【ボロス編】ONE PUNCH MAN〜ハゲ抜き転生者マシマシで〜【開始】   作:Nyarlan

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転生者たちの死闘録-2 暗黒盗賊団ダークマター編
転生者たち-4,5 /そして運命の日へ


【転生者たち-4 ある転生者のモーニングルーティーン】

 

「……う、んん」

 

 日もまだ昇らぬ早朝。

 転生者たちの拠点である研究所、その一室にある専用の仮眠室で一人の男が浅い眠りから目覚めようとしていた。

 

 キングサイズよりもより大きな特注サイズのベッドが軋む音が静寂を破り、大きな上半身がむくりと起き上がる。

 暗い部屋の中、虚ろな目で虚空をぼーっと見つめていた男はやがて深くため息をついてベッドから降りる。

 男はその大きな足でひたひたと室内を歩くと、室内に誂えられたシャワールームへと直行した。水の跳ねと歯を磨く軽快な音を響かせ、行水を手短に済ませた男は、脱衣所の鏡の前に湯気の立つ身体を晒す。

 

「…………」

 

 鏡に映る自身の姿を、男はぼんやりと眺める。

 筋骨隆々とした巨大な肉体には数え切れない傷が刻まれており、歴戦の勇士である事が窺えた。

 しかしその表情はどこか暗く、瞳は淀んでいる。

 

「私は██ █ではない、私は██ █ではない。私はオールマイトでなければならない、私はオールマイトとして振る舞わなければならない、私はオールマイトとして勝たなければならない。私は……オールマイトだ」

 

 彼は口の中で暗示の言葉を転がす。

 洗面台に手を置き鏡と間近で見つめ合っていた男だったが、やがて大きく深呼吸をすると、身を起こした。

 湿っていた髪を乾かし、整髪料で整えて馴染みの髪型へ整えると、男は活を入れるように大きな手のひらで自らの両頬を張り、深く深呼吸をしながら鏡を真正面から見つめた。

 真一文字に結ばれていた口角はぐっと上がり、目元に力が宿る。

 

「私が来た」

 

 そう呟き、鏡に立つ自分へ向けて男は力強い笑みを浮かべた。

 彼――オールマイトは、すっかりと水気の飛んだ身体を翻して脱衣所を出ると、ベッドの横にあるクローゼットから着慣れたヒーロースーツを取り出して袖を通す。

 

「……うん?」

 

 そしてふと視線を感じて出入り口へ、と目をやる。

 そこにはふわふわの毛並みを持った白い子猫が行儀よく座っており、着替えをするオールマイトをじっと見つめていた。

 

「おや、キミはメタモン君のボーイフレンドの……。いつの間にか閉じ込めてしまっていたのかな? 声を掛けてくれればよかったのに」

「なあん」

 

 彼は子猫を怖がらせないようにゆっくりと近づくと、その小さな頭を大きな手で軽く撫で付ける。子猫はそれを黙って受け入れると、部屋の扉をカリカリと軽く掻いた。

 どうやら外に出たいらしい。

 

「……おっと、そうだね。さあ外へお行き、次は閉じ込められないように気をつけるんだよ!」

 

 開いた扉の隙間からするりと抜け出してゆく子猫を見送ると、オールマイトはさっと着替えの続きを済ませ。

 

「さて、朝の巡回へと向かうとしますか」

 

 部屋を出ると、仕事である街のパトロールへと向かうのであった。

 

 


 

【転生者たち-5 気功の使い手】

 

コオォォ――ッ……!

 

 独特の呼吸音が病室に響き渡る。

 黒髪の男は特徴的な三白眼を細め、ベッドに横たわる()()へと手を翳した。

 ぼんやりと発光する手から漏れ出した光が横たわる男の身体へと流れ込み、浸透してゆく。

 

「……フーッ、今日の治療はこんなもんでいいだろ」

「ありがとよ。それで……傷はどれくらいで治りそうだ?」

 

 包帯に包まれた男――ガッツはベッドから上半身を軽く起こしつつそう尋ねる。

 治療を終えた男――ジャギは鉄仮面を被り直しながらその言葉に含まれた言葉を察して首を振った。

 

