チート転生したらしいが熊本弁しか喋れない   作:祥和

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やみのま!

GX8話です。


第34話 漆黒の陽光

未来ちゃんがなんか黒いおどろおどろしいヤベエのに変身した。

ただでさえアレなのに、光と闇が両方そなわり最強に見える。

 

なんか不思議な事とか普通に起こしそうで怖い。

あのゴーグルが割とトラウマなんだよなぁ…

 

しかし、未来ちゃんも美少女なんだから無理に戦わなくていいのにね。

え?お前まだ懲りてないのかって?

正直、なぁなぁになり過ぎてる感はあるけど、何回言っても全員に反対されるから言わないだけで、俺は俺以外の身近な人が戦うのには反対なんだよ。

 

…あ、弦十郎さんは除く。

さすがに自分より強い人に偉そうな事は言えない。

 

しかし、このままだと未来ちゃんとキャロルちゃんが戦う事になってしまう。

早くこの鉄砲縛りから抜け出して止めたいんだけど、翼さんに根こそぎ持っていかれたせいか、転移もその他諸々も全然反応しなくて困ってる。

 

とりあえず、説得だけでも…

 

「陽光受けし者よ!!」

 

「蘭子、安心して。酷い事には絶対にさせないからッ!!」

 

「オレを相手に簡単に言ってくれるッ!!」

 

………ほんと、未来ちゃんってこんなに頼もしかったっけ?

 

…いや、違う。

こんな力が無い頃から、いつだってあの親友は頼もしかったじゃないか…

そんな事すら忘れてたのか…

 

***

 

さて、コイツには個人的な借りもある。

ただ呪いの旋律を受けるだけではつまらんな。

 

ブリュンヒ■デちゃんがあの状態だからアルカノイズは使えんが、しばらく遊んでやるとしよう。

 

「舐めるなよッ!!シンフォギアッ!!」

 

ダウルダヴラの弦による斬撃を放つ。

全てを切り裂く6本の斬撃だ、どう捌く?

 

ー閃光ー

 

奴の鏡の光が弦の全てを飲み込み…弦ごと消滅しただと!?

チッ、アルベドでこの威力か…凶祓い、想定以上に厄介だな。

可能なら、奴と風鳴弦十郎だけは最終決戦前に排除しておきたい所だな。

 

「なら、コイツはどうだッ!!」

 

四大元素の炎を放つ。

聖遺物に由来しない錬金術なら…

 

ー流星ー

 

力押しだと?

舐めてくれるッ!!

 

「まずは戦えないようにするッ!!お願い、届いてッ!!」

 

チッ、おとりか…

もう少し遊んでやるつもりだったが、油断し過ぎたか…

 

ー蘭愛ー

 

…おい、なんだその不快な技名はッ!?

計画変更だッ!!絶対にこの技にはやられてやらんッ!!

 

「何する物ぞッ!!シンフォギアァァァッ!!!!」

 

ダウルダヴラの弦を弾き、四大元素全てを一斉に放つ。

しまッ、やり過………

 

「馬鹿なッ!!?拮抗しているだとッ!!?」

 

おい、本当にコイツ、ミカ達に瞬殺されたのか?

イグナイトで強化されているとはいえ、オレの本気に近い出力だぞ?

 

「あなたが何の為に戦ってるか、エルフナインちゃんから聞いた!でも…私にだって、守りたい物、戦う理由があるからッ!!」

 

「ハッ、笑わせるッ!!貴様にオレの何がわかるッ!!」

 

言うに事欠いてオレの想いを理解しよう、わかり合おうとでも言うのか?

人を救う為に己の秘術を使ったパパを…恩を仇で返して裏切った人間風情がッ!!

 

不愉快だッ!!コイツはこのままここで消し去るッ!!

 

「オレの想い出よッ!!燃やして力と変われッ!!」

 

「ぐぅぅぅ…あぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

「ハァ…ハァ…ハァ…」

 

押し切ったぞ…ザマァ見ろッ!!

オレの勝ちだッ!!

 

「陽光…受けし者よ…」

 

ブ■■ンヒ■■ちゃん…そんな目で…

ッ!!?まさかッ!!?

