あー、何でこんなことになったんだろう
周りにはそこそこ大人数のどう見ても怪しい格好して倒れて積まれている大人たち
そしてよく分からない格好に身を包み十字の装飾が施された金色の双剣を握り積まれた大人を足蹴にしている私
何故こんな事になっているのかと言うとそれはしばらく前
すずか、アリサ、私の3人で買い物にでかけていた時に遡る
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月村家に養子に入りそれなりの月日がたった頃
私はすずかに紹介されて友達になった
アリサ・バニングスとすずかと私でその日買い物に来ていた
アリサと他に高町なのはを紹介されすぐに仲良くなれた
本来ならここになのはもいる予定だったのだが予定が入っていたためこの場にはいない
買い物の目的は私関連だ
お姉ちゃん曰く私物がなさすぎてつまらない。だそうだ
という事で私用の色々を買いに来たと言ったところだ
ちなみに記憶喪失に関してはアリサとなのはは知らない
大人にはお姉ちゃんが説明して内緒にしておくように言ってもらえたのだ
「残念だったわねーなのは」
「仕方ないよ翠屋は忙しいから」
「あそこの料理はみんな美味しいからまた行きたい」
なのはの実家は喫茶店を営んでいてそこはとても人気だ
高町家にはお姉ちゃんの恋人である高町恭也さんもいる
長女の美由希さんは恭也さんと一緒に剣術を学んでいてその妹のなのはは何で運動が出来ないんだろうと不思議に思ったのは割と最近だ
そんなこんなで人気が少ないところに来てしまって誘拐されました
そう、誘拐されたのです
すずか曰くうちもアリサの家もお金持ちなので身代金目的の誘拐だろうとの事
あなた落ち着きすぎじゃないかな?
あっという間に車に詰め込まれどこぞの廃ビルみたいな所に連れてこられた3人は今現在縛られて固められています
「いやーまさかこんな簡単に誘拐できるとは思わなかったな」
「ちょうど人気のないところ歩いてて助かりましたね」
まー運が悪いこと
「それにしても月村とバニングス娘はもともとの標的でしたけど他にいたあの茶髪の子誰ですかね?」
「あんな娘俺らも知らないがあの二人といる辺り金持ちの娘でいいだろうよ」
あ、これ完全に私のことですね
誘拐される際に薬で眠らされてたのでここがどこだか分かりませんしアリサとすずかの携帯は誘拐犯が持ってるし全員もれなく銃器持ち
アリサは未だ眠ったままですずかは起きてますがずっと黙ってます
私は寝たふりしてます
部屋に誘拐犯がいる時点で助けは求められないでしょう
「リーダー、ちょっと遊んでもいいですかね?」
「お前金が手に入るまで無傷にしとけ終わったら好きにしていいから」
「マジっすか」
うわぁ変態だ、変態がいます
このやり取りからして身代金要求は連絡済みですかね
ていうかお金受け取ってハイ終わりじゃないんですか
「それにしても月村の娘がいるとはホント運がいいぜ」
「月村って金持ちって意外になんかあるんですか?」
「あぁ、裏ではちょっとした都市伝説みたいた事になっててな夜の一族っつう吸血鬼の一族だって噂があるんだよ」
へー夜の一族に吸血鬼ねー
「は?」
「ん?」
「え?」
あっ、ヤベ
「美雨…ちゃん?」
あーめっちゃ驚いてるわ
寝たふりしてたのバレたどうしよ
「今の…聞いた?」
「聞いてない」
聞いてないっていえば大丈夫だよねって考えは甘かった
「そういう質問って聞いてないならまず何を聞いてないかって聞くと思うんだ」
「………」
ヤベーですよやらかしましたよどうやって誤魔化そう
言い訳を考えてキョロキョロしていたら
「流石に起きてたのは予想してなかったがお友達が化物だって知って驚いたか」
「何いってんですかあなた」
「あ?」
「化物だろうが何だろうが私には関係ないんですよ」
「ほう?」
「すずかはすずかだ!それに、そんなにお金が欲しいならきちんと働けバーカ!」
「このガキ…」
はっはっはー言ってやったぜ
これやばくね
銃がこちらに向けられようとしていた
────────
『おーおー随分と派手にやらかしたねぇ』
でたな謎の声!
