予告通り、最新話投稿です。
「――こほんっ……ま、まぁ、今回の騒動に喜助さんが関わってるのは判りました、しかし、そうなると旅禍達の目的は……」
弟子のアレな有様にドン引きの七規であったが(とは言うが原因は七規の方が割合高めな為、実質自業自得である。是非もないよネ)ひとまず空気を切り替えようとして話題を振った。
「うむ、我々の予想通り、朽木女史の救出で間違いないようだ」
「……なるほど、では彼らに加勢を?」
無言で頷く鑑真。こういう時桑井師匠はちゃんと空気を読んでくれるから助かる、と七規は内心ホッとする……ひとまず行動の指針は決まった。
さて、と七規は現在の状況を思い返す。
今回の騒動の内の一つ、今回の朽木女史……朽木ルキアの処刑に関しては不可解な点が多すぎる。
それどころか、そもそも本来なら現場で彼女の置かれた状況を考慮すれば処刑になる程の案件ではない。本来は全員がそう認識する筈なのだが……
そう、護廷の死神達は、
つまり、ほぼ全ての人物が
……まぁ、それでもどうにか彼女を助けようとしている動きが一部にあるのが救いと言えるだろうか。
このほぼ全員の認識が操作をされているという普通に考えればあり得ない状況、だがソレを出来る死神が一人だけ居る……その事を自分達は知っている。
「……あの人の完全催眠に対抗できるのが
「いや、縛道で動けなくしたの
背中にくっきりと足跡を付けた片乃が文句を言いつつもさっと立ち上がり、体についたホコリを払っていく……だが背中だけは払おうとしない。七規は目を背けた。
「さて、旅禍達と一緒に
「……本当だ、確かに
「え?」
首を傾げる片乃に対して「お前は知らない人だから気にしなくていい」と説明を省く。
過去の事件において、実質無実の罪で罪人として追われた知り合い……それが恐らくバレないように本気で隠しているであろう
因みに片乃は一切感知出来ていないので正直言ってどっちもヤベーヤツだと思っている。
「はぁ……本当にとんでもない感知力ですね、今のと言い、さっきの一心の息子の事と言い……親子関係といえども別人の霊圧で血縁を割り出すなんて……」
何度も言うが前者に関しては七規も十分ヤベーヤツ、つまりブーメランである、が――
「あぁいや、彼とは昔会った事があるからな、彼の方は小さかったし覚えていないと思うが」
――彼らの師匠は、その更に上、否、斜め上を行くヤベーヤツであった。
「「…………はい?」」
また爆弾を投下しなかったかこの
「その旅禍の……一心?って人の息子さんって、現世生まれですよね……?」
「あぁ、これが彼の七五三の時の写真で、これが一心君とその奥さんの真咲君の結婚式の時の写真……」
「「いやちょっと待った!?」」
写真っ!? 大師父アンタなにやってんの!? なに現世行ってんの師匠!? てか何で結婚式に招待されてんですか!? そもそも行方不明者なんだからちゃんと報告しろよ!?
矢継ぎ早に、そして交互に繰り広げられるツッコミのラッシュ、そんなツッコミを手で制する鑑真。どっかで見た構図である。
「まぁ落ち着くんだ二人とも、どうやらワケアリだったらしくてな、それで報告は見送ったのだ」
「まぁ、そういう事なら……」
「そもそも現世にはコッソリと行っていたから報告したら私がマズいしな」
「……んなこったろうと思ったよチクショウッ!!」
マジで自重を知らねぇなこの
だが、そう思ってはいても本当に、否、それ以上の事をやっているとは夢にも思わなかった……これには流石に結構耐性がある筈の七規でさえ眩暈がした。
「勘弁して下さいよ、マジで……巻き添えで僕らまで何かあったらどうするんですか?」
「なに、心配は要らない。というかだ、現世にはこんな言葉がある――
――『
「「オイッ!?」」
鑑真の背後に長い銀髪をした少女のような邪神の姿を幻視した七規は、ますます頭痛が酷くなるのを感じた。隣の片乃は完全に目が死んでる。
「ほんっとに最悪、最悪ですよ
「あぁ、だからさっき言っただろう? 『元気にしている』と」
「「慰めの言葉じゃなくて見たまんまの事実とか誰が想像出来るかァッ!!」」
もうやだこの
七規と片乃の思考は見事なまでに一致した。
若干の独自解釈なんですが、折角の完全催眠なんだから違和感無いレベルでの全体の意識操作くらいフツーにやってると思うの。恐らく四十六室も。
以上、真面目な考察による独自解釈でした。
桑井さん自由すぎじゃねって?
元ネタのクワイ=ガン・ジンを嘗めてはいけない(戒め)