【ボロス編】ONE PUNCH MAN〜ハゲ抜き転生者マシマシで〜【開始】 作:Nyarlan
「ぐああああああ――っ!!」
コンクリートの砕ける音と、苦痛の叫び声。そして民衆の悲鳴が白昼の街中にこだまする。
カラカラ空回りする自転車を蹴飛ばして、大通りの中心で一体の異形が高らかに笑う。
「グァーッガッガッガァ!! 弱ァーい、弱すぎるぞヒーロー! ……いや違うな、この怪人スワン男が強すぎるのかなァ!!」
そう言ってキレのあるピルエットを披露するのは、顔を含めた全身を白いタイツで隙間なく覆った筋骨隆々の大男だ。
怪人スワン男 災害レベル:虎
その股間からは長い白鳥の首がそそり立ち、その先端に付いた白鳥の頭が流暢に喋っている。
控えめに言って気持ちが悪かった。
「ぐっ……」
「ほぉ、まだ立てるのか! 弱っちいくせに根性だけはあるようだ」
股間に白鳥を生やした全身タイツの変態がくるくると回る横で、さきほど鋭い蹴りによってビルの外壁へ叩きつけられたヒーロー、無免ライダーがよろめきながら立ち上がる。
「たしかに、俺は弱い。……それでも、やるべき事がある!」
頭から血を流し、目を覆うゴーグルや身に着けたプロテクターはこれまでの戦闘により大きなヒビが入っている。
足はふらついており明らかにもう戦える状態ではないが、彼は愛用の自転車を手に怪人の行く手を遮るように仁王立ちする。
「俺の役目は! お前を倒せる者が来るまで、市民を傷つけさせない事だッ!」「ジラちゃーん――」
「フッ、ならばお前を抹殺し「キィィィック!!!」ウボハァッ!?」
「えっ「うぎゃあ!?」――がはあっ!?」
視界の外からミサイルのように飛んできた何かに弾き飛ばされ、スワン男がキリモミしながら宙を舞う。
彼にぶつかった何かも同じく宙を舞い、近くにいた無免ライダーを巻き込んで地面にビターンと叩きつけられた。
「あいたたたっ、着地しっぱいしたぁ……ああっ!? ご、ごめんなさい大丈夫ですか!!」
「ゆ、ゆらさないでくれ……」
赤く腫れた額をさすりながら立ち上がった飛来物――少女は巻き込んで薙ぎ倒した無免ライダーを助け起こすが、今度こそ限界が来たらしい彼はぐったりとして動かなくなってしまった。
「はわっ! だ、だれか救急車! 救急車をお願いしますっ!」
いきなり突っ込んできて一人で大騒ぎする少女から少し離れた位置で、少し遅れてスワン男も起き上がる。
「グッ……いきなり何だ!?」
「うわっ、近くで見ると凄くきもちわるいですね!」
「きッ――!? な、何なんだ、誰なんだ貴様はァ!!?」
股間の白鳥が青筋を立てながらがなりたてる。
少女はぐったりとした無免ライダーを静かに寝かせると、怪人の誰何に対して豊満な胸を誇らしげに張って答える。
「ふふん、よくぞ聞いてくれました! あたしは――」
ドヤ顔で名乗りを上げようとする少女の声を「あーっ!」という怪人の素っ頓狂な声が遮った。
「貴様、怪人の癖にヒーローをやってる生意気な小娘ではないか! 思い出したぞ、名前は確か怪人ヒーロー『
「ちっ、ちがいますゥ!! フレンズヒーロー『
ヒーロー・チャーミングジラフ C級7位
/怪人キリン娘 推定災害レベル:虎
顔を真っ赤に紅潮させてプリプリ憤慨する少女に、スワン男は嘲笑を浮かべる。
「ハッ! 人間の味方をするなど怪人の風上にもおけぬ軟弱者め! 同じ動物怪人のよしみで今まで放置していたが――」
「えっ、アナタと同じとかちょっとイヤなんですけど……」
「…………」
真顔でそんなことを言うジラにスワン男は少し傷付いたような顔をすると、大きく咳払いをしてルティレの構えを取る。
「……あー、ともかくだ! いくら怪人とはいえ、あくまでヒーローゴッコを続けるならば容赦はせんぞ!」
「はい、望むところです! やああああああっ!!」
彼女は大きく頷くと、そのまま猛然と
踏みしめたアスファルトを軽く陥没させつつ凄まじい速さで迫る姿はさながら大型猛獣の突貫の如し。
「なんのっ!」
直撃すればミンチになりそうなそれを、スワン男はフェッテの動きで躱しながらジラの腰へ鋭い蹴りを叩き込んだ。
「うわわっ!?」
前に転びそうになりながらも、アスファルトを傷つけながらなんとか立ち止まり振り返るジラ。
スワン男は蹴った時の反動の強さと堪えた様子のなさから、ジラが見た目通りの存在ではないと改めて悟る。
(ぐっ、何という頑丈さ……流石はキリンの変じた怪人、強い!)
