俺の転生先はましろ色シンフォニー   作:修平

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「お前らは統合テスト組だ」「会長は!?」「月光ポンは!?」

 

学年が変り俺らは二年生となった 。統合テストも決まり本格的に準備が進められていっている。そして当たり前だが俺が統合テスト生を決める。

 

「コイツとコイツと………コイツは頭が悪いな。俺が特別課題を出してやる」

 

「「うわ~」」

 

馬鹿二人が俺を悪魔のような目で見てくるが無視する。

 

「ふぅ~~泉紅茶を入れろ」

 

「は~い、むっくんはどうする?」

 

「ん~、じゃあいただきますか」

 

「オッケ~」

 

「そして………ん?コイツは」

 

「どうしたんすか?ああ、桜乃っちゃんすね」

 

「知り合いか?」

 

「ええ、新吾の妹ですから」

 

「ふむ」

 

確かに苗字は『瓜生』だが似てないな。兄の髪は茶髪で妹は水色だと?コイツらの親は出身国はどこだ。まぁ、顔立ちも似てないな。詮索するつもりはないが恐らく義兄妹だろう。

 

「どんなヤツだ?」

 

「ええっと、ぼんやりしる子っすけど案外しっかりしてる子っすね」

 

「………どっちだ」

 

「難しいんすよ。新吾の家の親は今家にいないですからね、家事とかは基本的に桜乃っちゃんがやってるんです。でも、お兄ちゃんがいないと危なく見える子………みたいな?」

 

「ふむ………ブラコンだな」

 

「あ、あはは………確かにそう見えるっすね。新吾も嫌がっていないみたいだし」

 

「そこで禁断の愛!みたいな~?」

 

「変態兄妹が。あと泉は黙っていろ。まぁいい。コイツも統合テスト組にいれる」

 

「お!そりゃ桜乃っちゃんも喜びますよ」

 

「兄が入って妹が違うとおかしいしな」

 

「確かにそうっすね」

 

「この発表は明日朝会で行う。禿げに言っておけ」

 

「うーっす」

 

「へいおまち!泉ちゃん特性紅茶がはいったよ!」

 

「お!おりがとうな~」

 

「特性はいらん。普通のを寄越せ」

 

「ひどいな~月光ポンは。このあたしの愛がいらないの!?」

 

「いらん」

 

「即答!?」

 

騒ぐ泉を無視して紅茶を飲む。ここにある紅茶は高級で有名な葉だ。まずいはずがない。それから少し作業をしてる時に言っておくことがあるのを思い出した。

 

「統合組にはお前らも入っているからな。覚えておけ」

 

『会長は(月光ポンは)!?』

 

「俺は生徒会長だ。向こうにも行ってこっちにも顔をだす。だから実質お前らが統合組のまとめ役だ。しっかりしろよ?」

 

「で、でも会長も来るんすよね?」

 

「ああ。初日は行くつもりだ。だがそこからは行くことが減るかもしれん。向こうでは俺らは結姫の生徒会に入ることになった。いいか?俺がいない時におかしいと思ったら即刻俺に言え。潰してやる」

 

「月光ポンが言うと冗談に聞こえないよ」

 

「冗談ではないからな。それとポンはよせ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は俺から発表することがある。黙って聞け屑ども」

 

『は~い!』

 

馬鹿女どもは相変わらずだな。男どもはいつもどおりの顔で俺を見ている。

 

「結姫女学園との統合の話が上がっているのはお前らの耳にも入っているだろう。そしてそれは本格的に進められている。これから統合テストという形で選ばれた奴らは結姫に数ヶ月行ってもらう」

 

ここで少し講堂がざわつき始めた。まぁ、急に言われたらそうなるだろう。

 

「テストを受けるのは一年と二年のみだ。三年は受験があるからな、無しだ。向こうではお前らは各務台(ウチ)の代表だ。無様を晒すのは許さん。各務台(ウチ)結姫(向こう)の差を見せつけろ」

 

『はい!』

 

「テスト生の発表は放課後担任から告げられるはずだ。以上解散しろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新吾side

 

 

今日担任の先生から統合のテストに選ばれたと聞かされた。ちなみに選んだのは紅生徒会長らしい。何でもできて本当に凄いと思う。俺と違って堂々と自分を見せつける姿に何度も眩しさを感じた。

 

「よっ!新吾お前もテスト生だろ?」

 

「ああ、隼太か。うん、そうみたいだね。ウチからも割と近いほうだから助かるよ」

 

「ま、ウチの会長はそういうのも見越して選んでるからな。桜乃っちゃんもテスト組みたいだぞ?」

 

「そうなの?まぁ、そっちのほうが助かるけど」

 

今話してるのは親友の隼太。紅生徒会長に誘われて生徒会副会長の座についている。頭の回転も早くて人気もあるから納得だが。

 

「俺もテスト生なんだよ」

 

「へ?隼太も?」

 

「ああ、俺だけじゃなくて会長と泉ちゃんもだがな」

 

「へぇ………仕事大丈夫なの?」

 

「まあな。それは言ったんだけど『雑魚どもは俺の心配はするな。俺の言う通りにしろ』だってさ」

 

隼太は苦笑しながらそう言った。

 

「それに俺は結姫(向こう)でも副会長だからな。あの人の顔に泥はぬれねえよ」

 

「会長のこと大事に思ってるみたいだな」

 

「まぁな、あの人が俺たちを仲間って言ってくれるからな。少しでも役に立ちたいんだよ」

 

そう言って隼太を照れくさそうに笑った。

 

「俺も何かできることがあれば手伝わせてくれ」

 

「お前は自分のことで精一杯だろうが。じゃあお互い頑張ろうな」

 

「ああ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、おかえり、おにいちゃん」

 

「ただいま、桜乃」

 

「あたしテスト生になっちゃった」

 

「隼太から聞いたよ。俺もさ」

 

「おにいちゃんも?」

 

「ああ、紅会長が兄妹まとめてくれたみたいなんだ」

 

「月光ポン会長が?」

 

「………………」

 

空気が凍った。桜乃は今なんて言った?

 

「さ、桜乃?もう一回言ってくれる?」

 

「月光ポン会長?」

 

「………桜乃が考えたの?」

 

「ううん、泉先輩がそう呼ぶと喜ぶよ~って言ってた」

 

「碧水さん、なんてことを………」

 

碧水さんとは一度も同じクラスになったことはないが有名だ。髪を染めてスカートを短くするという各務台(ウチ)では珍しい不良という印象をづけされている。だが、生徒会のメンバーでもあり紅会長もその格好を黙認している(月光は更生させようとしたが無駄だった)。

 

そして一番は紅会長をからかうのを趣味にしていることだ。最初は付き合っているのでは?という噂が流れたが会長が碧水さんをフェンシングに似た剣で追いかけまわしていたので恐らく違うだろう。

 

それより碧水さんと桜乃はどうやって知り合ったんだ?聞いてもはぐらかされてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

結局桜乃の呼び方を変えさせるのに寝る時間ギリギリまで時間を使ってしまった。

 

 

隼太、俺は自分と桜乃の分を頑張らないといけないみたいだ。

 

 

俺は心の中でそう呟いてため息を吐き出した。

 

 

 

 

 

 

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