それでも彼女は焔と共に   作:ゲストU

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無印突入します


新たな力と魔法の目覚め

魔法というものに目覚めてからというもの

私、月村美雨は結界を張り魔法の練習に励んでいた

あれから毎日のようにやっている

 

デバイスのクロスが練習用なのもありかなり便利に扱えるようになっていたし謎の声といつでも話せるようになった事は大きいです

 

炎熱変換資質なるものがとても凄いらしく髪の色が変化するのもその影響らしいです

凄すぎるせいでクロスがダメになり本格的な戦闘用デバイスになりました名前はイグニス

 

 

 

さて、そんな今の私の現在ですが

すずか達と同じ学校に編入しみんな同じクラスの3年生

ですので三年生でも問題ない位の学力まで勉強教えてもらいました

 

そして双剣も基本装備になっているので二刀流戦闘を教えてもらいに高町家に通っています

 

勉強、魔法と割と忙しい生活を送ってたりします

 

 

そうした非日常が交じる日常の中とても変な夢を見ました

 

 

 

 

なんだかどこかの民族衣装のような服を着ている金髪の男の子

 

目の前には黒いもやもやのようなもの

 

男の子は息を切らし体中汚れていたり傷があったりで立っているのもやっとなんじゃないかって状態

 

 

もやもやが突進してきてそれを緑色の魔法陣で受け止めたが障壁が弱かったのか吹き飛ばされる男の子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってとこで目が覚めたんだけどどう思う?」

 

「どうって言われても私たちじゃ何もわからないわ。ねぇ、すずか」

 

「確かに私たちには魔法の知識とかあるわけじゃないから何も…」

 

 

私は朝早く魔法の練習のために起きているからかなんか大切な場面を見逃した気がする夢の話をしていた

 

「魔法に関して何か大きなことがありそうな気がしますね」

 

「何かあっても無理はしないようにお願いしますね」

 

メイド2人にもこう言われたのだ

そしてこう思った

 

これ何かあったら解決できるの私だけじゃない? と

 

 

謎の声も同意してくれてた

 

 

そりゃあ私と同じくらいとはいえ人をひとり吹き飛ばすような奴がそこら辺彷徨いてたら同どうようもありませんからね

 

学校ではいつも通りに過ごせていたと思う

分割思考をバッチリだから余計な事考えてても授業は聞いてる

 

 

将来に関することが授業で出てきたのだが正直今そんなものを考えている余裕はない

 

今日の夢のこともあれば自分の記憶のこともある

すずかと同じように機械系に行きたいでごまかしたけど

 

 

放課後になって私たちは寄り道…というかいつもとは違う道で帰っていた

 

アリサ曰く道は悪かったけど塾に行くのに近いらしい

 

道を抜けると貸しボート場だったらしいものが

 

 

 

「あれ…?ここって…」

 

「美雨ちゃんどうしたの?」

 

 

思わず声に出ていたのかすずかが聞いてきたので小声で話すよう促し会話を続けた

 

「ここ夢で見たのと同じ場所なんだよ」

 

「夢って今朝言ってた…」

 

「そう、多分ボートが全滅してるのも建物が壊れてるのも男の子ともやもやが戦ってたからだと思う」

 

余り長く内緒話してたら怪しまれるので会話を切り上げようとしたその時だった

 

『助けて……』

 

「!」

 

念話だ、謎の声意外からの初めての

 

 

 

 

 

────

 

おーい謎の声さんちょっと

 

『言いたいことはわかってるよ。これは無差別にやってるね』

 

念話を無差別にやってるってどういうこと?

 

『念話はリンカーコアがあれば誰でも出来るような魔法だ。それほど切羽詰ってるってことなのか…』

 

助けに行かないとまずくない?

 

『それは君が決めること、場合によってはリミッター軽く解除したげる』

 

 

 

────

 

 

 

「どこだ…」

 

「美雨ちゃん?」

 

なんとなくだけど場所は分かるきがする

 

多分…

 

 

「あっち!」

 

「美雨ちゃんどうしたの!?」

 

「ちょっと美雨どこいくのよ!」

 

「みんな待ってよ~!」

 

3人を無視して森の中へ駆け出す

そこまで行かないうちに開けた場所に出た

 

そこには宝石を身につけた小さな…ナニコレ?

