G2話です。
らんらんのせいでカオスです(笑)
『最新の情報が来ました!ノイズを用いたテロ組織の名称は"傷ついた悪姫"!"傷ついた悪姫"です!』
アレー?どういう事?
なんか中継のキャスターが興奮しながらよくわからん事言ってるけど…
俺、もしかして名乗ったらまずかった?
『ただ今、ブリュンヒルデと名乗る組織のメンバーが登場した事について、各国首脳による緊急会議が開かれるとの事です!』
『え?もう!?今、会議の結論が出ました!異例の早さです!各国は"傷ついた悪姫"の要求を全面的に受け入れるとの事です!』
『これについて、各国首脳から多数のコメントが寄せられています!"勘弁して下さい"、"何が不満なんですか!"、"考え直して下さい"など様々ですが、どうやら各国首脳にとってこのブリュンヒルデという人物は無視できない存在のようです!一体何者なのでしょうか!?』
えぇ…仕事早すぎだろ各国首脳…
しかも勘違いだし…
『依然、"傷ついた悪姫"は沈黙を貫いています!今後の声明が待たれます!』
いや、俺問題解決しにきた方なんだけど…
なんで今俺待ちみたいになってんの?
『そ、そうね…差し当たっては、国土の割譲を求めようかしら』
うわっ…ずっる!?乗っかってきやがったよ…
『国土割譲!"傷ついた悪姫"の要求は国土割譲です!おっと速報です!全世界各国首脳はこの要求に可能な限り応えるとの事です!』
いやいやいや待って待って待って!
本当に待って!
うわっ、クリスちゃんと響ちゃんと未来ちゃんからスッゲージト目で見られてる…
やっべ、早くなんとかしないと…
とりあえず、まずはノイズの処理だ。
―Laevateinn―
炎と共にノイズを殲滅する。
「我を謀ろうとは不届者よ!」
よし!これで巻き返せる!
『無用になったノイズを処理してくれるなんて、助かるわ、ボス。さぁ!オーディエンスの諸君にはご退場願おうか!』
おい!ボスって何だよ!?
全力で乗っかってんじゃねぇよ!!
あ、待って!みんな!違う!違うから!
そんなゴミを見るような目で見ないで!
あっ、でもコレなんかゾクゾクしちゃう!
ナニコレナニコレ!?
俺今、絶対開けちゃダメな扉開こうとしてる!!
そんなこんなで混乱してる内にいつの間にかみんな出て行っちゃってたんだけど…
『どうやら観客は無事解放されたようです!さぁ、次なる"傷ついた悪姫"の行動はどうなるのでしょうか!?』
お前もううるせぇよ!!
おかげ様で社会的に死んだよ!!
『さぁ!首謀者と見られるブリュン…』
急に回線が切れる。
まぁ、こんな中継ずっと流してもいい事無いけど…
え?待って?もしかして、これ、俺世間的にテロリストのままじゃない?
「神崎…お前…」
翼さんが声を掛けてくる。
「蒼゛の゛歌゛姫゛よ゛ぉォォォッ!!」
この日、俺は久しぶりに人目を憚らずガン泣きした。
翼さんのおっぱいは柔らかかった。
***
「よしよし、落ち着け神崎、な?後で私も一緒に弁明してやるから…」
「ヒック、グスッ」
翼さんにあやされて、ようやく落ち着いてきた。
ジロリとマリアとかいう奴を睨む。
お前…おっぱい揉むくらいで赦されると思うなよ?
「う…わ、悪かったわよ…でも、こちらだって口上を邪魔されたのよ!?」
謝られても、もう遅い。
ていうか、口上なんて知らん!
「ゆ゛る゛さ゛ん゛!」
まだ鼻声だな…
でも丁度こいつのせいで、周りに人いないし、気にしない!
とりあえず、拘束しておっぱいを堪能してくれるわ!
「封書!!」
「クッ、体が…動かない!?」
黒い紙の束が現れてマリアを拘束する。
エロいおっぱいしやがって…
コイツはドスケベ聖遺物着たクリスちゃんですら拘束から逃げられなかった技だ。
さぁ!お前の罪を数えろ!
「ちょっと!?何よ!?そのいやらしい手つきは!?」
♪鏖鋸・シュルシャガナ
いきなり横から飛んできた円盤みたいなのをジャンプで避ける。
「危機一髪」
「ホントに色んな意味で危なそうな奴デスね…」
なんかよくわからんけど、チビッ子二人組が乱入してきた。
邪魔するならいくらチビッ子だろうとおっぱいを…
…
……
………
うん、なんかごめん。
無い物は、揉めない。
「何か赦せない波動を感じた!」
「し、調!?どうしたデスか!?」
貧しい方のチビッ子が大量の円盤みたいなのを投げてくる。
うわっ、危なっ!
「翼さん!蘭子ちゃん!」
「お前一体何やってやがんだよ!」
後ろから響ちゃんとクリスちゃんが来たようだ。
うわぁ…なんか気分的に前門の
***
「もうやめようよ!今日出会った私達が争う理由なんて無いよ!」
響ちゃんが叫ぶ。
いや、俺にはあるけどね?
マリアだけは絶対に赦さんよ?
