Inferior Stratos   作:ユキ (旧 rain time)

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 お久しぶりです
 
 やっと納得いくものができました


第10話 不測事態

 簪の勝利から20分後、1組対2組の試合が始まった。だが、これは先ほどと比べて盛り上がっていない。当然だ。終始、鈴がクズを圧倒している。そもそも、中国の代表候補とISに乗って1ヶ月ちょいの素人なのだからクズが勝てるわけない。濃密な訓練をしていれば話は違うかもしれないが、鈴は俺とみっちり訓練をしていたし、クズはISの訓練をしていたという情報を聞いてない。

 

「リンリンつよ〜い」

「これはもう見るまでもないな。それに鈴は手の内を全部出してない」

 

 兄さんも分かるか。鈴はこの試合で一回も鈴のIS・甲龍の特殊武装である「衝撃砲」を使っていない。これはいわゆる空気砲の強化版みたいなもので、不可視で連射もでき、何より稼働限界角度がない。ただ、俺と模擬戦をしていた時、着弾点を肉眼で見る癖があったため何回かは勝つことができたが、最後はその癖を直そうとさらに強くなろうとしてた。とはいえ、まだ肉眼で見ないでの命中率は高くないが、クズ相手なら問題ない

 

「絶対、簪を警戒しているよな」

「そりゃあ、あの変化があったからだろう。俺だって今の鈴と同じ状況なら、切り札出さないよ」

「・・・自分は切り札使ってでもボコボコにしそう」

 

 ・・・兄さんって敵に対しては結構短気なんだよな。あの時(クラス代表決定戦)もイギリスの奴を潰す時に単一能力の「ノーリーズン」使ってたし。時々、後先考えないから少し不安だ

 ま、何事も無ければ大丈夫だろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほらほら!避けてるだけじゃ勝てないわよ!!」

 

 一回戦でコイツ(一春)と当たるなんてね!一夏や簪の分含めてコイツをぶっ倒してやるわ!

 なんて、思ってたけど、何コイツ?あまりにも弱すぎる。剣道の型にはまった攻撃か突撃しかしてこないじゃない?馬鹿にしてんの?

 

「アンタ、よくそれで勝てると思ってたのね」

「うるさい!俺は天才なんだ!ここから逆転なんて余裕なんだよ!!」

 

 何が天才よ。1組のクラス代表決定戦で惨敗してるのを映像で見たわ。天才だったら負けてないわよ。むしろ一夏たちの方がよっぽど才能がある。本人たちは努力したからだと言っていたが、その努力ができる時点で才能だ。模擬戦では一夏には勝ち越してはいるがこれからはどうなるかわからない

 にしても、なんでコイツのせいで一夏が苦しめられたのか、どうして私は苛められてたあの時助けられなかったのか、色んな思いが怒りに変わる

 

「そこだァ!零落白夜ァ!」

 

 クズが私の隙を突いて、切り札で攻撃してくる。・・・甘いわよ

 躱してカウンターをもろに決める

 

「グボァッ!!な、何でだ!」

「私がワザと隙を作ったのにまんまと引っかかるなんてね。アンタが天才だなんて笑えないわ。」

「ウルセエェェ!!俺に黙って切られればいいんだよ!!」

 

 呆れた。うまくいかないと癇癪おこすなんて、小学生よ。精神年齢は全く成長してないってことね。ならあたしがもう一度現実を見せてやるわ!!

 二本の大剣の双天牙月を構え、トドメを刺そうとした・・・が

 

[警告、上空から未確認IS]

 

 この警告にすぐ中心から離れる。その直後、上から見たことのないISが特大のビームでバリアを破って乱入してきた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だあっ!?」

 

 鈴が勝つと思ってしっかりと見ていなかったが、轟音とともに一機のISが乱入してきた。ただ、あのISは見たことが・・・いや、似ているのはある。束さんのとこで模擬戦で相手した「ゴーレム」とそっくりだ。無人機ISを作ったから相手してほしいとのことで相手したのは覚えている。

 てことは、束さんが原因なのか?でも何のために?明らかに鈴が勝つところに邪魔をするか?逆だったらありえるかもしれないが・・・

 

「助けてーー!!」

「いやーー!!死にたくないーーー!!!」

 

 悲鳴で我に帰る。そうだ、まずは避難だ。相手はIS学園のバリアを破るほどの兵装を持っているのは確か。それが人間に当たったら間違いなく消し飛ぶ。こちらに意識が向かれる前に逃げなければ!だが、

 

「兄さん!扉が開かない!」

「何!?」

 

 嘘だろ!さっきまで閉まってなかっただろ!まさか、あのISがやったのか!?

