この中に一人、ジェダイがおる。   作:七日 八月

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評価10……だと……!?

そしてお気に入り登録500オーバー!?

ありがとうございます……! ありがとうございます!!


今回の話、一部設定に独自解釈を含みます。
クロスの都合上、設定の刷り合わせとも言う。
矛盾が出てないと良いなぁ……


フォースと共にあらんことを。

 

 

「さて、では続きだパダ(ブォンッ)よ」

「天丼は飽きられるぞ?」

 

――作者もそう思います。

 

白い目を向ける一護に、大して気にした様子も無く「ふむ」と考える鑑真、そしてそのまま空を見上げ「確かに天丼はいずれ飽きられるな……」とぽつりと呟いた。

 

――あっはい、すみません!? 精進します!?

 

「……どうした?」

「いや、気にしなくていい……少し遠くと交信していただけだ」

 

訝しげな表情から一変、「マジかよこのジェダイ……」とすごく嫌そうな顔になる一護、そんな一護に鑑真は微笑みかけ……

 

「で、騒音で会話が聞き取れない、だったか? ならば――――声を聞きとれるようになればいい」

「オイ、まさかとは思うが……耳を鍛えろとか言わねぇだろうな?」

 

と、苛立ちを募らせる一護とソレを手で制する鑑真、もはやこの構図がデフォルトになってきた感じが否めない。

 

「ふっ、まぁ聞けパダワンよ、これはそう難しい事ではない」

「……ほぅ?」

 

そう言う鑑真に対する一護の視線は変わらない。強いて言うなら眉間のしわが若干深くなってきている、これはそろそろ本気でキレるかもしれない。

 

「――そう、まずは霊子(フォース)を感じるのだ」

「…………ほぅほぅ」

 

さらに一護の眉間のしわが深くなる、ついでにどんどん青筋が浮かんできている。

 

「そして……霊子(フォース)に乗った言霊を読み取るのだ」

「なんだそんな事だったのか! 簡単だな!

 

 

 

 

……って、そんなワケあるかボケェッ!!!」

 

ノリツッコミ用のちゃぶ台があったら全力でひっくり返しているであろう、そんな綺麗なノリツッコミを決める一護、対する鑑真は何故か笑みを深める。

 

「出来ないと思うから出来ないのだパダワンよ。ではLESSONだパダワン、君は霊圧を感じた事はあるか?」

「あ? んなもん今だって感じてるが……」

 

妙に発音の良いレッスンにイラッとしながらもそう返す一護、「霊圧感知など死神なら誰でも出来るのでは?」と思い、そこでふと例外を思い出す。

それはルキアと始めて遭遇した時、一護の自室で彼女が(ホロウ)の霊圧を感じ取れなくなる状況に遭遇した事を思い出したが、口には出さなかった。

 

「そう、霊圧感知はよほどの事がない限り死神ならば誰でも出来る。だが死神(ジェダイ)は更にその先を行く」

 

 

 

「一応の区別があった……だと……!?」

 

 

 

今明かされる衝撃の真実、鑑真の中でも普通の死神と死神(ジェダイ)は別物だったらしい。

 

鑑真は一護のツッコミをスルーして説明を続けた。

 

「霊圧感知はその名の通り、大まかに霊体から放たれる霊圧を感じ取る事、では霊圧とは何か?」

「………………!」

 

一護は思った、考えた事も無かった、と。

霊圧と称されるソレを、以前のちょっとした説明と、そして何気なく感覚で感知していた上で名称まであるものだから……

そう、そういうものなのだ程度にしか認識していなかった。

 

「それは霊体の内から外へと放出される霊力(リビング・フォース)の拍動、それが大気中の霊子(フォース)に伝わっていく事で圧力が生じる、これが霊圧と呼ばれる物の正体だ。まぁ、あらゆる生命体・霊体は霊子(フォース)によって結びついているからこそ知覚出来るとも言えるのだが、今は置いて置こう」

「……へぇ、なるほどなぁ……」

 

一護は「また新しい単語出てきやがった……」というツッコミは一先ず置いて、流石元ネタがかの『クワイ=ガン・ジン』だと素直に感心する。

クワイ=ガンはジェダイ・マスターとしてアプレンティス(弟子)を育てる事にも優れた才能を示したという。

 

――だからなのか、彼の説明は非常に判りやすい……本当に、余計なルビさえ無ければ素直に頭に入りそうだとさえ思った。

 

霊子(フォース)は様々な要素を内包し、そして様々な物を乗せて運ぶ。何せ霊の世界を形作っているモノだ。そして、霊圧は対象の霊力(リビング・フォース)を直接感じ取っている訳ではなく、霊子(フォース)の波、その圧力を感じているモノ。ならば、己の精神を、魂魄を研ぎ澄まし、全ての霊子(フォース)に目を向け、意識し感じ取る事が出来れば――――」

 

「――本来なら聞き取れないような音、感じ取れない筈の気配、更には相手の行動の先までもが感じ取れるってのか……?」

 

一護の回答に「そうだ、パダワンよ」と頷く鑑真、その表情は理解の早い生徒に満足気だ。そうして互いに何も言わず再び剣を構える2人。

 

 

 

そして――――

 

 

 

 

 

 

「――見事だ、パダワンよ……今日からお前も…………一端の死神(ジェダイ・ナイト)、だ……」

「…………いっ……ぱしの、しに、がみに…………そうきたか、テメェ………………!」

 

ぜーっ、はーっ、と荒い息を吐きながら「もうどうツッコんで良いかわからねぇ……!」と訴える一護。

 

――本当にお疲れ様です。

 

それにしても、先ほどまで戦っていたこの男、桑井 鑑真は見事なまでにジェダイだった。

最初の斬り合いなど手加減どころの騒ぎではなかったらしく、どこに出しても恥ずかしくないぐらいにジェダイに出来る事を軒並みやってみせてくれた(みせてくれやがった)

 

「……つか何だあの空中で霊子の足場用いた立体機動超高速アクロバット剣術、さらに搦め手で瓦礫やらが飛んでくるし……」

 

コイツ本当に生まれてくる世界を間違えている。多分元ネタの全盛期よりヤベェ動きしてたんじゃないかと思う。

 

是非とも今からでも良いから銀河の平和を護りに行って欲しい、そしてそのまま帰ってくるな。一護は切実にそう思った。

 

「――……ふぅ……っし、待ってろよ、ルキアっ!」

 

気合を入れ直し、一護は駆け出した。

鑑真との一戦は、彼に多くの成長を与えた、きっとこの時間は無駄ではなかった筈だ。

 

 

 

……そんな彼の背中を見つめる視線に、一護が気付く事は無かった。

 

 

 

 

 

 

「…………行ったか、さて、彼の者の野望を打ち破り、朽木女史を救い出せるかどうかは君の頑張りにかかっている……」

 

「……過去は変えられない、だが現在は一歩踏み出せればいくらでも変えることが出来る、現在(いま)が変われば自ずと未来も変える事が出来る」

 

「まぁ、私も君の師の一人(マスター)として助力は惜しまないがな……さぁ一護よ、行くがいい」

 

フォースと共にあらんことを!(May the Force be with us!)








――以上、『おしえて!鑑真先生』のコーナーでした。


一護魔改造、第一工程完了。
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