『謎の声って…まぁいい。このままだとお前やられるぞ』
つまり〇されるってことですかね
『そうゆう伏せ字は誤解をうみそうだけどまぁそういう事だな』
じゃあ助けてくださいよ近くで見てるような口ぶりしちゃってさー
『それは無理だがお前にはこの状況を覆せる力がある』
おー何言ってんだあんた。そんな都合子いいことが『あるから言ってんだよ』
マジか 後そのしゃべり方似合ってないぞーもっと気安く行こうよ
『こうゆうやり取りは緊張感があった方がいいと思うんだよ』
残念、そんな空気は苦手なんだよね
『分かったいつも通りにするよ』
それでいいんだよ
『魔法についての知識はある?』
あると思う?
『知ってる。やり方は順に説明するから』
おっけー、どうすればいい?
『じゃあまずは胸に意識を集中させて』
胸?私は膨らんでないよ?
『そうゆうの今いいから』
はーい、つまんないのー
『今から少し力を返すよ。使い方はボクが教えるから心配しないで』
スルーしたね。一人称ボクなんだ
『それは今いいから。剣は振ったことある?』
逆にあると思ってんの?
『知ってる。まぁ殴れば勝てるから大丈夫かな』
ちょっと待って殴るって何
『ユニゾンシフトって言えばあとはこっちがサポートする。だから思いっきりやっちゃって』
え?ええ?
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胸が、熱くなってる気がする
必要なことが頭の中に浮かんでくる。いや、入ってくるの方が正しいかな
これはきっと失ったもの、記憶の欠片
ずっと持ってネックレスそれが何かもわかった
自分にどんな力があるのかも、わかった
使い方、多分大丈夫
なんだかちょっとだけ前に進めた気がする
「いくよ『ユニゾンシフト』」
髪の色がしだいに薄くなり瞳の色が変化する
まずは縄を切り立ち上がる
「なっ!?あの縄切らない限り取れないようにしてたのにどうやって!?と言うかなんだその服!?」
「そういうのいいから捕まえろ!」
遅いな
「えっ!?それ一体どこかガッ!?」
手にした双剣で下っ端っぽい人に一撃
綺麗に柄が鳩尾に当たったが一撃で気絶までいかなかったから側頭部を蹴飛ばし
「邪魔!」
下っ端を連続で蹴り飛ばしたあと呆気に取られてるリーダーらしき男へ
「このガキ!」
銃を構えてこちらに向けて撃ってくるがそんなものは当たらない
避けても良かったけれど二人に当たるといけないので障壁を使う
「な、なんだよそれは!?」
「悪いけど私も詳しくは、知らない!」
同じように蹴り気絶させる。
上の階だったのか下から騒ぎを聞きつけたのか足音が複数
「おーいさっきから騒がし…なんだこれ!?」
「どうなってんだこりゃ」
おーなんか結構来たな
「おい!これはお前がやったのか!」
「だったら何?」
「三人いるんだから一人ぐらい構うな!これ以上やられる前にやっちまえ!」
三下感凄いですね
やって来た奴らを片っ端から沈めた
無論死んでないだろうけど
「み…美雨ちゃん…」
「とりあえず携帯回収したから連絡しといてもらっていいかな?」
「う、うん」
いやーこれで安心かな
なんてことは無かった
って感じで冒頭の場面に戻るのだが
さっきからすずかがビビってるのかこっち避けてるからどうしたもんかな
私自身はよく分からないが
謎の声曰くこれは「魔法」なんだそうだ
そして今来ている服はバリアジャケットという防護服で振り回したり連結させて遊んでるこの武器はデバイスと言うらしい。名前はクロス
これはあくまで練習用という感じらしく謎の声が大丈夫だと認めたら本来のデバイスをくれるらしい
今は封印している状態らしいけど
デバイスには殺傷設定と非殺傷設定という便利なものがありさっきのは全て非殺傷
死にはしないがめちゃくちゃ痛いらしい。死なないだけましだね
にしても…
「ねーすずかーなんでそんなに避けるのー?」
「そうよ、何があったか分からないけど美雨の事そんなに避けないわよ普通」
「あ、あの…えっと…」
さっきから何度か話しかけてみてるが全部こんな感じの返しだ
アリサはすべてことが済んだ後に目を覚ました
アリサが寝てる間に階下に移動しているし
バリアジャケットは既に解除してクロスもネックレスに戻ってる
「そんなに私が怖い?」
「えっと…そういう訳じゃ…」
「じゃあなんでさー」
これじゃいつまで経ってもこのままだよー!
