地球を離れて数日
フェイトの裁判、問題なく進む気がする
はやてへのメッセージは誕生日に渡してと言ったから大丈夫のはずだし
心配事はほぼない!
そんなこんなであの部隊でお世話になることになったのは割とすぐだった
「あら、貴方が噂のベルカ使いかしら?」
待ち合わせ場所で待っていると青い髪の人が話しかけてきた
「たしかに使うのはベルカ式ですけど…誰ですか?」
「あ、ごめんなさいね 私はクイント・ナカジマ。あなたのこと預かることになった部隊から迎えに来たの」
あぁ、それでか
っていうか…
「ナカジマ?」
「私の旦那のご先祖さまが地球生まれらしいの」
なんか納得だわ
「てことは宿泊場所提供してくれるって人は…」
「それも私ね」
わーなんだこの人
ミッドの人ってお人好しばっかなのかな?
「よ、よろしくお願いします…」
「ふふ、じゃあ早速案内するわね」
────────────────────
そう言って連れてこられたのは訓練場らしき場所だった
「今日から少しだけだけど私たちがあなたに戦いを教えるわ」
「よろしく頼む」
紫色っぽい髪をした女性と厳つい男性がいた
「えっ、三人を相手にするんですか?」
「そんなわけないじゃない。あなたの相手は基本ゼスト隊長よ。あの槍持ってる人ね」
「私達三人で交代制で訓練するって話し合ったから安心していいわ。私はメガーヌ・アルピーノよろしくね」
「よろしくお願いします」
「やるからには加減はしないぞ。同じベルカの騎士としてな」
「騎士…」
「強くなりたいだろう?」
「はい!よろしくお願いします!!」
────────────────────
ぶっちゃけ舐めてた
私推定9か10歳なのになんでここまで容赦なくできるんだこの人
「もうへばったか」
「隊長やりすぎですよ動けなくなってるじゃないですか」
「それにしても凄いわね~この子もこの子のデバイスも」
本来ならばイグニスに単発式カートリッジシステムを搭載予定だったのだがそんなものは無いので銃からのカートリッジで補っていたのだ
今では連発しても動けなくなることは無いのだ
「だが、まだ若い」
「この年でカートリッジ使ってて体は大丈夫かしら?」
「クイント、メガーヌアフターケアは2人でやっておいてくれ」
「はーい」
「分かりました」
さすがに子供とはいえ女の体を触るのはあれだからな
と、小声で言ってたけど聞こえないフリしておいた私は悪くない
仕事の合間にやってくれてるので訓練できる時間は少ない
時間がすぎれば暇になるのだ
今はデバイスの整備のためにデバイスルームでベルとおしゃべりしてる
「うわぁ~それはお疲れさんだね」
「イグニス本体にカートリッジ付けようよー火力足りないよー」
「ダメに決まってるだろ。やるなら魔改造しなきゃならないからやだよ」
イグニスは管理局にお世話になり始めてから幾度となく強化改修を繰り返している
カートリッジシステム搭載のために強度を上げるなどしているのだがあくまで単発式用だったため今やカートリッジロードにしか使われていない銃のようにリボルバータイプを採用しようとしているのだ
正直私の言う火力は魔法の弾丸や斬撃などのことで物理攻撃は十分すぎるくらいだ
「だいたいそこまで急いで強くなる必要ないでしょうよ」
「なにか起きる気がするんだよー!はやてん家のあのヤバい本がどうにかなるとかさー!」
「大声出すんじゃないようるさいなぁ」
でも、正直ベルも感じたと思う
アレは普通じゃない
ただの本なら鎖なんか巻かれてないし
あの時はまだ事故ってたけどユニゾンしてたからわかったと思う
そうしているうちに寝落ちしていたようで起きた時にはクイントさんに抱かれていた