チート転生したらしいが熊本弁しか喋れない   作:祥和

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やみのま!!

GX7話です。


第33話 黒き衝動

来たか。シンフォギア。

だが、近くにブリュンヒルデちゃんもいる、か。

 

「オレが出る。お前達は手を出すな」

 

「マスターミズカラガッ!!?」

 

ガリィ…

こいつ、また訳わからん知識を仕入れてきたな…

変な奴の想い出ばっかり吸い取ってるんじゃないだろうな?

 

「計画の為だ。譜面を準備するまで、万が一にもお前達が破壊されたらオレが困るからな」

 

「サスガダァ…」

 

こいつ、既に壊れてるんじゃないか?

いや、躯体自体に損傷が無ければ問題は無いんだが…

…まぁ、下準備も後少しだ。

計画に支障が無ければ、多少は構わんか。

 

「ミカ、下がれ。後はオレがやる」

 

「わかったゾ」

 

ブリュンヒルデちゃんとのハグの想い出があるこの身体を失うのは少しばかり惜しいが、いよいよ終わるのだ。

 

「楽しませてくれよ、シンフォギア」

 

「来やがったか」

 

「だが、そのようななりで…」

 

…オレの本能が告げている。

この二人は今ここで排除するべきだと。

…何故だ?

こいつらからはあの鏡の奴ほどの脅威は感じないのだが…

もしや、ブリュンヒルデちゃん絡みか?

ならば、手を抜く理由などありはしないッ!!

 

「フッ、姿を理由に本気を出せぬなどと後で吠えられても敵わんな」

 

「ならば刮目せよッ!!」

 

ダウルダヴラの琴を奏でる。

 

***

 

赤髪のコアラみたいなのが撤退してキャロルちゃんが出てきた。

って、なんかキャロルちゃんがおっぱい美女にッ!!?

………いや、なんか確かに俺好みのおっぱい美女ではあるんだけど、キャロルちゃんがやるのはなんか違うかな、って。

出来たら戻してくんない?

とりあえず、伝わるかは微妙だが、まずは話をしないと!

あ、おっぱいの話じゃないからね?

いや、念のため、一応ね。

 

「金色の妖精よッ!!」

 

「ブリュンヒルデちゃん…くっ、大人しくしていてくれッ!!」

 

キャロルちゃんが糸みたいなのを飛ばしてくる。

払おうとしてみたけど、割と頑丈だった。

それに、全方位から飛んでくるからやりずらい。

とかやってたら、糸に拘束されてしまった。

鉄砲縛りとかマニアックなの知ってるなぁ…

マニアックな緊縛が趣味のロリとか…まぁ、ありっちゃありだね。

 

「おま…ぐはッ!!」

 

クリスちゃんが鼻血出してぶっ倒れた。

え?いつそんなダメージ受けたの?

ヤバいな…早く抜け出さないと…

 

「くっ、さすがはブリュンヒルデちゃん。ただでは縛らせてもくれんか」

 

見ればキャロルちゃんも鼻血を出している。

え?何が起きてるの?

俺、本当に特に何もしてないんだけど…

 

「さて、では貴様らの相手を…って何で既に一人脱落してるんだッ!!?」

 

キャロルちゃんがやった訳でもないの?

俺が聞きたいよ…

 

***

 

「神崎、すまないがここは私に預けて貰おう」

 

勝手に一人脱落しやがったが、ようやく想定通り装者共と戦えるな…

後は力の差を見せ付けてイグナイトを使うように誘導してやれば…

 

「ドーモ、ハジメマシテ、レンキン・ジツシ=サン。キョニュウスレイヤーデス」

 

おい、なんだコイツ!!?

平坦な胸の女がオレに実際奥ゆかしいアイサツなど…

 

「ドーモ、キョニュウスレイヤー=サン。キセキスレイヤーデス」

 

アイサツは大事だ。

古事記にもそう書いてある。

…じゃなくてッ!!一体全体何が起きている!!?

 

「キョニュウシスベシッ!!ジヒは無いッ!!」

 

「アイエエエ!サキモリ!?サキモリナンデ!?」

 

突然のサキモリの登場にサキモリリアリティショックに陥ったオレだが決断的な意志で恐怖を振り払う。

実際サキモリはコワイ!