 

「後ろッ!!?」

 

「今度こそッ!!ヤァッ!!」

 

ー蘭愛ー

 

バカなッ!!?このオレがッ!!?避けきれ…

 

……

………

 

最後のアレに関しては手は抜かなかった。

確実に息の根を止めるつもりでやった筈だ。

 

なのに…何故オレが地べたに這いつくばっているッ!!?

ダウルダヴラは…チッ、シャトーに戻らんと修復も叶わんか…

奴が近づいて来る。

 

「解せんな、どういうカラクリだ?」

 

「このギアには、人を惑わす力があるの」

 

奴が二人に分かれ、片方の存在感が希薄になっていく。

…なるほどな。ステルスとデコイか…

やはりコイツは想像以上に厄介だ。

カストディアンが排除したがるのも得心がいく。

 

…しかし、結果的に計画通りとはいえ、まんまとしてやられたのは気に食わん。

この躯体を破棄する前に呪いの言葉一つでも掛けて消えてやるか。

 

「貴様がオレの…」

 

「蘭子ッ!!?いきなり服を脱ぐなんてどうしたのッ!!?」

 

えッ!!?ブリュンヒルデちゃんがッ!!?

このダメージでソレを見てしまうと確実に失血死する自信があるが、振り向かないなんて選択肢は無かったッ!!

 

………?

おいッ!!服着てるぞッ!!言っていい嘘と悪い嘘があるだろッ!!

 

「なんてね。大人しくしててね?蘭子、今は力使えないみたいだから」

 

チッ、上手く嵌められたな…

先ほどまで激闘を繰り広げた相手とは思えない()()()手刀で意識を刈り取られたのだった。

 

***

 

チフォージュ・シャトーの謁見の間で、オートスコアラー達は呆然と様子を見ていた。

 

「……ねぇ?マスター捕まっちゃったんだけど?」

 

ガリィが信じられない物を見る目で言う。

 

「あぁ、派手に捕まったな」

 

レイアがいつも通り応える。

が、いつものキメポーズが若干崩れている。

 

「一応、譜面は出来てるから、計画通り動けばいいのかしら?」

 

ファラが困り気味に誰に言うでもなく独りごちる。

 

「アタシ達がやる事は変わらないゾ」

 

ミカは平然とやる事をやるだけだと主張する。

すげえよ、ミカは。

 

「てか、どんだけあのアイドルが好きなんだよッ!!?」

 

ガリィが爆発した。無理もない。

自分の人工知能のオリジナルがアイドル狂いの上にハニトラで捕まるとか、普通に嫌すぎる。

 

「まぁ、一時はあのアイドルの為に計画止めようとしてたくらいだし、仕方ないんじゃないかしら?」

 

そう、当人にとっては既に燃やし尽くしてしまった想い出だが、入手した二つのサインのみで計画のけの字も出なくなる程幸せそうだったのだ。

むしろ、直接的に接触する機会が増えた最近がよく保っていた方だと言える。

そういった事情を察してファラは主人にフォローを入れつつ、ガリィを宥めるのだった。

 

やり取りに飽きた戦闘特化型のミカは変なポーズをして暇潰ししていた。

何やってんだ、ミカァッ!!

 

***

 

結局、力が戻ってきたのは全部終わってからだった。

遅えよ。

 

ほんと、俺って奴は肝心な時に限って役に立たないな…

大事な事は全部溢してしまう。

 

…今回のは、いや、今回のも、さすがに堪える。

親友と、俺のファンだと言ってくれた子が戦わなきゃいけない理由なんてある筈が無い。

ましてや、それを止める事すら出来ないなんて、何がチートだよって話だ。

 

そんなだから、本当はキャロルちゃんみたいな子にファンになって貰える資格なんて俺にはないのだ。

キャロルちゃんだけじゃない。

響ちゃんも、未来ちゃんも、クリスちゃんも、翼さんも奏さんも切歌ちゃんも調ちゃんも仲良くして貰う資格なんて俺は持ってない。

 

マリア?マリアはなぁ…

何故かマリアだけには謎の安心感がある。

けど、それだってまやかしだ。

 

最後には、わかり合えない()()()()が、いつか、決定的なところで誰かを傷付ける。

それが凄く怖い…怖くて仕方がないから、せめてみんなの役に立つ自分でありたい…ありたいんだ。

夢を叶える哲学なんだろ?叶えてくれよ…

 