「3人とも無事か!?」
「あれ?恭也さん?」
「良かった、みんな無事みたいだな」
翠屋はどうしたのあなた
「三人が誘拐されたって忍から聞いてな。飛び出してきた」
それでいいんですかほんとにもー
「大丈夫だよ、許可はとってあるから」
「そうですか。迎えきてますよね?」
流石にこの状況でどこか分からないところから歩かされるのは勘弁なのです
「鮫島さんを呼んであるから大丈夫だ。もう来てるんじゃないかな」
そんなわけで安全を確保した上で解散した
のだが…
「(まぁ、こうなるよね)」
場所はかわって月村邸
とてつもなくピリピリしてます誰か助けて
今部屋にいるのは
お姉ちゃん すずか 恭也さん ノエル ファリン 私
の6人で
最初の3人は私と対面するように座っていてメイド二人は扉のそばにいる
「で、なにか質問はあるかしら」
「特には」
「そう、次に何でああなったのか説明してくれるかしら」
現状 説明を受けて尋問されてます 以上
「えーっと、犯人煽ったら目覚めた」
「バカにしてるの?」
ほら信じないじゃない
「あれらをどうこうした後ハッキリしたのは記憶の手がかりは魔法だって事」
「魔法?」
そう恭也さんが聞き返して来たので私はクロスを手に取る
「それ最初から持ってたネックレスよね?」
「そ、これがいわゆる魔法の杖的なヤツ」
「ネックレスにしか見えないんだが…」
証拠を見せるため立ち上がり空いてるスペースに移動する
「起きてクロス、セットアップ」
そうしてクロス、バリアジャケットを展開してみせる
「な…」
「何が…」
目を見開き驚いた表情をしている
すずかは一度見ているからかあまり驚いてはいないようだったが
「これが私の力、魔法だよ」
「それで誘拐犯を倒したのか」
「魔法に関しては後で家族会議ね…」
え、これ後でまた尋問される流れですか?
「まあいいわ、夜の一族の事を知った美雨には二つの選択肢があるわ」
選択肢?なんだろ
「1つ 夜の一族に関する記憶を消して普通に生活するか」
記憶消すなんてことできるの?吸血鬼って凄いなぁ
「2つ記憶をそのままに秘密を共有して誰にもこの事がバレないようにして生活するか」
あーなるほどそういう事ね
「2つめでお願い」
「即答するって…ちゃんと考えたの?」
決めていたことだしこれには理由がある
まず記憶を消すのは構わないのだが魔法のことも一緒に消されそうで不安なのだ
別に家族が人だろうと吸血鬼だろうと関係なく今の私の家族だという認識だから
「そう、分かったわ。これからも宜しくね、美雨」
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「ねぇ美雨ちゃん…」
「どうしたの、すずか」
話し合いのあと色々ありすぎて疲れたという意見を出して魔法についてはまた後でということになったその日の夜すずかは私の部屋に来ていた
「美雨ちゃんは私達の事…怖くないの?」
ベッドに腰掛けてとても不安そうに聞いてくるすずか
もちろん答えは一つしかない
「全然怖くないよ」
「本当に?」
私は手をすずかの頬に当てて言葉を続ける
「私はね、記憶喪失なの」
「うん」
「今まで何があったか、とか覚えてないけどあなた達は私にとって初めての家族なの」
「うん…」
「もしも記憶が戻ったら全部忘れちゃうかもしれない。例えそうでもあなた達は私の家族よ。たとえどんな存在でもね」
その言葉がどのような影響を与えたのかは分からないがすずかは涙を流しながらお礼を言い続けていた
その日はとても空が綺麗な夜だった
はい!ここまで読んでくれてありがとうございます!
思いつきでばっと書いてるのでグダグダしてたりとかするかもしれないですがこの小説をよろしくお願い致します
美雨ちゃんのこれからにこうご期待って感じですかね
それではまた次回お会いしましょう