「…偽善者」
しかし、そんな軽い事を考えてた俺に…聞き捨てならない言葉が聞こえてくる。
「偽善だなんて、私…そんな…私はただみんなを助けようと…」
「それこそが偽善!」
「痛みを知らない貴女に…」
次の言葉が出てくる前にパァン…と乾いた音がした。
「蘭子…ちゃん?」
頭に血が昇りすぎて、気付けば体が勝手に動いていた。
赤い頬のチビッ子がこちらを睨み付ける。
「いきなり何を…」
「貴様に輝き持ちし者の何が解るッ!!」
もう怒りに任せて体が勝手に動くのを止めるつもりも無かった。
そのまま、チビッ子を膝に抱き抱えて、お尻に手を当てて…
「ちょ!?何を…」
「悪しき小童には、獄刑をくれてやるわ!!」
そのまま、お尻ペンペンの刑に処す。
パァン、パァンと何度もリズミカルにチビッ子のお尻を叩く。
「やめっ、痛ッ…あう!」
出てくる言葉が違う。
叩く手を強める。
「お前!クッ…ゆるさ…ウグ」
まだ叩かれ足りないみたいだね?
よし、もっといっちゃおう。
「ヒグ…うぅ…ごめんなさい!ごめんなさい!」
ようやく謝ったか…
………ん?
「うわぁ…」
「お前…」
「神崎…」
「………」
「ちょ…ちょっとやりすぎデスよ…」
気が付けば周りのみんなが敵味方問わずドン引きした目で見ていた…
アレ?もしかしてやり過ぎた?
***
「し、調!大丈夫デスか!?」
「大丈夫じゃないよ、切ちゃん…まだお尻が痛い…」
豊かな方のチビッ子が貧しい方に駆け寄る。
まぁ、やり過ぎたかも知れんが、俺だって親友を侮辱されたんだ。
そもそもマリアに対しては俺、完全に被害者だし。
よってマリアもお仕置きするべきだと思います。
でも何だろう?
なんかさっきから、貧しい方のチビッ子に熱を帯びた目で見られてる気がする…
「じー」
気がするも何も目の前まで来てたわ…
しかも、自分で効果音出しちゃうんだ…
「ど、どうしたデスか、調!?そいつは危ないから離れるデスよ!!」
「調!そいつは何をするかわからないわ!早く離れなさい!!」
おい、二人揃って人を危険人物呼ばわりするな!
俺はちょっとおっぱいが好きでチート能力持ってるだけの至って普通の女子高生だよ?
自分で言ってみてなんだけど、ビックリする位普通要素無かったけどね!
「我に何用か?」
「名前…教えて?」
「我が現世での仮初めの名は神崎蘭子という」
「蘭子…うん、覚えた。私は月読調。調って呼んで?」
「おい!調子乗ってんじゃねぇ!名前呼びなんてアタシだって!」
いや、呼びたくても謎フィルターで翻訳されちゃうからね?
後、クリスちゃんは何でそんな怒ってんの?
「そんな事より、この状況どうするの!?」
うん、響ちゃんの言う通りだ。
「………」
「………」
マリア達と睨み合う。
若干一名妙に熱い視線を送ってきてる気がするが、気のせいだろう。
お尻ペンペンの加害者と被害者だし。
「…今回は退かせて貰うわ」
「逃がすとでも?」
翼さんが凄むが…
「逃げられないとでも?」
マリアがそう返す。
うん、お前だけは絶対に逃がさんけどね?
「封書!!」
もう一度マリアを拘束する。
「何なのよ!?コレ!?初動が速すぎて反応できないし…こんな事ってあり得ない!」
「調!!マリアを抱えて逃げるデスよ!!」
「うん、切ちゃん…蘭子、またね」
「クッ、待て!!」
翼さんが追いかけようとするが、間にまたしてもノイズが立ち塞がったため、みすみす逃してしまったようだ。
まぁ、あの拘束してる時点で無駄なんだけどね!
「跳躍せよ!」
遠くから…
「ギャー!?マリアがいきなり消えたデスよ!?」
という声が聞こえるが、今は放っておこう。
じゃあ、さっさとノイズ片付けよっか!
後にお楽しみタイムが待ってるからね!
…今何やったのか察してるっぽいクリスちゃんの視線が物凄く痛いなぁ…
***
色々あって疲れたが、ようやく帰ってきたマイホーム。
冤罪の件はあの後、響ちゃんとクリスちゃんと翼さんが必死で説得してくれて、なんとか弦十郎さんの方で便宜を図って貰える事になった。
んで、その首謀者だが…
「何なのよ、これ!?私に一体何をした!?」
「はぁ…やっぱり家に送ってやがったのかよ…」
我が家に転送しておいた。
一応、我が家は防音完備の筈だが、喚かれてただのやかましいマリアとか誰得なので、口にガムテープ貼っとこう。
「ムグ!?ムグムグ!!」
「お前…なんか妙に手馴れてやがんな…んで?コイツどうすんだ?」
それはもちろん、このエロいおっぱいを…
…ちょっと待て、クリスちゃんいるじゃん…
未だに添い寝から発展しないくらい純心なクリスちゃんが横にいたら転生前に持ってたウ=ス異本直伝の変身ヒロイン凌辱フルコースとか絶対出来ないじゃん…
せっかく触手とか用意しようと思ったのに…
え?普通にどうしよう…
今回は
貶められし堕天使=冤罪ふっかけられたらんらん
途中からかなり不可抗力もあるけど、元を辿れば自業自得という(笑)
どうやら、国際的に核兵器と同等扱いという事をかなり甘く見ていたようです。
転移で神出鬼没で広範囲殲滅能力アリとか考えたらジッサイ、核よりも質悪いしネ!