「おりゃーっ! てーい! やーっ!」
長くしなやかな手足から次々と繰り出される打撃を華麗なステップで避けては反撃を繰り出すスワン男の姿は、まるで熟練のバレリーノが舞うかの如き華麗さを見せる。
……その股間からそそり立つ白鳥を無視すればではあるが。
「ぐぬぬっ、なかなかやりますね!」
「オマエの動きが単調なのだ! とはいえ、こちらの攻撃もさほど通らぬ頑丈さは少し厄介だな……よし!」
スワン男はグラン・パ・ドゥ・シャの動きで大きく距離を取ると、その場で激しく回転を始める。
「シャオ――――ッ!!」
白鳥が鋭く鳴くと同時に人間の頭が天を仰ぎ、グパッと開けた口から噴水のように水を吐き出した。
「え? ひえっ!? うわわっ!!」
ビシャビシャと降り注ぐ濁った水をジラは必死の形相で回避する。どんな脅威かとか以前の問題として単純に触りたくなかったのだ。
地面へビタビタと落ちたその液体は、その場で大きく広がってゆき、またたく間に周囲一体を覆い尽くす。
そして。
「え、あっ、足が、沈んで……!?」
液体の下は硬いアスファルトであるはずなのに、彼女の足はまるで底なし沼にはまったかのように地面へと沈み込み始めた。
腰までズッポリと飲み込まれたジラとは対照的に、スワン男は何事もないかのように水面へしっかりと立っている。
「グァーッガッガッガァ!! みたか、これぞこのスワン男の必殺技、その場を自らの得意フィールドへと変える『
得意気に解説しながら水面をスケートリンクのように滑りつつ、煽るようにジラの周囲を旋回するスワン男。
「さあ、行くぞ! シャオ――ッ!!」
「うわあっ!」
スワン男はフィギュアスケーターのように滑らかな動きで翻弄しながらヒットアンドアウェイを繰り返し、強烈な股間の鋭い嘴でジラへ確実にダメージを蓄積していく。
「ククク、陸上生物に過ぎぬお前ではろくに身動きを取れまい!」
段々と防御の動きも鈍くなっていくジラに対し、スワン男の股間の白鳥は嗜虐的な笑みを浮かべる。
「ぐぬぬ、この卑怯者ぉ! ヘンタイ!」
「……何とでも言うがいい! さあ、これでフィナーレだ!」
大きく旋回し距離を取ったスワン男が、その驚異的な身体能力によって飛翔と見紛う程の高い跳躍を見せる。
「いいか小娘、これがホントの飛び蹴りというものだ! 必殺、スワン男ハリケーンキィィ――ック!!!」
初撃の意趣返しなのか、空中で高速回転しながら向かってくるスワン男に対し、ジラは自らのマフラーを外した。
「ネッキング……!」
そしてそれを腰溜めに振りかぶり、弾丸のように飛来するスワン男に対し渾身の力を込めて振り抜いた。
「スマァッシュ!!!」
スパァン!