「またお前はウジウジしてんのかよ?」

 

クリスちゃん…

 

「あんな?未来だってそれなりの想いで戦ってんだ。あのガキだってな。お前が割って入れる道理なんてありゃしねぇんだよ」

 

「…それでも我は…争いを好まぬ」

 

ふわっと暖かく柔らかい温もりに包まれる。

 

「知ってるよ。ハチャメチャな奴だけど、お前がみんなの為に頑張ってるのも全部知ってる」

 

でもな、と前置きしてクリスちゃんが続ける。

 

「一度ぶつかんなきゃわかんねぇ事だって世の中あるんだよ。お前と未来だってそうだったろ?ましてや今回は世界潰そうって奴だし尚更だ」

 

…え?世界?それは初耳なんだけど。

 

「あぁ、お前は仕事行ってたんだったな。エルフナインって奴からアイツの目的とか色々聞いたんだよ」

 

そうなのか…

キャロルちゃんはなんで世界を壊したいんだろう?

キャロルちゃんの目が覚めたら聞いてみよう。

 

そうだ、伝わらなくたって話してみなきゃわからない。

伝わらないからってコミュニケーションすら避けてちゃ何も始まらないからな。

ちょっと臆病になり過ぎてたみたいだ。

 

「ま、どうしても辛い時はいつでも言えよ。何度だって…その…励ましてやるからよ」

 

ありがとう、クリスちゃん。

元気出た。

柔らかい感触のおかげで色々と違う所も元気になりそうだけど。

…結局、予行練習だけで一度も実戦で使わないまま無くなっちゃったけどね…

 

「感謝する。豊穣の女神よ」

 

「おう、一人で抱え込まずもっと頼ってくれよな…一緒に住んでんだからよ」

 

今さらだけど、めっちゃ近いな。

チューとかしちゃえる距離だよ、これ。

いや、やらないけどね?

 

***

 

未来が出て行った時もそうだったが、コイツは意外と繊細な心の持ち主だった。

何考えてるかいまいちわかんねぇし、やる事為す事でたらめな奴だからメンタルも強いもんだとばかり思っていたが、今回みたいに知り合い同士が争うみたいな時は普通に落ち込むみたいだ。

人として当たり前の事なのに、コイツに関してはその当たり前が適用されてないように見えていた。

 

いや、なんも見えちゃいなかった。

あのバカや未来には付き合いの長さでは負けるが、今現在はアタシが一番一緒に居る筈なのに。

コイツの抱えてるモンを何も理解せずにバカみたいに一人浮かれて本当に情けねぇ。

 

これじゃダメだ。

こんなんじゃいつかコイツが潰れちまう。

 

バカや未来はコイツの帰る場所をちゃんとやってる。

マリアだってそうだ。

先輩と後輩は…まぁ、うん…

とにかく、アタシだって…もっとちゃんとコイツの帰る場所になってやんなきゃなんねぇ。

ほんと、アタシが一番しっかりしなきゃいけねぇのに、この有り様だ。

支えてやらねぇとな…

 

…てか近ぇな。

変なテンションでちょっとやり過ぎたか?

この距離はキ…キスとかの距離だよな…

どうしよう…意識したら急に恥ずかしく…あ、コイツまつ毛長ぇな…

 

 

 

 

「ねぇ未来、あんな事言ってイチャイチャしてるけど、今回あの人鼻血出して気絶してただけだよね?」

 

「うん、それは響もだけどね?」




皆さま台風は大丈夫だったでしょうか?
私は三連休利用して関西の実家に戻ってるので事なきを得てます。
帰宅後どうなってるかがちょっと怖いですが…

それはそうと、シンフォギアロスが割と深刻です。

XVの円盤1巻購入&残り全巻予約済みですが、次の2巻がまた11月という…
XDUのキャロルちゃんで結構散財しましたが、なんとかフルマ達成しました。
…グロブレビッキーのオマケ付きで。
ガチャ結果画面でキャロルちゃんとグロブレビッキーが並んでるのはなかなかエモかったデス。

しかし、グロブレビッキー育成はまたゴールドと素材が逝ってしまうなぁ…
たやマさんもまだ覚醒MAXいけてないんですよね…
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