チート転生したらしいが熊本弁しか喋れない   作:祥和

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やみのま!

GX9話です。


第35話 解かれし呪詛

キャロルちゃんが目を覚ました。

 

エルフナインちゃんというキャロルちゃんそっくりの子が様子を見ていたみたいだけど、目を覚ましてすぐはエルフナインちゃんが何を言っても「うるさいですね…」と何故か敬語の一点張りで取り付く島も無い状態だったらしい。

未来ちゃんの一言で話聞いてくれるようになったみたいだけど。

…一体何言ったの?

 

「ちょっと写真を見せただけだよ?」

 

何の写真だろ?

弱味でも握ったんだろうか?

 

「蘭子ちゃんッ!!とにかく、今ならキャロルちゃんとちゃんとお話できるよッ!!」

 

そうだな、話…しないとな…ちゃんと伝わるかなぁ…

さっきクリスちゃんに励まされたばかりなのに不安になる。

 

チートだなんだ言っても臆病者の本質がそうそう変わる訳が無い。

人とちゃんと話して自分の気持ちを伝えるのって普通に喋れても難しい。

ましてやこの謎翻訳付き…無茶振りもいいところだ。

 

それでも、俺はあの子と話したい。わかり合いたい。

 

手を繋げるかはわからない。

けど…話もせずに諦めたりはしたくない。

 

***

 

…エルフナインの視線が鬱陶しいな。

だが、コイツを力ずくで排除するつもりも無い。

まだ計画の為にやって貰う事もあるし、奴との取引もある。

タピオカチャレンジだったか?

ブリュンヒルデちゃんのあの写真はディーンハイム家の家宝に相応しい。

ブリュンヒルデちゃんと楽しくお話するだけであの写真が貰えるなんて、勘違いしてたがいい奴じゃないか。

もっとも…完全に信用はしてないがな。

 

…おっと、ブリュンヒルデちゃんが来たか。

 

金色の妖精よ(キャロルちゃん)…」

 

…ん?なんだ?

今まで、アレがオレを指す名詞というのは理解してたが、なんだかそれとは違って…

 

金色の妖精の物語、我に囁いて(なんで世界を壊そうとするの)?」

 

??????

どういう事だ?ブリュンヒルデちゃんが何を言ってるかわかるぞッ!!?

何が起きているッ!!?

 

魂の静謐か(話す気は無いの)…」

 

あ、いや違くてッ!!

あぁもうッ!!訳がわからんぞッ!!

 

「オレのパパは…助けた人に裏切られて焚刑の煤とされた」

 

そうだ…燃やして燃やして燃やし尽くして尚、あの時のパパの言葉だけはオレの中で生き続けている。

 

『キャロル…世界を知るんだ』

 

「パパはオレに世界を知れと言った…錬金術師が世界を知る為にやる事は一つ…世界を分解し、万象黙示録に収める事だけだッ!!」

 

「それは違いますッ!!」

 

ん?エルフナイン、まだ居たのか…

今ブリュンヒルデちゃんと話してるんだから邪魔をするな。

 

「ボク達のパパは…世界を壊せなんて言ってませんッ!!」

 

「想い出の器に過ぎん奴が出過ぎた真似をするなッ!!」

 

「いいえ、言わせて貰いますッ!!キャロルは間違っていますッ!!この唐変木ッ!!」

 

同じ想い出を共有してる癖に言うに事欠いてオレが間違っているだとッ!!?

泳がせておけば調子に乗って…

…ん?コイツ今オレの事を唐変木と言わなかったか?

 

鎮まれ(落ち着いて)

 

ブリュンヒルデちゃん…

 

金色の妖精の魔力の源泉は知れた(キャロルちゃんの戦う理由はわかった)

 

なれど(だけど)

 

我は哀れなる子羊を統べる魔王(私は人類の守護者)…ブリュンヒルデよッ!!」

 

…やはりそうなるか…

世界の破壊者と世界の守護者。

はたまた、奇跡の殺戮者と奇跡の体現者。

相容れる筈が無かったのだ。

 

いずれ決別の時が来ると理解してはいたが…こんなにも苦しいとはな…

心が裂けてしまいそうだ。

 

「だが、それでもオレはパパの…」

 

禁忌の扉を開くにはまだ早い(早とちりしないで)

 

???

