魔法少女まどか☆マギカ 補完への物語   作:48180

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『奇跡は神様が起こしてくれるものではない、人の意思で起こすものさ』


第四話『数多な試練を乗り越えて』

ほむらは腕を振り払って、なぎさと距離をとった。

時間停止の中動ける……これは今までに無い展開だ。

私と触れているならまだしも、この子は私に触れずに動いた。

 

『どうする?もう一度時間停止を使うか?いや、グリーフシードが無いこの状況でこれ以上使うのは危険ね』

 

「さぁ!早くデッキを構えるのです!ボコボコにやっつけてやるのです!」

 

「……やるしか……!」

 

魔女との、魔法少女との対戦がどうなるのか、私には分からない。

魔力をどれだけ消費する?

負けたらどうなる?

もしこの前見たような事になるのなら……

色々な推測が頭を過る中、暁美ほむらの脳裏には昔の暁美ほむらと魔女の対戦が浮かんだ。

 

「…………」

 

私は覚悟を決めて、盾からデッキを取り出そうとした。……その時だった。

 

「シューティングスティンガー!」

 

なぎさの目の前に一本の剣が飛んで来て、地面に突き刺さった。

 

「な、なんなんですか!?」

 

「この剣は、まさか!」

 

「苦戦してるようだね、転校生」

 

声のする方を向くと、そこには魔法少女の姿をした美樹さやかがいた。

 

「美樹さやか!どうしてここに!?」

 

「説明は後だよ。ここはあたしに任せて、まどかのところに行って。キュウべぇがまだ彼女を狙ってるの!」

 

「そ、そんな!」

 

「早く!今のまどかに契約させないで!」

 

「…………」

 

私は急いでこの場を去ろうとした、その時。

 

「あ、そうだ。転校生!」

 

ヒュン

美樹さやかから何が投げられた。それは……

 

「とりあえず一個あれば大丈夫でしょ?まどかを頼んだよ」

 

それはグリーフシードだった。私はそれをしまい込み、

 

「……えぇ、そっちも頼んだわよ、美樹さやか」

 

今までの経験を思い出し、まどかとQBが出会うである場所へと向かった。

 

「さて、と」

 

美樹さやかはなぎさに目を向けた。

なぎさは美樹さやかをまじまじと見つめていた。

 

「魔法少女…青い剣を使う魔法少女…なぎさは貴女を…知っている…のです…?」

 

「なぎさ…いや、『ベベ』って呼んだ方がいいかな?ほむらも言ったと思うけど、あんたはキュウべぇに騙されてるよ」

 

「ベベ…?なぎさはなぎさなのですよ?」

 

「そうだね、あたしも全部思い出したわけじゃないけど、これだけは言える。キュウべぇはあたし達の敵で、あたし達はまどかを守るためにいるんだよ!」

 

「うぅ…頭が…!キュウべぇは…なぎさの…友達…」

 

「あんたの友達はマミさんだ!思い出して、ベベ!」

 

なぎさはさやかの問いかけに頭を抱えて苦しんでいる。

 

「うぅ〜!うわ〜!!うるさい、うるさいのです!!なぎさはなぎさでキュウべぇは友達!マミなんて人は知らないのです!」

 

「ベベ…!」

 

さやかはなぎさの答えに呆然としていたが、

 

「だったら、思い出させてあげる。この世界の理を用いて!ファイトだよ、ベベ!!」

 

美樹さやかはなぎさにデッキを見せつけた。

 

「ファイト…そうなのです。キュウべぇをいじめる奴は敵、そいつの味方も敵!なぎさはキュウべぇを守るのです!」

 

なぎさもデッキを取り出し、美樹さやかに見せつけた。

二人の間に紅い光の線が引かれたテーブルが突如と姿を現した。

二人はデッキをシャッフル、そしてカードを5枚が引き、何枚か戻し、引き直した。

互いが顔を合わせると、

 

「スタンドアップ、ヴァンガード!」

 

「スタンドアップ!ザ!ヴァンガード、なのです!

