Inferior Stratos   作:ユキ (旧 rain time)

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第1章 IS学園入学編
第1話 入学と再会と決闘と


 4月。桜が咲き、新たな年度が始まる季節。

しかしIS学園の1年1組は異様な雰囲気が漂っていた。そこには史上初の男性IS操縦者がいた。

 

 

 クククッ、ついにIS学園に入学したぜ。これで俺様のハーレム生活が始まるってわけだ。俺の時代ってわけだな。にしても、IS学園の生徒は顔立ちもスタイルもいい奴らが多いとは、交流のし甲斐があるってもんだな!隣には箒の熱い視線も来るし、素晴らしいじゃないか!

 おっと、俺の自己紹介の番と来たか・・・

 

「織斑一春です。なぜかISを動かせました。趣味は剣道です。皆さんよろしくお願いします」

 

 にこりと笑うのを忘れない。こうすればたいていの女は落ちる。俺様だからな。

 俺の予想どうり、歓喜の悲鳴があちこちで起こる。気分がいいなあ!

 

「さすがだな、私の弟は」

 

 と、壇上の千冬姉がいう。その後一言二言しゃべるだけで歓声が起こる。流石だな、千冬姉は。あの出来損ないとは比べるまでもない・・・

 

「すみません、遅れました!」

 

 この声、男の声のほうを向くと俺の思考はは止まった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっば、初日から遅刻なんて。俺たちついてないな」

「ホントだな。これだったら前日にこの学園内に入っときゃよかった」

 

 今、俺たちはIS学園に向かっている。今まさに始業式が始まっているという時間なのにだ。

 できる限りISの操縦をしたかったため、前日まで束さんの所で兄さんと訓練をし(兄さんは帰国後、俺たちと同じところで訓練をしていた)当日の始発のモノレールで行く予定だった。しかしモノレールの不調により1時間くらい足止めを食らってしまい、今に至る。遅延証明書もあるし、遅れると連絡はしてあるから問題はない。

 そうこうしているうちにIS学園の正門が見えてくる。そこには一人の女性が立っていた。

 

「おはようございます、雪広くん、一夏くん。大変でしたね。」

「おはようございます。そして、お久しぶりです。山田さん」

 

 雪兄さんが挨拶を返すと俺も挨拶をする。そう、IS適性検査の担当の人が山田真耶だったのだ。

 

「久しぶりですね。あと、雪広くんたちの副担任となったのでわからないことがあったら何でも聞いてくださいね。」

「わかりました。その時はよろしくお願いします、山田先生」

 

 ただ、適性検査の時を思うと本当に頼りになるのか心配だ。

そうこうしていると俺たちのクラスである1年1組の教室につく。

 

「よし、じゃあ入るか」

「ああ、兄さん」

 

 兄さんがノックしてから教室に入る。壇上には・・・織斑一春、織斑千冬がいる。聞いてはいたが視界に入るだけでも不愉快だ。だが、こればかりはどうしようもなかったとのこと。

 幾分かこちらの要求は通ったが、男性IS操縦者を固めたほうが良いとのこと、「ブリュンヒルデ」である織斑千冬のクラスなら問題ないとのことらしい。だが、後者はどうやら織斑千冬信者が通したらしいがこればかりは雪兄さんでもわからないとのこと。束さんならわかるかもしれないが、知りたいときに教えてもらおう。

 そう考えている間に兄さんが自己紹介をする。

 

「遠藤雪広です。男子校出身です。嫌いなものは女尊男卑や自己中心的な人間。それ以外の方は気楽に話しかけてください。よろしくお願いします。」

「遠藤一夏です。武術をたしなんでいます。趣味は菓子作り。嫌いなものは兄さんと同じ女尊男卑だったり自己中心的な人間です。1年間よろしくお願いします。」

 

 兄さんの自己紹介をアレンジさせてもらった。まあ、上々だろう。これで女尊男卑の人間は寄ってこないはず・・・

 

 後ろから殺気。

 兄さんが右、俺は左に動く。間に出席簿が振り下ろされた。

 

「何のつもりです?織斑千冬」

「その出来損ないに罰を与えるだけだが?」

「なぜ罰を与えるのかもわかりませんがずいぶんと横暴ですね?」

「ここは私が法だ。生徒は私に従って当然だろう」

「ここは軍ではない。それすらもわからないようじゃ教師失格ですよ、織斑教授?」

「・・・チッ、まあいい。貴様らの席は空いてる奥の2つだ」

 

さっさと着け、と吐き捨てるように言う。ホント、なんでこんな奴が人気なのか不思議でしょうがない。女尊男卑の人間にとっちゃ神なんだろうが俺らにとっては邪神以外何者でもないがな。

言いたいことは兄さんが大体言ってくれたし、一応指示には従うか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 直後の休憩時間。先ほど、いきなり一夏に暴行をするとは思いもしなかった。あんな奴に教員免許渡した奴は本当に能がない。どうせブリュンヒルデだからという女尊男卑の人間が渡したのだろう。

この世の中、女尊男卑をなくすには上をどうにかするしかないのか・・・

 

「さっきは大丈夫だったか?一夏」

「大丈夫だよ。心配性だな。兄さんは」

 

 そうか?あんなことがあっては心配しないほうがおかしいんじゃないか?それに弟を心配しない兄がいるはずないだろう?

