チート転生したらしいが熊本弁しか喋れない   作:祥和

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やみのま!

GX4話です。


第30話 女神の裁定

さて、大見得を切ったはいいが、まともにやっても勝てる気がせんな。

 

このオレにここまで力の差を感じさせるとはな…

呪いの旋律を集めきって、なんとか食い下がれるといったところか…

今の状態では、話にならん。

とはいえ、やれるだけはやらせて貰うぞッ!!カストディアンッ!!

 

「まったく、力の差は見せ付けたと思っていたんですがねぇ…」

 

ーMjollnirー

 

凄まじい轟音と共に辺りに稲妻が降り注ぐ。

咄嗟にヘルメス・トリスメギストスで防ぐが長くは保たんな。

 

「ならばッ!!」

 

ダウルダヴラがオレの歌に共鳴して旋律を奏でる。

増幅したフォニックゲインで一気に決めるッ!!

 

「さっさとオレの天使から出ていけッ!!カストディアンッ!!」

 

四大元素の同時攻撃。

これならどうだ?

 

「なるほど…確かに凄まじいフォニックゲインですね。量だけならこの子以上です」

 

あろう事か奴は四筋の攻撃を素手で握り潰していた。

一つ一つが街一つ更地に出来る威力があるというのに、どれだけ規格外だ。

 

「貴女の今出来る最大の攻撃でしょうに…冷静さを失わないのは賞賛に値しますが、そもそもが象と蟻の決闘なんですよ?」

 

チッ、わかっている。

奴はあの場所から一歩も動いていない。

 

「気は済みましたか?貴女にはまだやって貰いたい事がありますから、今なら見なかった事にしてあげますよ?」

 

「舐めるなッ!!何するものぞッ!!カストディアンッ!!」

 

「はぁ…凶祓い排除に貴女以上の適役はいないのですが…残念です」

 

ーNiflheimrー

 

辺りが…全てが凍ってゆく…

 

「叛意があるなら、同一体に転移なんてさせませんよ?大人しく、ここで永久に凍っていて貰います」

 

「はぁ…今から代役を探すのも簡単じゃないんですよねぇ…」

 

「ようやく隙を見せたなッ!!」

 

「なッ!!?」

 

奴は確かに言った。

オレのフォニックゲインは彼女以上だと。

 

ならば、隙を突いた状態でこの近距離ならッ!!

最大限の出力で再び四大元素の力を放つが…

 

「さすがに今のはビックリしましたよ?やっぱり貴女は危険ですねぇ…」

 

クソッ、打倒は叶わずか…

 

だが………オレの勝ちだッ!!

無視出来ないダメージに倒れ込みながら、勝利を確信していた。

 

「もう一度、氷漬けに…え?あっ!ちょっと!蘭子ちゃん、待ってッ!!?」

 

クックックッ、ようやく気付いたか。

奴はオレの術式で彼女が眠っているからこそ顕現出来ていると仮定したが、どうやら正しかったようだな。

ならば、術式を解いてやれば…

 

「煩わしい太陽ね…金色の妖精ッ!!?これは如何なる聖戦かッ!!?」

 

完全に排除は出来なかったが、奴の慌てるサマが見れただけ良しとしよう。

取るに足らんと人間を舐めるから足元を掬われるのだ、バカめ。

 

倒れているオレに近づいてくる心地いい天使の声を聞きながら、徐々に意識は遠のいていった…

 

***

 

「それでぇ?戦えもしないのに出てきちゃった理由はなんなのかなぁ?」

 

対峙するキャロルと瓜二つの人物に対して、ガリィは煽り気味に問いかける。

 

「彼女達に危害は加えさせませんッ!!」

 

「だぁかぁらぁ?それをどうやって実現するの?って聞いてるんだけどぉ?その身体じゃ人一人も抱えられないよねぇ?エルフナインン?」

 

エルフナインと呼ばれた少女?はそれでも気丈にガリィに反論する。

 

「それはボクが…キャロルの計画を止めるために」

 

