閑話:会長の仕事と泉からの報告
あの統合テスト式の後、俺はクラスには寄らずそのまま各務台に帰った。クラスの挨拶は別に明日でもできる。それより俺はコッチの仕事を片付けをしなければならない。
「保護者の連中の反応はどうだ?」
「紅君のおかげで大分落ち着いているよ。半数以上の保護者が統合には納得している」
「当たり前だ。俺の作った書類に不備など存在しない」
「それはいいんだけど…そろそろ僕の椅子を返してほしいな~…って思ってるんだけど」
「この椅子は
「僕校長なんだけど!?それに君は生徒会長だけどそれがなければただの一般生徒だからね!?」
「うるさい」
「ふぐっ」
うるさかったので手に持っていた書類を
「まだ納得していない保護者がいるのならその書類を見せろ。前の書類も完璧だがそれを読ませることによって
「そ、それは世に言う洗脳というやつでは?」
「俺はただ書類を見せるだけだ。それによって
「わ、わかった」
「なら行け」
「ど、どうして僕が生徒会室に来てるんだろう?普通は彼が校長室に来ると思うんだけど…」
「早く行け」
「いたっ!」
俺は手に持っていたボールペンで
「ふぅ……」
やっと一段落した。当たり前だが統合に納得していない保護者も存在する。それを無視するのは簡単だが余計なことをされると面倒くさい。それならば納得させたほうが楽で時間の消費も少ない。保護者会も開くのは
prrrr!
「ん?」
懐から携帯を取り出すと泉からの着信だった。
「俺だ」
『うん。普通はもしもしが必要だと思うんだけどそこは月光ポンってことで納得する』
「用はなんだ」
『ちょっとややこしいことが起こっちゃって』
「なに?」
誰だ……統合初日から問題を起こす馬鹿は。
「何があった」
『実は瓜生くんがね。結姫の女子から嫌われちゃった』
「……なんだと?」
俺の知っている瓜生新吾は特に問題のない生徒のはずだ。今朝会った時にも妹がボンクラなだけで兄のほうは害を為すような男ではない。
「理由があるんだろう?もしくは勘違いか何かだ。何のためにお前たちがいると思っている。そういうのをなくすためだぞ」
『そうなんだけどね~。ほら瀬名さんっているでしょ?あの学園長の娘さん』
「あのスピッツか」
『スピッツ?まぁいいや、彼女がね瓜生君のことを嫌ってるっていうのかな?なんか拒否感を出してるんだよね~』
「なぜだ?男は瓜生だけではないだろう」
『なんか瓜生君と瀬名さんが顔見知りだったみたいでね。瓜生君が話しかけたらムキー(# ゚Д゚)みたいな感じになっちゃった』
「……おい。肝心な所をムキーで済ませるな。何が起こったか分からないだろうが」
『だって私にも分からないよ。いきなりだったんだもん』
「使えないヤツめ」
『はっきり言うね~』
「ヘラヘラするな。俺も明日そっちに行く。原因解明はその時だ」
『りょ~かい!それより月光ポン』
「なんだ。それとポンはよせ」
『保護者たちには納得してもらえた?』
「……何の話だ」
『とぼけないでよ~。仮にも一年近く一緒に仕事してるんだから』
コイツ……
「お前の心配することはない。もう用がないなら切るぞ」
『心配はしてないよ~。ただ手伝えることが「そんなものはない。なぜなら俺は天才だからだ」…ちょっ、まだ言って…」
ブチッ、
「ふん」
変なところで気を遣うヤツだ。俺は自分で紅茶を入れてそのまま仕事を片付け始めた。