心に傷を負った少年と、ノンナさん   作:ジャーマンポテトin納豆

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お久しぶりです。
他の作品ばかり書いていて書いていませんでした。
申し訳ないです。



5話目

 

 

早いものでもう一年生の三学期に入っている。

ノンナとは同じ部屋に一緒に住んでいた。

 

最初は数日に一度だったのが三日に一度、二日に一度、そして毎日来るようになり今では同じ部屋に一緒に住んでいる。

と言うのも夏休みが終わってからいきなりノンナが訪ねてきたのだ。

それまでは戦車道の合宿や練習で忙しかったらしく夏休みは来ることがまばらだったのだ。そしたら久しぶりに来たと思ったら大荷物を抱えているもんだから驚いた。

何があったのかを聞いてみたら、

 

「ここ最近は毎日春馬の所へ来ているでしょう?もうこうなっては一緒に住んでいるものと変わらないと思ったのでいっその事もう同じ部屋に住んでしまおうと思ったのですが」

 

うん。本当に訳が分からなかった。

いや、毎日来るようになってからはもう帰ったりするのが大変だからいっそ此処に住んだ方がいいんじゃないかって思ったりしたことはある。でもまさか本当に現実になるなんて思ってなかったもんだから普通に驚いた。

 

「俺がもし断ったら?」

 

一応そう聞いてみた。

そしたらノンナはとんでもないことを言い出したのだ。

 

「春馬なら断らないと知っていますから大丈夫ですよ。それに私、住んでいた部屋を引き払ってきてしまったので。断られたら野宿するしかありませんね」

 

と笑いながら言ったのだ。

前半部分はまぁ信頼されているという事でいいだろう。しかし後半はもうほとんど脅しの様な物じゃないかと改めて考えれば思う。

それを聞いた俺は頭が回らなくなって了承した。

今考えればカチューシャや隊長さん達の所もあったのではないかと思ったが俺自身ノンナと一緒に住めるという事をとても嬉しく思っていたから何も言わなかった。それ以前に言ったらノンナ含めカチューシャ達から非難を浴びることは逃れられなかっただろうし。

 

という事で既にノンナと一緒に住み始めてから六か月になろうとしていた。

最初は酷いもんだった。慣れていると思ったが何かあるたびに緊張したりしていた。

なんせ風呂から出る時にバスタオル一枚で出て来るとかそんな感じだったからもう大変だった。理性の崩壊を必死になって抑える一方であのまま襲い掛かりたいという本能も出てきて本能と戦うので必死だった。

今は慣れたという訳ではないがまぁ普通に生活できるようにはなっている。

 

 

 

 

 

俺のアパートは学校から近く、歩いて五分ほどの所にある。

ノンナは戦車道の練習もある為帰りが九時を過ぎることも珍しくはない。それを考えるとこのアパートはスッゴイいい立地だ。

土日の練習はほぼ確実にどちらかは休みになっているので二人で出かけたり家でゴロゴロとのんびりとしたりと充実している日常を送っていた。

 

 

 

「春馬、今日は帰りが少し遅くなるので昨日の残り物を温めて先に晩御飯を食べていてください」

 

「ん。分かった」

 

「それでは行きましょうか」

 

毎朝、起きればすぐ隣にノンナが居る。

そして一緒に朝食を摂って、二人並んで学校に向かう。

これが俺の、ノンナにとっての当たり前の日常になっていた。

 

 

 

 

 

「それでは春馬、また後で」

 

「おう。練習頑張れ」

 

「はい」

 

RHLが終わればノンナは練習に向かう。

俺は部活に入っているわけではないのでこのまま帰宅する。

 

帰ったら何時もノンナに言われている通りしっかり手を洗ってうがいをする。

これをしないと怒られるんだなぁ……

取り敢えず晩飯を食ってその後はテレビを見たりしながら時間を潰す。

 

 

時計を見れば十時になっていた。

今日は遅くなるって言ってたからそろそろ出るか。

 

ノンナを迎えに行く。

遅い時間帯に帰って来るノンナが心配で気が付けば迎えに行くようになっていた。

それに季節柄と言うのもあるがプラウダ高校がある学園艦は青森港を拠点としている為、その周辺を航行している。だから物凄く寒い。そりゃもうびっくりするぐらい寒い。

これで心配するなと言う方が無理だ。

これでも都会育ちな俺は初めてこっちの雪を見た時に普通に仰天した。

どう考えたって休校レベルだろと思ってノンナに聞いてみたら、

 

「こちらではこれぐらい普通ですよ?今日も授業と練習はありますし」

 

さも当然と言った風に言い切った。

いや、ノンナ達からすれば普通なんだろうが……

 

 

という訳で心配性な俺は毎日迎えに行くようになっていた。

格納庫に向かうと明かりがまだ点いていた。

こっそり中を見ると、まだ反省会を行っている最中だった。

 

これは時間を見誤ったな……

 

参ったぞこれは。

中に入るのもいいが邪魔してしまいそうで気が引ける。

かと言ってこの雪が積もって寒い中に居たら凍え死んでしまいそうだし。

家に帰るのも面倒だしなぁ。

かと言ってここで長時間待っている事をノンナに知られたら怒られそうだし、どうしたものか。

 

……まぁこれぐらい我慢するか。

 

 

 

 

 

暫く、三十分程経っただろうか。

ノンナやカチューシャ、隊長さん達が出てきた。

俺に気付いたノンナが駆け寄って来る。

 

「春馬、今日もありがとうございます。…………春馬、もしかしてですが此処で暫く待っていましたか?」

 

「あー……いや、その、三十分ぐらい……」

 

「風邪をひいたらどうするのですか?ほら、こんなに手も顔も冷たくなって」

 

「いや、時間を見誤って……」

 

「はぁ……迎えに来てくれるのは嬉しいです。ですが春馬がこんなことになるぐらいだったら迎えに来なくてもいいです」

 

「……すいません」

 

やはり怒られてしまった。

それを見ていた他の皆は呆れていた。

 

「ハルーシャ、ノンナと一緒に暮らして結構時間が経つんだからこんな所で待っていたら怒られるって分かるでしょ?」

 

「仰る通りで……」

 

「春馬君、もしこれから早く来ちゃったら中に入っていいからね?遠慮しない事」

 

「はい……有難うございます……」

 

と、言われてしまった。

うーん……難しいもんだな。

 

「それでは春馬、帰りましょう。早く温まらないと」

 

「あぁ」

 

「隊長、カチューシャ、皆さん、それではさようなら」

 

「うん。二人とも気を付けて」

 

こうして家に帰った。

 

 

 

 

「春馬、もっとこっちに寄ってください」

 

「いや、もう充分だと思うんだけど……!」

 

「いいえ、ダメです。ほらまだこんなに足が冷たいです」

 

家に帰ってノンナが晩飯を食って風呂に入り、さぁ寝るぞとなって問題が起きた。風呂に入ったのにも関わらず足が冷たい俺を心配したノンナがもう俺に思いっ切りくっついてくるのだ。

このままでは寝られない……!

どうすればいいんだ……!?

 

 

 

案の定、ノンナの大きな胸や匂い、体温をダイレクトに感じた俺は次の日、寝不足になってしまった。

 

 

 






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