辺調査も兼ねてのことだったが、最近ではヤミー出現時に彼女がそれに気づいて家から出たかを確認するぐらいで済んでいるため、彼が翠屋を訪れているのはただ単に彼が来たかっただけである。

 

「あっ!でもいつものカウンター席は空いてますのですぐにご案内出来ますよ。」

 

「そうか。」

 

彼を案内したなのははお冷やを出すためにパントリーに下がったが、そこで急な目眩と動悸に襲われた。

 

「(ハァハァ…ああ…まただ。)」

 

昨日から続くこの症状のせいで、ヤミーが起こしたらしき騒動の現場に駆けつけることが出来ないでいた。

 

家族や友達には平気に振る舞っていたが、段々と隠すことも難しくなっていた。

 

誰かが危険な目に遭うかもしれない場所に助けに行けないことはすごく嫌で、気落ちしている彼女の頭にはもう一つ気がかりなことがあった。

 

現場近くで目撃した光球…あれは自分の魔法とよく似ていた。

 

そしてそれにタイヤを撃ち抜かれたバイクの近くに転がっていたセルメダル。

 

あれは恐らく…とその先を考えると途端に怖くなった。

 

「なのは?どうしたの?」

 

配膳台に寄りかかり息を切らせているとなのはの姉の美由希が注文を取ってパントリーに入ってきた。

 

「お姉ちゃん…。」

 

「ちょっと大丈夫?体調悪そうじゃない。熱は…少しあるなー。お父さーん!」

 

おでこに手を当て、見るからにしんどそうな妹を心配した彼女は厨房にいる父親を呼んだ。

 

「なんだい美由希…ってなのは!?どうしたんだ!」

 

「お父さん、なのは熱が出てきたみたいなの。病院連れてってあげた方が良さそうだよ。」

 

「そうだな。なのは、お父さんと病院に…」

 

「ううん。私は大丈夫だよ。でも移しちゃいけないから病院なら私一人でも行けるよ。」

 

「でもなぁ…」

 

体調不良の自分がいるべきではないと思った彼女はそう言うが、辛そうな愛娘を放っておくことは父親の士郎からしても承知出来なかった。

 

「それにお客さんまだまだいっぱいいるし、お父さんまで離れちゃダメだよ。」

 

「それはそうだがな、なのは。」

 

そう話している側からオーダーが入り、戻らざるを得なくなった士郎は彼女に少し待つように言った。

 

「私が連れてきたいけど、ホールも人が足りなくなるし…。恭ちゃんを呼べば…あっ!いらっしゃいませー!」

 

兄を呼ぶことを思い付き連絡しようとしたと同時に店のドアが開き、内心困りつつも美由希は接客に出た。

 

「1名様ですか?」

 

「ああ、いえ。連れが来てるはずなんですけど…。」

 

その声に覚えがあったなのははひょっこりと顔を出した。

 

「おっ?久しぶりだね。」

 

「あ!あの時のお兄さん!」

 

夏だというのに初めて会った時と変わらない黒コートを羽織った彼がにこやかに笑っていた。

 

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ヤミーの親にされたなのはのことが気になったエイジは、留守のアンクの代わりに彼女を監視していたキリヤに連絡した。

 

この時間は家族の店の手伝いに出ていると受け、一人ライドベンダーに跨がった。

 

翠屋に向かう道中、バイクを走らせ彼はシグナムたちとの話を思い出していた。

 

 

昨夕の戦闘後に、なのはとオーズとしての自分のこれまでの経緯を話した。

 

人が帰り始める、夕暮れ時の公園のベンチにアンク以外の一同3人は向かい合って座った。

 

最初になのはの存在を話さずにいたのは隠していたつもりでは無く、まだ知らないことも多い少女のことをベラベラと喋るのは些か気が引けていたからと説明し、彼女たちはそれに納得してくれた。

 

だが彼女が管理局と繋がりのある魔導士と分かると少々難しい顔になったのは見逃さなかった。

 

「エイジ。すまないが我らは…」

 

「彼女が関わる件では顔を出せない…当たりでした?」

 

シグナムが何を考えているかは察した。

 

どこか後ろめたいことがあるのか、少し暗い顔で頷く彼女に続けた。

 

「はやてちゃんのところに来れるまで色々と酷いことをみんなさせられてきたんでしょ?

