魔法少女まどか☆マギカ 補完への物語   作:48180

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『自分だけが特別だなんて、誰が言った?誰でもない、自分だけがそう思っていただけだ』


第三話『貴女は一体、何者なの!?』

「QBをいじめないで!リアガード『バトルシスター たると』で、相手ヴァンガード『試練の騎士 ガラハッド』に攻撃なのです!」

 

『バトルシスター たると』VS『試練の騎士 ガラハッド』

10000vs9000

 

修道女の格好をした少女はその身体に身合わない大きなバズーカを抱えて、銀の鎧を来てバイクのような乗り物に乗ってる美樹さやかを撃った。

 

「ここは…ノーガード!」

 

美樹さやかはそう宣言すると、爆弾のような弾が彼女に当たり、衝撃が彼女を襲った。

 

「くっ!ダメージトリガー、チェック……」

 

さやかは束になっているカードの山から一枚めくった、すると

 

トリガー:☆『アラバスター・オウル』

 

「ゲット、クリティカルトリガー!クリティカルは意味ないけど、パワーはあたしに!」

 

めくったカードから魔力が美樹さやかへと流れ込んでいる。

 

V『試練の騎士 ガラハッド』9000+5000=14000

 

美樹さやか:ダメージ:1

???:ダメージ:2

 

「まだまだです!『バトルシスター ここあ』のブースト、『バトルシスター ここっと』でヴァンガードにアタック!」

 

別の修道女の格好をした少女が前にいた大鎌を持った修道女の格好の少女に気を送り、大鎌で美樹さやかに斬りかかった。

 

「それは通さない!『ぎろ』でガード!」

 

『ここっと』+『ここあ』VS『ガラハッド』+『ぎろ』+トリガー

15000vs24000

 

さやかの前に小さくて丸いが、機械の翼、バーニアの付いた鳥が立ち塞がり、大鎌で切り裂かれた

だがそのおかげでさやかは傷一つなく無事だった。

 

「ゴメンね、ぎろ。そしてありがとう。……『ぎろ』のスキル発動!このユニットがガーディアンゾーンからドロップゾーンへ置かれた時、そのユニットはあたしの魂の一部となり、あたしの力となる!」

 

さやかのソウル数:3

 

先ほど切り裂かれ、消滅した鳥が美樹さやかの身体に宿っていった。

 

『バトルシスター わっふる』のブースト、『バトルシスター もか』でヴァンガードをアタックです!」

 

続けて修道女の格好をした小さい少女は、さやかに蹴りかかった。

 

「『バトルシスター もか』のスキル!アタックした時、なぎさの手札が4枚以上なら、パワーを+3000です!なぎさの手札は4枚、よってパワーの合計は……えっと〜」

 

「パワー11000に5000足して16000ね。どのみちこの手札じゃあちょっと厳しいからノーガードだよ」

 

『もか』+『わっふる』VS『ガラハッド』+トリガー

16000vs14000

 

両手に小さな拳銃を持つ修道女の格好をした小さい少女は前にいた同じぐらい小さな少女に魔力を流し、少女自身も自ら魔力が増幅していった。

 

「なら、ドライブトリガー、チェックなのです!」

 

なぎさはカードの山から一枚めくった。

 

トリガー:G1『バトルシスター くりーむ』

 

「トリガーは無いです、けどダメージは受けてもらうです!」

 

なぎさはさやかに向かって走り込み、勢いよく蹴りつけた。蹴りは腹部に入り、さやかは少し前のめりにうずくまった。

 

「うっ…ダメージトリガー、チェック!」

 

さやかもカードの山から一枚めくった。

 

トリガー:G2『試練の騎士 ガラハッド』

 

「いつつ…トリガーは無しよ」

 

めくられたカードはさっきもめくったカードと同じ所に置かれた。

 

『三回攻撃して通ったダメージは2点、使ったガーディアンは一枚だけ。結果だけ見ればなぎさが優勢ですが……』

 

『ふ~危ない危ない。今のはトリガー出てくれなかったらちょっとヤバかったかな、さっきのあたしの攻撃も仇になっちゃったし……』

 

『この人、とても強い!』

 

『なぎさ、やっぱり強いね!』

 

どうして美樹さやかが闘っているのか、それは時間を少し前に戻すことになる。

 

 

 

場所はCDショップ、美樹さやかは物色、まどかは試聴していた。

 

「~~♪」

 

『……けて……』

 

「……ん?さやかちゃん、何か言った?」

 

「ん?何が?何も言ってないけど?」

 

「空耳かな~……」

 

『助けて……!』

 

『空耳じゃない!今、聞こえた!』

 

『まどか、助けて!僕は今、君のいる店の裏の建物に……!』

 