 

 

「なにこいつ…」

 

「わ…なに?どーぶつ?」

 

「ケガしてるの…?」

 

追いついてきた3人

がそれぞれ聞いてくる

 

「どうしよ…」

 

「とりあえず病院?」

 

「獣医さん!」

 

「急がなきゃ!」

 

 

 

その後動物病院に駆け込み治療をしたのだがかなり衰弱していた

 

あれはフェレットという動物らしい

 

すずか達は塾があるためその後私だけその場に残った

 

「あなたは帰らなくていいの?」

 

「私は塾とかありませんからここにいても大丈夫です」

 

「それならいいんだけど」

 

 

フェレットの様子を見ながら少しなでていた

 

「お前はいったいどこからきたんだーい」

 

聞こえるはずもないけどなんとなくそんなことを言ってみたり

 

時間が経つのは早いもので暗くなりそうになっていたためすぐに帰ることになった

 

 

その日の夜あのフェレットをどうするかの相談をすずかに丸投げして部屋で準備をしていた

 

朝晩に魔法の練習をしているため飲み物などを持っていったりしている

 

炎熱変換があるため結界を抜いてしまって火事になりましたなんてことにならないように公園に行って練習しているからだ

 

 

ちなみに家族全員知っているためこの行動は特に何も言われない

本来隠しておくべきものを練習しているのだ。バレないようにするのは当然であるのだ

 

 

 

 

『聞こえますか……?ボクの声が聞こえますか…?』

 

 

 

「随分めんどくさいことになったね謎の声さん」

『同感だね』

 

 

 

「セットアップ」

 

 

 

 

 

空を飛び声のする方へと進んでいく

 

あのもやもやだった場合とりあえず燃やしてみるつもりだ

 

 

 

「これは…結界かな」

 

『ずいぶん甘いな~魔力が足りてないから 魔力流して強度上げよう』

 

指示通りやったら結構いい感じになった

これでもうは被害は無い!はず!

 

 

 

『このままでは部が悪いかもしれない。変身魔法を』

 

あれ使って大丈夫なの?

 

『大人の姿になればリーチも長くなるし悪いことばかりではないから大丈夫。しっかり練習してきたろ? 』

 

そうして魔法陣を展開して変身魔法を使用する

私の体は変化していき美由希さんくらいまで大きくなる

 

『上出来、かな』

 

ちなみにこの魔法はまだ誰にも教えてない

まともに完成したのは最近だしまだまだ改良すれば魔力消費を抑えられるはずだからだ

魔力は多いのであまり気にはならないけど今の状態だと長期戦には向かない

 

 

 

「うわぁ、あのもやもやだ…ていうか何でなのはがいるのさ…」

 

そして手に火球を出現させる

魔力を圧縮して小さいながらも大きな威力を発揮するようにしたものだ

結界は強化したから大丈夫だよね

あとはなのはに当てないようにすれば

 

「吹き飛べ」

 

『explosion burst』

 

「爆!」

 

そのまま投げるように放たれた火球はもやに直撃して消し飛ばした

 

と、思ったのは一瞬ですぐに元通りになる

 

「あれ?威力弱かったかな」

 

「な、なに!?誰!?」

 

「げ、現地魔導師士の方ですか!?」

 

「いや、魔導師士ってな……」

 

 

え、今どこから声したの?

「あなたも僕の声を聞いて来てくれたんですよね!」

 

 

「うわぁぁぁぁぁ!?なに!?どっから喋ってるの!?」

 

 

 

「あとで事情は説明します!ですから協力して欲しいんです!」

 

 

「後で説明はしてもらうよ、シングルモード」

 

取り敢えず剣を1本展開しておく

 

「あ、あの」

 

「君はそこで待っててね」

 

「あ、はい…」

 

なのはがなにか言おうとしたけどとりあえず下げて黙らせる

 

今の私は月村美雨ではなく正体不明の魔法使いなのだ

 

 

 

 

────────────

 

「凄い…」

 

今私は夢でも見ているんじゃないだろうか

私は今お姉ちゃん位の人が黒い何かと戦っている様子を見ています

 

「あの人、凄く強い。けど何だろうあの魔力…変身魔法?」

 

フェレットさんが何か言っているが正直何を言ってるのかわからない

 

「あの…フェレットさん。私はなにか出来ないかな!?」

 

「それならこれを使ってください」

 

そう言って渡されたのはフェレットさんが付けていた宝石

 

「それを手に……目を閉じて心を澄ませて…」

 

言われるままに手に取り目を閉じる

 

「管理権限 新規使用者設定機能フルオープン」

 

 

「繰り返して……」

 

そのまま言われたことを復唱する

 

 

 

風は空に──── 星は天に────

 

不屈の魂はこの胸に!