 ちなみに廊下では多くの女子が牽制しあっている。軽蔑、といったものではなく興味に近い視線を感じている。敵・・・ではなさそうだ

 

「気楽に話しかけてくれるかと思ったが・・・ちょっと残念だな」

「仕方ないよ、女子しかいないところに男がいるだけでもイレギュラーだから」

 

 そういうものなのか?まあ、女子の気持ちなら一夏のほうが分かるはずだ。自分は男子校出身だし、それに自分はアレだから・・・仕方ないか

 

「なんで生きているんだ、出来損ない」

 

 ・・・一番会いたくないやつの一人が来やがった。ったく、なんでこういうやつは絡んでくるのか、めんどくさい

 

「何を言ってる、俺は遠藤一夏だ。お前の言う出来損ないじゃない。」

「俺に口答えするなんてな、いい度胸じゃないか」

「そうだ!一春に口答えするな!出来損ない!!」

 

 なんか織斑の取り巻きがうるせえなあ。こいつ篠ノ之束の妹か?束さんがほぼほぼ断絶している、一夏をいじめていたクズか?見ただけでわかる。こいつは人間的にクソな顔をしている。

 というより、弟が馬鹿にされて俺がそろそろ限界だ。

 

「さっきから黙っていたが何様だよ、てめえら。俺の弟を侮辱しやがって・・・」

「俺を知らないのかい?ブリュンヒルデの弟にして天才の織斑一春を。」

「その天才様は人を侮辱しないと気が済まないのかい?それとも人を不快にすること『だけ』は天才様なのかな?」

「なんだと!?貴様ァ!」

「落ち着きなよ箒、こいつらには何言っても無駄のようだ。凡人には俺たちの考えが分からないんだよ」

 

 そういってどこかに行く。本当胸糞悪いな。あれが天才だったとしたらそんな天才はそこら中にいることになるのに・・・絶対他の人よりも優れていただけの人間だろう。ああいう人間は根幹が腐ってる。いわば社会のゴミだ。抹殺せねば・・・

 そう考えていると一夏が申し訳なさそうに口をひらく

 

「ごめんな、兄さん。」

「お前が謝ることじゃない。一夏こそ、あんな奴らといて辛かっただろう」

「・・・ああ、辛かった。でも今は兄さんがいる。それにあの時みたいな弱い俺じゃない」

 

 うれしいことを言ってくれるじゃないか。弟の成長が見れてうれしいよ

 こんな弟をもって、俺は幸せ者だな・・・

 

 

 ブラコンだと思ったやつ、表に出ような?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっとよろしくて?」

 

 二回目の休憩時間に声をかけられた。その声のほうを向く。セシリア・オルコットがそこにいた。

 自分はこいつを知っている、といっても一方的にだが。イギリスの貴族で代表候補生にして専用機持ち。自分の嫌いなエリートというやつだ。そして女尊男卑の思考を持っているらしい。最後は確信を持てなかったがそうでないことを祈って話しかける

 

「なんでしょう?」

「まあ、何ですの?そのお返事は、このわたくしに話しかけられただけでも光栄だというのに!」

 

 ・・・前言撤回、女尊男卑にどっぷりつかったゴミだった。こんなゴミはほっとくのが一番。

 

「そうですか。自分言ったよね、女尊男卑の人間が嫌いだと」

「フン!男のくせに入試主席であるわたくしにそんな口の利き方なんて、教育がなってないことじゃあありません?」

「お前みたいなやつには敬意なんて必要ない」

 

 一夏の言う通り、こんな奴には敬意を与える必要はない。こういうやつはへりくだると余計に調子に乗るタイプだ。ま、反発してもどうせヒステリックになるからもう、どうしようもないな。

 

「そうですか。話すだけ無駄のようですね。もしなにかあっても教えませんわよ」

 

 そういって席に戻る。・・・なんか今朝から気分の悪いことが続くな。

 

「なんだアイツ、偉そうに」

「ISの代表候補生ってあんな奴がやってんだろうな」

「だな。やっぱ動かしたのは間違いだった気がする」

「それはどうしようもないが、あんな奴が首席なんてな」

「やっぱどうかしているな」

 

 こんな愚痴を一夏と語り合う。IS学園にいなかったらこんな風に学校でだべることはなかっただろう。それについてはよかった・・・のかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 三時間目は織斑千冬の授業だった。あのクズの授業、聞きたくもないがIS関連なので聞いておく価値はあるだろう。

 

「その前にクラス代表を決めなければならないな。簡単に言うとクラス長みたいなものだ。各委員会会議の出席のほか、今月末のクラス代表対抗戦にも参加してもらう。自他推薦は問わん。誰かやるやつはいるか?」

 