「グアアアアアアアアアァァァァァァッ!!!?!??」
小気味のいい破裂音を響かせながら、長く丈夫なマフラーがスワン男の長い首――股間を強かに打ち据え、その体を遠く沼の範囲外へと弾き飛ばした。
べシャリと潰れるように地面へ叩きつけられたスワン男はピクピクと痙攣するだけで全く動かなくなった。
それを見届けて、ジラはピョンとひと跳ねしながらガッツポーズを取って振り返る。
「いぃよし! ジラちゃん大勝利です!!! 見ましたか、無免ライダーさ――無免ライダーさん!? 沈んでる!!」
ぶくぶくと静かに沈みゆく無免ライダーに、沼を掻き分け慌てて救助し沼の範囲外へ運んでコンクリートの地面へ寝かせる。
「生きてますか!? えと、こう言うときは……そう、アレです、キョーコツ・アッパァク! せいっ!」
「ごはあっ!?」
メキメキという謎の音と共に泥を吐き出す無免ライダー。
「あっ、起きました! 大丈夫ですか!」
「ゔん……あ゙りがとう……も゙う、いい゙から救急車を……はぅッ!」
「む、無免ライダーさん!? 無免ライダーさーん!?」
ぷるぷると震えながらそう言うと、無免ライダーは再び意識を失ってしまった。オロオロとするジラの側へ、大きな影が降り立つ。
――監督責任者として遠くから見守っていたオールマイトだ。彼はジラの腕の中でぐったりと動かない無免ライダーを見て思わず目を剥いた。
「討伐報告とかしてる内になんか大変な事になってないかい!?」
「なんか溺れちゃってたみたいです! 救急車を!」
「いやそれより抱えて行ったほうが早い! さあ背中に掴まって!」
「はいっ!」
無免ライダーを抱えジラを背にひっつけたオールマイトは、そのまま病院目掛けてロケットの如く飛び出していった。
ヒーロー協会の事後処理班が到着した頃にはピクリとも動かない怪人と、大通りに広がる泥沼だけが残されていたという。
※※※
「『怪人ヒーロー、またまた大活躍? 無免ライダーとの共闘で凶悪な変態怪人を見事討伐』、か。うんうん、中々の注目株じゃないの」
数日後、オールマイトは拠点研究所の食堂でしばらくぶりのゆっくりとした朝食を食べながら新聞を眺めて満足げに頷く。
「いやあ、それはどうだろうね? 大手の新聞は絶大な影響力を持つナンバーワンヒーローたる君におもねって無難なことを書いているが、こう言うモノにも目を通すべきじゃないかな。よいしょっと」
「おわっ!?」
そう言いながら小さな何かが膝によじ登ってきた事で、オールマイトは思わず新聞を取り落としそうになる。
「むふぅ、ほうほう、キミの膝はゴツゴツしていて中々に座り心地が悪いんだねぇトシノリくん?」
「そんな体で何やってんですか所長……」
オールマイトは我が物顔で自らの膝にすっぽり収まった幼い少女――ブライト・クローンの一人である金髪の少女へ目を向ける。
彼女はその見た目に似つかわしくない胡散臭い笑みを浮かべると、食器を押しのけてタブレット端末を広げた。
「ふふ、そんなことよりこちらを見たまえ」
「ええと、なになに……」
【オールマイト氏、怪人の少女にご執心!?】
数ヶ月前に彗星のごとく現れ、数々の怪人を討伐してメキメキと順位を上げているヒーローがいる。現在唯一の『怪人ヒーロー』である新米のヒーロー『チャーミング・ジラフ』氏。
[ジラのヒーロー協会公式プロフィール写真]
A市動物公園で生まれたキリンが突如怪人化したのが彼女だ。比較的珍しい人間への敵意を持たない怪人である彼女は、オールマイト氏の提言が元となって定められた『無害怪人保護法』の対象としてオールマイト氏自ら保護したという。
その後彼の保護観察下でヒーローとなった彼女は、オールマイト随伴のもと怪人退治に勤しんでいるのだ。
[オールマイトに肩車され現場へ急行するジラの写真][怪人退治を行うジラを見守るオールマイトの写真]
そうして安全に、より早く手柄を立てて順位を上げていく彼女に一部のヒーローから不満の声が上がっているという。
[不満顔のタンクトップタイガーの写真]
史上初の怪人ヒーローという特殊な立場ではあるが、それにしてもオールマイトの過保護っぷりがうかがい知れる為、一部ではその可憐な容姿に惹かれたオールマイトが彼女に特別な感情を抱いているのではないかという噂もある。
[仲睦まじく歩く並んで歩くオールマイトとジラの写真]
可憐な年頃の少女の姿をしているが、彼女は生後数カ月の怪人。壮年のヒーローオールマイトと幼い怪人少女の禁断の――
――ピッ。半ば無意識の内にオールマイトの太い指はタブレット端末の電源ボタンを強く押し込んでいた。
