ラブライブ!るーきーず!!   作:山本富士

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ラブライブ!るーきーず!!最終章のエピソード第二弾です。
時期はエピソード1と同じ日の出来事です。

11年前μ'sが解散を決意した海岸で1人佇むのは…


エピソード 2 海岸での再会

 

ラブライブ!るーきーず!!

最終章

エピソード 2

 

 

「海岸での再会」

 

 

3つのスクールアイドルが音ノ木坂学院に集まったのと同じ日の夕方、高坂穂乃果は日が傾いてオレンジ色に染まり始めた海を眺めていた。

高校の時μ'sの9人で一緒に来て以来穂乃果はこの海岸にちょくちょく来るようになっていた。

 

 

『ザァ〜 ザァ〜…』

 

 

穂乃果 「ハァ〜…」

 

 

『どうしたの?溜息なんか付いて!」

 

 

穂乃果 「え!?」

 

誰もいなかったはずの海岸で突然話しかけられびっくりする穂乃果。

 

穂乃果 「……お、お姉さん…」

 

 

女性シンガー 「フフフ…久しぶりね!」

 

いたづらっぽく笑ってウィンクする女性シンガー。

 

穂乃果 「ほ、ほんとに久しぶりですね!…この前は確か…『A-μ's』をやってた頃だから…6年ぶり?かな?」

 

女性シンガー 「そっか…時が経つのはあっという間ね…それよりあなた…大人っぽくなって凄い美人になったわね!その帽子も似合ってる♡」

 

穂乃果 「え、えぇっ!?と、突然何を… テレ

…そう言うお姉さんこそ……な、なんかお姉さんって…アメリカで始めて会った時とあんまり変わってないような…あれから10年位経つのに…」

 

まじまじと女性シンガーの顔を見る穂乃果。

 

女性シンガー 「フフ…年齢よりも若く見えてるってことね♪」

 

穂乃果 「う、う〜ん…お姉さんって一体何歳…ていうかどうしてこんな所に!? アセ 」

 

女性シンガー 「いいじゃないそんな事!…それより…ま〜た悩んでるんでしょ?」

 

穂乃果に顔を近づけて言う女性シンガー。

 

穂乃果 「え? アセ …ま、まぁ…」

 

女性シンガー 「フフ…あなたっていっつも何か悩んでるわよね。」

 

楽しそうに言う女性シンガー。

 

穂乃果 「て、ていうかお姉さんが毎回悩んでる時に現れるんじゃ… ニガワライ 」

 

女性シンガー 「そうだっけ?」

 

 

『ザァ〜… ザァ〜…』

 

 

女性シンガー 「…それでね?今回はどうしてもあなたに会いたいって子がいて連れて来てるの。…あなたも良く知ってる子よ!」

 

ニコッと笑って言う女性シンガー。

 

穂乃果 「え?一体だれ…」

 

 

『トントン』

 

誰かに肩を叩かれる穂乃果。

 

 

穂乃果 「え?」

 

振り向いた穂乃果の目の前には1人の少女が立っていた。

もう会えないはずの少女が…。

 

 

 

『…久しぶり!穂乃果ちゃん!』

 

昔と変わらない笑顔を穂乃果に向ける少女。

 

 

 

穂乃果 「……ゆ…唯…ちゃん?」

 

 

唯 「フフ…どうしたの?穂乃果ちゃん!幽霊でも見るような顔して! ニコニコ 」

 

穂乃果 「ゆ、幽霊って…え?…ゆ、唯ちゃんなの?そっくりさんじゃなくて?」

 

あり得ない事態に戸惑いながら言う穂乃果。

 

唯 「唯は本物の…

 

長月唯であります! ケイレイ

 

 

穂乃果 「……お、お姉さん!?一体何がどうなって…ってあれ?お姉さん? アセ 」

 

キョロキョロ周りを見回す穂乃果。だが女性シンガーの姿はどこにもなかった。

 

穂乃果 「も、もしかして…お姉さんって幽霊…ていうか穂乃果…気づかないうちに…死!?

 

唯 「… んでなんかないよ! アセ …フフ…ごめんね穂乃果ちゃん。そう思うのも仕方ないよね。突然唯が現れたりしたら…」

 

穂乃果 「ゆ、唯ちゃん…そんな事…」

 

今起きてる事態をどう解釈したらいいのかわからない穂乃果。

 

唯 「…でもね…唯…どうしても穂乃果ちゃんとお話ししたくて…神様にお願いして…今日ここに来させて貰ったの。」

 

穂乃果 「か、神様って…いるの!? アセ 」

 

唯 「うん!」

 

笑顔で頷く唯。

 

穂乃果 「そ、そうなんだ…ていうか唯ちゃん…

 

唯ちゃん…

 

唯ちゃんだ!

 

唯ちゃ〜〜ん!!