 うまくまとめているが、いわゆる雑務を押し付けられる生贄を誰かがやれってことだよな。男子校だったらノリとかで決まるが、生憎ここは女子高。変な空気にしたら学校生活がまずいので黙るに徹する。一夏も沈黙を貫くようだ。

 

「はい!織斑君がいいと思います!」

 

 織斑が推薦される。あいつがクラス長なのは癪だが、面倒ごとを押し付けられるならそれでいい。ただ、男って理由だけで推薦するとなると・・・

 

「私は遠藤君・・・だと二人いるから雪広君を!」

「なら私は一夏君を!」

 

 ・・・やっぱりか。ただ、男に仕事を押し付けようというよりも、クラス代表は男という見栄えのほうを優先している感じだな。それだったら仕方がない。

 どうせ自分らの意見は却下するだろう。あのクズ教師は。

 

「お待ちください!」

 

 とさっき絡んできたゴミ、ことセシリア・オルコットが噛みついてきた。

 即座に一夏にアイコンタクトをする。一夏はバックを開け、あるものを取り出し、スイッチをオンにする

 

「実力からいけばわたくしがクラス代表になるのは当然。それを物珍しい理由で極東の猿にやらされては困ります!」

 

 出るわ出るわ奴からの男性差別の発言が。それだけじゃない。日本差別まで言ってくる。こいつ、どこの国に今いるのか分かってないのか?まあ、それはそれで好都合だがな。

 

「イギリスだってお国自慢ないだろ?」

「なっ・・・!」

 

 チッ・・・クズが割り込みやがって。余計にめんどくさくなってしまう。にしても、この程度でケンカになるとは・・・自意識過剰な人間は中身が幼稚だな。

 勝手に二人でヒートアップしているが、あのクズ教師、止めようとしない。ホント、こいつに教員免許渡したバカはだれだよ。今すぐ剥奪しろ。

 

「それにしてもあなたたち2人は何も言いませんのね。なにも言えないのでしょうか?先ほどの威勢はどこにいったのでしょうね」

 

 こっちに噛みついてくるとは。どんだけ敵を作りたいんだか。エリート様の考えてることはわからねーや

 

「悪いね、こんな低レベルな言い争いに参加したくないもんだから」

「「なっ!?」」

「どうぞ、勝手に日本とイギリスの関係を悪化させてくださいな。自分は知らん」

 

 さっきも言ったが関わるだけ無駄だ。無駄な情報をシャットアウトしようと・・・

 

「ふん!このような腰抜けとは・・・あなたの家族もろくでなしのようですわね!」

 

 

 

 あ?今なんつった?

 

 

 

「聞こえなかったのかしら?あなたの育ての親もろくでもない方だとわたくしは言ったのですわ!」

 

 俺を馬鹿にするのはいい・・・実の親もその通りだ。

 だが、一夏を・・・幸雄父さんを・・・馬鹿にするのか、このゴミハ!!!

 ユルサナイ、ユルサナイユルサナイ、ユルセナイ!!!

 

 

 

 

 コ ロ シ テ ヤ ル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの女!雪兄さんの逆鱗に触れやがった!兄さんは育ててくれた父さんを馬鹿にされるとブチギレるんだ!

 兄さんはめったなことでは怒らないし、俺もケンカをしたのは数回しかない。しかもたいていは雪兄さんが負けていた。ただ、一度だけ雪兄さんがブチギレるとこを見てしまった。東京内で女尊男卑の女3人が雪兄さんをキレさせたのだ。

 はっきりいって惨事だった。一人は血まみれになって手足があり得ない方向に折れ曲がれ、また一人は棒のようなもので地面に手足を磔にされ、残る一人は雪兄さんが馬乗りになって顔を殴りまくっていた。その時の雪兄さんは怖かった。狂気の笑顔を浮かべながら殴っていた。何とか俺と雪兄さんの仲間たちで雪兄さんをおとなしく(気絶)させ、これ以上の被害が出ることはなかった。(女たちは東京の条例で捕まり、二度と東京に足を踏み入れることはなくなった)

 

 兄さんが立ち上がる。マジでキレている・・・俺はすぐに雪兄さんの肩を持った

 

「落ち着け、兄さん」

「・・・オチツイテイラレルトデモ?」

「分かっている。でも駄目だ。兄さんが問題を起こしてどうする」

 

 それに、と俺は畳みかける

 

「俺もそういうレッテルで見られるけど、兄さんはそれでいいの?」

「!」

 

 兄さんは俺が被害をうける行動は絶対にしない。兄弟の絆をこんな形で利用するのは申し訳ないが、今はそうするしかない。

 

「兄さん頼む、俺からの願いだ。抑えてくれ」

「・・・わかった」

 

 兄さんは席に着く。良かった・・・何とか怒りを抑えることに成功した。

 

「話はまとまったな。では来週の月曜日に代表決定戦を行う!いいな!」

 

 何もまとまってねーよ!低能クズ教師が!

 結局俺たちまで巻き込まれるし、まだあのゴミたちは言い争っているし・・・どうかしてるんじゃないか?このクラス。

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