 

「イヤーッ!!」

 

「ンアーッ!!」

 

ジョッザイ・センジョッの体現めいたワザマエを持つキョニュウスレイヤー=サンのカラテに防戦一方になる。

サキモリのワザマエはカラテで決まる。

ノーカラテ・ノーサキモリなのだ。

実際ツルギを振り回されるとスゴクコワイ!

ってさっきから何だッ!!?この精神汚染みたいな現象はッ!!?

 

「オレのレンキン・ジツを舐めてくれるなッ!!」

 

ゴウランガ!レンキン・ジツの炎がキョニュウスレイヤー=サンに直撃する。

 

「死ね!キョニュウスレイヤー=サン!死ね!!」

 

実際オレが本気を出せばシンフォギア装者などベイビー・サブミッションなのだ。

ええいッ!!鬱陶しいなッ!!なんだこれは!?

 

「イヤーッ!!」

 

「アイエエエッ!!」

 

オレのレンキン・ジツの前にしめやかに爆発四散する筈のキョニュウスレイヤー=サンが手に持ったツルギで炎を切り裂いて突撃してくる。

炎がツルギで切れますか?おかしいと思いませんか?あなた

 

ーフーリンカザンー

 

「キセキスレイヤー=サンッ!!ハイクを詠めッ!!」

 

くっ、馬鹿な…加減しているとはいえ、イグナイトも起動していない装者1人にオレが一方的に?

 

そうか…なるほどな…そういう事かッ!!

ずいぶんと陰湿な嫌がらせをしてくれるな、カストディアンッ!!

 

***

 

『私は契約に基づいて対価を支払っただけですよ?別にババアだとか、おばさんだなんてありもしない中傷、気にしていません。えぇ、気にしていませんともッ!!』

 

某事務所空間で、その空間の主である事務員は呟く。

無論、その言葉が相手に届く事は無い。

 

『それはさておき、これはただの予定調和。あの子に与えた私の本来の権能がようやく開花しただけの事』

 

誰にも届かぬ言葉を呟きながら、事務員は微笑み続ける。

 

『あの子がもう少し賢い子なら、もっと早く目覚めてた筈なんですけどねぇ…』

 

どうやら、彼女も割と苦労しているようだ。

 

『まぁ、出来の悪い子ほど可愛いんですけどね』

 

***

 

すげえ…翼さんがキャロルちゃんを圧倒している。

なんかいつも以上に訳わからん言葉使いだけど。

まぁ、俺にだけは絶対に言われたくないだろうけどね…

 

で、俺もさっさとこのマニアックな緊縛から抜け出したいんだけど、さっきからシンデレラの靴にゴッソリ絞られてて、まったく力が使えないから困っている。

どう考えても、めっさパワーアップしてる翼さんのアレが原因っぽいよなぁ…

にしてもあの防人、ノリノリだなぁ…

 

「蘭子ちゃんッ!!大丈夫ッ!!?」

 

お?響ちゃんも来たみたいだ。

とにかく、この糸外して貰おう。

 

「輝き持つ者よ、我に施されし封印を解き放…」

 

「ぐはッ!!」

 

え?振り向いた途端に響ちゃんも鼻血出してぶっ倒れちゃったんだけど…

なんか俺の周りに呪いでも掛けられてんの?

 

「響もクリスも初だなぁ…私はこういうのいつも想定してるから大丈夫だけど」

 

未来ちゃんも来てたのか。

未来ちゃんは大丈夫なんだろうか?

あぁ、そう言えば未来ちゃんのギアって呪いとかそういうのに滅法強いんだったっけ。

 

「じゃあ、私はあの子と話してくるから、ちょっとの間大人しくしててね?」

 

うそーん…

しばらくこのままという事らしい…

 

***

 

S.O.N.G.管制室。

 

「アメノハバキリ、依然出力向上。過去例を見ない伸び率」

 

「響ちゃん、バイタル低下」

 

「まったく、何やってんだ…あの馬鹿弟子は…」

 

神崎蘭子という圧倒的な存在がいるせいか、装者達には一部のメンバーを除き、緊張感が足りていない。

 

「蘭子が縛られてる!?行かなきゃッ!!」

 

先程、服を着て戻ってきた緊張感の無い最たる例は蘭子の状況を聞いて暴走していた。

見る限り、神崎蘭子に直近危機は無さそうである。

蘭子のみを戦わせるのに反対している未来が救助を後回しにしているくらいには安全圏で戦闘不能になっている。

しかし、調としては蘭子が縛られている、という事が問題なのである。

供給元であるご主人様が同類になってしまっては元も子も無い。

故に彼女にとって見れば死活問題なのだ。

 