「治癒促進に関係する秘孔は負担が大きくならない程度に突いてあるが、それでも一月と言った所か……まァ、怪我が怪我だ、焦るこたぁねえさ。気持ちは分からんでもないが、お前さんにとっての“本命”の為にもしっかり養生しとくんだな」

「そう、か」

 

 そう言って仮面越しに笑う彼の横で、ガッツはやや気落ちした様子で再びベッドに身を預ける。

 ぎしりと軋む音が病室に響き、動きが傷に障ったのか彼は軽く顔を歪めた。

 

「気功治療ってのはスゲえんだなあ、俺らとガッツじゃ明らかに傷の治りが違うし入院期間も半分以下じゃん」

 

 そんな二人に横合いから声を掛けてきたのは同じ病室で暇を持て余している、A級ヒーローのスティンガーだった。

 

「お、アンタも受けてみるかい?」

「いやいや、クソたけーし無理だわ。A級の俺でもためらう治療費をポンと出せるオールマイトまじやべえ……」

 

 羨むような彼の言葉にジャギがそう提案するが、スティンガーはそう言って頭を振った。気功による治療は高額なのだ。

 

「一部の武術家が使う特殊な技、って所までは俺も知ってるんだけど、気功って調べてもよくわかんねぇんだよな」

 

 同じく同室のベッドに寝ていたA級ヒーローのイナズマックスもまた興味深そうに治療の様子を眺めていた。

 装備による補助はあれど、己の肉体を武器とする武術系ヒーローの一角である彼も気功に関しては興味があったらしい。

 

「気功ってのは総じて流派の極意だからなァ。こればっかりは適性的なもんもあるし、感覚を掴むだけで何年もかかる奴もいる」

 

 例外みたいな奴もいるがな、と腕組みしながらジャギは椅子の背もたれに体重を預けた。

 

「中でも他人の治癒に利用できる程の使い手は稀でな、需要はアホみたいに高いから安売りしてちゃパンクしちまうんだわ」

「それであんな高いのか……」

 

 価格を思い浮かべたスティンガーはため息をつく。

 怪我の絶えないヒーローは大抵一度は目を向けつつも、その治療費の高さに大半が断念するのが気功治療である。

 

「ま、原理的には自然治癒力を前借りして治すもんだから、時間があるなら自然に治すに越したこたねぇな」

 

「俺も気功使えたらいいのになぁ。回復もそうだが武器としても魅力的じゃんか。アンタの北斗鍼灸拳やら旋風鉄斬拳やら、有名どころの技は何度か見てるけど、正直憧れるわ」

「俺も一度見たことあるけど確かに凄かったな」

 

 そんな風に言う二人のヒーローたちの言葉に、いやいやとジャギは首を振った。

 

「気の力は目に見えるものばかりじゃねえぜ。アンタらくらいのヒーローなら、無意識に使ってるのが普通だ」

「……んん? どういう事だ?」

 

 首をかしげるイナズマックスに、ジャギは言う。

 

「実力ある武芸者は人間のポテンシャルを超えた身体を持ってるが、これは無意識に“気”を利用してんだ。瞬発的な筋力の増幅や、受けた衝撃を吸収したりな。じゃなきゃコンクリを余裕で砕くような怪人の攻撃受けりゃ余裕でミンチになる」

 

「……確かに、そういや俺らも普通なら死ぬだろって攻撃受けて生きてるな。そっか、アレは“気”のお陰だったのか」

 

 ビルを素手で崩すような怪物の攻撃を先日受けたばかりの彼らは、納得したように頷いた。

 

「“気”そのものはどんな生き物でも持つ力、それを意識的に利用して武器にするのが“気功”って訳よ。我流じゃ物を斬るまでは難しいが、常日頃から意識してりゃ身体の強度くらいは上がるぜ」

 

 そう言い終えると、ジャギは立ち上がる。

 

「それじゃあ、他にも仕事あるから帰るわ。ガッツもお前らも、安静にしとけよ」

「おう、またな」

 

 そう言って病室を去る彼を三人は見送った。

 

 


 

【そして運命の日へ】

 

「タバネさんは、どうして実力を隠していたんですか?」

「……ほへ? いきなりどったのイサムくん。実力って一体の話?」

 

 静かなラボの中で機械油に塗れた作業用手袋で頬を伝う汗を拭っていたタバネに、横で作業をしていた少年――イサムが作業の手を止めずに問いかけてきた。

 