 

金色の妖精よ(キャロルちゃん)

 

その瞳も(貴女も)我が加護を得る資格を持つという事よ(私が守るって事だよ)ッ!!」

 

ブリュンヒルデちゃん…それでもオレに手を…

 

八百万の華は我と共に在る(みんな、私にとって大切な友達だから)

 

友達…?

あの銀髪の奴とか鏡の奴とかバカっぽい奴とかドMも明らかにブリュンヒルデちゃん狙いだったが…友達だと?

 

もしかして…あるのか?オレにもチャンスが…

おっといかん、あまりの衝撃にどこぞの全裸の変態みたいになってしまったな。

 

ブリュンヒルデちゃんにとってオレはあくまで一ファンの認識の筈…

そんな路傍の石ころみたいな相手にこうも情熱的に…普通あるか?いや、無い。

 

金色の妖精(キャロルちゃん)?」

 

いかんな、少し興奮しすぎた。

今は目の前の天使に集中を…

 

翼は健在か(大丈夫)禁断の果実を所望か(おっぱい揉む)?」

 

「揉むぅぅぅッ!!」

 

「キャロルッ!!?何を言ってるんですか?気色が悪い」

 

ハッ!?オレは一体何を…?

ていうか、エルフナイン…コイツなんかさっきから辛辣じゃないか?

前からこんな奴だったか?

同じ想い出を共有してるから兄弟みたいに感じるかもしれんが、仮にもオレ、生みの親だぞ?

敵対しているとはいえ、もうちょっと無いのか?その…敬意とか…

 

「何を見ているんですか、この変態」

 

さっきのオレは擁護できんかも知れんが、コイツ言いたい放題だな…

一体何処で道を踏み外したんだ?

 

***

 

アレ?伝わらんと思って普通におっぱいトークしちゃったけどなんかキャロルちゃんに伝わってない?

 

え?揉むの?いや、別に減るもんでもないし女同士だからいいんだけど。

…もしかして、キャロルちゃんに必要なのはアレか…お母さんか?

さっきもお父さんの話しか出てこなかったし、なんか母性的な物を求めて俺に懐いてくれてるのかもしれん。

同居人2名には負けるけど、そこそこボリュームあるしね。

 

でも、そういう事ならすごい適任が居るんだが…

 

「キャッ…蘭子ッ!!いきなり転移はビックリするからやめなさいって言ってるでしょッ!!」

 

という訳で呼んでみた。

 

「ブリュンヒルデちゃん…?コイツは?」

 

「大地母神、慈愛の聖母よッ!!金色の妖精よ、甘美なるいざないッ!!」

 

うん、このダメ人間製造機に存分に甘えるといいよ。

マジで抜け出せなくなって、この世の大抵の事がどうでも良くなるから。

おっぱいも俺より大きいし、これ以上の適任はいない。

 

「いやいや待て待て待ちなさいッ!!私はお母さんじゃないっていつも言ってるでしょッ!!?」

 

いや、お母さんですよ?

さぁ、キャロルちゃん、マリアに…

 

「うぅ…あんまりだ……」

 

泣いたーーッ!!?

え?何、どういう事?

やっぱり俺が良かったの?

俺、中身男だし、あんまお母さんには向いてないと思うから適任呼んだんだけど…

 

「いい歳して何をメソメソしてるんですか?」

 

で、このエルフナインちゃんは何でこんなにキャロルちゃんに辛辣なの?

ドSかなんかなの?うちにドM居るからいる?

