この中に一人、ジェダイがおる。   作:七日 八月

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あらすじにも書きましたが。


「この中に一人、ジェダイがおる。 お前やろ。」

「そんな訳ないだろうパダワンよ」

「お前やーーー!!」


おおよそこんな作品です。


お前のような死神がいてたまるか。

 

 

 

ここは尸魂界(ソウル・ソサエティ)にある瀞霊廷の一角、そこで2人の男が相対していた。

双方共に黒い装束、死覇装をまとった死神である、だが彼らは互いに敵同士だ。

 

それは片や護廷十三隊の所属、片や現世から尸魂界に不法侵入した――旅禍と呼ばれる――存在であった。

現世で例えるならそう、警備員または警察と押し込み強盗の関係であろうか。

 

今まさに切り結ぶ間際、旅禍の少年『黒崎 一護』は先ほど倒した相手の言葉を思い出し、互いの名前を名乗る事にしたのだが――

 

 

 

 

「――桑井 鑑真だ」

「クワイ=ガン・ジン……だと……!?」

「桑井 鑑真だ」

 

あくまでも日本人の名前だと主張する眼前の男こと『桑井 鑑真』。

年齢的に考えて某映画のエピソード1以前の生まれであろう事から、何と言う偶然の一致か。

そして見た目だが、当然の如く瞳の色は青で顔の造りは彫が深くおよそ日本人っぽい顔ではない、親は一体どんな思いでこの名前をつけたのだろうか。

いや、きっと鑑真のような絶対に諦めない男になって欲しいと思ってつけたのに違いない、是非そうであってほしい。

 

「……この際テメェのツラがリー○ム・ニーソンに途轍もなく似てるのは百歩譲って置いといてやる、けどなぁ……その名前はどう考えてもアウトだろうがっ!!」

 

――作者もそう思います。

 

「細かい事を気にしていては立派な死神(ジェダイ)にはなれないぞ? パダワンよ」

「死神にそのルビは止めろ!! あと誰がパダワンだっ!?」

 

コイツ絶対アレだ、生まれてくる場所を間違えてる、そんな思いを胸に、だが死神だ、きっと得物の斬魄刀はちゃんとした物の筈……と一護は鑑真の手元を見――

 

 

 

「……オイ、その手に持ってるのは何だ?」

 

眼前の男の手にある細長い棒状の物体、一見この斬り合いの場において全く役に立たなさそうな物体を見て、一護はすごく嫌そうな顔をした。

 

「あぁ、君の程ではないが変わった形だろう? これは私の斬魄刀だ」

「いやお前の方が遥かに変わった形してるわ! つか既に刀の形すら保ってねぇじゃねぇか!!」

 

本当はそんな事をツッコみたかったのではない。だが一護は我慢した、コレだけはツッコんだら負けだと思ったからだ。

 

「ふむ、確かにこのままでは何も斬る事は出来ないな……しかし」

 

そして眼前の男はおもむろにその棒状の物体にあるスイッチのような部分を押して……

 

 

 

――ビシュィィィン、ヴゥー……ン……ヴンッ……――

 

 

 

「おい……オイッ!!」

「どうした、パダワンよ、霊子(フォース)の乱れを感じるぞ?」

 

「だから霊子にそのルビを振るの止めろォ!! いや問題はそこじゃねぇ! いや問題だらけだけどっ!!」

 

 

一護はもう、我慢出来なかった。

 

 

 

 

「お前の斬魄刀、どう見てもライトセーバーじゃねぇかっ!!」

 

 

 

 

もうやだこのジェダイ・マスター。

一護は猛烈にこの男の相手をしたくなくなった。




続けない。
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