 

この手に魔法を!

 

 

 

「レイジングハート セット・アップ!」

 

 

『stand by ready』

────────

 

 

 

 

一応軽く障壁は張ったから大丈夫だと思ってたけど

まさか内側からぶっ壊されるのは予想外だよ

 

 

 

『君の友達すごいねー』

 

感心してる場合じゃないと思うんだ

 

『まぁ、確かに戦力になるかはともかくこんな事になるのは予想外だったよ』

 

こんな時間にこんな所にいるんだから念話が聞こえたからっていうのもあるんだろうけど

 

 

 

桜色の光が消えるとそこには学校の制服をイメージさせるようなバリアジャケットを身につけたなのはがいた

 

 

そして黒いもやもやはなのはを標的にしたがあっという間に全滅した

 

 

なのはに突進したもやはなのはが展開した障壁に阻まれ

そこから攻撃を受け3つに別れそれぞれ逃げようとしていたがなのはが二つ、私が一つそれぞれ一撃で封印した

そして封印された宝石をなのはが回収した

 

っていうところを見届けてから私は帰りました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

想像以上に時間がかかっていつもより帰るのがかなり遅くなってしまった

 

しかしそんなことでは慌てないのがこの私

 

自分の部屋を窓の鍵は開けておいたからそこから中に…

 

「あ、あれ?」

 

空いてない!?なんで!?

きっとメイドのどちらかだそうに違いない

窓からのダイナミック帰宅は諦めて玄関から入ることになってしまった

 

鍵は空いてたのでゆっくり開け中を確認する

良かった誰もいない

 

そして中に入り扉を閉めたら電気が!

 

「ずいぶん遅いお帰りですね美雨お嬢様」

 

 

「の、ノエル…」

 

お部屋の窓の鍵は閉めておきましたからね

 

と、自分がやった宣言までしてきた

やっぱりお前だったのかノエル

 

怖いです、笑顔がとても怖いですよノエルさん

 

 

「何かあったんですね?」

 

いきなり核心ついてきたよこの人!

 

「あーうん、そうだねこれからこうゆうことあるからよろしく!」

 

素早く横を抜ければ何とかなると思いすぐさま移動しようとする

 

「逃がすと思いますか?」

 

ですよねー

あっけなく捕まった

 

「忍お嬢様が待っていますのでこちらに」

 

人のこと抱き抱えて強制連行するつもりなのによくもそんなことが言えたものだ

 

それを言葉に出すとどうなるか分からないので黙っておく

 

「美雨、何があったのか簡潔に話しなさい」

 

「魔法に関する面倒ごとが起きた。以上!」

 

これ以上ない説明だ

 

言い訳は完璧!

 

「それで、あなたはどうするの?」

 

「魔法に関して何かあったのはすずかには言わない方向で、あと私が何とかする」

 

「そう、分かった。私たちには何も出来ないからそこは好きにするといいわ」

 

「あーうんありがとう…」

 

こうして謎の魔法事件へ解決に向けて動くこととなった

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

「あの人凄かったね、ユーノ君」

 

「うん、だけど一体どこに行ったんだろう」

 

私、高町なのはは黒いもやもやことジュエルシードを封印し家に戻り簡単な事情をフェレットさんもといユーノ君から聞いた後あの場にいたお姉さんについて話していました

 

 

「かなり強い人だったから敵だとは思いたくないな。なのははどう思う?」

 

 

「かっこよかったなぁ…」

 

「なのは?」

 

私の頭の中は今日出会ったお姉さんの事でいっぱいでした

 

黒い服をベースに赤が目立つタケの長いジャケット

白に近い金、プラチナブロンドの髪、赤い瞳

 

いつの間にかいなくなってしまったけれど次にあったらちゃんと話したい そう思った

 

 

───────

 

 

まさか、なのはにもリンカーコアがあるなんておもわなかったな

 

『今日戦ってたあれ、ロストロギアだ』

 

できるだけなのはに負担はかけたくないな魔法を使う先輩としては

 

『魔法を使う時は変身しておいた方がいいだろうな』

 

封印は私にもできるんでしょ? あの子がやる前に封印すればいい

 

『封印は問題ない。1個封印したし』

 

 

あぁ、ほんとに

 

 

 

これも何かの縁なのかな────

 

これから、忙しくなるな




新デバイスはフレイムセイバーをイメージしてください
シャイニングカリバー的なものへの強化がまだ残っています

バリアジャケットなどの説明が欲しい人がいたなら次回の前か後書きに書こうかと思います

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