「ボフォイ博士が言っていました。経歴を調べた結果、タバネさんは高校を出るまで……つまり博士に弟子入りするまでのあなたは、学業成績の良さ以外は特筆すべきところの無い普通の生徒だった、と」

 

 彼がそう言うと、タバネは大きく目を見開く。

 

「ええ! ボフォイ先生ってばタバネさんのプライベートに興味津々な感じだったり!?」

 

 手元を一切ぶらさずに体をくねくねさせつつ「先生のえっち!」などとのたまう彼女に、イサムはジト目を向けて深くため息をついた。

 

「単に警戒されてるだけじゃないですかね……。でも、僕だってタバネさんについて気になってない訳じゃないですよ、だって――」

 

「イサムきゅんまで!? んふ、タバネさんモテモテで困っちゃう!」

「ち・が・い・ま・す! もう、分かってて言ってるでしょ!」

 

 そう言って深くため息をつくと、イサムは懐から取り出した渦巻き模様のペロペロキャンディをバキリと噛み砕き、咀嚼して飲み下す。

 

「……自慢じゃないですけど、僕も昔から“天才少年だ”って持て囃されてきました。小さい時から機械に興味があって、分解して、組み直して、ちょっとしたロボットを作って」

 

 新しい包みを破り、イサムは新しくキャンディを咥える。

 

「そうやって僕なりに積み重ねた結果、こうしてボフォイ博士の弟子として認められた今があります」

 

 でもあなたは違う、と彼は再びキャンディを噛み砕いた。

 

「あなたは、そういった積み重ねを感じさせず、いきなり世界最高レベルのセキュリティを誇るボフォイ博士の研究所のコンピュータをハッキングして、直接弟子入りを直談判して……認められた」

 

 金属の擦れる音とキャンディの咀嚼音だけが響くラボの中、イサムは再び大きなため息をついた。

 

「博士の助手を務めつつ、あなたはいくつかの技術を短期間で飛躍的に向上させました。ロボット工学に関して、僕よりも経験が短いのに。――あなたの頭脳は、並じゃない。なのに、なんでそれを活かそうとしていなかったんですか? なぜ、急にこの道を志したんですか?」

 

 それともあるいは、と前置きをして彼は静かに問うた。

 

「博士にすら感知できない程の深みで、何か計画を進めている、とか」

 

 生唾を飲みながら、彼が自らの推測を口にする。ラボに、やや緊迫感を孕んだ静寂が響き渡ると、やがてタバネが小さく吹き出した。

 

「あはは、まるでこのタバネさんが密かに力を蓄えるラスボスみたいに言うもんだからちょっとびっくりしちゃったよ」

 

 再び、作業を進める音が戻ってくる。

 

「何か企んでるとかはないよー、昔なーんにもしてなかったのは……なんていうか、世の中がつまらなく感じていたからかなー?」

 

 やや寂しそうな声色で、タバネはそうこぼした。

 

「学校のお勉強も“簡単すぎて”つまらなかったし、お友達に教えてあげようとしたら、言い方が悪かったのか上から目線だと思われて孤立するしぃー?」

 

 それは、イサムにも多少なりとも覚えがあるような話だった。

 ――学校のような狭いコミュニティでは、たとえ良い意味であっても“まわりと違う”ということは疎外感へと繋がる。

 彼自身、さほど嫌な思いをせずに済んだのは両親の取り計らいでよりレベルの高い学校へ編入させてもらったり、こうして高名な博士への弟子入りを許されたおかげだと理解していた。

 それがなければ――心が歪んだかもしれない、と彼は思う。

 

「――それで、世界を壊してやろう……とか?」

「しないしない……いや、どーだろね? この身体(ずのう)持ってて何もなければ、いずれそうなっちゃったりもするのかな?」

 

 冗談半分に聞いた問いにそんな答えが返ってきて、イサムは思わず顔を引き攣らせる。彼女が本気でそれに取り組めば、割と洒落では済まないと彼の直感が告げていた。

 

「でも、そうならなかったって事は、それを変える何かが?」

「……そだね、『世界も案外悪くない』って事を“思い出せた”から」

 

 そんな言葉に少しひっかかりを感じながらも、イサムは彼女の言葉に耳を傾ける。

 

