続きました。
「――どれ、では一つ未熟なパダワンに稽古をつけてやろ(ブォンッ!)」
「…………なんだと?」
突然の鑑真の発言、戦いではなく稽古と言う意図が理解出来ず、一護は眉を顰めた。
さっきまでのグダグダな空気などまるで無かったかのように振舞う態度に対してもだが。
そうして、先ほどの言葉と共に構え、一護に剣を向けている鑑真。
たったそれだけの動作、だが今なお重く鋭い霊圧が一護に圧し掛かり続けている……どうやら相手は本気らしい。
「……まぁ、どっちにしろ避けられねぇよな……!」
「ふっ……では行くぞパダワ(ブンブォンッ!)っ!」
同時に踏み込む2人、同時にぶつかり合う互いの得物、その刹那、辺りに響き渡る激しいスパーク音、それが戦闘開始の合図となった。
……なお、おくびにも出さないが、自分の斬魄刀『斬月』で鑑真のライトセーバーを咄嗟に受けてしまった一護は「金属剣とライトセーバーがカチ合ったらぶった斬られるのでは?」等という不安が一瞬で払拭された事に内心安堵していたのは此処だけの話。
――仏頂面って本当に便利である。
……因みに斬月の
さて、最初のぶつかり合いからの鍔迫り合いになった為、どうにか押し切ろうと一護は踏ん張る……が、鑑真はビクともしない。
「む?(ジィイイィィィィッ!)ほぅ、これはなかな(ジュィンッ!)!」
「…………クソッ!!」
一護は瞬時に理解した――「コイツ、とんでもなく強い……!」と。押し切る事は無理と判断した一護は弾かれる様に距離をとった。
さすが本物(?)のジェダイは伊達ではないようだ。たった一合で理解出来た相手との力量差に一護は思わず悪態を吐く。
しかし折角離した距離も鑑真は瞬時に詰めて斬りかかって来る。
「君は短期間で随分と成長(ブォンッジッ)此処まで辿り着いたようだ(ブンッビシュッ)うだな?(ジッ!ジッ!)」
「…………!」
鑑真の鋭い剣捌きに対して一護は集中し受けて隙を窺い続ける。
「だがまだその力は荒削(ブンッジィイイィィジュィンッ!)る!」
「………………!!」
――そう、相手の動きに集中し……
「それを研ぎ澄まさね(ジュゥンッバボッバヂンッ!)先を生き残る事は出来ないぞ?(ブォンッヂッブォンヂッビシュンッ!)ダワンよ!」
「……………………っ!!」
――集中……
(――――な、
何言ってんのか全っ然聞こえねぇっ!?)
至近距離だと結構ウルセェんだなライトセーバー!? だとか、つーか効果音の再現度高けぇなオイッ!? だとか、
……一護の集中力は乱れに乱れまくっていた。
そんな一護の様子に気付いた鑑真は、一旦動きを止めて様子を窺う。
「…………む? どうしたパダワン、途中から
「だから霊子……あーもういいッ! その音だ音! さっきからソレのせいで何言ってるかさっぱり判らねぇんだよッ!?」
「ふむ……」
一護の切実な訴えを聞き顎に手を当てる鑑真。
「(ブゥゥン)…………そう言われても(ブォン)こういう設定で仕様なのだ(ブンッ)我慢してはくれないだろうか?」
「オイテメェッ! 設定とか仕様とか言うなっ!! ついでに今のは完全にわざとだろっ!?」
「…………ふっ(ブンブンブォンッ)」
手の平を器用に使い
――コイツ完全に遊んでやがる、と。
そもそもの話、鑑真の攻撃は先ほど稽古と言った通りなのか、当てるつもりこそあれど殺すつもりのない物ばかりだった。
殺意も殺気も無い、しかし圧倒的な剣の技量。
戦闘の内容的にも精神的にも、一護は完全に翻弄されていた……だが、かといって鑑真に一護を甚振ろうとする素振りは微塵も無い。
……となると、鑑真は敵である筈の
「……本当に何の真似だ……!? 俺は、敵だぞ……!?」
「ふっ……では問うが、私は……
「…………? ……ッ!?」
そうだ、会った直後からこの男、桑井 鑑真は
「そうだ、少なくとも私は、一度も君の事を敵と呼んではいない」
「…………アンタ、一体……?」
ワケが判らない、困惑する一護に対して肝心な部分だけは何も答えず……
そんな一護に対して、鑑真はただ微笑むだけだった――
……何で1話だけでこんなにUAやらお気に入りやら評価やらが伸びてるんですかね(震え
ぶっちゃけコレ、渾身の1発ギャグのつもりで1話だけ投下してぶん投げるつもり満々だったんです、マジで。
いや、こんなに早々と評価がついたりお気に入りが100を超えたりと、ビックリしてます。
本当に、評価とお気に入り登録ありがとうございます。
……ただ、言い訳させてもらいますと、話続けるに当たってギャグ一辺倒は元ネタ的に考えて正直無理なので、続けばシリアスが徐々に増えると思われます。
続けばですが……