「話にならねぇなぁッ!!それも今ここでガリィちゃんを止められなきゃ無理なんだけどぉッ!!キャハハハハッ!!」

 

ガリィのビンタがエルフナインに迫る。

 

「いや、よく時間を稼いでくれた。十分だ」

 

しかし、そのビンタはエルフナインに届く事なく、突如現れた巨漢に止められる。

 

「は?アンタ何…」

 

次の瞬間、ガリィのボディに拳が突き刺さっていた。

 

「弟子が世話になったなッ!!これ以上やるならオレが相手になってやるッ!!」

 

そこには、藤尭と友里の前に並べられた大量の始末書と引き換えに、人類最強が召喚されていた。

 

「あぁ、もうッ!!しっちゃかめっちゃかぁッ!!」

 

響達との戦闘でアルカノイズを切らせていたガリィは秒で逃げた。

 

***

 

なんかまた夢遊病発症してたらしい。

ほんと怖い。

 

家でキャロルちゃんにシフォンケーキ食べて貰った後の記憶が無いのに、気付いたら目の前でキャロルちゃんが倒れてた。

コレ、俺がやったの?

夢遊病で幼女虐待とかマジで洒落にならんのだけど。

 

とりあえず、傷だらけのキャロルちゃんを家まで運んで手当てするか…

 

そんでキャロルちゃん抱えて家帰ったら、神妙な顔したクリスちゃんと響ちゃん、未来ちゃんが居た。

 

「蘭子ちゃんッ!!無事だったんだねッ!!奏さんが連絡取れないって言ってたから心配したよぉ…」

 

見ると響ちゃん達も怪我をしている。

…本当に何やってんだよ、俺。

彼女達を守るためのチートだろうが。

 

「そんな事より、蘭子に聞きたい事があるの。今すぐ監禁されるのと、正直に話して監禁されるのどっちがいい?」

 

……え?今なんて?

なんか今意味の無い二択が聞こえたんだけど、俺の聞き間違いだよね?

 

「てか、後ろに抱えてるの誰だよ?ッて怪我してんじゃねぇかッ!!?早くベッドに運べッ!!」

 

やっぱりクリスちゃんは優しくて出来た嫁だなぁ…

まぁ、その怪我の原因俺かもしれんのが悲しいところなんだけどね…

 

***

 

キャロルちゃんを寝室に寝かせ治療してから、妙に重苦しい雰囲気でクリスちゃん達の前に座らされている。

何?何が始まるの?

なんか、初めてクリスちゃんが響ちゃん達と会った時とデジャヴ感じるんだけど…

 

「あの…蘭子ちゃんッ!!」

 

「な、何事かッ!!?」

 

ビックリした…この重い空気でいきなり大きい声出されたら心臓に悪い。

 

「待て…アタシが聞く」

 

「クリス…」

 

何何何?これ、実は裁判的な何かだったりする?

ちょっとみんなの表情が怖い。

 

「なぁ…お前、藤尭さんの事が…す、す、す…」

 

…す?あぁ…酢ね?いや、結局お菓子にしたから酢は使って…

 

「好きなのかッ!!?」

 

……

………え?何言ってんの?

マジで意味わからんのだけど…

 

「何故、我が電脳の超越者に恋慕を…?」

 

答えると同時になんかさっきまでの重い空気が急に霧散していく。

え?なんでそんな事になってんの?

藤尭さん?イケメンだと思うし、いい人だとは思うけど、中身男なのに男性を好きになる事は無いよ。

 

「はぁ…お前ぇ、ほんっと紛らわしいんだよ…」

 

だから何の事かさっぱりなんだけど…

 

「私は蘭子を信じてたけどね」

 

いや、さっき詰んでる二択迫ってきてなかった?

 

「なんだぁ…私、ビックリしちゃったよぉ」

 

響ちゃんが抱きついてくる。

あぁ、もしかしてこれ、アレか?