「ギアも無いのに何処に行くつもりデスかッ!!?大人しくしてるデスよッ!!」

 

調の首筋に切歌の渾身の手刀が炸裂した。

常識人は今日も苦難の連続である。

 

その様子とモニターの先で戦ってもいないのに次々に戦闘不能になる装者を見てエルフナインは、この人達に任せて本当に大丈夫かな?と少し不安になった。

周りの大人達が一連の奇行を全てスルーしているのが余計に不気味だった。

 

それはそうと、ブリュンヒルデの緊縛方法を見て、もしかしたらキャロルとわかり合えるかもしれない、という期待も生まれてきたのだった。

生まれてこの方、感じた事の無い感情の芽生えに戸惑いを覚えるが、不思議とその感情に対する嫌悪感は無かった。

 

エルフナインは今まさに扉の前に立っていた。

 

***

 

チッ、増援か。

こいつばかりに手こずる訳にもいかんな。

しかし、奴が肩入れしてるせいか、中途半端に強くて加減が難しい。

気を抜くとまた例の精神汚染にやられるので、本当にやりずらい。

 

「イヤーッ!!」

 

「臍下あたりがむず痒いッ!!遊びは終わりだッ!!」

 

ダウルダヴラの弦を弾き、四大元素の水と炎の二重奏を放つ。

想い出の喪失感を覚えるが、もうすぐオレの悲願は達成される。

であれば、惜しい事ではあるが、ブリュンヒルデちゃんとの■■もブリュンヒルデちゃんの■■■の記憶も捧げよう。

ん?オレは何故今惜しいなどと思ったのだ?

……何か大事()()()想い出を焼却したようだな。

だが、今さら後には退けんッ!!

 

「くっ、小日向と二人掛かりで尚も押されるか…」

 

「翼さん、ここは私に任せてください」

 

「何を馬鹿な…ッ!!?小日向、まさかッ!!?」

 

「イグナイトモジュール、抜剣ッ!!」

 

やっと使ったか…

大事であった筈の想い出など、こちらの損失もゼロではないが、ようやくだ。

ようやく終わらせられるッ!!

 

***

 

小日向未来は心の奥に沈んでいく。

相対するは、黒き己。

 

『響も蘭子もどちらかじゃなく、両方だなんて都合が良すぎるよね?貴女(わたし)の愛ってその程度なの?』

 

うん、そうだね。

(あなた)はいつだってどっちつかず。

本当にどっちも好きなのかさえ怪しいね。

 

『蘭子を戦わせたくないだなんて綺麗事ばかり言って恥ずかしくないの?蘭子のおかげで今があるような物なのに』

 

うん。

蘭子には感謝してる。

でも、それ以上にあなた()を理由に戦って欲しくないの。

蘭子には、もっと蘭子自身の事を大事にして欲しいから。

 

『結局、(あなた)は自分の主張だけして、ロクに行動も出来ないお子様でしかないよね?』

 

うん、そうだ。

(あなた)貴女(わたし)

いつも考えている事だし、自分の一番許せない所。

 

でもね?

 

「この程度の衝動で塗り潰せるなんて甘く見ないでッ!!」

 

呪いの魔剣の黒い邪気は禍払いの光によって祓われる。

その先に顕れるのは、漆黒の輝きを纏う神獣鏡のシンフォギアであった。




神獣鏡健在の世界線なので、イグナイト393が生まれてしまいました…
でも、実際393は決意した後は強メンタルなのでイグナイト余裕だと思うんだ。
ぶっちゃけ神獣鏡に内蔵されてるDFSの方がダインスレイフよりたち悪いしね…

XV最終話視聴しました。
関西圏の地上波はまだ放送されてないみたいなので、ネタバレは避けますが、ただただ、ありがとうと言いたいです。
1日1万回、感謝のえっくしぶ!とかしたい衝動に塗り潰されそうです(笑)

オマケ
千川ちひろ
契約を司るカストディアン。
彼女の持つ権能も契約とその履行に特化している。
ただし、彼女に支払う対価と受ける恩恵は必ずしも比例しない。
すべては自己責任である。
今話の防人のパワーアップはR相当の強化と事象改変、対価はらんらんの全フォニックゲイン。
対価に対する結果を見れば、Rレベルでは割に合うとは言い辛いが、ランダム性が高くSSRを引けば…
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