それでも彼女は焔と共に   作:ゲストU

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ここから数話(の予定)美雨ことクレアのミッドチルダ訪問になります
この話以降完全に美雨の呼び方は消えてクレアに統一されます


ガーネット

「ここか…ここから私は…」

 

 

なのはたちと別れ、フェイトは裁判のため、私は自分のルーツを探しにミッドチルダへ行った

そこで私はリンディさんの計らいで地図やお金をもらってミッドを観光することになった

フェイトの裁判でアースラの人達は忙しく私は一人で行くことになった

 

そして今…ひとつの豪邸の前にいた

リンディさんからとある許可をもらいその屋敷に立ち入ることを許してもらった

 

本来管理する立場の人でないと立ち入ることは許されないほど前の事件だったので今では当時執事をしていた人しか出入りしていないそうだ

当時は金目のもの目当てに泥棒が入ることはあったらしいが今ではそんなことも無くなったそうだ

 

屋敷内に入って軽く見回してみると掃除しきれないのか少し埃が目立った

 

「これ…」

 

見つけたのは写真立て

自身と同じ髪の子供と母親そしてそばに寄り添う父親の写真

 

 

「やっぱり…私は…」

 

手に取ったそれを戻す

 

 

「デバイスセット」

 

デバイスを起動し軽くサーチをかける

危険なものは…ない

そうして屋敷を一通り探し回ったものの

 

 

 

「やっぱり…特に何も無い…」

 

5年以上前の事件だからとっくに片付けられているだろうと予想はしていた

 

 

それでも…

 

 

「なにか…他にも残ってればなぁ…」

 

 

何を言っても始まらないが最低限生活できるようなものしか残っていなかった

後は写真入りの写真立て

残っていたソファに腰掛ける

 

「そこにいるのは誰です!」

 

「ん?」

 

声的にはアリサの所の鮫島さんと似たような感じの声がした

ここに来る人物など一人しかいない

 

「あなたがこの屋敷の管理をしている人ですか?」

 

「だったらなんだと言うのです?」

 

警戒しながら聞いてくる男性

 

「私のことを覚えて…るわけないか」

 

 

「なんですって?」

 

ベルから話を聞いたことがある

イグニスはカートリッジシステムを搭載する前提で制作されたデバイスで技術の進歩により数代前から受け継がれているデバイス

生まれた時から私のものになっている らしい

 

「だったらこれ!」

 

解除していたデバイスを起動すると同時に騎士甲冑を展開する

 

「それはイグニス!?何故あなたがそれを所持している!それは…」

 

「ガーネット家の人間に受け継がれたものでそれを持っているのはクレア・ガーネットつまり、私」

 

「まさか…」

 

「ただでさえ少ない古代ベルカの使い手なんてそうそういないしこの髪とか目をよく見ればわかる。私は、この家の子だ」

 

薄暗いので魔力光を使い姿をはっきり視認できるようにする

 

「そんな…あぁ、旦那様…奥様…クレア様が…クレア様が…」

 

 

私を姿を見て数秒固まったあと涙を流し座り込む男性

感極まっているのは分かるが変な格好で座り込んだせいで土下座してるようにも見える

 

間違いない、この人が当時執事をしてた人だ…

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

「どうも見苦しい姿をお見せしました…」

 

「あーうん大丈夫だよ」

 

あれから数分 泣き止んだ男性と向かい合ってソファーに座っていた

 

「クレア様は今までどうしておられたんですか?」

 

「うん、それを説明するために人を呼んだんだ」

 

「人でございますか」

 

 

するとベルカの魔法陣が近くのスペースに生まれた

 

「やっほーきたぞー」

 

あの時のことを説明するにはやはりベルが一番だ

なので思念通話で呼んでおいたのだ

 

「で、今回ボクを読んだ理由は何?」

 

「この人にあのころのことを話して欲しいんだよ」

 

「誰?」

 

「私、ガーネット家で執事をしておりました者です。バトラーと及びください」

 

「そう。じゃあ事の発端から説明していこうか」

 

 

かつてベルがリンディさん達にしたのと同じ説明を聞いた

私は初めて聞いたけどそんな背景があったなんて…

 

「そんなことがあったのですね…」

 

「クレアは知らなくて当然だと思うけど」

 

 

「私、ここに来てよかったよ」

 

紛れもない本心の言葉だ

 

「ここが自分の始まりなんだってそう思えた」

 

 

「これからもここの管理バトラーさんに任せてもいいかな?」

 

「私は構いませんがそれは何故?」

 

「私は地球っていう管理外世界に住むつもりなんだ。いずれ管理局に入るためにこっちに移り住むつもりだけど」

 

「だから引き続き私にここの管理を?」

 

「そうだよ」

 

「分かりました。引き続きここの管理を務めさせていただきます」

 

「それとさバトラーさん」

 

「なんでしょうか?」

 

「この家のものってさ…」

 

「この家のものでしたら盗難対策のため倉庫に閉まっておきました。旦那様もそう仰っていらしたので」

 

「そっか、良かった。あの写真立て持って行ってもいいかな」

 

「写真立てですか」

 

「うん…私自身全く覚えてないけど、家族の思い出だから…」

 

「構いませんよ。あなたのご両親もきっとそれを望んでいます」

 

「ありがとう。バトラー」

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

「これからどうしようか」

 

「少なくとも半年は帰らないって言ったもんね~」

 

ガーネット邸から出て数刻

絶賛暇を持て余していた

 

「泊まるとこってどうなるんだろうか」

 

「さぁね~」

 

ぶっちゃけリンディさんに用意してもらおうと思ってた

あわよくばフェイトかリンディさんらと同じ部屋がいいなとか思っていたり

 

そんな時に通信が入った

 

『あ、クレアさん?今いいかしら?』

 

「大丈夫ですよリンディさん 何かあったんですか?」

 

 

内容としてはこうだ

 

 

ガーネット家を訪問したからやることないでしょ?

管理局でも珍しい古代ベルカの使い手のいる陸の部隊にお世話になれるようにしました

そこでその部隊の人が是非とも家で世話したいとのこと

どうしたい?

 

と言った感じだ

 

「リンディさんお世話って宿泊とかの方ですか?」

 

『それもあるけれど戦闘訓練もしてくれるそうよ。将来有望な人材だからって』

 

願ってもないことだ

あの家にはまだ帰らないって言ってしまったばかりだし

 

自主トレくらいしかやることないし

 

「その話、よろしくお願いしますって伝えておいてください」

 

『分かったわ 伝えておくわね。場所は明日連絡するから今日は私たちが使ってる部屋で1泊することになるわ』

 

「分かりました」

 

 

 

 

「で?」

 

「陸の部隊の人のところでお世話になるみたい」

 

「そっか」

 

 

 

ていうか聞くの忘れちゃったけど…その人誰?

 

 

 




Mohoyoさん誤字報告ありがとうございました
気をつけてるつもりでも見落としとかあるんですね…気をつけなくては
それではまた次回お会いしましょう

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