深夜テンションなのに違う感じで作ってます
第1話~久しぶりのあの場所へ~
~東京都~
今日はとても寒い秋の日の夜であった
こんな中二人の女子は帰宅路を歩いている。
一人は温かそうなファーのついたコート
もう一人は少し膨らんでいるフード付きパーカー
雪すらまだ降っていないが代わりに雨が降っておりまるで寒さを煽ってるかのように小粒な雨粒が瞬間的に降ってくる
まるで霧のように。
そう、まるで霧のように降ってくるため彼女たちはここが横断歩道だったということも、信号が赤だったということも、トラックが向かってくるところもすべてわからなかった
いざトラックの灯りが近づいた時、真っ先に気づいたのはトラックにあたる位置ではなかった姉であった。
「…!危ない!」
姉が妹を押して、妹がトラックに当たらない位置まで出る、それと同時に姉は前へ進みトラックに当たる位置へ進む
もちろん姉がこのままいけるはずでもなくトラックに弾き飛ばされ下敷きとなり、地面は小さな血の池へと染まり、雨が小さな血の池を広げながら薄めていく。
姉は池の中心で雨に打たれ、虚ろな瞳のまま意識が薄れていった。
その頃、妹は雨音で姉の警鐘も、トラックのブレーキ音も、姉を轢き殺す音も聞こえないまま横断歩道の向こう側へ歩いた。
その後姉が居ないことに気づいたのは、振り返った時に霧で霞みながらも、赤い池と姉の死体を見たときであった。
「…!お姉ちゃん!お姉ちゃん!お姉ちゃん!」
頬に触れたときには雨に打たれ冷たくなったのか、死んでしまい冷たくなったのか、はたまたどちらもなのか、そんなことが分からなくなったくらい冷たくなっていた。
~???~
「…ここ、どこ。」
彼女が気が付いた時には雨雲なんてない澄んだ空、木々が所々に生えており、瓦屋根が見えた。
触り心地と冷たさ的に石でできていて隙間がすこしある床だ。
「…どこ。」
ゆっくり上半身を起こしてみる。
目の前には木々が生えており、左を向くと賽銭箱などがあった。
ここら辺で神社なのだろうと気づき右を向く、鳥居の上には【博麗】という銅板があり、おそらく神社の名前…博麗神社という神社なのだろうと気づいた。
そこから今横たわっていたのが参道だとわかると立ち上がり参道から外れる。
すると今まで気に留めていなかった衣装に目が引かれた
衣装的には巫女装束と言ったらいいのだろうか…
後ろに大きなリボンがあり、スカートはそれで結ばれており、それに繋がれているかのように上着のリボンがある。
頭には少し平ためのリボンが付いている。
「…巫女になったのかな。」
直後、賽銭箱の奥から赤いリボン、ノースリーブの赤い装束姿の少女が出てきて、辺りを見回す
「あー、あの子起きたのね。まぁ、そろそろ運ぼうと思ってたけどとんだ手間が省けたわ」
「…それって私の事ですか?」
「そうよ、それ以外に誰が居るのかしら」
「…あなたの名前は?」
「…博麗霊夢よ。さ、立ち話はなんだから上がってらっしゃい」
~博麗神社~
「…それで、貴方の名前は?」
「…天城、美琴です。」
「…そう。懐かしいわねぇ。昔【天城 綾羽】っていう子が居たのよ。今は姉を連れて外の世界へ行ってしまったけど…」
「…天城 綾羽…妹の事、ですよね。」
「…貴方、魔理沙から聞いていた…綾羽の姉?」
「…はい。そうです。」
「綾羽は?」
「…綾羽を庇ったから、まだ、外の世界…?ってところです。」
「…困ったわねぇ。帰れそう?」
「…多分、無理かもしれません。」
「…なんで?」
「…死んでるんです。外の世界では」
「…なぜ?」
「妹を庇って車に轢かれて…」
「車?」
「外の世界の移動方法の一つです。油を使って動くんですよ。」
「なるほど、わかったわ」
「…それで、妹はどうやって連れて行くんですか。」
「紫に頼めばいけなくもないわ…。ただ、どこにいるかわからないのよ。」
「…そうですか。」
「あら、私ならここにいるわよ」
いきなりリボンで結ばれた袋のようなところからたくさんの目のある空間…つまりスキマから出てきたのは如何にも賢者、というような風情の女性であった。
「あら、紫じゃない。」
「…あなたが。」
「…!貴方、天城 美琴ちゃんじゃない!」
「どうして…名前を?」
「昔、貴方は来た事あるの。いや、昔居たの。」
「…そうですか。」
「…それで、綾羽を連れてくるんでしょ。ちょっと待ってなさい…」
こうして幻想入りした天城 美琴。
この後一体どうなるのでしょうか…