突然、まどかの頭に響いていた謎の声は途切れてしまった。

 

「お店の裏……」

 

まどかは試聴機器のヘッドホンを外し、店を出た。

 

「これにしよっと。まどか、お待たせ……ってあれ?まどか?」

 

さやかはCDを片手に先ほどまでまどかがいた方を見たが、さやかの目にはまどかが店を出て行く姿が映った。

 

「まどか?どこ行くんだろ?」

 

さやかはCDを戻し、まどかの後を追った。

しかし、美樹さやかが気づかないところで、彼女とは別に鹿目まどかの後を追う影が一つあった。

 

 

 

 

「彼女がここに来るのは想定外だ。全く、わけがわからないよ」

 

白い小さな小動物は部屋の隅で足を止めていた。

足からは怪我したらしく、血が出ている。

 

「上手く撒けたけど、これじゃ僕が見つかるのも時間の問題だね。足もやられて、自由に動けない。まさに絶対絶命ってやつだ。まぁ個体はいくらでもいるからいいけど……あまり良いとは言えないね。あとはまどかが来てくれればいいんだけど……」

 

コツン、コツン……

と、建物全体に響き渡る足音がQBの耳に聞こえてきた。

 

「足音か、この感じだとまどかではなさそうだね。人間で言う『焦り』、『戸惑い』の足音じゃない……とても静かで、僕がここにいると分かり、向かって来てる足音だ」

 

コツン……!

足音はQBの隠れている部屋の前で止まった。

 

「間違いない、彼女だ」

 

バァン!

 

扉が勢いよく開き、そこには長くストレートな黒髪、セーラー服の様な紫色の装飾、まるで親の仇を見ている様な怨みが込められた視線……

 

「やはり動いたわね、インキュベーター」

 

「君は一体……何者なんだ?魔法少女の格好をしているけど、僕は君を知らない」

 

「貴方は知らなくていいことよ。どうせ消してもまた現れるものね」

 

QBの目の前にいる人物は左手に付いている盾から拳銃を取り出した。

 

「拳銃…人間の武器を使う魔法少女……そうか、君が……」

 

パァン!

拳銃から弾丸が放たれ、QBを貫通。QBはピクリとも動かなくなった。

 

「……これで、少しの間は大丈ーーー」

 

「全く、一切の躊躇がない。酷い事をするね」

 

「!?」

 

部屋の窓から、もう一体の白い小動物が現れた。

 

「まぁこんなことぐらい平気でないと君は君らしくないしね。きゅっぷい!」

 

白い小動物はムシャムシャと、さっきまで話していたが今は動かない、死んだQBの身体を食べていた。

 

「どうゆう意味かしら?インキュベーター」

 

「言葉通りの意味さ。『時の放浪者』暁美ほむら。いや、『時の囚人』と言う方がピッタリかな?」

 

「驚いた、貴方にもそんな皮肉が言えたのね」

 

「君には色々学ばせてもらったからね。けど全ての個体が学習するにはまだまだ時間が足りないんだよ」

 

「へぇ、何を学んだかは知らないけど……」

 

カチャ

ほむらはQBに銃口を向けた。

 

「貴方が死ぬことに変わりはないわ」

 

「それはどうかな?」

 

「何…?」

 

「僕をさっきの個体と同じと思わない方がいいよ。暁美ほむら」

 

「貴方、何を言って……」

 

QBは表情こそ変わらないが、その発言にはかなりの自信が感じ取れる。

……感情を持たない存在だというのに、このインキュベーターの自信は何処から?

しかし今思えば、奴の言葉に耳を向けたこと事体間違いだった。

 

「キュウべぇ!大丈夫ですか!?」

 

ほむらの後ろから、少女の声が飛んできた。

 

ほむら「!!」

 

暁美ほむらは後ろを振り向くと、そこには……

 

「これは…!!貴女!キュウべぇに何するのですか!?」

 

「貴女は……誰…っ!?」

 

全く見知らぬ少女がそこには立っていた。

しかし、彼女は見知らぬ筈なのに何処かで会ったような……彼女を見ていると、頭が割れるような感覚に襲われる。

 

「くっ……!貴女は一体…!?」

 

「キュウべぇをイジメたら、なぎさが容赦しません!」

 

「なぎさ…?」

 

やっぱり聞いたことのない名前だった。しかしその容姿は何処かで見たことがある……けど思い出せない。

でも今はそんなことより、ここに来る可能性があったのは鹿目まどか、美樹さやかの二名だったはず。仮に他の誰かが訪れるとしても、こうも奴に都合のいい人物が現れるものか!?