 

互いの掛け声と同時に、ヴァンガードファイトが始まった。

 

 

 

そして現在に至る。

なぎさの攻撃が終わり、次は美樹さやかの番だ。

 

「あたしのターン、スタンドアンドドロー!」

 

さやか自分の場面で横向きになっているカードを縦向きに直し、カードの山から一枚引いた。

 

さやかの手札:9

 

「ライドフェイズ開始時、『試練の騎士 ガラハッド』のスキル発動!あたしの山札の上から5枚見て、『神速の騎士 ガラハッド』を1枚まで探して、ライド出来る。その後残りのカードを山札の下に好きな順番で置く。でも、この効果でライドしたら、そのライドフェイズ中ノーマルライドできないけどね」

 

さやかは山札から5枚カードを引き、確認した後一枚のカードを選び、

 

「数多な試練を乗り越えて、己が誇りと胸を張れ!君主に捧げしこの剣、如何なる災いをも跳ね除けろ!スペリオルライド、『神速の騎士 ガラハッド』!!」

 

さやかはカードを高く掲げて、勢い良く真ん中のカードに重ねた。

 

美樹さやかは眩しい光に包まれ、次に姿を現したのはさっきよりも大きなバイクが登場していた。

背もたれには大きな剣が付いていて、横には翼のようなデザイン、さっきよりも白く輝く神々しいバイクに美樹さやかは乗っていた。

 

「そして『試練の騎士 ガラハッド』は『神速の騎士 ガラハッド』へのライドが成功した時、スキルが発動する。あたしはソウルチャージを二枚してもよい」

 

美樹さやかは続けて山札から二枚のカードを真ん中のカードの下に入れた。

 

さやかのソウル数:6

 

「たった二枚ぽっちソウルチャージしたところで何も変わらないのです!山札からカードを闇雲に減らすだけ無駄な行為なのです!」

 

「…確かに、ソウルチャージは山札を減らす。だけどその行為は決して無駄なんかじゃない、『神速の騎士 ガラハッド』のスキル発動!」

 

さやかはダメージに行ったカードを二枚とも裏向きにひっくり返した。

 

「『神速の騎士 ガラハッド』はソウルの枚数が6枚以上の時、カウンターブラスト:2でスキルが発動出来る。自身のパワーを+3000、そしてクリティカルを+1!」

 

V『神速の騎士 ガラハッド』

11000+3000=14000

☆1+1=2

 

周りからさやかに魔力が流れて行き、さやかはさっきよりも強い威圧を放っている。

 

「ソウルが6枚…だからあの時!」

 

なぎさは先ほどの攻撃を思い出した。

通常ガードに出されたガーディアンは役目を終えるとドロップゾーンへ行く。しかしさっきのユニットは自身の能力でさやかのソウルへと行った。

 

「そう。ぎろにはちょっと痛い思いさせちゃったけど、こいつの魂はあたしと共に、そしてあたしの力になってくれる」

 

なぎさはさやかの背後に複数の光る玉が纏わり付いているのを見た。その中には、さっき倒したユニット『ぎろ』の姿もいた。

 

「で、でもなぎさはまだ2点なのです!例えクリティカルが上がったとしても、なぎさがまだ負けたわけではないのです!」

 

確かに、なぎさはまだ2点。ヴァンガードの敗北条件はダメージが6点目を迎えた時だ。

しかしダメージはそのユニットのクリティカルの数だけ貰う。

今『神速の騎士 ガラハッド』のクリティカルは2、つまりこのユニットの攻撃を通せば2点貰って合計ダメージは4点、結構危ないところまで追い込まれる。

 

『なぎさの手札は4枚…決して多いわけではないのですが、それでもこのターンを凌げば……』

 

「なぎさ、あんたはこう考えてる。『クリティカルの付いたヴァンガードの攻撃さえ凌げれば』……ってね」

 

「……それがどうかしたのですか?」

 

「悪いね、あたしのデッキは短期決戦型なんだ。このターンでケリを着けるよ!」

 

さやかは手札を何枚か持ち、

 

「コール!来て、あたしの仲間達!」

 

フィールドに投げつけた。

カードからは様々な姿形をしたユニット達が現れた。

 

右前R『爆炎の剣士 バロミデス』

右後ろR『小さな賢者 マロン』

V後ろR『ぼーるがる』

左前R『沈黙の騎士 ギャラティン』

左後ろR『静かなる賢者 シャロン』

 

「い、いっきに手札を5枚も!?」

 

「まだまだ!『静かなる賢者 シャロン』のスキル!自身をソウルに送ることで、あたしのユニット一体にパワー+3000!その効果は『神速の騎士 ガラハッド』(あたし)に!」

 

V『神速の騎士 ガラハッド』

14000+3000=17000

 

