それでも彼女は焔と共に   作:ゲストU

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新たな身分と顔合わせ

「今日からここがあなたの家よ美雨」

 

病院から退院して案内されたのはとても立派な家だった

 

 

病院では色々なことを教えられた、最低限の常識だそうだ

すぐに理解出来たのは良かったと思う

 

 

「入りましょう?今日からあなたも我が家の一員なんだから」

 

予想外に大きくて唖然としていたがその言葉で我に返る

 

そしてその家へ歩き出す

 

 

────────

 

今日、お姉ちゃんが女の子を連れてくる

 

 

血だらけで倒れていた女の子を助けたと聞いた時も驚いたが

その子を引き取ると聞いた時はもっと驚いた

 

その子は記憶喪失で病院で最低限の常識などを教えてから退院って聞いた

 

私たちの家はちょっと特殊な秘密があるのだけれど

お姉ちゃんもその子ならきっと大丈夫だって言ってた

 

そう考えていたらお姉ちゃんが帰ってきた

 

 

 

 

────────────

「ただいまー」

 

 

「おかえりなさいませ忍お嬢様」

 

「ただいまノエル」

 

 

なんだろうこの服

とてもヒラヒラしてて…

 

「ノエルは家のメイドなのよ」

「メイド?」

 

 

「身の回りのお世話をするお仕事ってところかしら」

 

 

何それ教わってない

 

「流石に教わってないわよね」

 

ついてきて、今日から一緒に暮らす家族を紹介するわ

 

と、手を引かれて案内されたのは大きな部屋だった

 

 

 

────────────

 

「すずか?」

 

 

「入ってもいいよー」

 

 

 

 

さっきまで話していたようでようやくご対面なのだ

 

 

「ほら、早く入って」

 

そう言って引っ張られてきたのはどこか不思議な雰囲気の女の子だった

その目はどこか不安げな印象を持たせた

こういった状況に慣れていないのかしきりに辺りを見回していた

 

とりあえずソファーに座り自己紹介をすることにした

 

「えっと…私は月村すずか、これからよろしくね?」

 

「私はノエル・K・エーアリヒカイトと言います」

 

「私はファリン・K・エーアリヒカイトです」

 

「私は月村忍。次はあなたよ?」

 

「……美雨」

 

 

「美雨ちゃんか…よろしくね!」

 

「ん…よろしく」

 

それが私達の出会い

 

 

 

 

────────────

 

 

 

 

この家の人たちはいい人だ

すぐにそう思った

 

すずかに関しては背丈が同じくらいなので私はすずかと同年代なのだろうと思う

 

 

自分でも驚きなのだが結構頭は回るような気がする

目覚めた頃は記憶がなかったりとかでろくに反応できなかった

 

 

「ネコ沢山」

 

「ネコ好きなんだ」

 

 

屋敷を案内してもらっているけれど広いから迷いそう

 

 

「今度私のお友達を紹介するね」

 

「ん」

 

 

この子はいい子だ

 

 

 

こんな見ず知らずのこと、急に新しい家族だなんて言われて

 

 

事前に何か言われてたりしたんだろうけど

 

「ねぇすずか」

 

「なに?」

 

「私、これから沢山思い出作っていきたい」

 

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

────その日のひとコマ────

 

 

「ねぇすずか?」

 

「なにかな?」

 

「私どこで寝ればいいの?」

 

「あー、まだ部屋決めてないもんね」

 

「すずかの部屋でいいじゃない」

 

「大丈夫なの?」

 

「すずかお嬢様の部屋のベッドは大きいですからね」

 

 

 

────────すずかの部屋

 

 

「………」

 

「美雨ちゃん?」

 

「これ、ひとり部屋なの?」

 

「そうだけど?」

 

「大きくない?」

 

「そうかもね」

 

「ベッドなんて二人以上余裕で寝れると思うんだけど」

 

「お泊り会の時はみんなで寝てるかな」

 

 

 

美雨が改めてこの家が凄いと思った瞬間だった




これはまだ原作開始前です

次回誘拐されます

例のアレがバレます

美雨のさらなる秘密が明かされます
っていう予定です
それではまた次回お会いしましょう
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