SAObr - System Artificial Operation by reincarnation - 作:くく
本編ではきちっとした文章を心がけているのですが、作者の中身がかなり語彙力のないあんぽんたんな奴なので正直このような文章を書くのは楽だったりします。
でも読み返すとあまりにもしょうもなさ過ぎてがっかりします。
この話は本編(現在11話)より少し先の未来の時間軸の、とある一日の主人公の戯言です。
主人公がかなりコミカルな感じになってます。仕様です。若干キャラ崩壊の分類に入るかもしれません。そういうのが苦手な方はご注意ください。
一応IFの分類に入ります。ただ、ほぼ正式軸の閑話みたいなものです。
お気に入り300件突破お礼の文章考えてた筈だったんですが、まったく違うものが出来上がったので、お礼の作品はまた別として考えたいと思っております。
あまりにしょうもない話なので、羞恥に耐えられなかった場合は削除するかもしれません。ご了承ください。
――さて、皆様は"神様転生"ってもんをご存じだろうか。
因みに俺はよーくご存じである。なんたってこの俺こそが、転生者であり、前世ではそれはもうその類の物語は多く存在し愛され、そして当の俺も愛していた。
だからこそ、俺は思うのだ。そんな俺は転生者なのだから、神様転生というジャンルのポジションなのではないか?と。
実は転生する前に神様と呼ばれる存在に出会い、「ごめん間違えて君を死なせてしまったんだてへぺろ(ほしまぁく)」とか言われて、「お詫びに好きな世界に転生してあげるよ(ばちこーんういんく)」とかなって、最終的には「君に特別な力を授けよう!(ぱんぱかぱーん)」みたいなそういう出来事があったのではないか、とそう考えるのは無理が無いと思う。
確かに俺はつい最近……最近?もう大分経ったような……ごほん、……つい最近まで自分が転生者だったという記憶が無かった。しかし、思い出した今、そのような希望を持ったって悪くない、寧ろ正しいと思うのだ。
正直に話そう、俺だって主人公願望があるのだ。
ハーレムは無くてもいい。でもこう、強いチートは欲しい。誰も持ってないような力を持っていて「ふーん、この程度か」とか言って敵をやっつけたい。「それは伝説の……!」とか言われちゃうような技を使ってみたい。
だって俺、十四歳ですよ。あ、大分前に誕生日を迎えたので十五歳でした。とにかくまだまだ若いぴちぴち(死語)の厨二患ったって許されるお年頃ですよ。俺だってキリトがこの先手に入れる、聖剣エクスキャリバーとか振り回してみたい。システム外スキルとか平然と編み出してやってみたいわけですよ。
だからこそ、俺がすべきことはまず自分の記憶の回顧だった。ひたすらに自分の前世を遡ってみる。勿論全てを鮮明に覚えているわけもなく、それどころか今の自分よりも倍以上年を重ねた男の人生を遡るというのは、なんというか、虚しさを感じ直視するのがきついと感じることも多々あった。
それでも俺は頑張った。そりゃあもう、コミュ障拗らせると本当ロクなことにならねぇなと頭を抱えながらも、俺は頑張った。
そして遡った記憶を総じてまとめた結果、わかったことは、俺は神様転生ではないということだ。
そりゃなくない?
俺ってただ死んで、生まれ変わってたまたまこんな前世で作られた世界に飛び込んだってこと?
でも何度思い返しても答えは同じ。俺はそれはもう人には言いたくないような、羞恥を刺激されるような死に方をした。そして次に目覚めた時はもうこの世界だった。
確かに家柄は悪くないし、無意識だったが知識も前世の知識が引き出せて学力もそこそこ上だった。幼馴染もいたし、尊敬できる先輩もいた。思い返せばそれなりに恵まれていたとは思う。でも、でもだ。
俺だって……ユニークスキルとか欲しいですよ……。
現在二〇二四年三月現在。キリトには≪二刀流≫というユニークスキルが手に入ったにも関わらず、俺には何も無い。
いや原作を知っているならわかってる。ユニークスキルって神聖剣と二刀流の他は全然後に出るんでしょ?でもさぁ……俺この三ヶ月結構、いやかなりこう、物語に貢献してきたと思うんですよ。
何が楽しくて「義理だから!」って三回も念を押されたチョコを、しかも俺宛てじゃないそれを違う野郎に橋渡ししたり、すれ違って衝突して普通に相当落ち込んでる友人を励ましたりしたと思ってんだ。報われるためだよ。
後一ヶ月も経たないうちにサクラの月と呼ばれる春の季節が訪れますけど、俺にはちっとも春の予感はありません。なんだよこれ。
この世界は全くもって俺に優しくない気がする。
もし神様が実在するなら、典型的な神様からの恩恵を賜る転生では無く、神を信仰しなかったことによる優しさゼロパーセントの冥途土産のスターバーストストリームって感じだろう。寧ろ転生出来て良かったね、みたいな感じ。お前の転生とかここらへんでいいだろほら行ってらっしゃーいみたいな。
目の前で繰り広げられる黒髪の少年と、栗色の長髪の少女のよくわからない攻防を見ながら、俺は死んだような瞳で空を仰ぐ。
――さて、皆様は、こんなただの不幸な転生者のこれからがどうなるか、ご覧いただけるだろうか。
「今日もめっちゃいい天気だなぁ……」
それでも偶然の重なりで、彼は本当に恵まれた立場にいることを知ることが出来るのは、まだまだ先の話である――。
結構重要なネタバラシが含まれているかもしれません(小声)