少し空いてしまいましたが、G4話です。
なんかクリスちゃんが出張任務とか言って、数日家を空ける事になった。
えぇ…マリアと2人とか絶対にヤバいじゃん…
確実にダメ人間になれる自信がある。
「いいか、てめえ!絶対に勝手な事すんじゃねぇぞ!」
「ふん!蘭子の面倒は私が見るから貴女は早く行きなさい」
「全っ然わかってねぇじゃねぇかッ!!いいか!?3日で帰ってくるからな!」
そう言って、クリスちゃんは行ってしまった…
「ふふ♪二人きりね」
お前、捕虜の自覚ある?
なんでちょっとテンション上がってんだよ…
***
当時の状況について、元暴走族メンバー、只野茂武雄(19)は語る。
「なんかその日はァ、新入りの肝試しってヤツで近所でも有名な心霊スポットの廃病院に行ってたんスよ」
「そしたらネ?なんかいきなりノイズとかが出てきてェ、あっ、コレ俺死んだわって…こんな時に幽霊じゃなくてノイズに遭うなんて、マジついてないっスよ」
「もうノイズに迫られて、今から死ぬんだなぁって時にね、走馬灯って言うのかなぁ…短い人生だけど色々思い出したんスよ、そういや、お袋にキツい当たり方して、暴走族なんてやってたなぁ、とかね?まぁ、もう死ぬ間際の最後の後悔って言うんスかね?」
「でもね?いるんだなぁ、天使って…もうノイズに囲まれてダメだぁ…ってなった時にサ、なんかピンクと緑の派手な服着た二人組の女の子達に助けられたんすよ」
「ア…コレ言っちゃマズイ奴っすかね?とにかく、その子達にはマジで感謝っすね。なんか、同じような服着た女の子達とランコ?がどうのこうの言い争いしてたけど、大丈夫かなぁ…ま、その子達に助けられてから、暴走族なんて足を洗いましたよ」
「今?今はお袋と一緒に新しい国に国籍変更の申請出しながら、勉強中っスね。あの子達、あっちの国の重役みたいなんで…あ、別に恩返しとかそういうんじゃないんスよ。ただ、単純に力になりたいなって…」
「絶対絶命のピンチの時に歌が聞こえてくるなんて…そんなの諦められなくなるじゃないっスか」
***
ヤバい…マジでヤバい。
何がヤバいって…
「はい、アーン♪」
この駄目人間製造機だ。
今日1日、気付いたら晩飯の時間になってたくらいに何もやってない。
食事すら口を動かすだけで終わるとかどうなってんの?
このままでは、ヒモにジョブチェンジしてしまう…
一番ヤバいのは、それでも別にいいか、と思い始めてる事なんだが…
「それじゃあ、お風呂入りましょう♪私が洗ってあげるわ♪」
…それだけはアカン。
それを受け入れてしまうと、もう戻れなくなる予感しかしない。
「慈愛の聖母よ!我が湯浴みは魔力を高める儀式故、余人には…」
「いいから行きましょ♪」
…こうして、マリアに引き摺られて全身くまなく洗われたのだった…
最後の抵抗でその豊かなおっぱいを堪能させてもらったが、全くエロい反応無くて悲しくなるだけだった。
洗ってる時の手つきも普通だったし、もしかしてコイツ…
「ほらっ、髪乾かすわよ」
うん、確定だわ…
今も後頭部におっぱい当たってるけど、反応普通だし、たぶん完全にオカンになってる。
おっぱいは女の子の反応ありきで楽しむものなのに、これじゃ台無しだよぉ…
***
「ただいま…やっぱここがアタシの帰る場所だな」
クリスちゃんが帰ってきた。
この日をどれだけ待ち望んだか…
「豊穣の女神よぉォォォォッ!!」
感極まってクリスちゃんに抱き付く。
もうあの世話焼きモンスター嫌だ。
「ちょッ!!?おま、どどどうしたんだよ!!?」
「蘭子待ちなさい!!まだ髪のセットの途中よ!!」
モンスターが後ろからやってくる。
やだ、怖い。世話焼かれるの怖い。
「おい!!てめえッ!!怯えてんじゃねぇかッ!!何してやがんだよッ!!」
「あら?帰ってたのね?今蘭子の髪をセットをしてる途中なの。邪魔しないでくれるかしら?」
「ほたえてんじゃねぇぞッ!!本人が嫌がってんのに邪魔もクソもあるかよッ!!」
さすがクリスちゃん、我が嫁だ。
モンスターにまったく怖じ気付く素振りもない。
「あら?せっかくキレイな髪をしてるのに、お手入れしないなんて勿体無いと思わないかしら?」
「うっ…それはまぁ…」
おや?なんか雲行きが怪しく…
「こう言えばいいかしら?1人でやれば時間が掛かるし本人も嫌がる。では、二人でやれば?」
「…時間は半分って事か」
クリスちゃんにホールドされる。
アレ?もしかして…
「大丈夫、痛くしないから、ね?」
「ちょいとばかし我慢してくれよな?天井の染みでも数えときゃ終わるからよ?」
この後めちゃくちゃ髪のセットされた…
***
さて、クリスちゃんもマリアも寝たので、ようやく解放された。
寝る前までがっちりロックされてたので、抜け出すの大変だった。
外には出れんけど、情報収集くらいはやっとかんとね…
あまり見たくはないんだけど…口コミレベルの話でないと二課の隠蔽工作のせいで、情報集まらんから仕方ない。
再び某掲示板のurlを叩く…
また総合スレでいいか…part83ってどんだけ増えてんだよ…
1:名無し XXXX/10/21 ID:darkilluminateA
ボクのツガイは非日常セカイの住人になってしまったようだね…
悲しめばいいのか、喜ばしい事なのか…
それこそ神のみぞ知るって事なのかな?