 

「……インキュベーター、貴方まさか!!」

 

気付いた時には遅かった。

そう。先ほどまで生きていたQBは先にこのなぎさと名乗る人物にテレパシーで連絡を取っていて、今のQBはなぎさが来るまで会話で時間を稼いでいたのだ。

 

「姑息な真似を!」

 

屈辱、敗北感が隠しきれず、ギリッと歯軋りがなる。

 

「君にはこれでも足りないぐらいだけどね。今はその悔しそうな顔を見れただけ良しとしよう」

 

「貴様ぁーー!!」

 

パァン!

ほむらはQBに向けて拳銃を発砲、しかし……

 

「!?」

 

「何て酷い事するの!?もう少しでキュウべぇに当たったじゃないですか!」

 

ほむらの横をなぎさが凄い勢いで飛び出し、QBはなぎさに掴まれ、銃弾はQBには当たらず地面にめり込んだ。

 

「なぎさ、助かったよ」

 

「キュウべぇ、急いで逃げるのですよ!」

 

「逃がさない、逃がすものか!」

 

ガシッ!

暁美ほむらは盾を少し回した。

暁美ほむらの能力『時間停止』……盾に付けられてる砂時計が落ちている間、周りの時は止まる。そしてその静止した世界で動けるのは、暁美ほむら、または暁美ほむらと何らかの接触をしているもののみ

 

「……………」

 

ほむらはゆっくりと拳銃をQBに向け、

パァン!

発砲、しかしその弾はQBの直前で止まっている。

 

「……前は砂が落ち切るまで止めれたけど、今は10秒が限界ね。魔力によって時間が変わるのかしら?まぁそれは後でも確かめられるわね」

 

暁美ほむらはその場を少し離れ、

カシュン!

暁美ほむらは盾を元の位置まで戻した。

 

ブシュ!

直前に止まっていた弾丸はQBを貫き、地面にめり込んだ。

 

「えっ…?キュウべぇ…?」

 

なぎさはQBの身に何が起きたのか、全く理解出来ていないようだ。しかし、

 

「き、キュウべぇ!死なないでぇ!」

 

QBが死にゆくことは感じている。この言動を聞く限り、QBの正体は知らないようだ。

 

「……………」

 

何も知らない無垢な少女に同情してなのか、私はまどかの元へ向かわず少女の前に姿を現した。

 

「貴女は!」

 

「奴のために悲しむ必要なんてないわ。貴女が魔法少女かどうかもどうでもいい、けど言えることは一つよ。貴女はそいつに騙されてる、じきにそれが分かるわ……」

 

「………です……」

 

「ん?何かしら、聞こえなかったわ。もう少し大声で……」

 

「許さないのです!!」

 

なぎさはほむらに対して敵意の眼差しを向けた。

なぎさはラッパを手に持ち、

 

「なぎさは怒ったのです!!」

 

「待ちなさい、私は貴女と争うつもりは……」

 

パプー!!

ほむらの言葉も聞く耳持たず、なぎさはラッパを吹き、その場でクルクル回った。

 

ラッパからは泡が出て、なぎさの周りに纏わり付く。

なぎさは泡に包まれて、泡が晴れた時には服装が変わっていた。

 

「貴女、やっぱり魔法少女…!」

 

「構えるのです、ファイトなのです!!」

 

なぎさは小さな箱をほむらに向けて構えた。

 

「……………」

 

ファイト……その単語は私には馴染みのない言葉だが、この世界には結構ポピュラーな認識をされている。

ヴァンガードで対戦を申し込む、もしくは対戦する時の掛け声のようなものだ。

この世界で最初に手にした箱、あの中にはヴァンガードのカードが入っていて私にもデッキと呼ばれるものはある。

この数日、仕方なしにヴァンガードのルールを学んだりしたが、対戦は初めてだ。

ましては相手は魔法少女、普通の対戦なんかで済むわけがない。

 

『構っている暇はない、ここは少々魔力を使ってでも時間停止で立ち去るべきね……』

 

ガシッ!

暁美ほむらは盾を回し、再び時間停止を使った。

周りの動きは止まり、暁美ほむらだけが動ける静止した世界が訪れた。

 

「……悪く思わないでね」

 

暁美ほむらはなぎさに囁くように横を通り抜けようとした

……だが、

 

ガシッ!!

なぎさが突然動き出し、暁美ほむらの腕を掴んだ。

 

「何処に…行くのですか…!?」

 

「なっ!?」

 

「なぎさとファイトです!キュウべぇの仇討ちなのです!」

 

どうして時間停止の中を動けるの!?

この子は一体……

 

「貴女は一体、何者なの!?」

 

 

……………続く




なぎさちゃん初登場!
もう劇場版見てない人には盛大なネタバレですね。
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