今回はこのような形を取らせてもらってごめんなさい
私は、ミッドチルダという別の世界で生まれ、また別の世界で人体実験をされていました
そしてそこで事故があって爆発に巻き込まれると同時に転移魔法が発動した
血まみれで倒れていたのはきっと爆風に乗って飛んできた何かが当たったんだと思います
記憶喪失も多分そのせい
私は魔法という力を使ってこの街で起きていた色々を解決するために動いてました
その過程で記憶を取り戻した
私の本名はクレア・ガーネットというそうです
もちろん月村美雨として生活していた時の記憶はちゃんとあるし人体実験されてた時の記憶もちゃんとある
私は自分のことを何も知らない
だから、私は海鳴を出ます
ミッドチルダに行って自分のことをもっと調べてこようかと思います
私はこの家で生活出来て確かに幸せでした
ありがとう
月村美雨
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「だそうよ」
家族全員で読んでください
そう書かれた手紙を朗読し終えた忍は重々しく口を開いた
「お姉ちゃん…美雨ちゃんは…」
「一応海外留学といった措置を取らせてもらったわ、無期限だけど」
「こうなることは…分かっていたのでしょうか…」
「いつか自分のことを確かめなければならないからこの家を出ると言っていたのに…まさかこんなに早いなんてね…」
「寂しいでしょうけど諦めてすずか。一生会えなくなるわけじゃないから」
「うん…」
「石田先生にもこれ渡さないといけないわね…」
その手には一枚のDVD
差出人はもちろん美雨だ
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「それにしても美雨ちゃんがこんなの送ってくるの珍しいなぁ」
先日石田先生から送られてきた美雨ちゃんからのビデオメッセージ
「はやて~美雨って誰?」
「美雨ちゃんはな 私の友達や」
病院からの帰り道
自身と同じくらいの赤毛の少女 ヴィータの問いに答える
「それにしてもこんなこと初めてやな」
「友人なら直接言いに来るなどすればいいものだが」
ピンク色の髪をポニーテールに結んだ女性 シグナムも意見を出す
「もう家やしみんなで見よか」
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『親愛なる私の友達、八神はやてへ』
「なんやなんやえらい真面目やな」
『まずはあなたに質問します 魔法って信じる?』
魔法 ついこの間までだったら絶対に信じなかったかもしれないしあっさり信じたかもしれない
『私は魔法使いなんだ』
『つい最近記憶も戻ってさ、本来の髪の色になったりしたんだよ』
何言ってるんや 魔法使いってこんな身近に居るもんなん?
『ユニゾン・アウト』
そういった時美雨ちゃんの身体が光り髪と目の色が変わり隣に見知らぬ人物がいた
「融合機…!?」
『ビデオだから合成とか思われるかもしれないけどこれはほんとにある事だよ』
『ボクの名前はベル。月村美雨ことクレア・ガーネットと事故って離れられなかった融合機だ』
『サラッと言われたけど私の本当の名前はクレア・ガーネットって言うんだ』
クレア・ガーネット…
髪も白っぽいし目は赤いしほんとに外国人っぽいなぁ…
『あの本は今すぐにでも捨てた方がいいあれは危険なものだ』
『私の意見だから捨てるかどうかは分からないけど』
あの本…間違いない、あれや
『まぁ、私は地球の外の世界 管理世界と呼ばれる場所から事故で来てしまった』
『私はミッドチルダっていう世界の生まれでそこに行こうと思うんだ』
え…じゃあ…
『短くて半年長くてそれ以上、ここには帰って来れない』
『それでも自分のことを確かめなければならないから私はミッドに行くよ』
『だから…また帰ってきた時、また改めて友達になって欲しい』
『一方的だったけど、大切な友達へ。月村美雨より』
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「美雨ちゃん…」
「主…」
なんか直接言いに来るとかなんかあったはずや…それなのに…
「ベルカの騎士がまだどこかに居るとはな」
「それにしても急よね…」
「あたしはあいつ気に入らねぇ…直接会いにくりゃあいいのに…」
「きっとまた…会えるよ」
これを送ったのは
なのはがフェイトと別れたあとの話です
次回からはオリジナルやりたいなって
それではまた次回お会いしましょう