この中に一人、ジェダイがおる。   作:七日 八月

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お気に入り登録と評価ありがとうございます。

あと、誤字報告ありがとうございます。いや本当に助かります。


お待たせしました、今までと比べて少々長くなったのでキリの良い所で投下です。
この続きも大体書き終えてるので明日か明後日には投稿出来ると思います、ではどうぞ。


この師匠にしてこの弟子あり。

 

 

「――ナナぴょーん、大師父連れてきましたよー?」

「ナナぴょんは止めろと言っただろ馬鹿弟子(バカワン)

「ぁい゙っ!?」

 

突然飛んできたスパナが片乃の額にクリティカル、当たったスパナは投げた本人の元に見えない何かで引き寄せられ、そのまま手元にすっぽりと収まった。

 

「フン……この程度も避けられんとは未熟者め、それと師匠(マスター)にはもっと敬意を払え馬鹿弟子(パダワン)

「――――☆@◆%&$#~~ッ!?」

 

涙目でのた打ち回る片乃に対して、スパナを投げた少女(?)は冷たくそう言い放つ。

一応片乃は直前に感じた予知で避けようとはしたのだが、最速の詠唱破棄の縛道からのスパナの投擲は流石に回避のしようが無かった。

 

「痛ッたいじゃないっ!? 痕が残ったらどうすんのよっ!?」

「とか言いつつさっさと回道で癒やしてるじゃないか……というかナナぴょんは止めろ、マジで」

「~~ッ……って、えぇー? だってその方が可愛いじゃないですかー?」

 

「はあ……何度でも言うがな……

 

 

 

……僕は男だ」

 

そう、片乃の事を先ほどから馬鹿弟子(パダワン)と呼んでいる人物、少女のような可憐な容姿をしているが、本人も言う通り正真正銘の男である。勿論女装願望など欠片もない――

 

 

 

「――何言ってるんですか師匠(マスター)! こんなに可愛い(マスター)が女の子な訳ないじゃないですか!!」

「お前こそ何を言ってるんだ」

 

鼻息荒くそう語る片乃にドン引きの彼、絵面は少女二人の会話にも見えるが、実態は変態淑女と被害者の少年の図である。

彼が「駄目だこの馬鹿弟子、早く何とか……もう手遅れか?」と絶句していると、今まで空気を読んで空気のように周囲に溶け込んでいた鑑真が「そろそろ良いかな? 七規(ナナキ)」と動き出す。

 

「あぁ、すみません桑井師範(マスター・クワイ)……ほら片乃(バカ)、お前も謝れ」

「人の名前にバカってルビ振らないでくれます!? 栄央霞師範(マスター・サカエオウカ)!?」

 

 

――ここで彼の紹介をしよう、彼の名は栄央霞(さかえおうか) 七規(ななき)、桑井 鑑真の弟子の一人で、麻生 片乃の師匠でもある。

先ほども言ったが見た目は可憐だが中身は立派な男子。かつては恋人も居た、正確には()()()()()()()()らしいのだが……

 

護廷十三隊十二番隊()()()、技術開発局開発室長、しかも死神(ジェダイ)、と何げに肩書きには事欠かない人物でもある。

 

因みに片乃の所属も此処で説明しておくが、彼女も十二番隊所属の隊士で、普段は七規の補佐をしている。

 

 

「まぁ、小間使い以下の働きしかしない……いやむしろ邪魔かもしれない?」

「ちょっと、地の文にツッコんじゃ……って、凄いディスられてる!?」

「まぁそんな事より……」

「ちょ、スルーな上そんな事って酷……ムグゥッ!?」

 

片乃を縛道で縛り上げ、強引に口まで閉じさせた七規は鑑真に向き直り、話の続きを促した。

 

「……あの人の動きはソレから既に聞いたと思いますが、旅禍の方はどうでした?」

「あぁ、優秀な死神(ジェダイ)になれそうな子が居たから手解きをしてきたよ」

「………………は?」

 

ちょっと待てナニ言ってんだこの人? という言葉を飲み込みつつ、目を見開いたまま硬直する七規、対する鑑真はすごく良い笑顔である。

 

「――――いやいやいや、ちょっと、まっ、待ってください!? え? 曲がりなりにも旅禍ですよ? 旅禍なんですよ!?」

「あぁ、安心しなさい、霊圧で気付いたのだが、どうやら彼は一心君の息子だった、だから大丈夫だ」

「……はぁああぁぁぁぁぁっ!?」

 

再起動に少々時間がかかったが七規は気を取り直し念の為聞き直したが、ここで新たな爆弾が連続で投下されて更に絶句する七規。

……20年ぐらい前に現世で行方不明になった知り合いの名前が唐突に出てくればコレは当然の反応である。

 

「何やってんのアイツ……いやマジでナニヤって……息子!? え、まさか一心の行方不明に……!?」

「あぁ、喜助君が関わっているな、そしてほぼ間違いなく、今回の旅禍騒動にもだ」

 

先ほどから驚きっぱなしの七規であったが、ここに来て表情が柔らかくなる。その顔は心の底から安心しつつも、どこか寂しそうではあったが。

 

「そっか、喜助たいちょ……いや、喜助さん、元気なんだな……ってことは、ひよ里先輩やあの人達、それに()()も……」

「あぁ、元気にしているとも。それに、喜助君の技術があれば彼らも()()()()()()位には出来て当然だろう?」

 

今度こそ泣きそうな顔になる七規、その口からポツリと漏れた「そっか……そっか、会いたいな……」という呟きに、一体どれ程の想いが込められているかは本人のみぞ知る所であろう。

そんな七規の頭を優しく撫でる鑑真、縛道で地面に転がされたままの片乃もそんな様子を優しげな眼差しで眺め――

 

 

 

「――フンッ!!」

「ぷぎゅるっ!?」

 

七規の踏みつけが片乃の背中に容赦なく振り下ろされた! かいしんのいちげき! 片乃は痛みに悶絶している!

 

この師匠少々バイオレンスが過ぎる気がする、多分今尸魂界(ここ)に居ない先輩死神の影響であろう……だが七規は知らない、否、理解しようとしない――

 

 

 

――変態淑女に対して、好物からの程よい暴力はむしろご褒美であると。

 

非難の視線を向けつつどこか片乃が嬉しそうなのを、七規は見ないフリをした……




 
スカイウォーカー……栄央霞
アナキン……ANAKIN……ANAKI N……N ANAKI……ナナキ……七規

という訳で、アナキンのパロキャラの名前は栄央霞(さかえおうか) 七規(ななき)さんになりました。

今までのキャラはそのまま漢字当てるだけでイイカンジになりましたが、コイツは流石にマトモな名前にする気なら無理ですわ……

で、弄るにあたってBLEACHに居そうなカンジになるように意識しました。
アナキン・スカイウォーカー、ナナキ・サカエオウカ……声に出すと空耳感がある気がしますが……どうですかね?

因みに容姿は幼少アナキンが原作路線ではなく男の娘方向に進化したカンジでイメージしてます。
声のイメージは勿論EP1でアナキンを演じた矢島晶子さん。

ではまた。
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