この物語の中では浦の星女学院は存続した設定になっているのでよろしくお願いします。
〜音ノ木坂学院で瑠衣と霞が出会う前日〜
〈沼津、浦の星女学院…〉
千歌 「エエェ〜〜!!?お、音ノ木坂…ですか!!?」
2024年度浦の星女学院始業式の朝、理事長室からかつてのスクールアイドル『Aqours』のリーダー、高海千歌の声が鳴り響いた。
千歌はこの春から国語教師として浦女で勤務する事になっていたのだ。
ことりママ 「そ、想像通りのリアクションね…」
5年前、小原鞠莉から理事長職を引き継いだ元・スクールアイドルμ'sの南ことりの母である南理事長が千歌の目の前に座っていた。
千歌 「ど、どういうことです!?私は浦の星の先生になりたくて頑張って教員採用試験を受けて…それで採用してくれたんじゃないんです!?」
南理事長に食ってかかる千歌。
南理事長 「そう…だったんだけどね。ちょっと事情があって…高海さんには是非とも音ノ木坂学院に行って欲しいのよ…」
落ち着いた口調で話す南理事長。
千歌 「事情って…一体何なんです!?」
中々事態が飲み込めないままの千歌。
南理事長 「…それはね…」
『千歌さん!』
その時凛とした声色の誰かが千歌の名を呼んだ。
千歌 「ダ、ダイヤちゃん!」
声の主は千歌と同じく元・スクールアイドル『Aqours』の黒澤ダイヤだった。
ダイヤは千歌よりも1年早く浦の星の教師として教鞭を奮っていた。
ちなみに担当教科は社会だ。
ダイヤ 「お早うございます理事長。…それと『高海先生』!」
爽やかな笑顔で二人に挨拶するダイヤ。
理事長 「あら黒澤先生!お早う!」
千歌 「ダ、ダイヤちゃん〜!高海先生だなんてぇ〜照れるでありますぅ〜!」
両手を前で組みモジモジクネクネし出す高海千歌先生。
ダイヤ 「(ち、千歌…チャン…もう学生じゃないのだからここでダ、ダイヤちゃんはまずいですわ ヒソヒソ )」
赤い顔で千歌の耳元で注意する黒澤ダイヤ先生。
千歌 「(じゃ、じゃあ何て呼べばいいの? ヒソヒソ )」
ダイヤ 「(…「黒澤先生」…ですわ!ヒソヒソ )」
千歌 「(え〜?…じゃあ「ダイヤ先生」は? ヒソヒソ )」
ダイヤ 「(…そ、それでも構いませんわ ヒソヒソ )」
南理事長 「…黒澤先生?」
少し困った顔で二人のやりとりに口を挟むことりママ、南理事長。
ダイヤ 「し、失礼致しました!…ウホンッ!…高海先生?」
千歌 「はい!ダイヤ先生!」
ダイヤ 「あなたももう社会人なのだから雇用主である南理事長に逆らったりするのは…
『ブッブ〜!』ですわ!
…浦女で働きたいあなたのお気持ちもわかりますが…あなたはもう駄々をこねられる立場ではありませんのよ?」
千歌を真っ直ぐ見つめて話すダイヤ。
千歌 「それは…そうかもしれないけど…」
南理事長 「…ごめんね高海先生。とにかく理由を説明するわね。」
…………………
…………………
千歌 「…そうだったんです…か…」
南理事長 「ええ…高海先生も会ったこと…あるんでしょ?」
微笑んで千歌に尋ねる理事長。
千歌 「いえ…私は会ったというか…5年前に一度見たことある位で…」
南理事長 「…どうかしら?力を貸してもらえない?」
千歌 「…でもそれなら…ダイヤちゃん
ダイヤ 『ウホンッ!』
…ダ、ダイヤ先生の方がいいんじゃ〜…今の音ノ木坂は超進学校だし…私じゃ…
…それにラブライブの優勝経験があるのもダイヤちゃ…先生も同じですよ?」
ダイヤ 「高海先生?理事長は…かつてラブライブでわたくしたち「Aqours」を優勝に導いた伝説のスクールアイドル…「高海千歌」にお願いしたい、と仰っているのですわよ?」
優しく千歌に言うダイヤ。
千歌 「で、伝説のスクールアイドルって!
…それを言ったらダイヤちゃ…先生だって!」
恥ずかしそうに言う千歌。
南理事長 「…ほんとはね。黒澤先生にも頼もうかと思ったんだけど…黒澤先生はもう浦の星のスクールアイドルを見て貰っているし…それにね?他にして欲しいこともあるのよ…」
千歌 「他にして欲しい…こと?」
南理事長 「……高海先生?」
千歌 「は、はい!」
まだ呼ばれ慣れない呼び方をされてこそばゆい感じがする千歌。
南理事長 「…さっきも言ったけど…今の音ノ木坂は確かに進学校経営コンサルタントのお陰で生徒数も倍増したわ。…でもね?スクールアイドルが活躍していた笑顔溢れる5年前までの音ノ木坂とは全く違う雰囲気になってしまった…
経営者の立場としては甘いことばかり言ってられないのだけれど…やっぱり好かれる学校でいて欲しいのよ!生徒からも…働く先生からも…私自身からも。」
窓の外で部活動の朝練をする生徒を見ながら話す南理事長。
千歌 「理事長…」
ダイヤ 「理事長…」
南理事長 「色々調整に手間取ってしまって勤務初日から無理を頼むことになってしまって申し訳ないんだけれど…
…今の音ノ木坂学院でまたμ’sのようになろうとしているスクールアイドル…
「Sirius(シリウス)」
…のリーダー長月瑠衣ちゃんに…力を貸してあげてくれないかしら?」
笑顔で千歌に頼む南理事長。
千歌 「…「Sirius」…長月瑠衣ちゃん…
…唯ちゃんの妹の…
………………
……クスッ……μ’sみたく…か…
(スクールアイドルAqoursです!私達の目標は…「μ’s」です!)
………わかりました!わたくし元Aqoursのリーダー高海千歌が…
音ノ木坂学院スクールアイドル…
「Sirius」の顧問…引き受けます!」
ニコッと笑ってはっきりと言う千歌。
南理事長 「本当に!?高海先生!」
ダイヤ 「千歌ちゃん!
……ウホンッ…高海先生!」
千歌 「今の音ノ木坂に…
もう一度…
μ’sに負けない伝説のスクールアイドルを誕生させます!!」
かつてのAqoursのリーダー高海千歌は笑顔でそう宣言した。
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キャラクター紹介
スクールアイドル「Sirius」No2
霜月霞
千歌っちはまだ1人しかいない「Sirius」をμ'sやAqoursのように育てる事が出来るのか!?
そしてことりママがダイヤ先生に頼みたい事とは果たして何なのか?
次回、「星空の始まり」