 

 

『ハグッ』

 

 

唯 「フフ…良かった…また穂乃果ちゃんとハグ出来て。あったかいなやっぱり…」

 

目を閉じて穂乃果の温もりを感じる唯。

 

 

穂乃果 「ヴヴッ…グス…唯ちゃん…唯ちゃん…会いたかったよ〜…グス 」

 

 

穂乃果が三年ぶりに抱きしめた唯の身体は不思議な程暖かかった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

『ザァ〜… ザァ〜…』

 

 

唯 「…それでね?穂乃果ちゃん…ほんとは唯…穂乃果ちゃんと沢山お話ししたいんだけど…あんまり時間がないの…」

 

残念そうに言う唯。

 

穂乃果 「え!?そ、そんな…瑠衣ちゃんだって唯ちゃんに会いたいだろうし…」

 

唯 「そりゃあ唯も会いたいよ?…でもほんとに時間がなくて…

 

…ねぇ穂乃果ちゃん?」

 

 

穂乃果 「え?」

 

 

唯 「穂乃果ちゃんはさ…

 

ラブライブ…終わっちゃってもいいと思う?」

 

 

穂乃果 「ゆ、唯ちゃん…どうしてその事…

 

ううん…終わって欲しくないよ。

 

でも…どうすればいいのか…」

 

穂乃果はここ最近その事でずっと悩んでいた。

 

 

唯 「唯もね…ラブライブ終わってなんか欲しくない!だって…ラブライブがあったから穂乃果ちゃんにμ'sに出会えたんだし…6年前のラブライブサンシャインで『A-μ's』も見れて…それに瑠衣が唯の代わりに音ノ木坂でスクールアイドルを始めて…あんな素敵なメンバーがいる『Sirius』を作ってくれた!」

 

 

穂乃果 「そ、それも知ってるんだ…!

 

……良かった…」

 

瑠衣の頑張りを唯が知ってる事を嬉しく思う穂乃果。

 

唯 「ラブライブは…唯に沢山沢山夢を見させてくれた。ラブライブがあったから唯の人生は凄い素敵な人生になれた!だから…

 

だからもっともっとたくさんの人にラブライブから夢を受け取って欲しい!

 

ニッコリ笑って言う唯。

 

 

穂乃果 「ゆ、唯ちゃん…グス…

 

そうだよね…

 

穂乃果も…ラブライブがあったから沢山夢を見れて…μ'sのみんなにもAqoursにも…唯ちゃんや瑠衣ちゃんに会うことが出来た…

 

だから…

 

もっともっとたくさんの人たちに

 

素敵な夢を見て欲しい!…素敵な出会いをして欲しい!

 

 

唯 「フフフ。」

 

穂乃果 「 フフフフ。」

 

 

笑顔で見つめ会う2人。

 

 

『ザァ〜 ザァ〜…』

 

 

唯 「…ごめんね穂乃果ちゃん。

 

…もう行かなきゃ。」

 

寂しそうに笑って言う唯。

 

 

穂乃果 「唯ちゃん…またいつか会えるのかな?」

 

 

唯 「フフ…忘れたの?唯は…

 

穂乃果ちゃんの1番の追っかけの長月唯であります! ケイレイ

 

…それにね?唯…いつもお空で聴いてるよ!穂乃果ちゃんが歌う『ユメノトビラ 』を!」

 

 

穂乃果 「グス …唯ちゃん…!」

 

 

唯 「『Sirius』のライブもいつも凄い楽しみにしてるんだ!

 

早く瑠衣達がラブライブのステージで歌う姿も見てみたいな…

 

穂乃果ちゃん。色々大変だと思うけど…

 

ファイトだよ!! ガッツポ-ズ

 

 

穂乃果 「アハ…唯ちゃん!」

 

 

唯 「それじゃ…穂乃果ちゃん!唯の代わりに瑠衣の事お願いします!それと…千歌さんに本当にありがとうって伝えておいてください!」

 

そう言うと穂乃果に頭を深々と下げる唯。

 

 

穂乃果 「ゆ、唯ちゃん…勿論!任せといて!」

 

【挿絵表示】

 

 

 

唯 「良かった…」

 

 

『ハグッ』

 

唯を抱きしめる穂乃果。

 

 

 

唯 「穂乃果ちゃん…」

 

 

 

穂乃果 「良かった…今日唯ちゃんに会えて……グス…神様に感謝しなきゃ…グス…」

 

 

 

唯 「唯もだよ!…穂乃果ちゃん…

 

次のライブも唯…楽しみにしてるね。」

 

 

 

穂乃果 「うん…グス…」

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

『ザァ〜 ザァ〜…』

 

 

日が沈んだ海岸で1人夜空を見上げる穂乃果。

 

 

穂乃果 「…終わらせないよ!ラブライブ!」

 

そう笑顔で呟く穂乃果に答えるかのように一等星シリウスはより強く瞬いた。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

キャラクター紹介

元スクールアイドル「μ's」No1

高坂穂乃果

 

【挿絵表示】

 

 

穂乃果の追っかけ・長月瑠衣の姉

長月唯

 

【挿絵表示】

 





これは現実なのか穂乃果の妄想なのか…

確かな事は穂乃果の中で唯ちゃんは生き続けていると言う事です。
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