「知らない内に、“頭が悪いみんなの考える事なんて分かんない”なーんてタカビーな思考になっちゃってた事に気付いたんだ。そこから、一人不貞腐れてる自分を見つめ直して、自分が何したいかをようやく考え始めて……あー、今があるって感じかな!」

 

 少し言いよどみつつも強引に押し流すように話を締めたタバネに、彼はジト目を向ける。

 

「なんか今話の一番大事な所が飛びましたよね?」

「……そうかな、えへへ。まあ、このタバネさんが別に暗躍するラスボスとかじゃないって事は分かってもらえたカナ? っと、この装備の組み立ては終わったし、動作テストしに行こっか!」

 

 そう言って立ち上がり、組み上がったばかりのガジェットの試作品を手に試射場へ向かう彼女。イサムは深いため息をつきながらもそれに続いて歩き出した。

 

 

――――

 

――――――――

 

――――――――――――

 

 

「…………ん、んんぅっ」

 

 ぎしり、と椅子を鳴らしながら、熟睡していた女が身じろぎする。

 薄ぼんやりとした気分で目を開けた彼女がぐぐ、と背伸びをすると、その軋んだ体からはバキバキと乙女の身体が出してはいけない無骨な音が鳴り響いた。

 

「あ゙ーっ……体痛いぃ……」

「――椅子なんかで寝るからだ、仮眠室を使え仮眠室を」

 

 ゴキゴキと首を鳴らすその背後から低い男の声が響いたかと思えば、今まで彼女が突っ伏していたデスクにコトリと音を立てて、うさぎの絵が描かれた湯気の立つマグカップが置かれた。

 

「あ、ジョウタローくんおはよー……コーヒーありがと」

 

 背伸びしたと同時に床に落ちていた毛布がひとりでにふわりと浮かび上がって肩に掛けられると、彼女――タバネは目をこすりながら背後に立つジョウタロウに礼を言う。

 

「ったく、もう作業もほぼ終わってんだろう。……そろそろ、まともに自室で休んだらどうだ?」

 

 自分用の――デフォルメの効いたスタープラチナのイラストが描かれた――マグカップに山盛りの砂糖を注ぐジョウタロウが珍しく直球で労りの言葉を口にすると、タバネは寝ぼけ眼のままボサボサの頭を掻きむしった。

 

「んー、もしまたそうやって寝てる時にコトが起きたらイヤだしさ。というかさっきプログラミングも完全に終わらせたぜー、ブイッ」

 

 動作確認も完璧(パーペキ)とのたまいながら両手でピースする彼女に、カップに口をつけようとしていた彼は思わず動きを止めた。

そして大きくため息をつくと熱いコーヒーをすすって口を潤す。

 

「……魂がどうあれ、流石は天災の頭脳ってヤツか」

「ふふん、()()()()はおバカでもこのタバネさんは超天才だかんねー」

 

 そう言って得意げに豊満な胸を張るタバネを無視し、ジョウタロウは室内を進みガラスから地下ドッグを見下ろす。

 眼下に立ち並ぶその壮観な光景を前に、コーヒーの残りを呷った彼はほう、とため息を吐いた。

 

「夢みたいだよねー、現実にこんな光景が見られるなんてさ。漢の浪漫、って感じじゃない? ちょっとスケールはアレだけども」

「そうだな。……しかし、アンタはどういう経緯でこういうのにのめり込んだんだ? 言っちゃあなんだが、知り合いの女はこのテの趣味持ってる奴はほとんど居なかった」

 

 そんな言葉にタバネはあー、と言いよどむと、やがてはにかみながら話しはじめた。

 

「前世の私はね、『ともだちひゃくにんできるかな♪』を本気にしてた系女子だったから、いわゆる()()()な友達もいたんだよねぇ」

 

 ずず、とコーヒーをすすりながら、彼女は懐かしむような声色をこぼした。

 

「前世の私ってばお馬鹿さんだったから戦争モノのストーリーとかちんぷんかんぷんだったし、血がドバドバーなのも苦手だったけど、ロボのカッコよさだけはビビビ! っと来てさー」

 

 椅子をくるくると回しながら楽しそうに語るタバネに、ジョウタロウは目を細める。

 

「プラモとか作ったりしてたなあ。そういえば、インフィニット・ストラトスとの出会いも、もっと分かりやすい学園モノとかでメカが出てくるの教えてーってその友達に聞いたのがきっかけだったっけ」