何かできることは・・・そうだ!管制室だ!そこでは今どんな対策立てているか確認しよう!こういう時は緊急時の担当に頼るのが一番だ

 ISで連絡を取る

 

「こちら、遠藤雪広です!聞こえますか!」

「怒鳴るな、騒がしい」

 

 そうだった!クズ(織斑千冬)が緊急時の指揮官だった!!でも、そんなことに構う余裕はない!

 自分は手短に今の事態を言う。主にこの扉をどうするのか

 

「今、そこの扉はハッキングを受けている。三年生達が対処しているところだ」

「で、何分かかりますか!」

 

 時間がかかるならその分何かしらの対策をしなければならない。自分たちは専用機持ちだから仮に未確認ISがこちらに攻撃をしたとしても何発かは耐えられるはず

 だが、管制室からまさかの答えが出てきた

 

「さあな」

「さあな、ってどう言う事だよ!!」

「コイツらの力量を知るわけないだろう。コイツらができる奴なら時間はかからない。それだけだ」

「ふざけんな!!それでも緊急時の指揮官の言葉か!!!」

「事実を言ったまでだ」

 

 コイツは人の命なんて微塵も興味ないんだ。身内さえ良ければいいのかよ、サイコパスが!

 怒りで頭が真っ白になる中、同じくISでこれらの会話を聞いていた一夏が話す

 

「兄さん、扉を壊したほうがいい!そうすればすぐに避難できる!!」

「!ああ!そうし「駄目だ、私が許さん」な、何故だ!!」

「学園の備品だぞ?修復にどれだけの費用がかかると思っている?」

「て、テメエ!人の命をなんだと思ってるんだ!!!!」

「だからこちらも手を打っている。それに私が法なのだからな」

 

 クソ!どうする!普通なら命令無視して破壊がいい。だが、それを口実に俺らを研究所に飛ばそうとしているようにも思える。百歩譲って自分が飛ばされるのはいいが、一夏まで巻き込むわけにはいかない

 しかし、ここで救いのメールが差し向けられる、と同時に山田先生が叫ぶ

 

「遠藤君!扉を壊してください!私が責任とります!」

「おい!私が「ありがとうございます!こちらは任せてください!!」」

 

 と、山田先生から許可を取ったように見えるが、実際は山田先生の発言の直前に学園長のメールから扉の破壊の許可が出た。そのため命令無視で破壊するつもりだったが、山田先生がタイミングよく許可を出したのでそれに乗るようにした

 なんて、説明している場合じゃあない!

 

「手だけ部分展開で行くぞ!そこのISにできるだけ刺激を与えないようにする!」

「了解!」

 

 今回、無人機がどう対応するかが全く読めない。なら、できるだけ敵と認知しないようにISを最低限の展開にして扉を破壊するようにする。これが最善かはわからないが、今思う最善の選択をする

 ISの武装のおかげで難なく扉を破壊する

 

「一夏、ここの避難誘導を頼む!自分はもう一方の扉を開ける!」

「わかった!みんな!落ち着け!!こういう時こそ落ち着いて逃げるんだ!!押すんじゃないぞ!」

 

 よし、一夏のほうは大丈夫そうだ。自分は急いで他の扉の所に向かって、逃げ道をさらに確保するために急ぐ。中では鈴が乱入ISの対応をしている。本来ならすぐに助けたいが、まずはみんなの非難が先だ。自分たちのやれることが先だ。