そして彼は無言で大きな手のひらで顔を覆う。
「…………」
「彼女がA級になれば保護観察も解けるし早く自由にしてあげたい気持ちもわかるが、まあ、贔屓のし過ぎは悪目立ちしちゃうよねぇ」
「ちがうんです。彼女は怪人として強力な部類なので保護観察者として確実に抑えられる人材となると限られてますし、ならばいっそ私が連れ歩いて効率よく怪人討伐に貢献させてやればと……」
ぽふんと、オールマイトの分厚い胸板に少女の頭がもたれかかり、楽しそうな碧い瞳がうつむく彼の顔を見上げると。
「ふふ、それで傷付いたキミの心を癒やしてやろうとこの肉体を持ってきた訳さ。ほら、程よく育った激烈にカワイイ製造後数ヶ月の肉体だぞ〜? イタズラするのとされるのどっちがいい?」
そんな風に言ってニタニタと嗤う幼女に、オールマイトは深くため息をついた。
「癒しに来たんじゃなくてオモチャにして遊びに来たんでしょうが。……モゾモゾするのやめて、というか降りて下さい」
「ふふ、オモチャとかいやらしい……ふーむ、少しも反応しないな。なんだつまらんぞキミィ、もう少し大きい方がいいのか?」
「……あなた自身のものとはいえクローンで遊ぶとか倫理的にかなりギリギリですからねアウト寄りの。所長が我々の同胞かつ要でなければ警察に突き出してるところですよ」
「おお、こわいこわい。天下のナンバーワンヒーロー様がお怒りだ、ちびっ子ヴィランは退散退散!」
そう言ってやや低い声で唸ると、膝から降りてピャーっと走り去る小さな所長にオールマイトは深く深くため息をついた。
(悪目立ちし過ぎた、か。……とはいえ、彼女の保護観察者として必要な戦力となるとA級ヒーロー以上。実際に暴れる心配はないとは言っても杜撰な対応ではヒーロー協会に隙を見せることになる)
実際、無害怪人保護法はオールマイトが珍しく自らの地位とコネクションフルに利用しゴリ押しした結果、ヒーロー協会や政府に渋々認めさせたものであってよくは思われていないのだ。
ジラの身体能力はA級相当は優にあり、詰め込み学習の成果で座学も問題なくクリアしているにも関わらずのC級最下位スタート、ここに関してオールマイトができたのは珍妙なヒーローネームを付けさせない事だけである。
(だからこそ、私自ら監督する事で色々とアピールしていた面もあるんだが……ままならないものだね)
彼はため息をつくと少しぬるくなったコーヒーを飲み干し、食器の乗った盆を持ち重い足取りで立ち上がる。
「……さて、見回りに出かけるとするかな!」
※※※
「……こうしてかばんちゃんたちはバスに乗って、ジャガーちゃんとカワウソちゃんに見送られて、ジャングルちほーを後にしました。彼女たちの冒険は、まだ始まったばかり!」
そう締めくくり、ジラが得意げな笑みをたたえながら自作の絵本を閉じるとぱちぱちと小さな拍手が部屋に響く。
「どうでしたか!? 今回のお話は!」
ぎちぎちという独特の音、あるいは声を立てながら小さな子供が手元の端末を触り始める。
『すごくおもしろかった!(*´∀`*)』
子供が端末を見えるように掲げると、ジラは目を輝かせた。
「でしょうでしょう、とっても心温まるお話ですよね! アリアちゃんとはとっても気が合います!」
ジラに優しくぎゅっと抱きしめられると、子供――アリアは嬉しそうに顎をぎちぎちと鳴らし、黒い触覚でジラの頬を撫でた。
アリアは、アリの頭部をもつ幼い少女の――怪人である。
彼女はヒーロー協会の出資者の中でも二番手となるカロー氏の一人娘である。
両親の仕事が忙しく、中々構ってもらえない彼女の寂しさを埋めていたのは、広い庭にあるアリの行列。
それを眺め続ける日々を過ごした結果、彼女の肉体は変異してしまったのだという。
カロー氏は彼女を隠し守っていたが、ある日オールマイトが提唱した無害怪人保護運動を全力で支援し彼女の安全を勝ち取り、今の彼女はこの研究所で治療を待つ身なのだ。
『かばんちゃんの旅のお話をもっと見たい!』
そんな風にアリアがせがむと、ジラは眉を下げて唸る。
「ふふふ、描き終わったら真っ先に見せてあげますよ!」
『ありがとージラちゃん!(^o^)』
無害怪人の入居者向けの談話室でぎちぎちきゃあきゃあと騒ぐ二人の側へ、もう一人の異形が近付いてきた。
〘やあジラ、今日はヒーロー業はお休みかい? ……おや、それは前に聞いた君のお手製の絵本かな?〙
「あっ、オシロさん! ええ、昨日しこたま殴られたから休んでおきなさいってオールマイトが。ちょうど良かったので絵本はさっき仕上げちゃいました!」