友達に恋人出来たら付き合い悪くなったりするのが不安だったりするやつか…

それにしても柔らかいなぁ…

大変発育がよろしいようで…

 

「バカッ!!お前最近調子乗りすぎだぞッ!!」

 

クリスちゃんが響ちゃんを引き剥がす。

このやり取りもお馴染みになったなぁ…

 

「あっ、そういやアタシらギア壊されちまって、しばらく出撃出来なくなっちまったから…」

 

「たぶん蘭子に負担掛かると思うけど、ゴメンね?」

 

…なんデスとッ!?

い、今以上のハードワークはキツいなぁ…

でも、これも彼女達を守れず夢遊病とかやってた罰か…

 

とりあえず撮影を減らしてもらう方向で奏さんに交渉するか…

無理ならドリンク補充になるな…

 

…まさかこの状況、あの事務員の差し金じゃないよね?

 

***

 

思い出すのは、かつての光景。

パパとの思い出。

生活はお世辞にもいいとは言えなかったが、パパと二人幸せだったあの日々。

 

そしてー

 

あぁ、そうだ。

忘れてはならない。

忘れる訳がないッ!!

()()()()()になったあの日。

 

パパはオレに何と言った?

世界を知れ、だ。

 

その為に、オレは………

……

 

「夢、か…この夢を見るのも久しいな…」

 

というか、何処だ、ここは?

見る限り、医療機関ではなく誰かの家のようだが…

傷が癒えている?

あれ程のダメージを受けていたのに?

そんな事が出来るのは…

 

『我は金色の妖精の魔力を視よう』

 

ブリュンヒルデちゃんッ!!

え?待て、まさか…このベッド、ブリュンヒルデちゃんのッ!!?

 

……

………

 

ブリュンヒルデちゃん!ブリュンヒルデちゃん!ブリュンヒルデちゃん!ブリュンヒルデちゃぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!

あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ブリュンヒルデちゃんブリュンヒルデちゃんブリュンヒルデちゃんぅううぁわぁああああ!!!

あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん

んはぁっ!ブリュンヒルデたんの銀色の髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!

間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!

ファッション雑誌のブリュンヒルデたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!

テレビ放送されて良かったねブリュンヒルデたん!あぁあああああ!かわいい!ブリュンヒルデたん!かわいい!あっああぁああ!

写真集も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!

ぐあああああああああああ!!!写真集なんて現実じゃない!!!!あ…テレビもよく考えたら…

ブ リ ュ ン ヒ ル デ ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!

そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!エルフナインぁああああ!!

この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?ポスターのブリュンヒルデちゃんがオレを見てる?

ポスターのブリュンヒルデちゃんがオレを見てるぞ!ブリュンヒルデちゃんがオレを見てるぞ!ポスターのブリュンヒルデちゃんがオレを見てるぞ!!

テレビのブリュンヒルデちゃんがオレに話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!

いやっほぉおおおおおおお!!!オレにはブリュンヒルデちゃんがいる!!やったよガリィ!!ひとりでできるもん!!!

あ、写真集のブリュンヒルデちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!

あっあんああっああんあパパぁあ!!レ、レイアー!!ファラぁああああああ!!!ミカァぁあああ!!

ううっうぅうう!!オレの想いよブリュンヒルデちゃんへ届け!!隣の部屋のブリュンヒルデちゃんへ届け!

 

『あっ、待てよ、アタシも手伝うぞ』

 

チッ、シンフォギア装者も一緒か…

あまりの幸運に少々取り乱してしまったが…

 

『あれ、すっかり使わなくなっちまったけど、アタシのベッドだしな』

 

………よし、これだけは決めた。

アイツだけは絶対に赦さんッ!!




途中までカッコ良かったのに何故かこんな事に……
しかし、話が進まねぇ…
GX書くの楽しいから仕方ないネ!

XV衝撃展開でしたね…
冒頭はいきなり別アニメ始まったかと思いましたが(笑)
ただ、WAからの金子ファンな作者はエンキさんがどうしてもアシュレーに見えてしまいました(笑)
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