 避難の時間は稼いでくれよ!鈴!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いきなり来た未確認ISに最初こそ何かと困惑したが、すぐに状況を確認した。相手はアリーナのシールドを破壊するだけの武装がある。下手にそれを使われても周りに被害が出てしまうからまずは動かずに様子を見るのが先決だ。そして、管理室に救護の要請をする

 

「先生!救援部隊はまだですか!」

「待ってろ、今アリーナの扉がロックされている。それまで時間を稼げ。いいな」

 

 ・・・コイツ舐めてんの?時間を稼げっていう指示なら誰でもできるのに。織斑千冬だからと予想はしていたが改めてクズだと実感した

 まあ、あたしも代表候補生、それも軍属であるからそれ相応の対処の仕方は受けている。こういう時に率先して対処するようにも言われていたから仕方がない

 ただ、計算外だったのはクズ(織斑一春)がいたことだった

 

「助けなんていらねえよ!俺様が華麗に倒して、お前らとの格の違いを見せてやる!」

「馬鹿!勝手に動くな!!」

「うるせえ!零落白夜!!」

 

 クズが未確認ISに対して攻撃を仕掛ける。だが、長い手で剣が当たる前にクズの体をふっとばした。

 

「ぐべえっ!」

「あの馬鹿!!」

 

 そのまま、未確認ISは掌からアリーナのシールドを破壊したビームを発射する態勢に入る。このまま撃ってもらってクズに深手を負わせるのも良かったが、死なれたり、けがをされたりするとあたしが後々面倒だから助けることにした。幸い、クズは気絶したから下手に暴れられることなく運ぶことができ、未確認ISからのビームを躱した。

 とはいえ、こちらは荷物を抱えた状況。相手のほうが性能的に上だ。どうしたら・・・

 

「り~ん!!」

「か、簪!?」

「仲間のピンチに、私、参上!!」

「ありがとう!まずはこいつ運ぶからソイツを見張ってて!」

 

 ピットから簪が来てくれた。どうやらピットは開いていたようで、簪が助けに来てくれたのだ。これなら対処がしやすい。まずはピットにクズを置いてアリーナに戻る。相変わらず、未確認ISは動かないし喋りもしない。・・・まさか無人機?

 

「・・・ねえ、こいつさ、人乗ってる?」

「いや、乗ってないんじゃない?」

「でも、無人ISなんて聞いたことがないわよ」

「でもさ、このISから生体反応が無いんだけど」

 

 確かに普通ならどのISでも生体反応がある。たとえ全身装甲(フルスキン)ISでもだ。あたしの生体反応のセンサーが故障したかと思ったが、そうではなさそうだ

 

「つ・ま・り!心置きなくぶっ飛ばせるってわけだね!」

「・・・アンタそんな性格だったのね」

「うん!今まで隠していたけど、もう吹っ切れちゃった☆」

 

 ・・・凄い変わりようね。それも形態変化の影響かしら?

 そうじゃない。まずは無人機の対処が先だ。幸いあたしも簪もSEは十分にある。簪は形態変化前の状態だが、問題ない。まずは時間稼ぎ。観客席はだんだんと人が少なくなっているから、全員が避難するまで持たせるわ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 ()()()には誰もいなくなった。避難は完了したようだ。その間に無人機は攻撃を仕掛けてきたが、すべて躱したため、簪ともどもSEは減っていない。

 だが別の問題を抱えている

 

「・・・どう?効いてる?」

「駄目、全然効いてない」

 

 こちらの遠距離攻撃が一切通用していないのだ。あたしの衝撃砲も簪の牽制のライフルも効いていない。傷一つついていないのだ。避難ついでに少しでもSEを削れればと思っていたがために、嬉しくない誤算だ。

 かといって近接攻撃をしようものなら、あのビームを躱せるかわからない。一方が突っ込み、その隙にもう一方が最大火力で叩き斬るのも考えたが、リスクが大きすぎる。

 

「・・・一つだけ方法があるよ。私が形態変化すれば打開策がある」

「ホント!?なら早く変身しなさいよ!」

「やろうと思ってもできなかったんだよ、でも今ならできそう」

 

