ラブライブ!るーきーず!!   作:山本富士

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かつてスクールアイドルμ'sの活躍により廃校を免れた音ノ木坂学院。

11年後の1学期2日目の朝、2年E組の教室に青空が見える時間帯とは思えないセリフが突然こだました…。


第2話 カスミン

 

瑠衣 「一番星み〜つけた!」

 

『ザワザワ』

『クスクス…』

 

突然大声で瑠衣が発したセリフに周りの生徒がざわめき瑠衣と霜月の方に視線を向ける。

 

 

霜月 「ちょっ……何!?一体なん…」

 

瑠衣 「初めまして!私…

 

『長月瑠衣』

 

って言います!

 

霜月さんだよね!?下のお名前は何て言うの!?」

 

真っ赤な顔で瑠衣に文句を言おうとする霜月をさえぎりハイテンションで話し出す瑠衣。

 

 

 

霜月 「………『霞』。」

 

瑠衣とは視線を合わせずボソッと答える霜月霞。

 

瑠衣 「霞…霜月…カスミ…なんかカッコイイ!!アダ名はカスミンだね♪」

 

霞 「カ、カスミン?」

 

いきなりあだ名を付けられ変な声が出てしまう霞。

ニコニコしながら瑠衣は話し続ける。

 

瑠衣 「……それで…いきなりなんですが〜……

 

瑠衣と一緒に……」

 

後ろに手を組んでモジモジしながら上目遣いで霞を見る瑠衣。

 

霞 「…は?一緒に?」

 

怪訝な顔をする霞。

 

 

瑠衣「『スクールアイドル』…やりませんか!?」

 

『シ〜ン…』

 

いつのまにか二人の会話を聞いていた周りの生徒がシーンとなる。

 

 

 

霞 「……ハハッ。」

 

長いまつ毛の目を閉じて静かに笑う霞。

 

瑠衣 「あ!カスミン笑ってる!…ということは!?」

 

ご褒美をもらう時の犬のように目を輝かせる瑠衣。

 

霞 「…あのさ…「ナガツキ」さん…だっけ?」

 

ゆっくり話し出す霞。

 

瑠衣 「うん!長月瑠衣!『瑠衣』って呼んでね!」

 

霞「フゥ〜…。」

 

ニコニコ笑顔の瑠衣に霞は溜め息をついてから再び話し出す。

 

霞 「……ナガツキさん?馴れ馴れしいって言葉は分かるよね?進学校の音ノ木坂にいるんだから…」

 

瑠衣 「あ…カスミンはやだった?やっぱり最初はカスミちゃんの方が〜…」

 

片方の手に肘を乗せ顎に指を当てて呼び方の第二候補を提案する瑠衣。

 

霞 「そうじゃなくて!…まず第一に私は読書を邪魔されるのが大っ嫌い!第二に朝からテンション高い奴も嫌い!!第三に初対面でアダ名とかで呼ぶ奴も嫌い!!!第四にスクールアイドルって何!!!?第五に『一番星みぃ〜つけた!』って私はお星様じゃないから!!!!!」

 

早口で瑠衣に文句を言い切る霞。

 

いつのまにか教室中がシーンとしている。

 

 

瑠衣 「……一番星って言うのはね?瑠衣がその日見つけた最初に金ピカなことをそうやって表現してるんだけど…」

 

霞をなだめる様に笑顔で説明する瑠衣。

 

霞 「…とにかく!…続き読みたいから!邪魔しないで!」

 

不機嫌にそう言うと再び眼鏡をかけて読書を再開する霞。

 

瑠衣 「……スクール…アイドルって言うのはね?」

 

なおも笑顔で霞に話し掛ける瑠衣。

 

 

友美 「る、瑠衣ちゃん!とりあえずあっち行こ?…霜月さんゴメンね…」

 

不穏な空気を感じて瑠衣を霞から遠ざけようとする友美。

 

霞 「………。」

 

眉が吊り上がったまま霞は読書を続ける。

 

 

瑠衣 「あ…カスミン…じゃなくて霜月さんが読んでるのって…!」

 

友美に引っ張られながら霞が読んでる本に目が行く瑠衣。

 

友美 「る、瑠衣ちゃん!」

 

 

キッと瑠衣を睨みつける霞。

 

霞 「…だからいい加減に!」

 

 

瑠衣 「…やっぱり!それ『火星兄弟』の最新刊だよね!?」

 

霞が読んでいた本はどうやら漫画のようだ。

 

友美 「ご、ごめんね霜月さん!もう邪魔しないから!…瑠衣ちゃん!行こ?」

 

これ以上霞を刺激しないよう瑠衣を急かす友美。

周りの生徒もハラハラしながら成り行きを見守っている。

 

 

霞 「…そう…だけど…」

 

 

友美 「へ?」

 

 

意外な霞の反応に素っ頓狂な声を出してしまう友美。

 

瑠衣 「…やっぱり!もう出てたんだ!」

 

嬉しそうに言う瑠衣。

 

霞 「…今日発売だから…コンビニで買って…」

 

何故か顔を赤らめて話す霞。

 

瑠衣 「それめっちゃ面白いよね〜!瑠衣全巻持ってるよ〜!…あっ…でもお小遣い日前だからまだ…買えないや…」

 

肩を落としてガッカリする瑠衣。

瑠衣はとにかく身体で感情を表現する。

 

霞 「…………読む?」

 

瑠衣とは視線を合わせずに話す霞。

 

瑠衣 「え?」

 

ポカンとした顔をする瑠衣。

 

 

霞 「私が…読み終わったら。」

 

瑠衣 「え……い、いいの!?

 

目を丸くして驚く瑠衣。

 

 

霞 「まぁあんたが自分で買ってから読みたいなら別に…いいけど。」

 

真っ赤な顔でぶっきら棒に言う霞。

霞の肌は白いので照れてるのがわかりやすい。

 

瑠衣 「ありがと〜!カスミ〜ン!!♡♡」

 

 

『ギュッ』

 

霞の両手を握り締める瑠衣。

 

 

霞 「ちょっ…あんた何ドサクサに紛れて手を…!そ、それに呼び方!」

 

アワアワしながら文句を言う霞。

 

 

瑠衣 「約束だよ!カスミン♡」

 

満面の笑みを霞に向ける瑠衣。

 

 

霞 「…………うん。」

 

そう言うと霞は頬を染めてコクンと小さく頷いた。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

2年E組生徒全員

『(カ、カワイイ!!)』

 

 

 

 

 

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キャラクター紹介

スクールアイドル「Sirius」No1

長月瑠衣

 

【挿絵表示】

 




カワイイ!

ツンデレクールビューティキャラは最高ですね。

次の話はあの人とあの人とあの人のお母さんが登場します(笑)

次回、「伝説のスクールアイドル」
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