地の文 ベルの台詞
カギカッコはほかのキャラのセリフで進行します
それは遠い…って訳では無いけれどちょっとだけ昔の話だ
それはとある研究施設での出来事だった
ベルカ時代の研究で誰とでも融合出来るユニゾンデバイスを作ると言った目的のものだ
君らが美雨と呼んでいたあの子はその違法研究所が襲撃された時に逃げ出した被検体さ。
その研究にいた時に試作品として生み出されたのがこのボク
そしてその実験台にされたのが月村美雨こと
本名クレア・ガーネット
古代ベルカの末裔の家から誘拐された正真正銘
紅蓮の炎姫ことルベラ・ガーネットの末裔だ。
「ちょっと待ってください」
何かなリンディさん
「ガーネット家というのは数年前に強盗殺人で全滅しているはずです。犯人は捕まっていませんが両親は殺され娘さんは行方不明だとされていますが…」
それは本来クレアの誘拐だけが目的でそれをその両親に見られた
だから殺して金目のものを持って行って強盗に見せかけたという訳だ
で、研究所で実験台にされたボクらは融合事故を引き起こし彼女はほとんど僕みたいな見た目になった
と言っても髪と目の色が変わったくらいだけど
君らが見てきた茶髪は事故を引き起こしたあとの見た目だったわけだ
「じゃああの赤眼と髪の色はなんだ?」
それは本来の姿だよ。クレアが魔法に目覚める前にある程度融合事故を軽減させていたから出来たことだ
融合事故を完全に治すためには完全に魔力ごと自分を切り離すしかないと考えたボクはジュエルシードの次元震を引き起こすほどの力を利用しようと考えた
「その結果がこれというわけか?」
その通りだよクロノ君
結果、月村美雨もといクレア・ガーネットはボクと完全に切り離された
その代わりに完全にこの世界から消滅したけどね
「消滅って…」
そのまんまの意味だよなのは
魔力反応なし、生命反応なし
それによってこの世界から完全に存在が消えたことを証明している
「そんな…」
元々賭けではあったんだよ
彼女もそれに了解したんだ
「…なるほど、何が理由であれロストロギアを暴走させたんだ。もう少し拘束はさせてもらう」
構わないよ
時になのは
「は、はい!」
美雨のことがもっと知りたかったら艦長に許可を取って話を聞きに来るといい。全ては話せないけどね
「うん…」
「あなたは…これからどうするつもりなのかしら?」
そうだなぁ、クレアとの約束でジュエルシードの件には最後まで首を突っ込ませてもらうわ
それがボクにできる最後の罪滅ぼしだから
「そう…それなら、よろしくお願いするわ。ベルさん」
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美雨…ボクはやるよ
君の願いは、望みは必ず叶えてみせる。絶対に、あの子は救ってみせるから