 そういうと、簪は武器をしまい、両手を少し広げる。すると簪のISは銀色に変化していった

 

「よし!簪ちゃん、変身完了!!」

「・・・静かに形態変化したわね」

「ホントだったらド派手にやりたかったけど、状況が状況だしね~」

 

 それはそうだ。ここでライダーや戦隊ものみたいな変身をしたら一発ぶん殴っていただろう。

 で、どうするか聞くと、簪の単一能力で無人ISのビームを撃つ手を破壊し、とどめに私の双天牙月でダメージを与えてほしいというもの。確かにビームさえ使えなくなれば、あのISは倒すのは難しくない。

 

「で、アンタの単一能力ってどんなの?」

「この子の単一能力は・・・」

 

 突然マイクが入る音が聞こえ、大声が聞こえる

 

 

『一春―――!!男ならばその程度の相手に勝てずしてどうする!!』

 

 モップが放送室から叫んで・・・ちょっと待って!放送室に人が倒れてる!このままじゃあ中の人たちが危ない!まさか気絶させたっていうの!?

 てっきり避難したものだと思っていた!マズい!すごくマズい!!

 

「あの馬鹿!!」

 

 無人機が放送室に向けて銃口を向ける。駄目!!これじゃあ間に合わない!!

 

「間に合ええ!!」

 

 簪が飛び出し、刀身が光った薙刀で間合いを詰める。が、それより早く無人機が放送室にビームを撃った

 駄目だ、間に合わない、射線と反対方向にいるからここからでは無理・・・

 

 

 

 

 

 

「「させるか!!」」

 

 どこからか来た一夏たちが射線上にギリギリで大きなシールドを張り、ビームを受け止める態勢に入る。でも、あのビームはアリーナのシールドを破壊した威力だ。これじゃあ一夏たちが持たない!!必死の思いをプライベートチャネルで叫ぶ

 

「駄目!一夏たち、避けて!!」

「大丈夫だ、鈴!確かに真っ向から受け止めるのは無理だけど」

「ビームの()()くらいなら変えられるだろ!!」

 

 そう言って二人はシールドをビームに対して真正面ではなく、斜めになるようにしてビームを迎える。確かに真正面で受け止めるとシールドはたやすく破壊されてしまうだろう。だが、斜めにすることでビームを受け止める表面積を大きくすることで威力を分散させることができる。そして、受け止めるのではなく受け流すなら一夏たちへのダメージも少なくなるはずだ。

 結果、ビームの受け止めはできなかったが放送室から逸れたところに被弾した。放送室は無事のようだ

 

「一夏!雪広!」

「こっちは大丈夫だ!また撃ってきてもいいように兄さんと防衛している!」

「だから、ソレを任せたぞ!!」

 

 良かった。一夏たちは無事のようだ。無人機もあのように防御されたのは想定外だったのか動揺しているように見える

 その隙を見逃さない影がいた

 

「簪ちゃんを忘れちゃ困るんですけど!」

 

 さっき邪魔によって単一能力を出せずにいた簪が無人機と距離を詰める。そして大きく薙刀を振りかぶる

 するとその薙刀は淡い光に包まれる

 

「喰らえ!『光極(こうぎょく)』!!」

 

 勢いよく振り下ろすと刀身の光が斬撃波となって無人機に迫る。だが、あれでは遅い。所見の私でも躱せてしまう。実際に無人機も難なく躱し・・・

 

「甘いよ」

「!!」

 

 なんと先ほどの斬撃の軌道が直角に曲がった。しかも初速よりも早い速度で無人機の右手目掛けて飛んでいく。無人機も予想外だったのか反応が遅れ、右手に斬撃波が直撃する。

 

「いくら丈夫だとしても、特大のビームを出す出口に傷を負ったらどうなるだろうね?」

「!!」

 

 簪の言葉の後、無人機の右手が爆発する。爆風の後、無人機の右手が変形していることから、脅威のビームは撃つことができない。仮にビームを撃つとしても、あの火力は出ることはないし、最悪誘爆する。だが、そうなることくらいわかるはずだ。

 だからこそ今がチャンス!