その中で管理局ともやり合うことがあったから、彼女の前に姿を現してしまえば追われる身になるってことな訳だ。」

 

「…ああ。命令されたこととはいえ我らは…」

 

そこから先はいいとばかりにエイジは腕を思い切り伸ばし、手の平を彼女の前で止めた。

 

「確かに…みんながやらされたことで傷ついた人も、それこそ命を落としてしまった人もいたでしょう。

どれだけ後悔しても失ったものは帰っては来ないし、その行いを赦される日が来るなんてことは言えないです。」

 

された当人は勿論、その人を大事に、大切に想っていた人々がその行為を許してくれることはまず無い。

 

「だけれど、俺はそのままで良いなんて思わない。

…思いたくもない。その奪ってしまったものが本来やらなければいけなかったことも背負い、それから逃げなければ…誰か大切な人を想いたいって欲は持ってもいいと思います!」

 

「エイジ…。…でも私らを庇ったらあんただって悪くなるんだぞ。」

 

「ヴィータちゃん優しいね。いいんだよ、俺は。

何が善くて、何が悪い…捉え方や見方でどうとでも変化するもんだよ。

大切なのは自分が何をしたくて、それで何が起きるかだけは考えないといけないんだ。」

 

「何が…起きるか?」

 

少々はてなが飛ぶヴィータに補足した。

 

「うーん、分かりやすくするとしたら自分のしたいことで誰かがすごく苦しむなら、その欲望はそこで止めて見つめ直すか、終わらせなきゃいけないんだ。」

 

自分の見てきたもの、触れたもの、そして自らの過ち…。

 

その全てで得た自分の答えがこの心の決め所だった。

 

「…このバカの話に合わせる訳じゃないがな」

 

日差しの柱に背をもたれ、腕組みして話を聞いていたアンクが口を出した。

 

「ある男はな、自分の手の直接届く範囲で収められるだけの欲望が持っていい欲望だと言ってた。」

 

突然彼の言ったことに意外に感じつつも、そのパーツの意味を加えて答えを出した。

 

「ねえ、二人共。ヴォルケンのみんなの望みって何?」

 

「望み…。」

 

「んなもん一つ決まってんだろ。」

 

一瞬言うか悩んだシグナムだったが、恐らく丸っきり同じだったのだろうヴィータは彼女に軽く肘打ちを入れ、ニカッと迷いの晴れた笑みを見せた。

 

「そうだな。今の我らの望みは一つ…」

 

「はやてと一緒にいたい!」

 

「…お前な。」

 

最後まで言わせてもらえなかった彼女を少々不憫に思いつつも笑えた。

 

「ハハ!それなら誰も傷つかないし、自分の手で直接掴める欲望…十分にみんなが大事に持っていい素晴らしい望みだよ!」

 

聞いた本人は嬉しそうに笑ってサムズアップを作った。

 

「でも忘れんなよ。」

 

続けてそう言うヴィータに今度は自分が浮かべた。

 

「お前らも…」

 

「私たちの家族だからな…だろ?」

 

「シグナム!人のセリフ盗んな!」

 

「お返しだ。」

 

猪の如く突進するヴィータの頭を片手で抑えるしたり顔の彼女だった。

 

少し照れたが気を取り直して話した。

 

「ああ。改めてよろしくね♪」

 

「まあ…俺たちも局からしたら同じように危険な奴等だからな。仲良くやる分にはいいだろ。」

 

一言多い鳥頭の脛に蹴りをかまし、この後はしっちゃかめっちゃかになった。

 

「…眩しいな。」

 

追いかけられるエイジにそれを追うアンク、面白がって一緒に追いかけるヴィータの3人の顔を、地の向こうに沈みかけている日が黄金色に照らしていた。

 

 

「(まあ色々あるけど家族っていいもんだな…。)」

 

最初の頃の警戒ももう嘘のように、今ではこうしていられることを噛みしめていた。

 

その後も結論としては管理局に正体を明かさない方針の自分たちと、存在を知られるとまずいヴォルケンリッターとしても利害は同じなため、殊更協力していくことにした。

 

だが本当ならば自分のためにも、家族のためにも、踏み込んで関わるべきでは無いのだが、どうしてもなのはのことが気になった。

 

なぜあんな力をまだまだ幼い彼女が持っているのかもだが、一番知りたかったのはそれを奮う彼女自身の願いだ。

 

魔法絡みの知識はまだまだヴォルケンのみんなに教わりつつだが、それでも分かるなのはの強さは身に染みていた。

 

まだ小さな、それも戦いとは無縁のままでいいような優しい心を持っているあの子を駆り立てるものが何か。

 

その望みを問うてみたかった。

 

「(久しぶりだな…。誰かの内が気になるなんてな。)」

 