2:名無し XXXX/10/21 ID:lockgirl
なんかやべー奴来たww
マジこの板ロックな奴大杉ワロタww
3:名無し XXXX/10/21 ID:noanyan
彼女は私と同じく星を観る者
月の光が人を惑わせるように、彼女の光もまた人を魅了する、それだけの事
4:393 XXXX/10/21
ご本人の真似事とか草ww
ブリュンヒルデちゃんはもっと高度な言語だからww
5:名無し XXXX/10/21 ID:zababas
この豚って罵られたい
6:名無し XXXX/10/21 ID:39nyannyan
この板、いつもカオスですよね
7:風鳴翼 XXXX/10/21
みんなに人気なのだな
先輩として誇らしく思う
8:名無し XXXX/10/21 ID:lockgirl
>>7
こマ?
ご本人?
9:名無し XXXX/10/21 ID:39nyannyan
さすがに無いんじゃないですか?
10:風鳴翼 XXXX/10/21
信じてもらえないかもしれないが、私は…くぁwせdrftgyふじこlp
11:名無し XXXX/10/21 ID:lockgirl
翼さんご乱心www
12:名無し XXXX/10/21 ID:39nyannyan
落ち着いてww
13:風鳴翼 XXXX/10/21
すまない。
奏に止められて途中で送ってしまった。
14:名無し XXXX/10/21 ID:lockgirl
なんかマジでご本人っぽいww
15:名無し XXXX/10/21 ID:39nyannyan
え?じゃあ、翼さんの後輩って事は…
急に掲示板がエラー画面に変わる。
あ、コレ藤尭さんあたりの仕業かな?
ていうか、翼さん何してくれてんの!?
短い期間だけど割と濃い付き合いしてるからわかる、アレ絶対ご本人だよ…
***
翼さんのおかげで、ますます学校に行けなくなった。
まぁ、本人に悪気がまったく無いのと、目が死にかけてる藤尭さんと友里さんのおかげですんでのところで致命的な情報漏洩は食い止めて貰えたみたいなので、怒るに怒れない。
チクショウ…せっかくクリスちゃんと学祭回るの楽しみにしてたのに…
いっそ開き直って堂々と学祭を満喫してやろうかと思わんでもないが、弦十郎さんが必ず何とかすると言ってくれているので、大人しくしておく事にした。
んで、せっかくの学祭だが、行けなくなってしまったので…
「~♪」
「我が魔力が喪われていく…」
家でマリアに膝枕で耳掃除されている。
もう、完全に世話焼かれる事を諦めている。
他人から見たら今絶対レイプ目してると思うわ…
***
私立リディアン音楽院の秋桜祭特別ステージ。
優勝すれば、生徒会権限で願い事が一つ叶えられるという事で、沢山の生徒が参加している。
先ほど、アニメ大好きな女の子を中心とした、電光刑事バンの主題歌が終わったところだ。
結果は残念だったが…
『さて、続いての挑戦者です!』
♪教室モノクローム
次の挑戦者が壇上に現れると、それを見ていた響と未来が驚愕する。
「響…あれ…」
「うっそぉぉっ!!?」
翼が響の横に座る。
「雪音だ、私立リディアン音楽院2回生の…雪音クリスだ」
―少女の胸に色々な想いが込み上げる。
思えば、散々な出会いだった。
敵として戦って、コテンパンにやられて…
話しても意味わからない言葉ばかりで…
でも…命を救って貰った。
手を差し伸べて貰った。
それから、色々な事を二人でやって、色々な想い出をくれて…
日陰でしか生きてこなかったアタシにとって、ここは暖かすぎる…
でも、悪い気はしない。
ありがとう。心から…
はっきり気持ちを聞いた訳じゃないけど、アイツもアタシを好きでいてくれると嬉しいな…
だから、アタシの帰る場所は…いつだって、どうしようもなく、アイツの隣なんだ。
クリスが歌い終わると、会場からは割れんばかりの盛大な拍手が巻き起こるのであった。
今回は
魔王の天敵=世話焼きモンスターと化したたやマさん
マリアさん、まさかのらんらんを完全封殺するという超活躍ぶり。
おまけ
らんらんプロフィール
名前:神崎蘭子
年齢:16
BWH:闇に飲まれよ!
使用聖遺物:レーヴァテイン、ニヴルヘイム
好きな物:ハンバーグ、おっぱい
嫌いな物:自分を性的に見てくる男性
天敵:マリア・カデンツァヴナ・イヴ、風鳴弦十郎、プロデューサーのお兄さん