…噛み合い過ぎると手に負えんからやめとこう。

 

「お前にわかるかッ!!?目の前にあった黄金がいきなり石ころに変わり果てた時の無念がッ!!」

 

「わかりません。これ以上ボクと同じ顔で残念な事を喋らないでください、気持ち悪い」

 

「ねぇ?盛り上がってる所悪いんだけど初対面の相手に石ころはさすがに酷くないかしら?」

 

うん、何か違ったみたい、ゴメン。

母性はいい線行ってると思うんだけどなぁ…

でも、あくまで俺が何とかしなきゃいかん訳ね。

 

とりあえずスーパー仙○さんタイムを一から真似してみるか…

存分に甘やかしてくれよう。

 

***

 

チフォージュ・シャトーの謁見の間ー

オートスコアラー達は、計画遂行の最終確認を進めていた。

 

「じゃあ、次はフォトスフィアの入手と要石の破壊だゾ」

 

「後は派手に装者共から呪いの旋律を受ければ…」

 

「正直、それが一番骨が折れるのよねぇ…」

 

そう、アルカノイズを放ったり、目立つ行動を取ると、装者と全く関係ないブリュンヒルデが出張ってくる事は間違いない。

まるで底の見えない彼女との戦力差を考えれば、オートスコアラー最強のミカでさえ瞬殺されかねない恐ろしさがあるのだ。

圧倒的格上と遭遇しないように一緒に行動する事が多い格下だけを狙って戦わなければならないという、ハードミッションをこなす必要があった。

 

「まったく…ほんと人形使いの粗いマスターですこと…」

 

ガリィが嘆息する。

最近はアレな言動が多い造物主だが、主の命を完遂する事こそ己の最上の誉れである故、やらないという選択肢は無い。

 

「じゃあ、打ち合わせ通りにガリィちゃんが一番乗りね」

 

「マスターは?」

 

「地味に期待する程度だな。現状ではブリュンヒルデをうまく抑えてくれれば儲け物くらいしか期待できないな」

 

「りょーかい。後は相手がオッサンじゃない事を祈るばかりだわ」

 

あのオッサンが相手だと、イグナイトを起動させるまで戦線を保たせるのも難しいかもしれない。

実際に戦ったガリィはそう予測していた。

そう言った意味でも、あのオッサンと戦うのはハズレなのだ。

当然、生理的な面が一番大きいのだが。

 

本当はシンフォギア装者ですらないので、そのような心配事はアルカノイズを放ってさえいれば全く問題無いのだが、その事をガリィ達は知る由もない。

むしろ、ブリュンヒルデ対策としてアルカノイズは限定的な利用に留めるしかないと考えてさえいた。

 

「…ガリィ、お腹すいたゾ」

 

オートスコアラーで唯一、自分での想い出補給機能を持たないミカが聖杯の能力で他者に譲渡が可能なガリィに()()()()()()()補給を頼む。

 

「はいはい…これが()()だな」

 

「…サヨナラだゾ」

 

そう言って、ガリィはミカに口付けるのだった。

 

***

 

どうしよう…

 

「金色の妖精よ…」

 

「バブバブ、キャッキャッ」

 

…………うむ、やり過ぎたッ!!

キャロルちゃん、完全に幼児退行しちゃったんだけど…

さすがにスーパー○狐さんタイムフルコースは刺激が強過ぎたか…

結局、キャロルちゃんはお父さんの遺言?に従って行動してるくらいしかわからなかった。

 

とりあえず、やり過ぎた責任を取ってキャロルちゃんはうちで預かる事になった。

俺が面倒見るのは逆効果な気がするけど、俺以外が触るとギャン泣きするので仕方なくだ。

 

「お前…なんでそう…明後日な方向になんだよ…」

 

家に帰って変わり果てたキャロルちゃんの姿を見たクリスちゃんからの視線が痛かった。




普段より熊本弁多くて少し遅くなりました…
やっぱ難しいよね、熊本弁…

チャレンジカップ達成しました。
しんどかった…平日開催なら絶対に無理だったと思います(笑)
今回は高コストキャロルちゃん単騎にどう対応するかで難易度変わりますね。
連勝切られるとキツいからなぁ…
自分でやっても大して勝率高くないのに、攻め手だと一番嫌な編成とかマジでなんなんでしょうね…
作者はEXアタックにキャロルちゃん置いて全体必殺技食らったらOGAWAが単騎生存するように調整するパーティーで安定して勝てるようになりました。
全ダメ無効か上限開放済みのアイギス393がいないと勝率安定しないですね…

ただ、初実装のダウルダヴラ大人キャロルちゃんは色々と大きいので、まだの方は今日までなので是非がんばってください。
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