 

 あっちでいまも元気に生きてるかなー、などと言いながら彼女は大きくあくびをする。

 

「お疲れ様、ってヤツだな。……俺はハードはともかく、プログラムはあまり得意じゃあない。正直、近頃の作業はお前に頼りきりだった」

「まっ、終わったのは準備だけだけど! でも流石に疲れちゃった」

 

 口元とデスクに垂れていたヨダレを白衣の袖で拭き取る彼女の目元には、仮眠を取ってなお色濃い(くま)が目立っている。

 頭脳だけでなく“肉体自体も細胞レベルでハイスペック”である彼女が()()なる程に過酷を極めたこの作業は、助手であるジョウタロウはもとより、ブライト博士、頭脳の出来では劣らないと自負するジーナス博士なども専門分野の違いから代わることが難しい領域となっていた。

 故に作業が大詰めとなった段階における彼女の負担は相当なものとなったが、タバネは見事にそれをやり遂げてみせた。

 

「できれば、こいつらの出番は本来想定されたタイミングになってくれると嬉しいんだがな……大破されるとまたデスマーチが始まる」

「そればっかりはお祈りするしかないね! 万一のときはアップデートしたばかりの最新AI(ちーちゃん)の性能にご期待下さいってことで! ……とにかく、ブライト博士に報告してこないとねー」

 

 そう言って立ち上がろうとする彼女をジョウタロウは手で制する。

 

「それくらいは俺がやっておこう。お前はそろそろしっかり寝とけ」

「ん、ありがと……それじゃあタバネさんはちょっくら休憩させてもらう、ね……」

 

 ぎしりと椅子を鳴らし緩慢な動作で立ち上がると、タバネはややふらつきながらも仮眠室へと歩き出す。

 それを見送ったジョウタロウは自らのスタンド(スタープラチナ)にカップを片付けさせながら彼女がまとめた資料を印刷すると、ラボを後にした。

 

 

 ――そして、一週間と経たない内に運命の日は訪れる事となる。

 事態はラボで機体の整備を行っていたタバネ及び、街の巡回を行っていたオールマイトの元にヒーロー協会から非常招集の連絡が来た事から始まった。

 転生者たち(かれら)は緊張した面持ちで互いに顔を見合わせると、手はず通り速やかに行動を開始する。

 全ては、生きて(笑って)明日を迎える為に。

 ――決戦の時は、もう目の前に迫っていた。




・オールマイトの転生者
朝早くからヒーロー活動をしている。

・ジャギ様の転生者
秘孔と気功による治療も仕事のうち。
割と習得難度の高い技術なので施術料はかなりお高いがそれでも依頼は絶えないとかなんとか。
効果は絶大、数日に一度の施術によりバッキバキにされたガッツが1ヶ月チョイで復帰できる。

・気功
この世界での“気”の扱いはそういう事となった。
流水岩砕拳の剛醒呼法とか旋風鉄斬拳の斬撃とかも気功によるもの、ということにしてある。
基本的に気功は呼吸で練るんだとか。

・ガッツの転生者
ボロス編ではずっと入院生活。義手もはやく欲しい。

・篠ノ之束の転生者
頭脳スペックは最高、それを動かす魂はぽんこつ。
しかし故に原作の本人のような極端に走ることはなかった。
器そのものは篠ノ之束だけのことはありボフォイ博士やイサムくんをも上回るレベルですが、自発的に勉強し始めたのが転生者として記憶を取り戻した高校生活後半だった事や、思考の基礎となる魂が凡人故にかなーり総合スペックが落ちています。
でもなんかめっちゃ警戒されてる……隠れてたんじゃなくて何もやってなかったんです。

・イサムくん(童帝)
後のS級ヒーローにしてヒーローネーム被害者の会に内定しててもおかしくない童帝くん。ショタコンっぽい姉弟子がいますが緋童帝に進化していません。
積み重ねとか全く無いようにしか見えないのにいきなり頭角を現した姉弟子に何か不穏なものを感じている。
実際には全く不穏さの欠片もないので魂変えてもにじみ出すラスボス臭みたいなのがあるのかもしれない。

・完成した何か
今後の厄災に備えたもの。
できればもう少し先まで消耗したくない。
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