ふとある人のことを思い出した。

 

戦いなんて右も左も分からずにいた自分に道を示してくれ、笑顔でいることの意味を教えてくれたあの人を。

 

「元気でやってんのかなぁ。」

 

バイザー越しにで外からは分からないが、難しい顔をしていた表情は自然と綻んで、どこか嬉しそうな表情を浮かべていた。

 

-

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「いつぞやはありがとね。」

 

前に絆創膏を貼られた頬に指を当てて改めてお礼をした。

 

「えっとー、妹のお知り合いさんですか?」

 

「あっ!お姉さんなんですか?いやー!妹さんには前にお世話になった者でして。」

 

「いえそんな。私だって送っ…」

 

パントリーから踏み出そうとした足元が覚束無い彼女に違和感を感じたのも束の間、倒れそうになった彼女を寸でで受け止めた。

 

「おっと!大丈夫?…って随分と熱あるね。」

 

「あれ!?いつの間に…ってなのは!」

 

「にゃはは…。少し…ですけど。」

 

入り口付近で隣にいた自分が消えたことに驚いていた彼女も、妹の苦しそうな顔を見て慌てて側に寄った。

 

「少しじゃないでしょ、なのは。すいません、私たちもこの子が体調悪そうなのにさっき気づいたばっかりで、病院に連れていこうと話してて。」

 

「なるほど。でも一人で行くのも難しそうだし、かといって誰かが連れて行ってあげようにもお客さんが立て込んじゃってるわけだ。」

 

「いえ、私一人でも行けますよ…。あれ?」

 

床にへたり込んでいたなのはは無理してでも立とうとするが、力が入らないのかすぐにまたへたった。

 

こういう手合いにはまず現状をさせるのが先決だ。

 

「フラフラだったのを見るに、頭の中もだいぶふわふわして考えが定まらなかったりするんじゃない?」

 

「うっ…。」

 

図星のようだ。

 

「それで無理しても良くないよ。お姉さんみたいに回りの人たちも助けてくれるだろうから、素直になるのも大事だよ。」

 

「…はい。」

 

「だけど。」

 

「?」

 

「こんなになってでもやり切ろうとするガッツは大したもんだ。よく頑張ったね♪」

 

「えへへ…。」

 

少し笑みを見せた彼女にサムズアップを向けようとすると後頭部に何か当たった気がした。

 

「無茶を褒めるな、バカ。」

 

振り返るとホールとパントリーを区切る段差にしゃがんでいた自分の背後には、アンクが右手のスイングを終えた態勢で立っていた。

 

「何だよ。聞いてたなら途中でも出てきてよ。」

 

「ハッ!珍しく言われる側の奴が偉そうに何を言うか気になってな。」

 

腕組みし直してそう言う彼は勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。

 

確かに俺もよくやらかして言われるから反論出来ないけど。

 

「あれ?アンクさんともお知り合いなんですか?」

 

「ええ、まあ…。腐れ縁ってとこかな。」

 

「フン!」

 

顔を覚えられてる辺り、一体どれ程足しげく通っているんだと思ったが黙っておいた。

 

「で?どうすんだ?」

 

なのはに目を向けて尋ねてくる彼も放っておく気はないようだ。

 

だが自分にはこれは疲れや風邪などの体調不良では無いと分かった。

 

姉さんの時より進化してるみたいだが、このヤミーはカザリ自身の寄生タイプの性質を生かし、欲望と平行して本人の魔力をも利用して成長するようだ。

 

恐らくあの一件で味を占めたあの性悪グリードが調整したのだろう。

 

要は当人の魔力を元にして現出した合成ヤミーということだ。

 

そしてヤミー絡みならば病院では処置が難しい。

 

なら取るべき手は…

 

「えっと、お姉さん。お名前は?」

 

「美由希って言います。」

 

「美由希さん、店長さん呼んでもらえますか?お店の休憩スペースとかありましたら少しお借りしたいんですが。」

 

「え?ええ。でもなぜ?」

 

きょとんとする彼女に答えた。

 

「こう見えて医者なもので。」

 

いつも持ち歩いている鞄の中から、清潔な状態を保つために真空パックした聴診器などの医療器具を取り出しておいた。

 

「ヤブではないのでご安心を♪」




今回姿を見せた仮面の男…そしてそれと繋がるカザリと色々ありますが、エイジとなのはさんの久しぶりの再会。

彼的にも直接会わない方がいいものを、わざわざ足を運んだことには彼なりに何か気になることが…。

続きはまた次回で!
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