『静かなる賢者 シャロン』は光の玉となり、美樹さやかの身体に宿っていった。

そしてさやかの魔力は更に高まる。

 

「空いたRサークルに『スターライト・ユニコーン』をコール!」

 

左後ろR『スターライト・ユニコーン』

 

『静かなる賢者 シャロン』のいたところに、今度は虹色のたてがみ、一角の白馬、幻の獣ユニコーンに似た生物が現れた。

 

「『スターライト・ユニコーン』のスキル。この子がRサークルに出た時、他の『ロイヤルパラディン』一体にパワー+2000。その効果も勿論、『神速の騎士 ガラハッド』(あたし)に!」

 

V『神速の騎士 ガラハッド』

17000+2000=19000

 

『スターライト・ユニコーン』から発せられた魔力はさやかへと流れ、さやかの魔力は更に力強く感じられた。

 

「たった1ターンで手札を6枚も使うなんて…理解出来ないのです!」

 

「よく言われるよ。恭介や仁美なんかに『さやかのプレイングはメチャクチャだ』ってね。でも、ただ闇雲に突っ走ってるわけじゃない。それを思い知らせてあげる!『小さな賢者 マロン』のブースト、『爆炎の剣士 バロミデス』で相手ヴァンガード『バトルシスター もか』にアタック!」

 

背後に爆炎を纏った剣士は、手に持つ二本の剣でなぎさに斬りかかった。

 

「『爆炎の剣士 バロミデス』のスキル発動!このユニットがアタックした時、あたしの場にG3の《ロイヤルパラディン》のVかRが2体以上なら、そのバトル中このユニットのパワー+3000。これはこのユニットも含むため、あたしの場にいるG3は『神速の騎士 ガラハッド』と『爆炎の剣士 バロミデス』の2体、よって条件はクリア!」

 

右前R『爆炎の剣士 バロミデス』

10000+3000=13000

 

『この手札とダメージ……ここは!』

 

「ノーガードなのです!」

 

『もか』VS『バロミデス』+『マロン』

8000vs21000

 

なぎさは炎の剣で斬りつけられた。

 

「っ!ダメージトリガー、チェックなのです!」

 

なぎさは山札から一枚めくった。

 

トリガー:G2『バトルシスター たると』

 

そのカードはトリガーユニットではないため、普通にダメージゾーンへと置かれた。

 

さやかのダメージ:裏2

なぎさのダメージ:3

 

「覚悟はいい?べべ!『ぼーるがる』のブースト、『神速の騎士 ガラハッド』でヴァンガードにアタック!『ぼーるがる』の永続スキル、あたしのソウルが6枚以上の時、自身にパワー+3000!」

 

『ぼーるがる』

6000+3000=9000

 

「が、ガード!ガードなのです!」

 

なぎさは手札から3枚、場から2体ガーディアンサークルへカードを並べた。

なぎさの前に五人の修道女の格好をした少女達が現れ、さやかに立ちはだかった。

 

『もか』+ガーディアンVS『ガラハッド』+『ぼーるがる』

38000vs28000

 

「おやおや?そんなに手札使っちゃっていいのかな〜?」

 

さやかは嫌味ったらしく笑みを浮かべてなぎさに話しかけてきた。

 

「う、うるさいのです!これで貴女の攻撃はトリガーを2枚出さないと通らない、実質なぎさが受けるダメージはあと1点だけなのです!」

 

確かにこの攻撃が防がれたら美樹さやかに残るユニットは1列。受けるダメージは1点でダメージ数は4点で留まる。

そうなると手札を消費した美樹さやかが少々不利になる状況だ。

……しかし、

 

「べべ、あたしがいつも勝負どきに、ここぞって時によく言う言葉をあんたに送るよ」

 

美樹さやかの瞳には一片の曇りがなく、真っ直ぐな瞳でなぎさを見つめていた。

 

「奇跡も、魔法も…あるんだよ!ツインドライブ、チェック!」

 

さやかは山札から一枚めくった。

そのカードは………

 

 

……………続く




ダメダメなさやかちゃんだと思った?
残念!格好いいさやかちゃんでした!
ファイトシーンかなりムズイ……
一応丁寧に説明はしてるはずだけど見にくいかな?
それとも丁寧過ぎるかな?
あとガラハッド強そうに見えるけど実際はそこまで対したことな(ry
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