二人は近付いてきた人物――オシロに笑顔で振り返る。
オシロは床に並べられた何冊かの絵本を四本の腕で手に取ると、パラパラと捲ってまじまじと眺める。
〘けものフレンズ……人間の姿になった動物たちの冒険譚。なるほど、ジラ君らしいお話だね〙
そう伝えて彼女は目を細めた。――オシロは蚕の怪人である。
彼女はとある政治家の長女であり、古くからの家業である養蚕は数年前まで彼女が取り仕切っていた。
そして蚕をいろんな意味で愛しており……その愛が高じすぎたのか、ある朝目覚めたらこうなっていたのだとか。
体は人に近いがその臀部からは虫の腹が伸び、そこから背中側と四本ある腕に至るまでフサフサの白い毛が覆っている。
背中には翼があるが、羽ばたくことはできても飛べはしない。
顔は人間のときのままなものの、その口はどこにも繋がっておらず食事を摂ることも話すこともできない。代わりにテレパシーで意思疎通を行うことができ、栄養は点滴で補っている。
〘……ふむう、なかなか面白そうじゃないか。良ければこれ、貸してもらってもいいかな? じっくりと読んでみたい〙
そう言って三冊の絵本を抱える彼女に、ジラはぱあっと顔を輝かせて頷いた。
「ええ! どうぞどうぞゆっくりじっくりと! ちょうどアリアちゃんにはもう見てもらったところなので!」
〘ふふ、ありがとう。終わったら感想を言わせてもらうよ〙
「はい、お願いします! さーてアリアちゃん、それじゃあわたしたちはオヤツでももらいにいきましょう!」
オシロを嬉しそうに手を振って見送ったジラがそう言うと、アリアは首を傾げて端末を操作する。
『ジラちゃん、このあとから警備の係じゃなかった?(^_^;)』
「……ハッ、忘れてました! い、行ってきます」
慌てて駆け出すジラの背を見送ってから、アリアは食堂へ向けて歩き出した。
おやつを貰って警備室へ持っていこうと思いながら。
・怪人スワン男
災害レベル:虎
股間にそそり立つ白鳥の首を生やした全身を白タイツに包まれたような外見の
なお、白鳥の首が本体であり、そっちが喋る。気持ち悪い。
怪人にしては珍しく技巧派であり、バレエの動きを取り入れた体術はなかなかのモノ。
特殊能力として、周囲を腰まで沈むほどの沼地へ変え、自身はその上をスケートリンクを滑るような動きを可能とする『
なぜか沼は人の頭が勢いよく吐き出す。気持ち悪い。
相手の足場を奪い自らの機動力を増す戦法はジッサイ強い。
反面身体能力は力押しタイプに劣る。
・
現在C級7位 怪人としての災害レベルは虎相当
チャージングジラフではない……ほんとぉ?
大型動物のフレンズとして凄まじい身体能力を誇る。割と豊満。
怪人のヒーローと言うことで、市民からは奇異の目で見られたりもするが、カワイイのでなんだかんだ人気。
必殺技は野生(動物園生まれ育ち)のパワーを活かした
趣味は道草を食う(物理)事と、絵本を作る事。
・無免ライダー
C級1位の正義の心を持つヒーロー!原作では出てくる度に大抵ボコボコにされるが、その不屈の心は決して折れない!
こっちの世界線では多分よくジラちゃんと仕事場で遭遇する。
そしてよくああなる。
・ブライトロリータ
金髪碧眼の激烈にカワイイ幼女。
「イタズラしたい?それともされたい?」な薄い本に出てくるタイプの
なお中身は数世紀を生きる
・アリア
推定災害レベル:狼未満
ありあたま タマをとったら アリアちゃん……ごめんなさい。
父親の名前の由来はググったら出てきたアリの学者さん。
読み返したらワンパンマンっぽくないなと思ったのでカロー氏に変更。娘ほったらかしにするほど忙しそうなので。
無害枠のオリジナル怪人、アリの行列を眺めるのが趣味な寂しい子が怪人化したもの。喋れないけどちょっとだけ力持ちの優しい子。
実は第二話 - 特殊生物保護研究所にちょっとだけ出てる。
・オシロさん
推定災害レベル:狼未満
蚕の別名の一つ「おしろさん」より。
無害枠のオリジナル怪人その2。
いろんな意味で蚕大好き過ぎて怪人化してしまった養蚕家の女性、蚕を傷つける愛し方はしない。
蚕の怪人なので飛べないし力も弱いし、何なら飯も食えないので研究所に担ぎ込まれた時には餓死寸前だった。
モスキート娘を白いもふもふにして腕を増やしたら近い感じになるかもしれない……蚕の擬人化ってめっちゃカワイイ子が多いよね。
・ジラちゃん作画の絵本版けものフレンズ
現在『こうざん』まで完成してるようだ。中々描くのが速い。
表紙に書かれた「シナリオ:たつき」の文字にオシロさんは「……誰?」ってなっている。