 

「と、いうことで後は任せたよ」

「わかったわ!!」

 

 一番危険な攻撃が飛んでこない今、私のハイパワーの甲龍で無人機を機能停止にする!一気に間合いを詰めると無人機は左の腕で私を薙ぎ払おうとしてきた。だけど私は右手に持った片方の双天牙月でそれを受け流す。

 これによって無人機の体制が崩れる。どうやら機能しなくなった右手の影響だろう。だが好都合よ!

 

「くらえ!!」

 

 がら空きの胴に左手でもう一方の双天牙月を叩きこむ。そのまま回転切りで二発胴に当てる。機械だから息はしないだろうが、息する間も与えずにラッシュを続ける。時折、反撃はしてくるが躱してカウンターを決める。

 

「・・・!」

 

 十何発か叩き込むと無人機は動かなくなった。流石にこれだけダメージを与えればSEもなくなるわね。アドレナリンが切れたのか疲れがどっと押し寄せてくる

 空中にいた簪が私の所に降りてきた

 

「お疲れ、鈴」

「ええ、簪もお疲れ様。まさかあんな単一能力(ワンオフアビリティー)とはね」

「そうでしょー?私も初めてだったからうまくいくかわからなかったけど良かった~」

「とにかく、皆無事でよかったわ」

「そうだね!雪広たちもファインプレーだったし」

 

 そうね、と言いつつ、一夏たちもここに降りてくると思って振り返ると

 

ヴォン!

「!!」

「嘘!?」

 

 なんと無人機がこちらに右手を向けていた!まさか・・・誘爆覚悟で私たちを道連れにするつもり!?回避が間に合わな・・・

 

ゴシャッ!!!

「「!!」」

「全く、二人とも詰めが甘いんだから」

「こういうのは完全に潰さないと、何が起こるかわからないからな」

 

 上にいた一夏たちが無人機を叩き潰した。完全に腕が胴体から離れ、無人機は本当に機能しなくなったようだ。だが、

 

「くたばれ」

 

 雪広はさらに頭部を剣で何度も突き刺し、原型が分からなくなるまで止まらなかった。少し恐怖を感じたが、それ以上に動くかもしれないことを考えていなかった私たちのミスの罪悪感の方が大きかった。

 

「鈴!けがはないか!?」

「だ、大丈夫よ。そんなに心配しなくても」

「あんまり多いとかえって足手まといになると思って俺たちは戦闘に参加してなかったけど、大丈夫だったか不安でさ」

 

 全く、一夏は心配性なんだから・・・私は代表候補生よ?こういう不測の事態の訓練だったしてるんだから

 

「代表候補生だからね。こういうのも慣れているのよ。でも心配してくれてありがと」

「っ!あ、ああ!」

「ぶーぶー、私には心配してくれないの~?」

「も、もちろん簪も心配してたぞ!友達だもんな!」

「ってことは鈴に対してはそれ以上ってわけだね」

「え!いや、あの・・・」

 

 そんな反応されるとこっちも恥ずかしくなっちゃうじゃない!一夏ったら!

 嬉しいけど!!

 

「スクラップ完了~、皆お疲れ様」

 

 雪広が戻ってきた。無人機は見るも無残な姿になっていた。やりすぎな気もする

 

「お疲れ、兄さん」

「雪広もお疲れ」

「お疲れ~、どうだった、私の活躍!」

「ああ、凄かったよ。ありがとうな、簪」

「! う、うん!!ありがと!」

 

 なんか、簪の反応が・・・まさか

 

「まずはピットに戻ろう。鈴と簪は疲れているだろうから」

 

 一夏の言葉でみんなピットに戻っていく。簪を問い詰めることはできなかったが、その確認は後でもできる

 とにもかくにも、無人機を対処出来て良かったわ。

 




 主人公たちが撃破しなくてもいいんじゃないかと思ったものの、雪広たちがおいしいところをもって言った感が出ている・・・

 そろそろ1巻が終わりそうですね
 その時にキャラと機体紹介して、小話も入れようかなと
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